保育士おすすめ「秋」を感じる工作遊び7選!子どもが育つ関わり方もご紹介
この記事を書いた人
宮先惟之
- 保育士
保育所や子ども園にて15年間勤務。
主に、3〜5歳児のクラス担任や障がい加配保育士をしてきました。
2児の父でもあり、子育ての大変さや楽しさを感じながら、日々子どものやる気を引き出す環境作りや言葉のかけ方を工夫しています。
「秋の自然を生かした工作遊びをしたい」と思ったことはありませんか?子どもが興味を持つものと考えると、どうしたらいいか迷いますよね。
本記事では、現役の保育士である筆者が「秋」を感じる工作遊びを紹介します。ご紹介する遊びは身近なものを使って実践でき、親子で楽しい時間を過ごせるので、ぜひ試してみてください。
子どもへの接し方のコツもお伝えするので、お子さまの成長の後押しに役立ててもらえたらうれしいです。
目次
1.楽しい「秋」の工作遊び7選
それでは、「秋」にぴったりの工作遊びをご紹介していきます。
「作って遊べるもの」や「キレイに飾れるもの」などいろいろありますので、気になるものがあったらチェックしてくださいね。
1-1.アイデアいっぱいクッキー
【用意するもの】
- 紙粘土
- 茶色とうす橙の絵の具(※茶色のみでも可)
- どんぐりなどの木の実
- ビーズなどの飾りになるもの
【作り方】
- クッキーの土台作り
クッキー1つ分の大きさの紙粘土を手にとり、茶色の絵の具をつけてこねる。
(うす橙もあれば、混ぜてつけるとキレイな色になります。) - クッキーの装飾
どんぐりなどの木の実やビーズなどをお好みでつける。 - 完成
どんぐりが後から取れないように、紙粘土を中央に寄せながら形を整えて出来上がり!
【工作のポイント】
たくさんの紙粘土や素材があると、いろいろなクッキーが作れるでしょう。クッキーの形も自由に作れるなど、創意工夫がしやすいところがおすすめです。
出来上がった作品にニスを塗るとツヤが出て、ままごとにも使って遊べますよ。
1-2.松ぼっくりツリー
【用意するもの】
- まつぼっくり(大きめ)
- どんぐりなどの木の実
- ビーズなどの飾りになるもの
- 木工用ボンド
- つまようじ
- ペットボトルのふた
- 牛乳パックの一部(ボンドの皿)
【作り方】
- 飾りの準備
まつぼっくりをペットボトルのふたのくぼみに置き、立たせる。 - 飾り付け
つまようじを使い、まつぼっくりにボンドをつけ、その上に木の実や飾りを乗せる。 - 完成
形を整えてできあがり!
【工作のポイント】
つまようじがあると、子どもでもボンドが扱いやすくなります。気候が良くて暖かい日には、自然の中で工作をして遊ぶのもおすすめ。まつぼっくりにつけられるものを探す中で、自然と秋の自然に触れることができますよ。
作った作品は、秋が過ぎてもクリスマスの飾りとして置けるところがいいですね。
1-3.不思議な模様のキノコ
【用意するもの】
- 画用紙
- 絵の具(濃いめに溶かしたものを4色ほど)
- 筆(絵の具の色と同じ本数)
- パレット(卵パックでも代用可)
※卵パックだと、筆が置きやすいので便利です。
【作り方】
- キノコの型作り
画用紙を左右対称になるように切り、キノコの上と下の部分を作る。
(※画用紙を半分に折り、折り目のついているところから切りましょう。)
- キノコの模様作り①
キノコの上部分に、水分を含んだ筆で絵の具の水滴をつける。
- キノコの模様作り②
画用紙の折り目に合わせて折り、画用紙をしっかり押さえた後に開く。
不思議な模様ができる。
- 完成
キノコの下(柄)をつけて出来上がり!
【工作のポイント】
キノコの模様作りでは、塗った絵の具が乾く前に、画用紙の両面を合わせると、キレイに仕上がるでしょう。いろいろな色をつけて遊ぶと、絵がにぎやかになって楽しいですよ。絵の具が重なった時には、色が混ざるおもしろさに気付けることもあります。何枚も試して遊べるようにキノコの型は多めに用意してくださいね。
1-4.くるくる回るびっクリおもちゃ
【用意するもの】
- 牛乳パック
- ストロー
- 竹串(尖った部分をカットしたもの)
- セロハンテープ
【作り方】
- 土台作り①
牛乳パックを輪切りにし、2つ同じ大きさのものを作る。
大きさは、9cm程がおすすめ。 - 土台作り②
牛乳パックを縦長に置き、白い面に絵を描く。
牛乳パックの1段目と3段目にいろいろな表情の栗を描く。
2段目と4段目は、親子で秋のものをテーマに思いついたものを描く。
- 回転する仕組み作り
牛乳パックを抱き合わせてふちをテープでとめる。
次に、中心にストローを置き、テープでとめて串を通す。
- 完成
牛乳パック同士をテープでしっかりとめて、できあがり!
【工作のポイント】
栗の表情にメリハリがあると、遊ぶ時におもしろいです。おもちゃになるので、作った後も遊びが続くところがおすすめです。
秋のものを描く時には、外で見たものや食べたものなど会話を楽しみながら描くと楽しいですよ。イラストを見る中で、秋を感じられるのがいいですね。
1-5.どんぐり迷路
【用意するもの】
- どんぐり
- 紙の箱(お菓子の箱や靴の箱など)
- 画用紙
- 普通紙
- ペン、クレヨン、色鉛筆など
【作り方】
「迷路の装飾」
- 普通紙に秋をテーマにした絵(芋や柿、落ち葉など)を自由に描く。
- 描いたものをはさみで切り取り、箱に貼る。
「迷路作り」
- 適当な大きさに切った画用紙を折り、壁を作る。
- 壁が数枚できたら、箱に置いてみて迷路のコースやスタートとゴールの位置を考える。
- 考えがまとまったら、セロハンテープで壁を貼る。
- 全て貼り終わると、できあがり!
【工作のポイント】
迷路を作る際に、分かれ道や行き止まりがあったら楽しいです。迷路のコースやゴールの場所は難しく考えず、子供と会話しながら自由に置いて作ってみてくださいね。
迷路の壁に色を塗ったり、絵を描いたりすると作品がにぎやかになります。少し遊んだ後に、壁を足すなど、手を加えて遊び続けられるところもおすすめですよ。
1-6.落ち葉なぞり
【用意するもの】
- 落ち葉
- 普通紙
- 色鉛筆(クーピーやクレヨンでも可)
【作り方】
落ち葉の上に普通紙を置き、色鉛筆などでなぞる。
【工作のポイント】
いろいろな形の葉っぱや色があると遊びが盛り上がります。子どもにとって、絵が浮き上がることがおもしろく、何度も試していました。
応用としては、葉っぱを動物の体に見立てるなど、お絵描きをして楽しめるところがおすすめです。
外でも簡単にできるので、試してみてくださいね。
1-7.ステキなたてがみライオン
【用意するもの】
- 落ち葉
- 画用紙(B4、八つ切り程の大きさ)
- クレヨン(ペンでも可)
- 木工用ボンド
- はさみ
【作り方】
- ライオンの顔作り
画用紙に大きくライオンの輪郭を描く。 - ライオンのたてがみ作り
ボンドを使い、顔の周りに落ち葉を貼り付けていく。 - 完成
はさみでライオンの顔周りを切り落とすと、できあがり!
【工作のポイント】
鮮やかに紅葉した葉っぱを貼るときれいに仕上がります。ライオンの顔が小さいと落ち葉をあまり貼れないので、画用紙いっぱいに描きましょう。クレヨンで描くと、可愛い雰囲気が広がりますよ。
2.子どもの表現力が伸びる!おすすめの関わり方
ここからは、紹介した遊びを通してさらに子どもの表現力が育つ関わり方について紹介します。保育の現場や家庭で実践して効果のあった方法なので、参考にしてみてください。
2-1.工作する時には、複数の素材を用意する
工作をする際には、子どもが「選べる環境」を用意しましょう。決められたもので作るのと、自分で選んだ素材で作るのには大きな違いがあります。選ぶ環境があれば自分で考え、想像して作ることができますね。
例えば、何か装飾する時でもドングリのみと、ドングリとビーズでは子どもの表現の仕方も変わってくるでしょう。複数の色や形を用意するのもおすすめです。
創意工夫がしやすくなり、作ることが楽しくなりますよ。
2-2.作ったものは、すぐ飾る
子どもと工作をした際に、飾ろうと思ってそのままにしたことはありませんか?
飾るのは、子どもに自信をつける効果的な方法です。自分の作ったものが飾られていると、誇らしい気持ちになりますよね。
そして、なるべく作った後にすぐ飾るようにしましょう。子どもは、遊んだ後の楽しい気持ちと飾ってくれた嬉しさが合わさり、充実感を味わえます。マスキングテープなどで、壁に貼るだけでも十分効果がありますよ。
置く場所や飾る場所は、子どもの目の高さに合わせてくださいね。
2-3.作品の良いところを具体的な言葉で褒める
子どもは、大人の言葉をよく聞いています。「上手だね」も嬉しいですが、もう少し作品について具体的な言葉で褒めると子どもはさらに伸びます。話す内容によっては、子どもの活動に対する意欲を引き出せますよ。
例えば、「大きく描いているところがステキ!」と伝えると、伸び伸び表現して描く意識に、「○○の色がしっかり塗れていて、キレイだね。」と話すと丁寧に塗ることや色への関心に繋がります。
「ここが、すごいね。どうやって作ったの?」と質問してみるのもおすすめです。いろいろな工夫を聞いた後に褒めると、創意工夫するおもしろさを実感できるでしょう。
子どもに分かりやすい言葉で、伝えてみてくださいね。
3.いろいろな秋の素材に触れて、作ることを楽しもう!
「秋」の工作遊びは、落ち葉、どんぐり、まつぼっくりといった自然物に触れたり、秋が旬の食べ物を身近に感じたりできます。工作する中で、子どもが思いついたアイデアはどんどん試していきましょう。手を動かして作ったり、想像したりする中で感性は磨かれていきます。
作品の出来栄えはあまり気にせず、親子で一緒に作る時間を楽しんでくださいね。
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