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【レビューあり】4歳児におすすめの絵本12選!発達の特徴と絵本選びのポイントも!

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  • 保育士

5学年差姉妹のママ。

元塾講師。在職中に保育士資格を取得しました。

佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』シリーズが子育てのバイブルです。
自治体の子ども読書活動推進懇話会委員、学校の読み聞かせボランティアとしても活動しています!

「子どもに良い絵本を与えたいけれど、たくさんありすぎてどうやって選んだら良いのかわからない」
「子どもに絵本を買ってみたけれど、あまり興味を持ってくれない…」
「うちの子に合う絵本は、どうやって見つけたらいいの?」
そんなお悩みや疑問はありませんか。

この記事では、4歳の子どもの発達の様子絵本を選ぶ際のポイントおすすめの絵本をご紹介します!

また筆者が自身の子どもに読み聞かせた時の反応や感想など、それぞれの絵本のレビューも一緒に紹介しています。

4歳のお子さま向けの絵本選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!

 

目次

 

1.4歳児ってどんな時期?~発達段階を理解して絵本を選ぼう~

 

 

まずは4歳児の発達について見ていきましょう。

発達段階を理解することで、4歳の子どもがどんなことができるのか、どんなところが成長しているのかがわかり、適切な絵本選びができます。

ここでは絵本読むことに関わる「ことば」と「こころ」の発達にポイントを絞ってご紹介します。

 

1-1.4歳児:ことばの発達

ことばでスムーズにコミュニケーションが取れるようになる時期です。

「話したい」意欲はますます大きくなり、ことばで自分の気持ちを表現し伝えようとします。

時には考えていることにことばが追いつかず、同じことばをくり返したり口ごもってしまうこともあります。

時間が許す限り寄り添って、ことばが出てくるのを待ってあげましょう。

必要に応じて表現できない気持ちを大人が言語化してあげることで、更に語彙が増えことばを上手に使えるようになっていきます

大人とだけでなく、お友だちとも会話を楽しめるようになってくる時期です。
日常の遊びも、ことばでコミュニケーションを取りながら進めていきます。

口げんかになってしまうこともありますが、「けんかはダメ!」と頭ごなしに否定せず、できるだけそれぞれの言い分をゆっくり聞いてあげましょう

身の回りの文字に関心を持ち始め、読めるひらがなも次第に増えてきます。
ひらながを教えようとするのではなく、遊びや生活の中で自然にひらがなに触れる機会を作ってあげましょう。

 

1-2.4歳児:こころの発達

自意識が芽生え、情緒がますます豊かになっていく時期です。

他の人にも自分と同じように心があることを実感し、相手の気持ちを想像できるようになります。

それまで一人遊びや一緒に遊んでいても各々の好きなことをしている、という遊び方が多かったのが、次第に友だちと関わりながら遊ぶようになっていきます

子どもらしい空想力や想像力にあふれている時期でもあります。

絵本の中で登場人物の気持ちに共感したり、自分だったらこうする、と考えたりします。

集中力もついてきて、長めのストーリーも楽しめるようになってきます

 

4歳の発達段階:まとめ

4歳になるとこれまで以上に語彙が増え、周りの人たちとの会話を楽しめるようになっていきます。

豊かな空想力や想像力で、絵本のストーリーに入り込んだり登場人物の気持ちになりきったりして、ますます絵本の世界を楽しめるようになります。

発達段階を理解したところで、次は発達段階に基づいて絵本を選ぶポイントを具体的に紹介していきます!

 

2.絵本選びのポイント~4歳児の成長を促す絵本とは?~

 

2-1.1冊を通してストーリーが展開する絵本を選ぶ

集中力がつき情緒もますます豊かになっているこの時期、1冊を通してストーリーが展開する絵本に挑戦してみましょう。

短い流れのくり返し絵本が先を予測できる安心感を与えてくれるのに対して、長いストーリーの絵本は「次はどうなるのだろう…」というワクワクした気持ちを体験させてくれます。

次の展開を考えドキドキしながら物語の世界を楽しむことで、子どもはよりいっそう想像力を伸ばしていきます

もし長いストーリーになかなか集中できないようなら、無理をすることはありません。

1冊を最後まで読み切らなくても、途中まで読んで続きは翌日に読んだり、好きなシーンをピックアップして読んだりして、お子さんが楽しいと思えるように工夫してみてください。

お子さんが望むなら、短いストーリーのくり返し絵本もまだまだたくさん読んであげてくださいね。

 

2-2.子どもの体験に寄り添った絵本を選ぶ

4歳頃のお子さんは、毎日様々な体験を積み重ねています。

お子さんが体験したことに近い題材の絵本を選ぶと、興味を持って絵本に触れることができます。

たとえば家族で水族館にお出かけしてきたら魚や水族館を題材にした絵本を、公園で虫や花を見つけたら虫や花を題材にした本を選んでみてください。

園のお友だちとけんかをしてしまったのなら、お友だちとのけんかを題材にした絵本を選んでみるのも良いですね。

季節の行事を体験したら、その行事を題材にした本を選ぶのもおすすめです。

体験に寄り添った絵本を読んでもらうことで、お子さんにとって絵本がより身近なものになっていきます

また絵本を読んでもらいながら自分の体験を思い出すことで、お子さんにとってその体験がより深く意味のあるものとなるでしょう。

 

2-3.長年読まれている絵本を選ぶ

絵本を手に取ったら、ぜひ最後のページにある初版発行年月日を確認してみてください。

初版発行から20年以上たっているものは、多くの読者から信頼を得て、長年子どもたちに喜ばれてきた絵本です。

長く読み継がれてきた絵本には、「テーマに普遍性がある」「物語と絵の調和が素晴らしい」「絵だけでも雄弁に物語を伝えている」など、選ばれ続ける理由があります

お母さんやお父さんが子どもの頃に読んでもらったことがある絵本を、お子さんに読んであげるのも良いですね

時間を超えて選ばれ続けてきたすばらしい絵本に触れることは、子どもにとっても大人にとっても心の栄養となるでしょう。

 

<参考>絵本はどこで選ぶ?~図書館利用もおすすめ~

忙しい日々の中、「どんな絵本を選ぶか」と同じくらい「どのように絵本を選ぶか」もお悩みのひとつですよね。

最近では、書店で購入する以外にも、自宅にいながらインターネットで購入される方も多いでしょう。

インターネットでの絵本探しは、簡単にジャンルを絞って絵本を検索できたり、レビューを見て比較したり、外出する時間を削減できたりと、たくさんのメリットがあります。

 

ですが、もし事情が許すのであれば、最寄りの図書館へお出かけして絵本を探すのはいかがでしょうか

 

図書館へ行ったら、お子さん自身に絵本を選ばせてあげるのがおすすめです!

自分で選ぶことで、「絵本を読むこと」を自分ごととして捉えられるようになります

嫌いな野菜も自分で育てたり調理したりすると、食べられるようになるのと同じですね。

お子さんが選んだ絵本は、年齢に合っていないものでも気にせず借りてあげてください。

借りられる冊数のうち半分をお子さんが、半分を大人が選ぶとバランスがとれるでしょう。

 

大人が選ぶときも、あまり深く考え込まず表紙の印象などでぱっと感覚的に選んでも大丈夫です

まずは図書館で何冊か借りて読み、お気に入りの本が見つかったら購入して家でくり返し読むのも良いですね。

図書館なら、司書さんから絵本の選び方についてアドバイスをもらえることもありますよ。

 

 

3.4歳児におすすめのおすすめ絵本12選

絵本選びのポイントをもとに、4歳のお子さんへのおすすめ絵本を12冊セレクトしました!

筆者が子どもに読み聞かせたときの反応や感想も、あわせてご紹介します。

 

3-1.1冊を通してストーリーが展開する絵本
3-2.子どもの体験に寄り添った絵本
3-3.思わず笑ってしまうユーモアのある絵本
3-4.ことばやかずの楽しさに触れる絵本

 

3-1.1冊を通してストーリーが展開する絵本

長めのストーリーで「次はどうなるんだろう」というワクワクした気持ちを体験し、想像力がふくらみます。

 

1.ジオジオのかんむり (作/岸田衿子 絵/中谷千代子)

絵本1 ジオジオのかんむり

あらすじ

ジオジオはライオンの中でも一番強い王さまでした。

ジオジオのかんむりが光ると、こわくてみんなかくれてしまいます。年をとり、誰かと話したくなったジオジオのもとに、卵を全部失ったと嘆く小鳥がやってきました。

そんな小鳥にジオジオがした提案は…。年老いたライオンと小鳥の交流を描いた優しい物語です。

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感想

この絵本を読むとき、娘達はいつもじーっと絵に見入りながら静かに聞いてくれます絵の細かいところまで見ながら想像をふくらませているようです。

派手なシーンはありませんが、読み終わると心がじんわりと温かくなります。

 

おすすめポイント

ゆっくり進むストーリーで想像をふくらませやすい!

静かに語られることばと優しいタッチの絵のおかげで、自然とものがたりの世界に引き込まれます。ゆっくりとゆったりとストーリーが進んで行くので、十分に想像力を働かせながら聞くことができます。

ライオンに強くてかっこいいイメージを持つ子どもにとって、やさしい表情で小鳥と卵を守るジオジオはとても興味深く感じられるようです。

ジオジオと小鳥たちの幸せな結末に、大人も心を癒やされます。

 

2.かいじゅうたちのいるところ(作/モーリス・センダック 訳/じんぐうてるお)

絵本2 かいじゅうたちのいるところ

あらすじ

おかあさんにおこられて、寝室に放り込まれてしまったマックスは、部屋に現れた波打ち際から船に乗って旅に出ました。

島にたどり着くと、目の前におそろしいかいじゅうたちがあらわれました!どうする、マックス!?

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感想

かいじゅうたちが怖いと言いながらも「もう一回読んで」とせがまれ、くり返し読んだ絵本です。

マックスがかいじゅうの王さまになる場面はもちろん、マックスの部屋にどんどん木が生えて壁が消え野原や森に変化して行く場面も娘たちのお気に入りでした。

 

おすすめポイント

「次はどうなるんだろう」というワクワクした気持ちを味わえる!

日常があっという間に非日常になるところで一気にものがたりにひきこまれます。

1ページあたりの文字数が多くないので、子どもを飽きさせることなくテンポ良く読み進められます。

ページをめくるたびに「次はどうなるんだろう」とワクワクしながらマックスと一緒に冒険し、かいじゅうの王さまになった気分を味わえます。

恐ろしいけれどどこかユーモラスなかいじゅうたちや、細かく丁寧に描かれた背景を見ているだけでも絵本を楽しめます。

 

3.すてきな三にんぐみ(作/トミー・アンゲラー 訳/今江祥智)

絵本3 すてきな三にんぐみ

あらすじ

くろいマントにくろいぼうしのこわーいどろぼう3人組は、お金持ちの馬車をおそっては宝を奪い取り、隠れ家にたっぷりと隠していました。

ある夜おそった馬車にいたのは、みなしごのティファニーちゃんです。ティファニーちゃんに宝の使い道を聞かれたどろぼうたちは、思わず考え込んで…

おそろしい3人組が「すてきな三にんぐみ」になった理由は何でしょう?

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感想

独特な緊張感のある表紙を見たときは「怖い…」と言っていた娘たちも、読んであげるとこの絵本が大好きになりました。

どう見ても悪くてこわい三にんぐみが、ティファニーちゃんに出会って「すてきなこと」をする意外性がおもしろかったようです。

成長するにつれて、自分なりの善悪について考えるきっかけになった一冊でもあります。

 

おすすめポイント

子どもの成長につれて感じ方が変化するストーリー

不気味で悪い人にしか見えない3人のどろぼうが、なぜ「すてきな三にんぐみ」なのか、想像してドキドキしながら読み進められます。

幼い頃はハッピーエンドに良かったねと安心しても、成長してからは本当にそうなのかな、と疑問に思うようになるかもしれません。

長く手元に置いて何度も読み直したい、感じ方の変化に成長を見られる一冊です。

 

 

3-2.子どもの体験に寄り添った絵本

子どもの体験に寄り添った絵本は、子どもが共感を持って耳を傾けてくれます。

 

4.えんふねにのって(作/ひがしちから)

絵本4 えんふねにのって

 

あらすじ

まきちゃんは園バスではなく「えんふね」に乗って幼稚園に通います。

ある日、えんふねに乗って園に向かっていると、大きな丸太が何本も川をふさいでいました。大変、これでは前に進めません。

すると丸太を片付けていたおじさんがクレーンでえんふねを持ち上げて…さぁ、まきちゃんは無事幼稚園にたどり着けるのでしょうか?

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感想

徒歩で通園していた娘たちは、すれ違う園バスがうらやましかったようですが、この絵本を読んで「船で通園できるなんて!」とさらにうらやましがっていました。

船がクレーンに吊られ、みんなで空を飛んでいるような気持ちで街を見下ろす場面では、目をキラキラさせて絵本に釘付けになっていました。

 

おすすめポイント

身近な題材とボリュームのあるストーリーでたっぷり楽しめる!

ストーリーにボリュームがあるので、たっぷりと物語の世界に入り込めます。

最後まで読み切れなくても、お気に入りのページを開いて鮮やかに描かれた絵を眺めているだけでも楽しいです。

自分が通園しているところを思い浮かべて比べながら読むのも良いですね。

 

5.どんぐりむらのどんぐりえん(作/なかやみわ)

絵本5 どんぐりむらのどんぐりえん

 

あらすじ

もうすぐどんぐりえんのみんなが楽しみにしているおみせやさんまつりです。先生たちも一緒に、みんなで毎日おみせやさんの準備をしました。

おみせやさんまつりの日、パパやママがお客さんとして来てくれ子どもたちは大喜び。

ところがとちゅうで突然大雨が降ってきて…みんなが楽しみにしていたおみせやさんまつりはどうなってしまうのでしょう。

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感想

娘たちはたくさんのかわいらしいどんぐりがお気に入りで、読んであげられないときも長い時間絵をながめていました。

一人のどんぐりをページをまたいで追ってみたり、裏表紙にあるどんぐりえんの子どもたちの紹介を読み込んだりと、いろいろな楽しみ方をしています。

この絵本のおかげでどんぐりの種類にも詳しくなりました。

文がすべてひらがなで書いてあるので、絵を見ながらいつのまにか自分でも文字を読んでいました。

 

おすすめポイント

詳細な園の描写で子どもが親近感を持って読み進められる!

子どもたちが大好きなどんぐりが主人公です。ひとりひとりの表情がかわいらしく、園での生活の様子も詳しく描かれているので、親近感を持って絵本に触れてくれます。

読んでいるうちに、お子さんが自分の園でのできごとを話してくれるかもしれませんね。

そんなときは読み聞かせの途中でも一旦読むのを止めて、お子さんの発話をしっかり受け止めてあげてください。

ストーリーも絵もボリュームがあり、全部読むのには10分程かかります。最後まで通して読みたいときは、時間に余裕を持って読み始めるのがおすすめです。

 

 

6.ぐりとぐらの1ねんかん(作/なかがわえりこ・やまわきゆりこ)

絵本6 ぐりとぐらの1ねんかん

 

あらすじ

ぐりとぐらは、どんなふうに1年間をすごしているのでしょう。

春には種をまいたり、夏にはトマトを収穫したり、秋には落ち葉で遊んだり、1年の終わりには、ことしとさよならパーティーをしたり…。

ぐりとぐらの季節感あふれる生活の様子がよくわかりますよ。

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感想

読んでいる途中で娘たちの誕生月になると、「ストップ!」と言ってそのページを隅から隅までながめるのが恒例でした。

テンポの良い文章は思わず口ずさみたくなるようで、いつの間にか覚えてしまい絵をみながら暗唱していました。

 

おすすめポイント

子どもが実際に体験した季節のできごとと関連づけられる!

遊びや食べ物、植物や小物など、月ごとにその月らしいものがたくさん描かれているので、しっかりと季節を感じ取ることができます。

そり遊びや植物の種まき、野菜の収穫やキャンプに星の観察と、お子さんが体験したことと同じようなできごとが描かれているページから絵本に触れていくのもおすすめです。

一文が短く簡単なことばで書かれているので、お子さんが自分で読みたがったらぜひ自分で読ませてあげてください。

 

7.たからもののあなた(作・絵/まつおりかこ)

絵本7 たからもののあなた

 

あらすじ

フウのお母さんはお仕事でとても忙しいのです。

園で描いた絵をすぐ見せたかったのに、お母さんはお迎えに来られなくて、その日お母さんが帰ってきたのは、フウが眠った後でした。

次の日の朝「どうしておかあさんは、ずっといっしょにいてくれないの!」とフウは泣き出してしまいます。そんなフウに、お母さんは…。

このシーン、ママは涙なしに読めないかもしれません。

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感想

我が家ではよく寝る前に「読んで」と言われる絵本です。

特に園で何か嫌なことがあった様子の日には、この本を読んであげると安心するようでした。

読み終わったあとは、フウのおかあさんのように娘たちをぎゅっと抱きしめて「あなたはママのたからもの。だいすきよ」と伝えます。

 

おすすめポイント

ストーリーを介して忙しいお母さんの気持ちをお子さんに伝えられる!

まるくやわらかいタッチの絵と優しいストーリーで、読み終わると心が温かくなります。

もっと子どもと一緒にいてあげたいのに、忙しくて難しい…そんな時に少しだけでも時間を見つけて読んであげてほしい絵本です。

フウのお母さんのようにお子さんをぎゅっと抱きしめて「だいすき」をたくさん伝えてあげてくださいね。

3-3.思わず笑ってしまうユーモアのある絵本

普段あまり絵本に興味を示さないお子さんも、思わずわらってしまうユーモアのある絵本は大好きです。

8.うんちっち(作/ステファニー・ブレイク 訳/ふしみみさを)

絵本8 うんちっち

 

あらすじ

あるところに、「うんちっち」という、たったひとつのことばしか言えないうさぎのこがいました。

ある日うさぎのこの前にあらわれたおおかみが「ぼうやをたべてもいいかい?」と言いました。うさぎのこがこたえたことばは、もちろん…。

さぁ、うさぎのこはどうなってしまうのでしょう。

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使用した感想

次女が年少の時、園で読み聞かせてもらい「家でも読みたい!」とせがまれて購入しました。

何度も読んでいるのでオチはわかっているのに、それでもおもしろくてさらに何度も読んでと言われます。

娘たちのお気に入りのこの絵本ですが、小学校での読み聞かせでも大人気です。最後のオチではみんなで大爆笑します。

 

おすすめポイント

思いがけない展開と最後のオチで大笑いできる!

題名のインパクトとはっきりとした色使い、うさぎのこのなんともいえない愛らしい表情が子どもの興味を引きます。

ストーリーがテンポ良く進んで行くので、お子さんも最後まで集中して聞いてくれるでしょう。思いもしない展開と最後のオチに、親子で大いに笑ってください!

 

9.キャベツくん(作・絵/長新太)

絵本9 キャベツくん

 

あらすじ

キャベツくんは、とってもお腹が空いているブタヤマさんに「おまえをたべる!」と言われ、つかまってしまいます。

キャベツくんは「ぼくを食べるとキャベツになるよ!」と言い、ブタヤマに食べられないようになんとか逃れようとします。さて、キャベツくんの運命は!?

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感想

無意味なようで深いストーリーに引き込まれ、親子でくり返し読みました。

娘たちは広い空にキャベツを食べた変な動物が浮かんでいる絵が好きで、私が読んであげられないときも時々「ブキャ!」とつぶやきながら絵本を眺めていました。

 

おすすめポイント

キャラクター同士のテンポのよいやりとりがおもしろい!

短い流れのくり返しがおもしろい絵本です。まだ長いストーリーだと途中で飽きてしまうというお子さんに読んであげてみてください。

お子さんと一緒に「ブキャ!」と言いながら大笑いしましょう!
作者はユーモアとナンセンスの王様とも呼ばれる長新太さんで、初版発行から30年以上のベストセラー絵本です。

 

10.パンダ銭湯(作/tupera tupera)

絵本10 パンダ銭湯

 

あらすじ

「パンダ以外の入店は固くお断り」のパンダ銭湯に、パンダの親子がやってきました。

お風呂に入るためにめがねを外し、服や靴下を脱いで…ん?めがね?服?靴下?パンダの服ってどんな服?

湯船につかる前にはしっかりシャンプーをして、体も洗って…さて、パンダたちはどんな姿でおふろに入っているのでしょうか?

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感想

お風呂に入るために、当たり前のように準備をするパンダの親子を見て、娘たちはページをめくるたびに「えーっ!」と言っては大笑いしていました。

読み終わったあともう一度表紙にあるマル秘シールを見て、「マル秘の理由がよくわかった!」と満足そうでした。

 

おすすめポイント

パンダたちの意外な姿と様子に大笑いできる!

1冊を通して物語が展開する絵本ですが、最後まで読んでも5分以内に読み切れます。

短い流れのくり返し絵本から、1冊通してのストーリー絵本に挑戦したいときにおすすめの絵本です。絵の表現がメインのページは、絵もじっくり見せてあげてくださいね。

このパンダ銭湯も、小学校での読み聞かせで大人気です。低学年だけでなく3、4年生もこの本が大好きです。小さな頃から長い期間を通して楽しめる絵本です。

 

 

3-4.ことばやかずの楽しさに触れる絵本

絵本で楽しく触れるうちに、自然とことばやかずの感覚が身に付きます。

 

11.おやおや、おやさい(文/石津ちひろ 絵/山村浩二)

絵本11 おやおや、おやさい

 

あらすじ

今日は野菜たちのマラソン大会です。

たくさんの種類の野菜たちが、ゴールを目指して個性的な走りを見せてくれます。

ゴールまでに繰り広げられるたくさんのドラマやハプニングに、ぜひご注目ください!

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感想

何回か読み聞かせたあとは、子どもたちが自然と一緒にことばを口ずさみたくなる、そんな絵本です。

娘たちに読んであげているときも、いつの間にか一緒に声に出して読み始め、最後のページにたどり着く頃には3人で大合唱になります。

小学校に入ってからの音読の良い練習になったように思います。

一生懸命走っているやさいたちの表情がなんとも言えずかわいらしく、絵をみているだけでもストーリーが楽しめます。

 

おすすめポイント

ことばのおもしろさやリズムの心地よさを味わえる!

読んでいても聞いていても、ことばのリズムが大変心地よいです。

文字が少ないので2歳くらいから読み聞かせられる絵本ですが、4歳頃になると韻を踏むことばのおもしろさに気づき、それまでと違った楽しさを味わえます。

通して読むだけなら1分ほどで読み終わります。忙しくてあまり時間が取れないときの読み聞かせにもおすすめです。

 

12.ちか100かいだてのいえ(作/いわいとしお)

絵本12 ちか100かいだてのいえ

 

あらすじ

クウちゃんは地下100階であるパーティーに招待されました。火山のふもとの入り口から入ると、そこは10階ごとに違う動物が住んでいる地下100階建てのお家でした。

個性的な部屋を見ながら、どんどん地下100階に向かいます。そして地下100階の部屋にいたのは…。

クウちゃんが招待されたのは、誰のパーティーだったのでしょう?

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感想

娘たちと縦に長く開く絵本を大きくひろげ、下へ下へともぐっていくような気持ちで読み聞かせました。

1階ごとに小物まで細かく描かれているので、その絵を見ているだけでも楽しくて、あっという間に時間がたちます。

1階ごとに一緒に数字を読んでいったので、自然と100までの数字を数えられるようになりました。

 

おすすめポイント

ストーリーを楽しみながら100までの数に触れることができる!

読みながら1から100までの数字に触れることができます。

絵にもボリュームがあり、何回読んでも新しい発見をしながら楽しめます。

飽きずにくり返し読めるので、1から100までの数も自然とくり返し読むことになり、いつのまにか100まで数えられるようになるでしょう。

 

 

4.親子で楽しく絵本に触れましょう!

 

同じ4歳でも、4歳になったばかりの頃ともうすぐ5歳になる頃では発達も大きく違います。

4歳児の発達の特徴や絵本選びのポイントを参考にしつつ、お子さんの発達の様子をよく見て絵本を選んでくださいね。

お子さんだけでなく、大人も一緒に楽しいと思えるような絵本との触れ合いの時間を持てると良いですね。
 

参考文献
厚生労働省「保育所保育指針解説」2018年

 

 


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