幼児教育を始めるなら3歳がおすすめ!効果的な幼児教育を解説!
乳幼児期が過ぎ、子どもが幼児期に差し掛かる際に「幼児教育」という言葉を聞く場面が増えていくのではないでしょうか。
しかし、「幼児教育」と聞いてもそもそもどんなものなのか、なぜ必要なのか、効果はあるのかわからないというお母さん・お父さんもいらっしゃるかもしれません。
幼児教育を始めるには乳幼児を終えた3歳からが最適と言われています。
今回は、「幼児教育とはどんなものなのか」「なぜ幼児教育を行う必要があるのか」「効果的な幼児教育の方法」について、3歳の発達段階に照らし合わせて紹介します。
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(文責:CONOBAS 編集部)
目次
1.幼児教育とは?
まずは幼児教育の定義や、早期教育との違いについて解説します。
1-1.幼児教育とは?
一般的に「幼児」は、乳児期を過ぎた1〜6歳までの時期をさします。
「教育」というと、幼稚園や保育所、習い事などが思い浮かぶ方もいるかもしれません。
しかし「幼児教育」は、いわゆる知識をインプットする学習だけでなく、身体感覚を伴うさまざまな体験を通して子どもの好奇心や探求心を育み、心身の健やかな成長を促すことを目的としています。
就学前の幼児が生活する場において行われる経験や体験、集団行動などのすべてが幼児教育の場となり、自分の得意分野を見つけたり、学校や社会生活を円滑に進められる力を育むことができます。
小学校では行事や勉強など様々な場面で友達と関わり、社会性を学ぶことができますが、子ども一人一人に合わせた学習が行われることは少ない場合もあります。
個人の得意分野や個性の目を見つけ、伸ばす体験や、小学校に入学してから、学びへ意欲的に取り組める土台作りなど、さまざまな体験を幼少期に行えると良いですよね。
1-2.幼児教育と早期教育の違い
ところで幼児期に行う教育は幼児教育だけでなく、小学校受験を目指し、知識の習得を目的として行う「早期教育」もありますが、これらには大きな違いがあります。
効果的に幼児教育を行うには、幼児教育と早期教育を正しく区別することが大切です。
幼児教育と早期教育は言葉は非常に似ていますが、これらの教育の違いは「目的」にあります。
幼児教育の目的は生涯にわたる人格形成や学習の基礎をつくることです。幼児教育では、子どもの内面に働きかけ、目先の結果よりも、学習意欲や探究心などを培い、可能性を伸ばすことができます。
一方で、早期教育の目的は受験や芸術・運動など専門的な技能の習得を目的としています。そのため、早期教育は小学校受験などを目標にした、知識の習得や学習の先取りを重視します。
幼児教育の目的や効果がわかっても、「何歳から始めたら良いの?」「何をしたらいいの?」といった疑問がたくさんあるのではないでしょうか。
実は、幼児教育は3歳から始めることがおすすめだといわれています。
ここからは「3歳から幼児教育を始めることをおすすめする理由」を3歳の心や体の発達の段階とともに説明します。
2.3歳からの幼児教育をおすすめする理由
3歳以前では手指の発達が十分ではないため、子どもが自分の手を使って実践できることはあまり多くありません。
しかし、3歳は体や言語能力の発達が目覚ましい時期であり、幼児教育として取り組めることが非常に多くなるため、幼児教育の効果を最大限に発揮することができるのです。
それでは3歳の発達段階を「脳・運動能力・言語能力・心」の4つの視点で具体的に説明し ます。
2-1.脳の発達
人の発達には脳の成長が大きく影響しています。人間の脳の発達は一定ではなく、幼児期にしか鍛えられない能力が存在します。
例えば、右脳記憶と言われる見たものを一瞬で記憶する能力は大人になってから伸ばすことは非常に難しく、幼児期に十分発達させることが重要です。
子どもの右脳記憶の発達は非常に活発で、3歳頃に最も能力が伸びるピークを迎えるため、早いうちにこの能力を育むことが大切になります。
幼児教育では、このように幼児期に伸びやすい脳の発達を促すアプローチをするので、お子さまのポテンシャルを最大限引き出してあげることができます。
2-2.運動能力の発達
3歳児では走ったり跳びはねたりすることをバランスよく行うことができるようになったり、身体をひねってなにかを投げたり、ボールを蹴って、片足で立った状態になったりといった様々な運動能力が発達します。
また指先の動きが鮮明になり、指で小さなものをつかむことができます。そのため、筆記用具を使って○や直線を描くことができるようになります。
さらに「道具をどのように使うか」を、大人が使っている姿を真似ることで理解します。スプーンであれば、何かを掬って食べるなどの行為を真似て実践できるようになります。
このように体を動かすことや手や指の鮮明な運動ができるようになるので、様々な遊びを通して幼児教育を実践することができるのです。
2-3.言語能力の発達
3歳から4歳にかけて話せるようになる言葉の数は、平均すると1700語程度と言われています。単語を発するだけでなくだんだんと文章として話すことができるようになるため、大人と会話でコミュニケーションを取ることができるようになっていきます。
大人との会話では、「これは何?」と聞くだけでなく、さらに一歩踏み込んで「なぜ?」「どうして?」と、原因や理由についてたずねることが増えます。
この時期は「なぜなぜ期」と呼ばれる時期で、脳が著しく発達することによって到達します。
今後何かを学ぶ上で必要な「受け答え」や、「なぜ」や「どうして」を通じて自分で考えて行動する自立心が芽生え始めます。
2-4.心の発達
3歳は、想像力が発達しはじめる時期と言われています。
ごっこ遊びの内容が想像力の発達でより高度なものとなり、言葉からその場にないものを思い浮かべることができるようになります。
また、保護者との愛着関係を元に他者への思いやりも生まれ始めます。
例えば「◯◯ちゃん、転んで可哀想だね」という、他者への思いやりを、お父さん、お母さんが示す姿から、思いやりのある言動や行動を覚えていきます。
3歳は、脳、運動能力、言語能力、心、それぞれが著しく成長します。
成長するにつれて、できることも増えるため、その子に合った様々な方法で幼児教育を実践する事ができます。
また成長著しい、この時期に幼児教育を適切に行うことで、様々な能力をさらに伸ばすことができるため、3歳から幼児教育を始めることがおすすめだといわれているのです。
3. 3歳におすすめの幼児教育の実践方法
ここまで幼児教育の重要性について説明してきましたが、「結局何をするの?」「どこでするべきなの?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
次に実践方法として幼児教育のサービスと家庭内で行う方法を取り上げ、それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。
3−1. 幼児教室に通う
幼児教育を実践する一つの方法として、幼児教室に通うことがあげられます。
幼児教室では、さまざまな経験や遊びを通して知識を養い、思考力や判断力、表現力を伸ばします。
メリット
幼児教室に通うことで、決められたルール内で行動する力を伸ばすことができます。
先生や友達と交流することで、自然と社会性が身につくからです。
また、家族以外の友だちができるのも、教室に通うメリットです!
1日に接する人数が限られてしまいがちな幼児期にとって、教室はコミュニケーションの場所でもあります。
また、子どもは他者から褒められることによって、積極的に学習に取り組むようになり、自分でやり抜く力を身につけていきます。
デメリット
幼児教室と一概にいっても、教室が目指すゴールや目的はさまざまです。
友だちや先生と楽しくレッスンを受けられるような幼児教室も少なくありません。
一方、小学校のお受験対策を目的とした教室では、受験対策のカリキュラムがしっかりと組まれているため、「何かができるようになる」ことを求められたり、子ども一人一人に合わせた学習が行われずらかったりすることがあります。
お子さまに合う学習を行うためには、まずはお父さん、お母さんが教室に通う目的や子どもの教育方針を決めることが大切です。
3−2. 家庭で幼児教育を行う
メリット
いつでも幼児教育を行うことができることがお家で幼児教育を行うメリットです。
毎日が忙しく毎週決まった時間に教室に通うことが難しい方でも家庭内であれば手軽に実践することができます。
しつけやマナーは日常生活で取り入れることができる教育です。
また、学習については、子どもに合った教材を選び、自由な時間に行うことができます。
さらに、幼児期には、言葉やコミュニケーション方法をお父さん、お母さんと一緒にいることで習得していきます。
家庭で幼児教育を行うことで、親子でコミュニケーションをとる時間が増え、子どもにとって家庭が安心できる環境になるだけでなく、親子の愛着形成に繋がります。
デメリット
家での幼児教育は、両親や兄弟以外の他者との関わりがないので、マナー、協調性を育むことが難しい場合があります。
そのため、公園へ行く際には友達と一緒に遊ぶようにするなど、他者と関わる機会をできるだけ用意することが、大切になります。
また、手軽に実践できるのが家庭で幼児教育を行うメリットですが
・そもそも何をしたら良いのかわからない
・効果的に実践できているのかわからない
・他の家庭の子と比較してお子さまの発達は遅れていないかなど、把握しづらい
・近所に幼児教室がなく、送り迎えが大変
といったお悩みが生じる場合もあるかもしれません。
幼児教室はできるだけ多くの方が効果を実感できるようにカリキュラムが設定されています。
一方で送り迎えが大変な場合や、マンツーマンでの子ども一人一人に合わせた学習プログラムは設定されづらいなどのデメリットもあります。
家庭で行う場合は手軽に始められ、自由度も高く実践することができます。
一方で何から手をつけたら良いのか分からず困ったり、保護者以外の他者との関係が希薄になってしまうというデメリットがあります。
それぞれメリットとデメリットを理解したうえでお子さまに適した幼児教育の方法を選択することが大切です。
4. 3歳の幼児教育は具体的に何をするの?
実際に自宅で幼児教育を始めようとしても何から手をつけたら良いのか、お困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幼児教育の実践方法は様々ありますが、ここでは手軽に実践できる具体的なおすすめの方法を、発達する能力と合わせてご紹介します。
4-1. 絵本
幼児教育で取り入れる学習方法でおすすめなのが絵本です。
親子で絵本を一緒に読むと親密感が高まります。また、子どもは親の愛情を感じ、リラックスした状態で親子で密なコミュニケーションを取ることができます。
絵本の読み聞かせでは、子どもは登場人物の心情を想像して「嬉しい」「楽しい」「悲しい」など様々な感情を経験します。
絵本は、子どもに心の変化を促す機会になり、子どもの感情や想像力を豊かに成長させます。
想像力が豊かな人は相手の気持ちを正確に把握できるため、社会生活において人間関係を円滑に構築することに繋がるでしょう。
また、想像力が発達すると、物事を多面的に知覚することができるようになり、勉強や仕事で様々なアイデアを思いついたり、発見できる力にも繋がっていきます。
CONOBASでは3歳のお子さまにおすすめの絵本や絵本の読み聞かせのコツについても詳しくご紹介しています。
・【3歳児】発達段階に合わせたおすすめ絵本12選!現役読み聞かせボランティアのママが読み聞かせのコツもご紹介!
・絵本の読み聞かせの効果やコツとは?現役読み聞かせボランティアのママが読み聞かせのお悩み解決方法もご紹介!
「どんな絵本を読んだらいいのかな?」「読み聞かせってどうやってするのが良いかわからない」といったお悩みがある方はぜひ参考にしてみてください。
4-2. お絵かき
幼児教育では、お絵かきもおすすめです。
お絵かきは論理的思考力、コミュニケーション能力の土台を作ると言われています。
絵を描くときに、子どもは「どこを何色で描こうかな?」など試行錯誤を重ねています。
絵を描くだけではなく、「何を描いたのか」「どうやって描いたのか」などの質問を通じて、子どもから言葉を引き出してあげることで、試行錯誤の過程を言葉にして思考を整理するサポートをすることもできます。
こういった経験を通じて論理的に話すことや物事を考える癖が自然と身に付いていきます。
また、絵を描くことは指先の動きを繊細に制御する訓練になります。ぐしゃぐしゃと円や模様を描くところからはじまり、だんだんと動物や風景など繊細な絵を描くようになり、手や腕の運動をコントロールできるようになります。
手や腕の運動が自在にできるようになることは、文字の読み書きの習得にもつながります。
CONOBASではお絵かきの効果やひらがなの読み書きのポイントについても詳しくご紹介しています。
・お絵描きで子どもの力が伸びる!現役保育士がその効果と関わり方のポイントを解説
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ご家庭で実践される際にぜひ参考にしてみてください。
4-3. 外遊び
外遊びは、子どもの基礎体力を向上させるなど様々なメリットがあります。外遊びで身に付くことを3つのポイントを意識して遊ぶことが大切です。
子どもの基礎体力が養われる
外遊びをすることで、子どもの基礎体力や運動能力が向上します。
外遊びでは、走る、しゃがむ、飛び跳ねるなど、多様な動作が必要になるので、自然と体力がつき、体の使い方が上手になります。
また、公園では遊具やボールなどの道具を使用して遊ぶことができます。これらの遊びでは体の複数の部分を同時に連携させて体を動かすため、脳の発達が促されます!
子どもの積極性が育つ
外遊びは、子どもの積極性を育みます。お家での遊びと比べると、外遊びは自由度が高いので、子ども自身で自発的に考えて遊びます。
そのため、自然の中でどう遊ぶか、遊具を使用して、どのように遊ぶかを考えるために、自発性が成長します。
また、同じ年代の子どもが遊んでいる場面を見ることで刺激を受けて、一緒に遊具などを利用して、遊びたいと思うようになります!
学習能力の向上
外遊びを通して学習能力が向上すると言われています!
学習能力とは、論理的思考力や推察力、分析力、読解力、表現力、コミュニケーション力などを指します。
外出することで普段と違う景色や、音など、多様な刺激を受けることで神経に影響を与え、脳の前頭前野への刺激につながります。
脳の前頭前野は行動の切り替え、プランニング、推論などの認知・実行機能を担っているため、幼児期から鍛えておくことで学習能力の土台を育まれていきます。
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4-4. 知育玩具
知育玩具は年齢ごとや発達の段階に合わせて多種多様な種類のものがあるので、お子さま一人一人に合ったものを選ぶことができます。
適度な難しさのものを選ぶことで、達成感を感じることができ、その結果学ぶ楽しさや、考える力を自然と身につけられるでしょう。
学ぶ楽しさを知ると学習に自主的に取り組むクセがつきます。
CONOBASではお子さまの発達段階に合わせておすすめの知育をレビューも合わせてご紹介しています。
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5. 3歳の子どもが幼児教育を楽しく続けるには
幼児教育の効果を最大限発揮するためには継続して続けることが大切ですです。
そのためには子どもに無理をさせずに楽しく幼児教育を続けるためのお父さん・お母さんのサポートが必要不可欠になります。
そこで楽しく幼児教育を続けるためのポイントを3つ紹介します!
5-1.子どもが興味を持って楽しめるものを選ぶ
幼児教育には実は多くの手法が存在します。
選択肢が多く、どの幼児教育方法を選択するのが正解なのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この時に重要なことは、子どもの「やりたい」気持ちを尊重することです。
例えばお子さまがお絵かきが好きなのであれば、積極的にお絵かきを行う幼児教育の種類を選ぶなど、子どもがやりたいこと、好きなことで教育を行うことができる方法を選びます。
そうすることでお父さん、お母さんだけが幼児教育に積極的になるのではなく、子ども自身が積極的に取り組むことができます。
無理に親がやらせようとすると返ってお子さまのやる気を削いでしまい、幼児教育から思った通りの効果を得られません。
普段から子どもが何に興味を持っているのかをよく観察して、できるだけ関連性のある内容を選んでみましょう。
親子で楽しんで幼児教育に取り組むことで、幼児教育の効果を最大限に高めることができます。
5-2.成長段階に合わせて教育を行う
3歳児でも一人一人の成長は千差満別です。そのため、お子さまの様子をよく観察することが重要です。
成長に合わせて子どものできることや興味も移り変わっていくため、周囲に合わせるのではなく、その時々で最もお子さまに適した教育を行うようにサポートすることが大切です。
5-3.日常生活の経験を重視する
幼児教育ではお絵かきや絵本の読み聞かせなどを行いますが、実はそういった経験以外にも重要な体験が沢山あります。
幼児教育は、子どもの個性を伸ばし、生きる力の土台を形成することが目的です!
そのため、日常生活における多種多様な経験は子ども自身が生きて行く世界を認知するために、非常に重要になります。
例えば、友達と一緒に遊ぶことや自然の中を歩くことなど、大人にとっては些細なことでも子どもにとっては大事な経験になります。
子どもが興味を持つ対象を重視して、日々の体験を大事にしてあげましょう。
6. 子どもに寄り添った幼児教育を行いましょう!
わが子の能力を可能な限り伸ばしてあげたいという気持ちは、誰しもが持つものですよね。
しかし、能力を伸ばしたいという気持ちから詰め込み型の学習を早期から行った結果、子どもが学ぶことを嫌いになってしまったら本末転倒です。
幼児教育では子どもの個性を最大限に伸ばし、生きる力の土台を形成することを目的として、お父さん・お母さんが子どもに寄り添ったサポートをすることが大事です!
今すぐ役立つ知識だけでなく、これから先に活きる能力を伸ばせるように、ぜひ幼児教育に取り組んでみましょう!
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