【小学校低学年】元保育士ママがおすすめする知育玩具12選!学びにつながるおもちゃを選ぼう!
この記事を書いた人
Oママ
- 幼稚園教諭
- 保育士
■ Oママ
小学3年生と小学1年生のママ。
保育士、幼稚園教諭、整理収納教育士の資格をもっており、保育士の経験は15年ほど。
子どもの成長に合わせた玩具選びや、収納を考えることが好きです!
お子さまにプレゼントでおもちゃを買ってあげたいけれど、せっかくだから遊びながら学びにもつながるものが良いと考えていらっしゃるお母さん・お父さんは多いのではないでしょうか。
本格的に勉強が始まる小学校低学年だからこそ、遊びを通じて学びへの意欲を高められたらいいですよね。
でも「知育玩具の種類がいっぱいでどれを選べばよいのかわからない」、「そもそも本当に効果はあるの?」、「たくさん買うことができないからこそ、お気に入りのおもちゃに出会いたい!」そんなお悩みはありませんか?
本記事では、小学1・2年生のお子さま向け に「発達段階 」「知育玩具の種類と伸ばすことのできる力」、さらに実際に使用したレビューもあわせて、おすすめの知育玩具をご紹介します。
発達段階とこれから伸ばしていきたい力を理解して、お子さまにピッタリな知育玩具を選んであげてください!
目次
1.小学校低学年の子どもの発達段階
まず初めに小学校低学年のお子さまの身体的発達、知能の発達、こころの発達を紹介します。
発達段階を知ることで、どんなおもちゃが使える時期なのか、どんな力が伸びていく時期なのかを理解することができ、納得感をもって知育玩具を選んでいただくことができます!
1-1.身体的発達
■小学1年生
体の発達が進み、さらに活動的になる時期です。
おもちゃや公園などの遊具で何度も繰り返し遊ぶことを通じて、筋肉を使った動きが次第に上手になっていきます
■小学2年生
手先の器用さが一段と発達し、細かい作業に取り組むことが増えます。
成功も失敗も多く経験する時期のため、周囲の適切なフォローが必要です。
1-2. 知能の発達
ここでは小学校1年生、2年生の特徴をまとめてご紹介します!
・社会性・協調性
集団での行動や協調といった意識はまだ備わっておらず、友人と一緒に遊んでいるように見えても自分の気分に左右されて近づいたり離れたりして、一人遊びを好みます。
また保護者や教師との1対1の遊びや関わりを好み、物事の判断も保護者や教師の言うことをもとに判断する傾向があります。
・思考力
論理的思考がだんだんと発達していきますが、まだ未熟な段階です。
特に小学1・2年生頃は頭の中のみで考えることはまだ難しいので、実際に手を動かして体験したり、過程を目でみて学んでいくサポートが大切になります。
・空間把握能力
思考力と同様、まだ頭の中だけで見えていないことを想像して考えることが難しい段階です。
実際にブロックや模型を触ったり組み立てたりすることで、空間的な概念を身につけていきます。
・記憶力
限られた時間で、複数の情報を記憶しておき同時に処理する力はまだ不十分です。
この力はワーキングメモリ(作業記憶)と呼ばれ、読み書きや計算などに欠かせない力です。
一度に複数の指示を与えるのではなく、お子さまの状況に合わせて一つずつ時間を区切って指示をすることが大切です。
1-3.「こころの発達」
■小学1年生
周囲の大人の行動を真似するようになり、自立しようとする傾向がみられるものの、 大人に甘えて愛情を求める一面もあり、感情が安定しないことがあります。
自立への願望が高まる時期なので、助けが必要な時も干渉は適度にし、時にはまかせてみることも重要になります。
■小学2年生
自己中心さがだんだんと薄れ、友人との関係にも目を向けられるようになっていきます。
情緒が豊かになり、複雑な感情を抱くようになります。 観察力が高まり、どんどん新しいことや周囲の刺激を吸収して成長していきます。
★ワンポイント:自己中心とは?
発達段階で述べられる自己中心的とは「他人を思いやれない」「わがままである」ということではなく、自分が見えているように、感じているように、他者も感じていると思っているということです。
発達の過程で必ず通るものですので、焦らず声掛けなどを通じて成長を促しましょう!
<関連記事>
自己中心について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
自己中心性とわがままはどう違う?子どもの共感力を高める遊びや親の関わり方
1-4.まとめ
小学1・2年生は小幼児期から児童期への大きな移り変わりの時期です。だんだんとできるようになっていくことを理解し、適切なサポートをしてあげることが大切です。
また、これから続いていく勉強の土台となる力を育むことが大切な時期でもあります。遊びや日常生活での体験を通じて丁寧に土台を作っていきましょう!
2.小学校低学年向け知育玩具の種類と育まれる力
伸ばしたい力を効果的に育むには、おもちゃの種類と特性を理解することが大切です。
ここではおもちゃの種類に育まれる力をご紹介します。
1.ブロック・パズル
2.ゲーム系知育玩具(ボードゲーム、カードゲーム、その他対戦ゲーム)
3.プログラミング系知育玩具
早速見ていきましょう!
2-1.ブロック・パズル
<育まれる力>
- 手先の器用さ
- 創造力
- 思考力
- パターン認識力
- 集中力
- 空間把握能力
小学生になるとブロックやパズルを使って、単純な積み重ねだけでなく、凹凸を組み合わせたり、ねじを回したりといった複雑な行為ができるようになります。
この動きにより手先や手首の動きが発達し、脳に良い影響を与えます。
同じ形のピースや、形の違うピースをどのように合わせれば上手くはまるのかを考えることでパターンを認識する力も身についてきます。
ブロック遊びの特徴として、決まった遊び方だけでなく、組み立てたものを自由に何かに見立てたり、自分の作りたいものを作るという遊び方ができるので、創造力や思考力を育む効果が期待されます。
さらに、様々な遊びや玩具と組み合わせられることもポイントです。
例えばブロックでコースを作ってボールを転がす遊びをする場合、創造力や思考力に加えて、空間把握能力も育まれます。
2-2.ゲーム系知育玩具(ボードゲーム、カードゲーム、その他対戦ゲーム)
<育まれる力>
- 社会性・協調性
- 思考力
ボードゲームやカードゲームは複数人で遊ぶことが多いですよね。
ゲームを円滑に進めるには皆がルールを理解し、それに従う必要があります。
順番を守る、勝ち負けがある場合は自分の感情をコントロールする、など社会性や協調性が育まれます。
さらに一緒に遊んでいる相手が次にどのような行動をするかや、自分が勝つためにはどうしたら良いかを考える必要があるので
自然と思考力が育まれて行きます。
2-3.プログラミング系知育玩具
<育まれる力>
- 論理的思考力(プログラミング的思考)
- 集中力
「プログラミング」系知育玩具といっても、いきなりプログラミングのコードを書く、といった高度なものではなく、基礎となる「プログラミング的思考」を育むためのおもちゃが多数発売されています。
小学校でもプログラミングの授業が導入され「プログラミング的思考」を育むことが重要視されていますが、そもそもプログラミング的思考とは何なのでしょうか。
プログラミング的思考とは、課題の解決策を考え、それを実施するにはどの部分をどのように改善すればよいか、何を新しく組み合わせ、実施していけば良いかを論理的に考える力のことです。
なぜ近年になってプログラミング的思考が必要されているかについて文部科学省は
「情報を読み解く」「情報技術を手段として使いこなしながら、論理的・創造的に思考して課題を発見・解決し、新たな価値を創造する」という力が「これからの時代に求められる資質・能力」である
と述べています。
その力を身に付けるために、複雑な情報を思考錯誤しながら読み解いたり、読み解いた情報をもとに新しいものを創作していくといったプログラミング的思考が必要になるのです。
3.小学校低学年のお子さまにおすすめの知育玩具12選をご紹介!
小学生低学年のお子さまにおすすめの知育玩具11選を種類別にご紹介します!実際に使用したレビューも合わせてぜひご覧ください!
3-1.創作意欲を掻き立てる!ブロック・パズル系知育玩具
1.グラビティ・メイズ
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★★★☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★☆☆☆☆ |
思考力 | ★★★☆☆ |
空間把握能力 | ★★★★☆ |
記憶力 | ★★☆☆☆ |
ボールがゴールまで落ちるように9つのブロックを配置し、道を完成させるおもちゃです。
ブロックの中には、ボールが通るトンネルが空いており、問題カードを見ながら組み立てます。
手先を使いながらボールの転がり方を推測できるので、頭と身体、どちらも使うおもちゃです。問題は全部で60問です。難易度が4段階に設定されており、だんだん難しくなります。
使用した感想
小さい頃からボールが転がるおもちゃが大好きだった娘に購入しました。
難易度が上がるごとに時間はかかりますが、ブロックに指を入れてボールの転がる方向を確認しながら熱中しています。
単純なおもちゃに見えますが、制限のある中で道順を組み立てていくのはなかなか難しいようで、ボールが綺麗にゴールした時は大喜びしています!
おすすめポイント
①難易度に合わせてチャレンジできる
問題カードは全部で60枚です。徐々に難易度が上がるので、1問ずつブロックの仕組みに慣れながら進められます。
突然難しい問題が来ると挫折してしまいますが、こちらは、順にブロックの性質が分かるような問題づくりがされているので、自信をつけながら取り組むことが出来ます。
②身体を使いながら考える体験ができる
ボールを転がしてゴールを目指すために、どのような動きが必要なのか、どのように組み合わせたら達成できるのかを考える思考力が養われます。
この思考法はプログラミング思考の基礎になっています。
とくにブロックを指で触ってトンネルの方向を確認することができるので、身体を使いながら力を養える点がおすすめです。
2.レゴブロック 『レゴマインクラフト ベッドロックの冒険』
★目安となる対象年齢:小学2年生~
指先・手先の器用さ | ★★★★☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★☆☆ |
思考力 | ★★★★☆ |
空間把握能力 | ★★★★☆ |
記憶力 | ★★☆☆☆ |
人気ゲーム『マインクラフト』の世界を表現した、レゴブロックのシリーズのひとつです。
マインクラフトの世界の最下層にある岩盤を目指して、冒険を楽しむことができるセットです。
644ピースから成るこのセットは、定番キャラクターのスティーブとアレックスを含む計7種類のミニフィギュア付きです。
使用した感想
『マインクラフト』のゲームは経験のない息子ですが、付属されているキャラクターの多さや『冒険』という設定に惹かれたようで、プレゼントとして購入しました。
時間はかかりましたが説明書が分かり易く、7歳の息子1人で完成させることができました。
2歳年下の妹とも冒険のイメージを共有しながら繰り返し遊ぶことを楽しんでいます。
おすすめポイント
①たくさんの仕掛けにより、イメージ豊かに遊べる
・レバーを倒すと爆発して鉱石が見つかる
・石を掘ると、シルバーフィッシュが出てくる
・子グモが回転する
などの冒険の要素を盛り上げる仕掛けがあり、お子さんが飽きずに楽しく遊ぶことが出来ます。
夢中で組み立てる中で集中力や手指の発達が促され、遊びにストーリーが生まれることで想像力も豊かになります。
②様々な遊び方ができる
組み換えが簡単にできるデザインになっていて、3通りのレイアウトを楽しむことができます。
組み立てて終わりではなく、完成後も、組み替えながら冒険の世界を楽しむことができます。
③やりとりをして遊ぶなかで社会性が育つ
定番キャラクター2体に加え、クリーパー、ゾンビ、クモ、コウモリ、シルバーフィッシュと、全7種類のキャラクターが入っています。
一人ではなく、数人で一緒にやりとりしながら遊ぶこともでき、社会性も育まれていきます。
注意ポイント!
・パーツが小さい為、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では取り扱いに配慮が必要です。
・仕上がりが大きい作品なので、飾って楽しみたい場合はスペースが必要です。
3.LaQ 『ダイナソーワールド ディノキングダム』
★目安となる対象年齢;小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★★★☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★☆☆☆ |
思考力 | ★★★★☆ |
空間把握能力 | ★★★★☆ |
記憶力 | ★★☆☆☆ |
7種類の小さなパーツから平面・立体・幾何学体とあらゆる形に変化する、日本生まれのブロックパズル『LaQ』の中の『ダイナソーワールド』シリーズのひとつです。
人気の恐竜『ティーレックス』『ブラキオサウルス』『スピノサウルス』等、計14種類の恐竜に組み替えが可能です。
基本の7パーツに、スペシャルパーツが2種類加わり、口やしっぽ、首や足などが可動するモデルもあります。収納や持ち運びに便利な専用ケース付きです。
使用した感想
初めは難しくて私と一緒に作っていましたが、慣れると7歳の息子一人でも完成させることができました。
完成に数時間かかる作品もあり、できあがった作品を誇らしげに飾ったり動かして遊んだりして楽しんでいました。
おすすめポイント
①挑戦意欲がかき立てられる
使うパーツ数が多いものほど難易度は高いですが、基本パーツにジョイントパーツを組み合わせるだけで簡単に立体作品を作ることができるため、完成まで根気強く取り組むことができます。
また、仕上がった恐竜を動かして遊ぶこともできるので遊びの満足度が高まり、「一度完成させたら終わり」ではなく次の制作の意欲につながります。
『次はもっと〇〇してみよう!』と遊びのイメージがどんどん膨らんでいき、より豊かな遊びへと発展させることができます。
②目標達成のためのプロセスを考えながら遊ぶことができる
説明書に書かれている恐竜はもちろん、パーツの組み合わせ方次第で、『サイズが小さい赤ちゃん恐竜』『恐竜の住みか』など、自分が好きなものも作ることができます。
自由に創作ができるぶん、決まったやり方がなく、自分が作りたいものを完成させるためには『どのパーツを組み合わせたらよいか』と考えながら遊ぶようになります。
注意ポイント!
・各パーツが小さい為、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では取り扱いに配慮が必要です。
・組み合わせが複雑な作品は、分解時に力やコツが必要になることがあります。『パーツリムーバー』という専用の商品が販売されています。
3-2.考えながら遊ぶ!ゲーム系知育玩具
4.モノポリー クラシック
★目安となる対象年齢:小学2年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★★☆ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★☆☆ |
サイコロの出た目を進み、土地の購入や家の建設など、不動産取り引きをして資産を増やしていく、アメリカ発の定番ボードゲームです。
すごろくのように運だけで進むのではなく、プレイヤー同士の取り引きや心理戦が必要な複雑なゲームです。
2人から8人で遊ぶことができ、1回のプレイ時間もルール次第ではかなり長くなるので、手応えがあるゲームと言えます。
使用した感想
いつも家族3人でプレイしています。土地の売買やお金を扱う内容なので娘には難しすぎるかと心配しましたが、ルールを理解してくると大人相手にシビアな交渉を仕掛けてくるようになり、集中して楽しんでいます。
不動産を通したお金の計算が複雑なのですが、ゲームとなると親が驚くほどすんなり馴染んでいます。
おすすめポイント
①先を予想する力が育まれる
どのように不動産を動かしていったら資産を増やせるか、他のプレイヤーの動きや心理を先読みして考えないと、勝つことができません。
自分の考えた戦略通りに物事が上手く進んだときに、大きな達成感を感じることができます。
運任せなボードゲームでは物足りなくなってくる小学生低学年のお子さまにこそ、より思考力を必要とするこちらのゲームがおすすめです。
②お金の計算ができるようになる
ゲームの中では、買ったり払ったりと、お金のやり取りが発生します。
1桁から5桁、6桁までの大きな桁のお金の計算が必要になりますが、ゲームの中で楽しく親しめるところがポイントです。
③英語に親しむことができる
モノポリークラシック版では、土地の名前はアメリカに実在する街となっています。
アルファベットが自然と目に入るので、興味の幅を広げることができます。
5.学習版 日本の歴史人物かるた NEW
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★☆☆ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★☆ |
日本の歴史人物が取り札になったかるたです。家族や友だちと楽しく遊ぶ中で、小学生の間に覚えておきたい歴史人物を学ぶことができます。
登場人物は、60枚のかるたで81人です。
取り札の裏には、より詳細な情報が載っており、かるたを通して歴史人物について深く知ることができます。
また、付属品として大きな歴史年表がついてくるので、工夫次第で活用の幅が広がります。
使用した感想
記憶力が優れているこの時期に、楽しく歴史人物を覚えられれば、と思い購入しました。
歴史マンガが好きな娘も「マンガを読むよりも、かるたの方が人の名前を覚えやすい!」と夢中になっています。
一人一人にスポットが当てられ、読み札の内容に真剣に耳を傾ける「かるた」だからこそのメリットでしょうか。
取り札の裏の詳細を読むだけでも楽しいようなので、今後の学習の糧になればと期待しています。
おすすめポイント
①遊びながら歴史人物を覚えられる
このかるたには81人もの歴史人物が出てきますが、記憶力が優れているこの時期は、何度も遊んでいるうちに、読み札のワードを拾って「どの人物なのか」を瞬時に判断できるようになります。
取り札の裏にその人物の詳細が載っているので、そちらを読むことで人物について詳しく知ることができ、結果としてかるた取りも強くなっていきます。
取り札の絵が実際に教科書に出てくる人物画に近いところも、今後の学習に繋がりやすいおすすめポイントです。
②歴史に興味を持つきっかけになる
一人一人単発で出てくるかるたは、だんだん人物と関連するワードを覚えていくことで、その前後の出来事や関連する人物にも興味が持てるようになります。
歴史に興味を持つ前の導入として、かるた遊びを通じて楽しく学べるところがおすすめです。
6.KUMON NEWスタディ将棋
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★☆☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★☆ |
駒の動かしかたが分からない初心者でもすぐに将棋が楽しめ、遊んでいるうちに自然とルールが覚えられるアイデア将棋です。
駒が進む場所が書き込んであるオリジナルデザインの駒と盤、駒ケース(駒台兼用)がセットされています。
使用した感想
持ち運びしやすいため、祖父母の家やキャンプなど、家の中以外にもいろいろな場所に持ち出して遊んでいます。
ルールの難しい遊びですが、わざわざ説明書を取り出して駒の動かし方を確認する必要がなかったり、勝ち負けがあることで繰り返し遊びたくなったりするため、登場回数の多い玩具です。
おすすめポイント
①レベルを変更しながら長く遊ぶことができる
駒の動かし方が、矢印で示されているので、抵抗感を持たずに遊び始めることができ、遊びながら自然とルールを覚えることができます。
基本的な将棋のルールから、実戦例、やさしい詰め将棋など、わかりやすく説明した「解説書」も付いているため、レベルに合わせて遊びを発展させていくことが可能です。
②収納や持ち運びが簡単
本格的な木製の盤は、丈夫で安定感があります。また、盤の中に駒台を入れることができ、遊びに必要なすべてのパーツをを収納することができます。
本棚などに立てて収納することが可能なので、遊び道具や学用品など、持ち物が増えてくる時期の子どもたちにとっても、扱いやすい玩具です。
③遊びを通して思考力が育まれる
数ある手の中からどうやったら勝つことができるかを常に考え、最善の手を指して勝利を目指す遊びであるため、遊びながら論理的な思考を身につけることができます。
7.ハリガリ
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★☆ |
4種類のカラフルなフルーツが描かれたカードと、「チーン!」といい音がなるベルを使った、カードゲームです。
カードには『1』個から『5』個までのフルーツのイラストが描かれており、同じフルーツの柄が『5』個になったら、ベルを鳴らします。
最初にベルを鳴らしたプレイヤーが、場のカードを全て獲得することができます。1番多くのカードを集めたプレイヤーがゲームの勝者です。
使用した感想
大人と遊ぶと計算のスピードで負けてしまうことが多いのですが、『ベルを鳴らしたい』という意欲から、諦めずに繰り返し遊んでいます。
一緒に遊ぶ度に、集中力の高さと計算が早くなっていることに驚かされています。
おすすめポイント
①自然と計算が早くなる
「今いちごが3個あるから、あといちご2個のカードが出たら5個だ!」など、瞬時に場にあるカードの数を計算する必要があり、遊びを楽しむ中で自然と計算が早くなります。
②競争心をかき立てる仕掛けがある
「チーン!」と、何とも心地よい音色のベルは、大人でもついつい押したくなります。
早さを競うカードゲームですが、『ベルを押す』ことで順位が分かりやすくアトラクション的な要素が加わるため遊びがより盛り上がります。
8.ハゲタカのえじき ★目安となる対象年齢;小学2年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★☆ |
2人から6人で遊ぶことができるカードゲームです。
『1』から『15』までの数字が書かれた手札を使い、得点カードであるハゲタカカードを奪い合います。
ハゲタカカードには、プラス点とマイナス点のカードもありますが、プラスのカードを取るためにも、マイナスカードを取らないためにも、大きい数字カードが必要です。
しかし、手札は各1回しか出せない、他のプレーヤーと同じ数字を出した場合は獲得できない、などのルールもあり、やみくもに大きい数字カードを使えばいいという訳ではありません。
プレイヤー同士がお互いの心理を読み合いながら、合計獲得点数を競い合うカードゲームです。
使用した感想
駆け引きや得点を競うという要素が面白いようで、隙間時間があると、『遊ぼう!』と、取り出す頻度が1番高い玩具です。
単純ですが奥が深いゲームで、家族内でやっていても毎回順位が入れ替わります。深く考えずにカードを出す6歳の妹が1位になることもあり、毎回盛り上がります!
おすすめポイント
①心理戦を通じて思考力が育まれる
ルールがシンプルで分かり易いため、『何を出してくるのか?』と、プレイヤー同士で思考を読み合うことを楽しむことができるゲームです。
対戦人数が多くなればなるほど、対戦相手の持ち札の予想を立てるのが難しくなり、考えながら遊ぶことができます。
②遊びながら数に触れることができる
-5から+10までの得点カードがあり、遊びの終わりには毎回合計得点を計算する必要があります。
楽しく遊びながら、足し算や引き算に親しむことができます。
③隙間時間に手軽に遊べる
1回のゲーム時間は、約15分と短いので、ちょっとした隙間時間に取り入れることができます。
家事や仕事で毎日のタスクが多い時でも、『寝るまでの時間に、一緒にしようか!』などと、気軽に取り入れることができ、親子のコミュニケーションが深まります。
また短時間であっても繰り返し数に触れることで計算も自然と早くなっていきます。
9.ドブル
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★★ |
2人から8人で遊ぶことができるカードゲームです。
50種類以上のマーク内から8つのマークが描かれた、55枚のカードが缶のケースの中に入っています。
全てのカードは他のカードとたった1つだけ共通するマークが描かれており、それを探すことがゲームの目的です。
1つのセットで、5つのミニゲームを楽しむことができます。
また様々な映画やアニメキャラクターとのコラボ商品がたくさんある為、お気に入りのドブルを見つけることができます。
使用した感想
5つのゲームのうち、息子のお気に入りは、『アツアツポテト』です。
ネーミングも面白いのですが、互いの手のひらにカードを置き、向かい合ってワイワイ遊ぶところがお気に入りポイントのようです。
冴えている時は連続で見つけられるのに、ドツボにはまると全く見つけられなくなり、そんな状況さえも楽しんでいます。
おすすめポイント
①パターン認識力が育まれる
『共通するマークを見つける』というルールがあり、カード同士を注意深く見比べて同じパターンを判別する観察力や認識力が育まれます。
誰よりも早く獲得したい思いから、何度も遊ぶうちに反射神経も鍛えられていきます。
②社会性や協調性が育まれる
最大8人まで一緒に遊ぶことができるため、雨の日の室内遊びなどとしても子ども同士で楽しむことができます。
人数が多くなればなるほど、ゲームをスムーズに進行したり、お互いに譲り合ったりしながら遊びを進める必要があり、社会性や協調性が育まれます。
10.キャプテンリノ
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★★☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★★☆ |
思考力 | ★★★★☆ |
空間把握能力 | ★★★☆☆ |
記憶力 | ★★★☆☆ |
2人から5人で遊ぶことができます。
手札を積み上げて塔にして遊ぶ、バランスゲームの要素もあるカードゲームです。
塔を高くするために、手札として配られる屋根カードとくの字に折り曲げて使う壁カードの2種類のカードを使います。
屋根カードに書かれた模様に合わせて壁カードを配置していき、塔が倒れてしまった時に倒した人以外で手札が一番少ない人が勝ちです。
使用した感想
パッケージに描かれたヒーローの装いをしたサイのイラストを見て、息子は一目で気に入っていました。
工夫次第で遊びを発展させることもできますが、基本のルールが簡単なので、妹や祖父母とも一緒に楽しんでいます。
おすすめポイント
①複数の要素をかけ合わせた遊びができる
ジェンガのように高く積んでいく要素と、『方向転換』『一回休み』『カードを追加』などウノのような要素の指示もあり、遊びが盛り上がります。
複雑なルールをだんだんと理解できるようになっていく、小学校低学年におすすめのおもちゃです。
②思考力が育まれる
指示のある手札を持っている時には、『どのタイミングでキャプテンリノのカードを出そうかな…』など、作戦を考えながらゲームを進める必要があります。
塔のバランスと、他のプレーヤーの様子をよく観察し、戦略を考える思考力が必要とされる遊びです。
3-3.論理的思考力を身につける!プログラミング系知育玩具
11.レゴエデュケーション 『レゴ WEDO2.0』
★目安となる対象年齢:小学2年生~
指先・手先の器用さ | ★★★★☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★☆☆☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★★★★★ |
記憶力 | ★★★☆☆ |
レゴブロックで組立てたモデルを、プログラミングソフトウェアで動かしたり、音を鳴らしたりすることができる、小学校低学年向けに作られたプログラミング教材です。
基本的な作業としては「ワークブック」や「映像」を見ながらブロックを組み立て、専用ソフトでプログラミングを行い、ロボットを動かします。
使用した感想
初めて遊んだ時から、タブレットを使い、大人が驚くようなスピードで、ワークブックのモデルをサクサクと組み立てていました。
その後も、息子一人でプログラミングをし、完成した車を動かしたり、音を鳴らしたりしていました。
「今度はここで止まらせよう!」「次は後ろに進むようにしよう」など、遊びながら工夫し、さまざまなプログラムを組んで遊んでいました。
おすすめポイント
①ブロック遊びの延長でプログラミングに触れられる
工具なしで組み立て可能なレゴブロックが使用されているため、ワークブックのモデルだけではなく、 組み合わせ次第で様々なモデルを作ることができます。
難しいイメージのプログラミングも、ブロック遊びの延長で取り入れることができます。
また、自分で組み立てたレゴが実際に動くことで、遊びの意欲も高まります。
②プログラミングの手順を体験できる
1)組み立て
2)プログラミング
3)動かす
という手順の中で、トライ&エラーを繰り返し、プログラミング的思考が育ちます。
自分が作ったプログラムが、ロボットの動きで見えることにより、子ども自身が手応えを得ることができ、理解が深まります。
③小学生でも感覚的に扱える
ビジュアルアイコン型のソフトウェアが使われており、ドラッグ&ドロップで動かすことができます。
そのため、小学生でもブロックを組み立てるように直感的にプログラムを組むことができます。
タブレットを使用すると、持ち運びしやすいので、子どもでもより操作が簡単になります。
注意ポイント!
・高額な教材なので、お子さまの興味関心に合わせて購入を検討しましょう。
12.ラーニング リソーシズ 『レッツゴーコード 』
★目安となる対象年齢:小学1年生~
指先・手先の器用さ | ★★☆☆☆ |
---|---|
社会性・協調性 | ★★★☆☆ |
思考力 | ★★★★★ |
空間把握能力 | ★☆☆☆☆ |
記憶力 | ★★★★☆ |
体を動かしながらプログラミングを学ぶことができる人気のおもちゃです。
マットを並べて迷路を作り、コースの上を移動して、ゴールに置いたロボットカードを目指す遊びです。
パソコンを使わずに簡単に遊べます。
使用した感想
体を動かすのが好きな息子に購入しました。友達が遊びに来たときによく使っています。
2人1組になって、1人が命令役、もう1人はその命令の通りにマットの上を移動して遊びます。
友達とのやりとりも楽しいみたいで、毎回盛り上がります。
おすすめポイント
①体を使って、アクティブにプログラミングを学べる
体を動かして自由に遊ぶことで、命令と動作の関係性を体感でき、子どもの集中力や記憶力が高められます。
机に座ってじっとしているのが苦手な子どもにもおすすめです。
②場所を選ばす気軽にに遊べる
パソコンを使わずに簡単に遊べるので、いろんなな場所で友達や家族と一緒に楽しくプログラミングを学べます。
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ここまで沢山の知育玩具をご紹介してきましたが、「選ぶのが難しい…」「買い替えるのが大変…」という方にはおもちゃのレンタルサービスもおすすめです。
プロが年齢にあわせて選んでくれるサービスもあるので、ご家庭の状況にあわせておもちゃの買い方を検討してみてくださいね。
4.知育玩具を使った遊びで意欲を育もう!
小学1年生・2年生の低学年期は本格的に学びが始まる時期であり、この時期に学びの土台を作ることが重要です。
学びの土台とは物事に集中して、意欲的に取り組む、といった学びへの姿勢作りを指しています。
知育玩具はその名の通り知育を目的として作られたおもちゃなので、「集中力」や「学びへの意欲」といった力を育むのに適しています。
さらに「集中力」や「意欲」ををもって物事に取り組むと、物事を深く考える「思考力」、想像を膨らませて自分なりのアイデアを生み出す「課題解決力」といった認知能力も自然と育まれ、「達成感」を感じることがで、新たな物事への挑戦意欲がわく、という良いサイクルを生み出すこともできます。
この先続いていく学びに前向きに、そして意欲的に取り組めるよう、低学年の時期に楽しみながら知育玩具で遊ぶ経験を通じて、学びの土台を育んでいきましょう!
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6歳児の知育玩具は発達段階に合わせ選ぼう!おすすめのおもちゃ8選をご紹介!
参考文献
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・内田伸子 (2008)よくわかる乳幼児心理学 ミネルヴァ書房
・林 秀紀, 櫛 勝彦, 井上 勝雄(2018)木育玩具の分類とその教育効果の調査分析 日本感性工学会論文誌 17 巻 4 号 p. 489-497