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外ではいい子なのに家で癇癪をおこす子どもの心理と対処法【カウンセラーが解説】

この記事を書いた人

たなかれいこ たなかれいこ

たなかれいこ

  • 心理カウンセラー
  • ペアレントトレーナー
  • カラーセラピスト
  • 保育士

子どもと関わる仕事がしたいと、保育士資格を取得しました。

障害児者福祉に5年ほど関わる中で、保護者さんの大変さを実感し、現在はペアレントトレーニングをはじめとする子育て支援の事業を行っています。

プライベートでは小2の娘と暮らすシングルマザーです。

娘と一緒にいろいろな体験やお出かけをするのが楽しみです。

「家ではわがままを言ったり、癇癪を起こしたりして毎日が大変。園や学校では先生に迷惑かけてないかな」と心配になった事はありませんか?

面談で子どもの事を褒められて、家での様子と違うことにびっくりしたことがある保護者の方もいるかもしれません。

今回は、外ではいい子なのに家だけではわがままや癇癪をおこす子どもの心理を、発達の観点を交えて解説します。

さらに、癇癪をおこさないための工夫や癇癪がおきたときの対処法も紹介します。

 

 

目次

 

 
 

1.外ではいい子なのに家でわがままや癇癪をおこす3つの理由

外ではいい子なのに家ではわがままや癇癪をおこす子どもの心理はどんなものなのでしょうか。

考えられる理由を、3つあげて解説していきます。

 

1-1.外では子どもなりに社会の一員としてがんばっているから

子どもは、園では様々なお友達や先生と一緒に活動をすることになります。

家庭では保護者の方との関わりが中心になるので、言葉で伝えなくても理解してもらえたり、「しょうがない」と甘やかしてもらえたりすることもあるかもしれませんが、園では同じように接してもらえるとは限りません。

保育園や幼稚園は、子どもが人との関わり方や社会性を身に着けていく場でもあります。

実際に子どもが、園でどのように過ごしているかを考えてみましょう。

保育参観などがあれば、その時の様子を思い出してみてください。

例えば、お友達とおもちゃの取り合いをしたり、遊具を使う順番を譲ったりすることもあるでしょう。

もっとブランコで遊びたかったのに、「おしまいだよ」と先生に呼ばれているかもしれません。

 

3歳頃になると子どもは、ルールや決まりがあることを理解し始め、年齢が上がるにつれてルールや決まりを守れるようになります。

他の園児と一緒に活動することになれば、自分のやりたいことを我慢したり、気持ちをコントロールしたりしなければならない場面も増えていきます。

例えば、お友達とけんかをしたときも、気持ちをぐっと飲みこんで謝ることもあるかもしれません。

自分が使いたいおもちゃが使えなかったとき、悲しい気持ちを隠して明るく振る舞うこともあるかもしれません。

こんな風に、子どもは日々がんばっています。その反動で、安心できる家ではわがままを言ったり、癇癪をおこしたりすることにつながっている可能性があります。

 

1-2.家は甘えられる場所だから

子どもにとってお母さんは、心理的な安全基地です。

安全基地とは、アメリカ合衆国の心理学者であるメアリー・エインスワースが提唱した愛着形成に関する理論です。

子どもにとって家庭が「安心できる場所」であるからこそ、子どもは外の世界を探索することができます。

逆に家庭が安心できる場所でないと、愛着が適切に形成されず、子どもは他者との関係をうまく結べなかったり、自己肯定感が低い状態になったりと、社会的なスキルにマイナスの影響を及ぼすことがわかっています。

幼児期は保護者との愛着形成が行われる段階であり、子どもにとっての安全基地も「家庭」が中心となっています。

安心できる場所であるからこそ、大好きなお父さんやお母さんに甘えたい気持ちを受け止めてほしいと思っています。

それが叶わなかったときに、悲しい気持ちがわがままや癇癪としてあらわれ、お父さんやお母さんになら「これくらい甘えてもいい」と思ってわがままや癇癪をおこしている可能性があります。

 

1-3.家と外の自分を使い分けている

人はそれぞれの場所で自分に合った役割を演じるという社会性があります。

例えば、会社で仕事をしている自分、ママ友とランチしている自分、母親としての自分、妻としての自分。

どの自分もみんな同じ自分ですが、態度や人との接し方は使い分けていませんか?

3歳以上になってくると、自然と自分の役割を演じられるようになってきます。これは、社会性が育ってきている証拠でもあります。

幼稚園では「年長さんのお兄さんになったから、年少さんにお手本を見せてあげないといけない」と思っているかもしれません。

子どもは幼稚園や保育園で求められている姿を理解して演じているため、「いつも園ではしっかり者ですよ!」と先生から言われて、ママはびっくり、ということもおきるのです。

また幼児期は「恥ずかしい」という気持ちが芽生える時期でもあります。

本当は甘えたいけど、お友だちの前では恥ずかしいと感じているかもしれません。

そのため、家では思いっきり甘えたくてわがままや癇癪をおこしている可能性が考えられます。

 

まとめ|外ではいい子なのに家ではわがままや癇癪をおこす3つの心理的要因

  • 家庭外で人と関わる中で、自分のやりたいことや気持ちを調整している反動
  • 家庭が安心できる場所であり、お父さんやお母さんに甘えたいと思っている
  • 社会的な役割を理解して、外では「いい子」のふるまいをしている

 
 

2.家でのわがままや癇癪は悪いこと?いつまで続くの?

そもそも、わがままや癇癪とは悪いことなのでしょうか?そのわがままや癇癪はいつまで続くのでしょうか?

子どもの発達段階に照らし合わせて考えてみましょう。

 

2-1.わがままや癇癪は悪いことなの?

子どもにとって「わがまま」や「癇癪」は、感情を表現する方法のひとつです。

親にとっては困りものですが、決して悪いことではありません。

未就学の子どもはまだまだ言葉も発達段階であり、言葉で自分の感情をうまく表現することができないこともあります。

そんな中で頑張って自分の気持ちを伝えようとしておこるのが「わがまま」や「癇癪」です。

赤ちゃんは、「おなかがすいたら泣く」「おむつが濡れたら泣く」というように、「泣く」ことで気持ちを表していますよね。

成長してきて、感情表現が「泣く」から「わがまま」や「癇癪」に変わっただけです。

ただ、いつまでも「わがまま」や「癇癪」でしか気持ちを表現出来ないのは困りますよね。

子どもたちは、自分の気持ちを表現する方法をほかに知らないだけなので、お父さんやお母さんをはじめとした周囲の大人が適切なサポートをしていく必要があります。

まずは「もっと遊びたいよ」「ご飯食べたくないよ」「眠たいよ」など、子どもの気持ちを汲み取って大人が適切な言葉を伝えていきましょう

大人が子どもにたくさん話しかけることで、子どもは「こんな時は○○って言えばいいんだ」と分かってくるようになります。

はじめは上手に伝えられないかもしれません。

しかしそんな時も「子どもなりに伝えようとがんばっているんだ」と思って、できるだけ子どもの話を聞いてあげましょう。

大人が、自分の話を聞いてくれると分かれば子どもも安心し、次も言葉で伝えようとしてくれます。

これを繰り返すうちに、わがままや癇癪も減ってくるのです。

 

2-2.わがままや癇癪はいつまで続くの?

「成長するにつれてわがままや癇癪が減り、言葉で伝えられるようになる」といっても、見通しが持てないと、保護者としては不安やストレスを感じることもありますよね。

ここでは一般的な子どもの発達段階に基づいて、子どもの感情や欲求の表現がどのように成長していくのかを説明します。

3〜5歳

幼児期になると自我が発達し、子どもは自分の欲望や感情を表現しようとします。

感情をコントロールする能力が未熟なので、わがままや癇癪が比較的一般的な表現方法です。

同時に社交的なスキルが発達し、友達との関係を築く段階でもあります。

自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちにも気づき、少しずつ調整をしようとする姿勢がみられることもあるでしょう。

 

6〜8歳

学齢期に入り、規則や社会的な期待に対する理解が深まります。

しかし、感情をコントロールする能力はまだまだ未熟です。そのため、わがままや癇癪をおこすことも多いです。

幼稚園、保育園から大きく環境が変わり、学校でのストレスや学業への圧力が子どもの行動に影響を与えることがあります。

小学生で癇癪が見られる場合は原因が「甘え」だけではない場合もあるので、子どもが過ごす環境にも目を向けることが大切です。

 

9〜10歳

それまでの経験を通じて、子どもは段々と感情のコントロールが上手になってきます。

不満があっても「言葉で伝える」といったコミュニケーションをとることができるようになり、他の人との関係をより良く維持できるようになります。

一方で、中間反抗期が起こるお子さんも多い時期です。

中間反抗期の特徴でもある「口答えをする」といった行動も、以前なら癇癪を起していたところからの成長と見ることもできるかもしれません。

 

以上のことから、小学校の低学年ころまでは、わがままや癇癪はよく見られます。

しかし、3年生から4年生にかけて徐々に減ってくるのではないでしょうか。

あくまで個人差があります。

わがままや癇癪がおきた時は、子どもの気持ちを代弁してあげたり、適切な言葉を伝えることが必要です。

 

 
 

3.家での癇癪をおこさないようにするためには

わがままや癇癪は必ずしも悪いことではないと分かっても、癇癪はできるだけおこして欲しくないですよね。

ここでは、癇癪をおこさないためにできる工夫をお伝えします。

 

3-1.癇癪を起こすのはどんな時かを知ろう

まずは子どもをよく観察することが大事です。

よく観察して、どんな時に癇癪がおきるのかを知りましょう。

癇癪をおこしたときの状況をメモしておくといいですね。

子どもを観察しているうちに、癇癪が起きるときのきっかけが分かってきます。

例えば、「嫌いな食べ物が夕飯に出たとき」「朝着ていく服を選ぶとき」「弟に好きなおもちゃをとられたとき」など、お子さんによって様々なタイミングがあると思います。

きっかけが分かることで、対処方法も考えやすくなりますよ。

 

3-2.前もって、癇癪をおこさない工夫をしてみよう

癇癪をおこさないようにする一番の方法は、癇癪をおこすきっかけをなくすことです。

いつもお風呂前になると入りたくないと駄々をこねる子どもの例を挙げて一緒に考えてみましょう。

癇癪が起こりそうな体験を避ける

例えば、「髪の毛を洗おうとすると癇癪をおこす」場合、水が顔にかかるのが苦手、シャンプーが目に入りそうになるのが怖い、などの理由が考えられます。

その場合は、シャンプーハットを使ってみたり、タオルで目を覆ってみたりなど、子どもが嫌だと感じる体験を避けてあげる工夫をしてみましょう。

 

②「楽しいこと」を取り入れて気をそらす

お風呂に入ること自体が嫌だ、楽しくないと思っているのであれば、お風呂に入るのが楽しくなるような工夫をしてみましょう。

例えば、筆者は水につけると徐々に膨らむスポンジのおもちゃを使用していました。

他にもキャラクターのバスボムなどを使うのも良いでしょう。

バスボムを毎日使うとお値段が張るので、100円均一で売っているもので、繰り返し使えるものもおすすめです。

 

③あらかじめ終わりを決めておく、見通しを持たせる

おもちゃで遊んでいるのを止められて癇癪をおこすのであれば、あらかじめ終わりの時間を伝えておきます。

「長い針が”6”になったらおしまいにするよ」などと、子どもが分かりやすいように伝えましょう。

タイマーを使って「音が鳴るまでね」と決めておくのも良いですね。

 

ちょっとしたひと手間で子どもの癇癪は減らすことができます。

今回はお風呂の例をあげましたが、他のシチュエーションでも、紹介した3つのポイントに照らし合わせて考えてみてください。

「癇癪をおこさない工夫」を取り入れることで、大人のストレスも軽減することができますよ。

 

3-3.多少の甘えやわがままもは許す

始めにも述べたように、子どもは園や学校で頑張っています。

それなのに、「家でも頑張りなさい!」では、子どもは気持ちを休ませることができませんよね。

子どもにとって、家庭を心身ともに休める場所にしてあげるためにも、少しくらいは甘えさせてあげましょう。

親に甘えることで、子どもの心は癒されていきます。その一方で、「どこまで甘えを許せばいいのだろう」とお悩みの方も多いと思います。

明確な答えはありませんが、参考に出来るポイントを紹介します。

 

①いつもは出来ることをして欲しいという甘えは背景にある子どもの気持ちを考える

例えば、本当は一人で食べられるはずなのに「食べさせてほしい」と言ってきたとき、子どもの心理はどうでしょうか。

単純に「めんどくさい」と思っているかもしれません。

その時は「わかったよ、でもお母さんは一人でやってほしいな」「今日はやってあげるね、でも本当は一人でできるよね?」と言って、「これは自分でやるべきことだったのかな?」「お母さんは今忙しかったかもしれない」というように子ども自身に考えさせるような声掛けをしてみましょう。

一方で、食べさせてもらうことが本当の目的ではなく、「お母さんにかまってほしい」「もっとゆっくりお母さんと過ごしたい」という感情が背景にある場合もあります。

その場合、子どもの心のエネルギーがなくなってきている可能性があるので、それを満たしてあげるためにもたくさん甘えさせてあげましょう。

 

②物が欲しいと言う甘えは状況によって判断

物の要求は、いつでもかなえられるわけではありませんよね。

あらかじめ「買い物に行く前におもちゃは1つだけ買うと約束する」、「寝る前はおやつはたべない」と子どもと事前にルールを決めておきましょう。

大切なのは事前に決めたルールを大人も子どもも守ることです。

もしこのルールを守れずに癇癪を起した場合も、叱るのではなく「約束したよね」と冷静に伝えていくことが大切です。

 

③社会のルールに関わることは甘やかさない

やってはいけないことや、家庭外でも「守らなくてはいけないこと」とルールになっているものについては、甘やかさないことが大切です。

ルールを教えなかったり、ルールを破ったことを許してしまうのは、「甘えを許している」のではなく子どもの自立を妨げてしまう行為です。

 

また、家庭内で、どこまでなら良しとするかを夫婦で話し合っておくことも大事です。

先ほど説明した「事前に決めたルールを守ること」にも関わりますが、子どもは矛盾したメッセージを受け取ることで混乱し、精神的にストレスを感じてしまいます。

「私はこれは許せないのに、夫は甘やかす」といった夫婦間のイライラを避けるためにも、ルールについて話し合ってみましょう。

 

筆者の娘もよく「脱がせて~」と甘えてきます。

自分で脱げるはずなので、出来れば自分でやって欲しいところです。

でも、娘の行動の背景にまだまだ甘えたい気持ちがあることを受け入れ、親子のスキンシップのひとつとして脱ぐのを手伝うことがあります。

幼稚園の頃は、いないいないばぁをするように服を脱がせて、顔が見えたら「ばぁ!」なんてことをしてあげると、とても喜んでいました。

「甘えてくれるのも子どもが小さいときだけ」と思うと、とてもいとおしく感じられますよ。

 

3-4.親の心身を整えておく

子どもが癇癪をおこさないように対応したり、甘えを受け入れたりするのは、とても大変なことです。

急いでいるときに、「手伝って」なんて言われるとイライラすることもありますよね。

子どもに適切に対応するためには親が心身ともに元気で、心に余裕のあることが大切です。

余裕がないと自分の事でいっぱいいっぱいになってしまいますが、余裕があれば子どもの事も落ち着いて見ることができます。

そうは言っても、常に心に余裕を持つことは難しいことですよね。

そんな時は思い切って休むことも大切です。

無理をしては、お母さん自身だけでなく、子どもがそのしわ寄せを受けてしまうかもしれません。

 
 

4.家で癇癪が起こってしまった時の対処方法

癇癪がおこってしまったときはどのように対処すればいいのでしょうか。癇癪がおこってからの対処法を順番に解説します。

 

4-1.子どもが落ち着くまで待つ

癇癪がおきているときは、子どもの気持ちが爆発しているときです。

そんな時は、何を言っても受け入れられないため、まずは落ち着くまで待ちましょう。

筆者の子どもも、幼稚園年長のときに癇癪をおこして泣きわめいていたことがありました。

夕食のおかずが気に入らず、食べたくないことがきっかけだったと思います。

そこから泣き止まず、30分以上抱っこしてあやしていました。

ちょうど翌日はお休みと言うこともあって、寝るのが遅くなってもいいかと言う気持ちもあったから出来たのだと思います。

ストレスを溜めないという点では感情を押さえ込まずに、思いっきり吐き出すことも大切です。

家の外で癇癪がおきてしまったときは難しい場合もありますが、安心できる家庭内で癇癪がおきた場合は子どもの気が済むまで待ってみることも一つの手です。

 

4-2.落ち着いたら褒める

癇癪が落ち着いたら「落ち着けたかな?がんばったね」と褒めてあげましょう。

「落ち着いたかな?もう大丈夫?」などとやさしく声をかけるのもいいですね。

ここで、わがままや癇癪を起こしたことに対して何かを言ってしまうのはNGです。

気持ちを否定されないということは、わがままや癇癪を言った自分でも受け入れてもらえるという安心感を得ることができます。

 

4-2.子どもの話を聞く、代弁する

落ち着いたら、子どもの話を聞いてあげましょう。

子どもが自分から言うのが難しいのであれば、親が代弁してあげましょう。

「もっとおやつ食べたかったね」「もっとおもちゃで遊びたかったね」と伝えるだけでも充分です。

子どもが「自分の気持ちを分かってくれた」と感じられることが安心感につながります。

同時にこどもは、「もっとおやつ食べたかった」「もっとおもちゃで遊びたかった」という言葉を吸収することができます。

大人も子どもも、どうして癇癪をおこしてしまったのか分からないこともあるかもしれません。

しかし、ここでは原因は重要ではありません。

「よくわからないけど、嫌だったんだね」などと、気持ちに焦点をあててあげましょう。

こどもは、「自分の気持ちを分かってもらえた」と安心することができます。

一番大切なことは「大人は子どもの気持ちを分かっているよ」と子どもに分かってもらうことです。

大人が代弁することで、子どもは気持ちを理解してもらえたと安心することができます。

そして、代弁してくれた言葉を吸収していき、自分で使えるようになっていくのです。

筆者の娘も甘えん坊です!

本文中にも筆者の子どもの事例をあげましたがとってもとっても甘えん坊な娘です。

びっくりするかもしれませんが、小学校に上がるまでは、私がご飯を食べさせてあげることもありました。

大好きなものは自分でパクパク食べてくれるんですが…。

年中くらいになると、自分で食べてほしいと思って悩むこともありました。

しかし、『子育てハッピーアドバイス』という本を読み返して、娘の様子をよく見てみると、確かに家では甘えん坊な一面もありますが、運動会のダンスや音楽発表会ではしっかりと自分の役割をこなしていることに気づきました。

子どもなりに「外では頑張っている」ことに気づいた瞬間です。

そして、甘えさせるのは悪いことではない、むしろ十分甘えることで自己肯定感も育まれるのだとも気づきました。

小学2年生になった娘は、今は自分でご飯を食べてくれています。

まだまだ甘えることは多いですが、昔より減ったかなと思うと少し寂しい気もします(笑)。

 

 
 

5.癇癪やわがままは「甘えられている」証拠でもある

生まれてから家庭内で過ごすことが中心だった子どもたちは、幼児期になると園や学校といった外の環境へと飛び出し、その環境で子どもなりに頑張っています。

子どもが家だけでわがままや癇癪を起こす場合、それは子どもにとって家庭が「甘えられる」「安心できる」場所になっている、ということでもあります。

そのため「自分の子育てがいけなかったのかな」と自分を責める必要はありません。

子どもがわがままや癇癪を起こす背景に目を向け、子どもの気持ちに寄り添い、時には思い切り甘やかしてあげましょう。

一方で同じように大人である私たちも、仕事や家事を頑張って、日々疲れることもありますよね。

子どもを甘えさせてあげる気持ちの余裕がないときもあるでしょう。

この記事を通じて、お子さんに対してだけでなく、お父さん・お母さんがいつも頑張っている自分自身に優しくしてあげられたらと思います。
 

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主な参考文献
・厚生労働省(平成30年2月) 保育所保育指針解説 第2章
・明橋大二(2005)『子育てハッピーアドバイス』1万年堂出版

 

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