おすすめの幼稚園入園準備11選!物だけではなく心の準備もしよう!
この記事を書いた人
多村美穂
- 保育士
元保育士のWEBライターです。
保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。
現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。
保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!
「幼稚園の入園準備って何をすればいいの?」 「幼稚園入園までにおむつを外さなきゃいけないって本当?」 「入園までに身に付けた方がいい生活習慣は?」
幼稚園入園を控えた我が子を見ると、期待に胸が弾む一方で、さまざまな疑問が湧いてしまい不安になってしまう人もいるでしょう。
入園前の不安は、生活リズムを整えるなどの「心の準備」をすることで、少しずつ軽減できます。
この記事では、親と子どもそれぞれに向けた、おすすめの「心の入園準備」を紹介します。
適切な準備をすることによって、入園後のトラブルも回避しやすくなるでしょう。
これから幼稚園入園準備を始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.入園準備とは
幼稚園入園準備には、以下の2種類があります。
1-1.物の準備
いわゆる「入園グッズ」と言われる、幼稚園生活に必要な物品の準備です。
<入園グッズの代表的な具体例>
・制服
・制帽
・名札
・体操服
・通園かばん
幼稚園生活で必要なものは、幼稚園ごとに大きく異なります。入園前の説明会に参加したり、入園パンフレットを読んだりして、しっかり確認しておきましょう。
1-2.心の準備
幼稚園入園準備は、物だけではなく心の準備も大切です。
心の準備をすることで、親子ともに自信がつき、安心して幼稚園入園を迎えられるようになるからです。
次の項目で「子どもと一緒にする入園準備」と「親がしておきたい入園準備」に分けて解説していきます。
2.子どもと一緒にするおすすめの入園準備7選
子どもと一緒に取り組むおすすめの入園準備は、以下の7つです。
どの項目も最初から完璧を目指す必要はありません。焦らず時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。
1つマスターするごとに「できた」という自信がつき、幼稚園生活の不安をなくしていけますよ。
2-1.名前を言う・反応する
自分の名前を言ったり、名前を呼ばれたら反応したりする練習をしましょう。
入園式や教室で名前を呼ばれてお返事をしたり、「お名前は?」と聞かれて答えたりする場面が想定されるからです。
注意したいのは、下の名前だけではなく、フルネームで覚えるという点です。フルネームで名前を呼び、なるべく大きな声で「はい!」とお返事する「幼稚園ごっこ」遊びをするのがおすすめですよ。
2-2.早寝早起きをする
充実した幼稚園生活を送るためには、早寝早起きの習慣が大切です。
起きる時間が遅く登園までにバタバタしてしまうと、焦ったりイライラしたりして、つい子どもを怒ってしまうこともあるでしょう。
子どもが嫌な気持ちを抱えたまま登園すると、幼稚園でもなかなか気持ちを切り替えられない恐れもあります。
夕方以降にお昼寝をさせない、少しずつ起こす時間を早くする、寝る前の習慣を作るなどの工夫をして、早寝早起きを心がけましょう。
子どもが早く寝るようになれば、親も夜にゆっくりできるので一石二鳥ですよ。
2-3.あいさつをする
あいさつは集団生活で必須のコミュニケーションです。
「おはよう」「いただきます」といった基本のあいさつを身に付けておきましょう。
あいさつの習慣を身につけるには、親がお手本を見せることが大事です。
習い事の先生や近所の人などにあいさつする姿をどんどん見せてあげましょう。同時に「ありがとう」「ごめんね」といった言葉を身につけると、お友だちとのやり取りがしやすくなりますよ。
2-4.「トイレに行きたい」と言えるようにする
尿意や便意を感じた際に「トイレに行きたい」と意思表示できるようになることも大切です。
「トイレに行きたいけどどうしていいのか分からない」「勝手にトイレに行ったらダメだ」と子どもが思ってしまい、トイレを失敗することもあるからです。
またトイレに関わらず、「困ったことがあったら先生に言う」という習慣が身に付いていれば、幼稚園生活をスムーズに送れますよ。
なお、おむつを履いて登園しても問題ない園もたくさんあります。「入園前までにおむつを外さないと!」と焦る必要はありません。
トイレ対応も園により方針が異なるので、入園前に相談して不安を解消しておきましょう。
2-5.1人でお着替えをする
幼稚園では「スモッグを着る」「体操服に着替える」などお着替えタイムが設定されていることが多いため、1人でお着替えをする練習をしておくといいでしょう。
制服や体操服が手元に揃ったら、実際に着脱してみるのがおすすめです。
通園靴と上履きを履き替える機会は多いため、靴の着脱の練習もしておくと安心ですね。
スモッグの前後や靴の左右が逆になってしまう場合は、ワッペンなどで目印をつけると、間違いにくくなりますよ。
2-6.食事のマナーを身に付ける
入園前に、基本的な食事のマナーを身に付けておきましょう。
<基本的な食事のマナーの具体例>
・「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをする
・食事の間は立ち歩かない
・時間を区切って食べる(ダラダラ食べをしない)
園によっては「ランチョンマットを敷く」「お弁当箱の開閉をする」など食事の準備が求められることがあります。入園前に確認して、練習しておきましょう。
2-7.いろいろな遊びをする
外遊び、室内遊びに関わらず、さまざまな遊びを経験しておくこともおすすめです。
特に繊細な子どもの場合、「お友だちより上手にできないから嫌だ」と自信をなくしてしまうきっかけになる恐れがあるため、積極的にさまざまな体験をさせてあげましょう。
<遊びの具体例>
・1人でブランコをこぐ
・滑り台で遊ぶ
・ジャングルジムに登る
・砂場遊びをする
・粘土遊びをする
・ハサミを使う
・サインペンを使う
・同年代の子どもとふれあう
事前に経験しておくことで、幼稚園で取り組むときのハードルをぐっと低くできますよ。
3.親がしておきたい入園準備4選
ここからは、親が子どもにしてあげたいことや心構えなどの、親がしておきたい入園準備を紹介していきます。
親が不安そうにしていると、子どもも不安になってしまうものです。
まずは親が十分に入園準備をして、子どもの不安を取り除いてあげましょう。
3-1.やってあげるより、見守ることを意識する
まずは子どもへの接し方を、「やってあげる」から「見守る」にシフトチェンジしていきましょう。
幼稚園の先生は多数の園児を指導する必要があり、家庭内と比べ、子どもが1対1で対応してもらえる機会がぐんと減ります。
そのため、基本的に子どもは自分で動いて身の回りのことをしなければなりません。
入園前に、少しずつ身の回りのことを自分で取り組めるよう声かけをして、実際にチャレンジさせることが大切です。
子どもが自分で取り組む姿を見ていると、じれったくなってしまい、つい手を貸したくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもを見守るのも大切な入園準備のひとつです。ぐっとこらえて子どもを見守り、できた際にはたくさん褒めてあげてください。
3-2.楽しそうに幼稚園のことを話す
幼稚園への入園が近づいてきたら、楽しそうに幼稚園生活の話をして、子どもの気持ちを前向きにしてあげましょう。
新しい環境に飛び込む際、期待でワクワクする一方、不安を感じてしまうのは大人も子どもも同じです。
「幼稚園には、お家にはないおもちゃや遊具があるよ」
「お友だちと遊ぶ時間がいっぱい作れるね」
「先生からいろんなお歌を教えてもらえるよ」
など、「幼稚園は楽しいところなんだ」と子どもが思える言葉がけをたくさんしてあげてくださいね。
3-3.子どもと離れる時間を作る
幼稚園に入園する前に、子どもと離れる時間を作ることもおすすめです。
親子が離れる時間を作ることで、子どもはもちろん、親も心の準備ができるからです。
習い事やプレ幼稚園、児童館のイベントなどを利用して、少しずつ母子分離の機会を増やしていきましょう。
3-4.送迎ルートを確認する
幼稚園が決まったら、実際に通うことになる送迎ルートを親子で確認してみましょう。
実際にかかる時間や、危険な場所が分かり、心構えができると同時にスムーズに通園できるようになりますよ。
幼稚園の前まで行き、外から楽しそうに遊んでいる先輩園児さんの姿を見せて、「早く幼稚園に行きたいね」と声かけしてもいいですね。
4.入園を意識した生活で不安をなくそう!
この記事では、親と子どもそれぞれに向けた、おすすめの心の入園準備を紹介しました。
入園前に感じる不安は、入園を意識した生活をすることで少しずつ解消できますよ。
すべてを完全にマスターする必要はないので、できることから少しずつ積み上げていってくださいね。
親子で楽しみながら入園準備をする生活は、幼稚園入園前の素敵な思い出になりますよ!
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