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【3歳・4歳児】ひらがなを読めるようになるには?元教師が家庭でできる6つのアプローチをご紹介!

この記事を書いた人

みかんママ みかんママ

みかんママ

特別支援学校・小学校にて14年間勤務。

主に低学年の担任を経験してきました。

特別支援教育・初等教育が専門で、そのほか、“心”へのアプローチを中心とした子どもとの関わり方を勉強しています。

特別支援学校教諭、小学校教諭、幼稚園教諭の資格をもっています。

6歳(年長)の子どもがおり、得意なことは絵本の読み聞かせ、歌遊び、楽器演奏です!

「うちの子、3歳を過ぎたけどひらがなが読めない」、「ひらがなってどんなふうに身につけていくんだろう?」、「ひらがなを読めるようになるために家でできることはないかな?」、このようなお悩みはないですか?

早い子どもだと、3歳頃からひらがな読み始めます。

その様子を目の当たりにして焦ってしまうかもしれません。

でも焦らなくて大丈夫です。

ひらがなを覚えるためには、いくつかの段階があるのです。

ではその段階はどうやってクリアしていけば良いのでしょうか?

答えは、3歳・4歳児の発達段階を知り、その段階に合ったアプローチをしていくことです。

そうすることで、子どもはどんどんひらがなを覚えて読めるようになっていきます。

この記事では、「3歳・4歳の発達段階」を元に、「ひらがなを読めるようになる具体的な流れ」や「家庭でできる6つの工夫」をご紹介していきます!

 

目次

1.ひらがななどの文字の習得には「個人差」「男女差」がある

2.3歳・4歳はどんな時期?

3.ひらがなを覚える3つのステップ

  1. ひらがなに「興味」をもつ
  2. ひらがなは「読むものだ」と気づく
  3. ひらがなを「読みたくなる」環境作り

4.家庭でできる「ひらがなを読めるようになる6つのアプローチ」をご紹介!

  1. 家の中に自然と「文字」がある環境作り
  2. 覚えるときは「指差し+ひらがな」を大切に
  3. お子さまの名前を活用する
  4. 絵本を活用する
  5. 「好きなキャラクター+ひらがな」を貼る
  6. 外出先でひらがな探し

5.ひらがなを覚えるためにはお子さまの“興味”に沿ったアプローチを

 

1.ひらがななどの文字の読みの習得には「個人差」「男女差」がある

お子さまが3歳を過ぎ、4歳が間近に迫ってくると、「うちの子、まだひらがなが読めない。どうしよう。」と不安になるかもしれませんが、そもそも“文字の習得”は個人差が大変大きいものです。

研究によると、年中児(3歳~4歳)での文字の読みの習得率は、男の子81.9%、女の子89.7%、年長児(5歳~6歳)では、男の子92.1%、女の子97.7%というデータがあります。

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このデータから考えると、多くの子どもは「4歳頃になると、ひらがなを読み始める」と言えます。

しかしデータを見るとわかるように、「個人差」があり、年長以降に読み始める子どももいます。

さらに「男女差」もあるということがお分かりいただけると思います。

焦らずに、子どもの発達段階に合わせたアプローチをしていくことが何より大事です!

 

2.3歳・4歳はどんな時期?~子どもの発達段階を理解し、ひらがな学習に繋げよう~

発達段階にあわせたアプローチをするには正しく発達段階を知ることが大切です。

それでは、文字を覚え始める3歳と4歳の子どもの「体の発達」、「言葉の発達」、「こころの発達」を具体的にみていきましょう。

 

2-1.体の発達

■3歳
運動能力が育ち、「歩く・走る・蹴る・跳ぶ・押す・引っ張る」などの、基本的な動作ができるようになる時期です。

また、手指の巧緻性(器用さ)が高まり、スプーンやフォークなどの食具、はさみやのりなどの工作道具の扱い方が上手になってきます。

 

■4歳
運動能力がますます高まり、ケンパー跳びやスキップ、スピードを調節して歩く・走る、平均台など、あらゆる動きができるようになります。

手指機能もますます上達し、折り紙遊びを楽しんだり、はさみを器用に使って紙を切ったりすることが可能になります。

 

2-2.ことばの発達

■3歳
名前を呼ばれて返事をしたり、「お名前は?」、「何歳ですか?」の簡単な質問に答えたりすることができるようになります。

日常的に使われる言葉「おはよう」「いただきます」なども状況に合った言葉を使うこともできるようになります。

また、この時期の一番の特徴は”なぜなぜ期“と言えるでしょう。

お母さんやお父さんにたくさんの「なんで?」「これは何?」といった質問を投げかけて、疑問を解決し、たくさんの知識を吸収していきます。

この頃に「文字」に興味をもつ子どももいます。

 

■4歳
自分の気持ちを言葉で伝えられるようになります。

また、相手の目を見て、話したり、聞いたりするなど、「話す力」、「聞く力」が育つ時期です。

想像力が豊かになり、自分で創造してお話を作るということもできるようになります。

3歳に引き続き”なぜなぜ期”もまだまだ継続します。

この頃に、多くの子どもが「文字」に興味をもって、読むことを楽しむようになります。

 

2-3.こころの発達

■3歳
友達と一緒の空間を楽しんだり、「ごっこ遊び」をすることができるようになります。

また、ことばの意味を理解して「貸して」、「どうぞ」のやりとりができるようになります。

「自分でやりたい!」という気持ちも強くなるので、できるだけ子どもその気持ちを大切にしてあげると、「自分でできるんだ」という自信につなげることができます。

 

■4歳
さらに友達と遊ぶことに楽しさを感じる時期です。

そのため、ケンカやトラブルも増えますが、友達や先生とのやりとりの中で解決していく方法を学ぶ時期でもあります。

自我の芽生えに伴って、反抗的な態度も目立つ頃ですが、頭ごなしに叱らず、できるだけ受け止め、諭してあげたいですね。

 

2-4.まとめ

3歳~4歳は、体のコントロールが上手になり、ことばもぐんぐん成長し、理解力も高まってきます。

様々なことに興味を持つ時期でもありますので、子どもがひらがなに興味を持つきっかけを作ったり、興味をさらに広げる工夫ができるといいですね。

また、だんだんと人とかかわりながら遊ぶことができるようになる時期です。

コミュニケーションをとりながら遊ぶなかにひらがなを取り入れるなど、様々な仕掛けができるポイント沢山あります。

次に文字=ここでは“ひらがな”を取り上げて、そもそも3歳・4歳の子どもたちが「どのような流れで、ひらがなを覚えて読めるようになるのか?」を具体的にご紹介していきます。

 

3.3歳・4歳の子どもがひらがなを読めるようになる3つのステップ

 

3-1.ひらがなに「興味」をもつ

ひらがなを覚えるために、最も大切なステップが、「ひらがなに興味をもつ」ことです。

「あれ?お母さんが何か見ている(読んでいる)、何だろう?」、「絵本は絵だけじゃないなぁ。」このような小さな気づきこそ、「興味」であり、ひらがなを覚え始めるサインです。

「興味」が出てくると、3歳・4歳の子どもは、「お母さん、何を見ているの?」、「絵本に書いてある、これ(ひらがな)は何?」などの質問をしてくるはずです。

これらに丁寧に答えてあげることで、「興味」が「知識」となり、次のステップへ進んでいきます。

 

3-2.ひらがなは「読むものだ」と気づく

ひらがなに「興味」をもち、お母さん・お父さんに質問し、答えてもらった子どもは次第に、ひらがなは「読むものだ」と気づき始めます

すると次には、「これは何と読むの?」といった質問が増えてきます。

この質問が出てきたら、2つ目のステップになります。

この2つ目のステップの時期に、家庭で工夫したアプローチがたくさんできると、子どもはどんどんひらがなが読めるようになっていきます!

 

3-3.ひらがなを「読みたくなる」環境作り

1つ目、2つ目のステップで、子どもは「ひらがなを読めるようになりたい!」という強い気持ちをもつようになります。

そのためには、それは、家庭の中にひらがなを「読みたくなる環境を作る」ということが大切です。

環境が整っていれば、自然とひらがなを読むことができるようになります。

「環境を整えるって、難しそう」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。

ちょっとしたポイントを意識するだけで、子どもの「読みたい!読めるようになりたい!」の気持ちを満たしてあげることができます。

ここからは、家庭でできる「ひらがなを覚える」方法をご紹介していきます!

 

4.家庭でできる「ひらがなを読めるようになる6つのアプローチ」をご紹介!

 

ひらがなを含め、「文字」は、まず「読み」から練習します。

「読めるようになる」ということは、「視覚的に文字の形を認識できるようになる」ということです。

視覚的に文字の形を認識できるから、「書けるようになる」ということですね。

ここでは、ひらがなが読めるようになるための、家庭でできるアプローチをご紹介します!

 

 

4-1.家の中に自然とひらがながある環境作り

1つ目は、家の中に自然とひらがながある環境作りをすることです。

新聞、チラシ、絵本、書籍、カレンダー、園のお便り、おもちゃなど、家の中は、意外とひらがななどの文字でいっぱいです。

こういったものを、子どもに見えるところに置く・貼る・掲示することは、子どもの「興味」に働きかけるとても効果的です。

絵本や園のお便りなどは、ぜひ、お子さまの見えるところに置いたり、掲示したりしてみてください。

お子さまが興味深げに見ていたら、ステップ1「興味」の段階です。

 

4-2.文字の認識には「指差し+ひらがな」を大切に

お子さまが「お母さん、これは何て読むの?」と尋ねてきたら、「『あ』だよ。」と伝えつつ、「指差し」を足してみてください。

指差しを足すことで、『文字を注視し、その文字が「あ」だと認識できる』からです。

これは、文字だけに限らず、物の名前を覚えるときはいつでも大事にしていただきたい方法です。

色、身の回りの道具、動物など何でも、「物の名前+指差し」をして教えるようにしてみてください。

スムーズに物の名前を覚えることができます!

 

4-3.自分の名前のひらがなを活用する

この方法は、学校現場で出会ったお子さん方・息子に実践してきました。

子どもにとって、一番身近にある「ひらがな」は「自分の名前」ですよね。

名前が読めるようになると、ひらがなへの興味はますます強くなります。

活用方法を3つご紹介します!

 

■名前探し
カバン、帽子、洋服など、お子さまの持ち物を活用して、お子さまと一緒に「名前探し」をします。

■名前作り①
紙にお子さまの名前を書きます。

一文字ずつ切り取って、お子さまの前に並べ、「自分の名前」を作る遊びをします。

■名前作り②
①で作ったお子さまの名前のほか、お母さん(お父さん)の名前を同じように紙に書いて、一文字ずつ切り取って、お子さまの名前に並べます。

自分の名前以外の文字がある中で、「自分の名前」を作ってもらいましょう。

ここまでできるようになると、「読む」ことがどんどん楽しくなっていきます!

 

4-4.絵本に書かれたひらがなを活用する

絵本は、ひらがなを覚えるのに大変素晴らしい教材です。

お子さまが文字に「興味」をもつまでは、ぜひ読み聞かせを大事にしてください。

お子さまがひとりで、絵本を開いて見ているときは、そっと見守ってあげてくださいね。

絵本にふれる機会が多ければ多いほど、お子さまは文字に「興味」をもってくれるはずです。

「読み聞かせ」、「お子さまが見る様子を見届ける」この2つを繰り返すことで、ある日、「文字は読むものなんだ」と気づくことでしょう。

そうしたら、読み聞かせを継続しつつ、一人読みにも挑戦させてあげてください。

 

4-5.「好きなキャラクター+ひらがな」を貼る

お子さまは好きなキャラクターがありますか?

キャラクターでなくても、食べ物や動物の名前でも良いです。

家の中のお子さまが目にする場所に、「好きなキャラクター+ひらがな」を貼ってみてください。

好きなもは、子どもが何かを覚えるのに素晴らしい効果を発揮してくれます。

息子は果物が好きだったので、「果物の絵+ひらがな」を玄関、リビング、遊び部屋などいろんな場所に貼っていましたがあっという間にひらがなを読むことができるようになりました。

このほかにも「あいうえお表」や「あいうえおパズル」の活用も効果的でした。

このときも常に心がけていたことは、「指差し」を足すということです。

ひらがなは1文字ずつが読めるようになり、その後、単語が読めるようになります。

特にキャラクターや果物の名前などは、「1文字ずつ」書いているわけではないので、「1文字ずつ読むこと」を意識するために「指差しを足すこと」が重要です。

 

4-6.外出先でひらがな探し

お店や電信柱、公園などで、ひらがな探しをするのも効果的です。

特にお店は「文字の宝庫」ですよね。

お散歩やお出かけをした際はお子さまと一緒に、楽しくひらがな探しをしてみてください!

 

5.ひらがなが読めるようになるには子どもの興味に沿ったアプローチを

 

ひらがなを覚え、読めるようになるためには、まずは子どもの興味を引き出してあげることが大切です。

大人も興味のあることは、どんどん知識を吸収していけるのと同じように、子どもも知識の習得には興味が不可欠なのです。

そのためには、生活や遊びの中にひらがなへの興味を引き出す仕掛けをおいたり、子どもそれぞれの興味に合ったアプローチをすることが効果的です!

ぜひ本記事で紹介した方法をお子さまに合わせて実践してみてください!

 

 

 

参考文献
歌代 萌子,橋本 創一,林 安紀子(2015) 健常幼児のひらがな獲得に関する研究 : 獲得の現況と不安定さに着目して 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 66(2), 397-402
文部科学省 教育課程部会 教育課程企画特別部会(第6回)(2018年4月)「資料3-1 関係データ集(幼児教育・幼少接続について)」

 

 

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