体操教室は何歳から通うのがおすすめ?メリット・選ぶポイント・体験談をご紹介!
この記事を書いた人
かわはらともみ
- 中学校教諭
中学校教諭(英語)の資格所持しています
公文式教室でも4年の勤務経験があり、現在はWebライターとして活動中です。
20歳の娘と5歳の息子がおり、15年ぶりの育児に奮闘中です!
子どもの習い事として人気のある体操教室。 「体操教室を検討しているけれどどんなメリットがあるの?」 「はじめての習い事に体操教室は向いているの?」
そんなお悩みをお持ちの方へ、 体操教室のメリット・デメリット 、教室選びのポイント 、通い始めるのにおすすめの年齢 を解説していきます。
子どもを体操教室に通わせていた筆者の体験談もご紹介するので、体操教室を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
1.体操教室のメリット
体操を習うと基本的な体の動きや社会性が身についたりと、さまざまなメリットがあります。
体を動かす遊びや体験を通して体の動きを学んだり、先生や他の子どもたちとの関わりのなかで社会性が育ったりしていきます。
それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
1-1.基本的な体の動きが身につく
体操教室ではマットや跳び箱、平均台、鉄棒を使用することで、さまざまな動きを経験できます。
こうした動きを経験しながら、子どもは「基本的な体の使い方」や「力加減」の感覚を身につけていきます。自分の体を思った通りにコントロールする力は、新しい動きを身につけるときに重要です。
ちなみに、3〜4歳で身につけたい基本的な動きは、以下のとおりです。
・体のバランスをとる動き:起きる、回る、渡る、ぶら下がる動き
・体を移動する動き:歩く、走る、跳ぶ、登る、這う動き
(文部科学省、幼児期運動指針参照)
1-2.社会性が身につく
体操教室では、先生や他の子どもたちとの関わりのなかで、協調性やコミュニケーション能力といった社会性が身についていきます。
たくさんの生徒が一緒に練習をするため、あいさつや順番を守る大切さや、他人とうまく関わるための態度や行動を学んでいきます。
個人差はありますが、3歳を過ぎると少しずつ親から離れて友だちと遊ぶ楽しさがわかるようになります。
自己主張をしながらも順番を守る、交代するといった簡単なルールを守ることができるようになるでしょう。
1-3.小さな「できた!」が自信につながる
体操教室は小さな「できた!」を経験できる場所です。 先生は子どもに合わせてサポートしてくれるので、運動が苦手でも少しずつステップアップしていきます。
とび箱が跳べるようになった、鉄棒で前回りができるようになった、といった経験が子どもの自信につながるでしょう。
「自分にもできる」という気持ちが芽生えると、新しいことにも挑戦する気持ちが生まれてきます。
幼児期には「体を動かすことが楽しい」と感じることが重要です。 運動が好きになれば将来的に運動をする機会も増えていくことでしょう。
1-4.自分のペースで上達できる
体操は個人競技のため、自分のペースで上達していきます。
団体競技に比べると、自分の課題やレベルに合った練習に取り組めるので 達成感を得やすい傾向があります。
また、体操教室は室内で行うため、天候に左右されません。 習い事を楽しく継続するには、一年を通して定期的に通える環境が大切です。
2.体操教室のデメリット
体操教室を検討する際に、知っておきたいデメリットもあります。 順番にみていきましょう。
2-1.身長が伸びづらくなる?
「幼児期から体操をすると身長が伸びないのでは?」と心配する方も多いかもしれません。 しかし、体操をさせると身長が伸びないという医学的な根拠はありません。
一般的な20歳の平均身長(男性約170cm、女性約158cm)に比べると、器械体操の選手は背の低い選手が多いようです。 体操は背の低い選手が有利なスポーツのため、そうした選手が活躍しているのだといわれています。
成長に合った適度な筋トレは骨密度を高める効果がありますが、骨や関節に負担をかけるような過度なトレーニングには注意しましょう。
2-2.怪我のリスクがある
体操教室では、安全面に配慮したクッション性のあるマットやブロックを使用しますが、 転倒や落下の可能性があります。
気をつけていても子ども同士でぶつかってしまうこともあります。 怪我をしないためには、集中して練習に取り組む必要がありますが、 小さな子どもにとっては容易なことではありません。
順番を守ること・先生の話をしっかり聞くことをレッスン前に声がけしてあげるとよいでしょう。
2-3.待ち時間がある
体操教室ではグループレッスンのため、順番を待つ時間があります。
動き回るスポーツに比べると待ち時間が長いかもしれませんが、 適度な休憩や待ち時間は怪我の予防にもつながります。
3.体操教室に通うのは何歳からがおすすめ?
子どもの発達段階に基づくと、体操教室に通い始めるのは3〜4歳がおすすめです。
人間は生まれてから大人になるまでの間に、体のそれぞれの器官が成長していきます。 アメリカの医学者・人類学者スキャモンによると、ヒトの脳や脊髄、感覚器など運動に関わる神経系は5歳ごろまでに大人の約8割程度まで発達します。
また、3歳~8歳はプレ・ゴールデンエイジと言って運動神経が著しく発達する時期です。 そのため、3〜4歳の時期からさまざまな動きを経験することで、運動能力の基礎をつくることができるのです。
また、子どもの性格や成長度合いにもよりますが、3〜4歳になると社会性が芽生え始めます。 あいさつ・ルールを守ったり、他人と意思疎通が図ったりできるようになります。
家族以外の人ともコミュニケーションをとりやすくなるため、習い事を始めるには適した年齢といえるでしょう。
4.体操教室を選ぶポイント
せっかく体操教室に通わせるのなら、子どもに合った教室を見つけたいですよね。
ここでは、体操教室を選ぶときに考慮すべき3つのポイントについて解説していきます。 それぞれ順番にみていきましょう。
4-1.費用はどのくらいか
子どもの習い事を選ぶ際に、月々の費用がどれぐらいかかるのかは重要なポイントです。
体操教室の月謝は教室によって異なりますが、週1回で月5000〜8000円ほどのところが多いようです。
器械体操・新体操の月謝も同じぐらいの相場です。 その他に必要な費用は以下のとおりです。
・入会金・・・5000〜10000円ほど
・年間施設料・・・3000〜5000円ほど
・保険代年間・・・年間3000円ほど
・教室指定のTシャツ・ズボン・・・3000円ほど
入会金などの初期費用が必要なため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
4-2.目的に見合った教室(コース)かどうか
体操教室の代表的な種類は以下の3つです。
体操教室(体育教室) | マット運動や跳び箱、鉄棒、平均台を使用して基礎的な動きを身につける教室です。 体育の授業で行うような運動を教えるという特徴があります。 教室によってはアクロバティックな技を習得するクラスもあります。 |
器械体操教室 | マット運動や跳び箱、鉄棒、平均台を用いて簡単な技の習得からスタートします。 習得度に合わせてバク転やバク宙などのアクロバティックな器械体操の技を学んでいきます。 |
新体操教室 | ボール、フラフープ、なわ、リボンを使用して、音楽に合わせて体操をするという特徴があります。 器械体操とは異なり、しなやかな動きやリズム感が求められます。 |
体操教室を選ぶ際は、習う目的を明確にしておくことが大切です。
「運動の楽しさを知ってほしい」「体操選手を目指す」など、子どもに体操を習わせる目的はそれぞれです。コースによって指導内容やレベルが大きく異なるため、習う目的をはっきりとさせておくと教室選びがしやすくなります。
また、同じコースでも曜日によって雰囲気が異なることがあるため、通いたい曜日の体験レッスンに参加してみるのもおすすめです。
4-3.通いやすいかどうか
教室への通いやすさも重要なポイントです。
自宅から教室が遠いと送り迎えの手間がかかり、親も子どもも負担になります。 一般的に体操教室へ通う回数は週1〜2回ですが、欠席の振り替えをすることもあります。
長く続けることを考えると、自宅から近くて無理なく通える教室を選ぶのがおすすめです。
5.子どもを体操教室に通わせていた体験談
筆者の息子は2歳半から体操教室(体育教室)に通い始め、5歳になった今でも週1回通っています。
体操教室に通わせて大変だったこと、子どもができるようになったことをご紹介します。
5-1.体操教室に通わせて大変だったこと
レッスン中は子どもを先生に任せて見守っているのが辛かったです。最初のころは順番を待つことができず、先生に注意されることも多々ありました。
子どもが慣れるまでは口を出したい気持ちをぐっとこらえる必要があります。
また、子どもの気持ちがのらないときの対応が大変でした。
「行きたくないなぁ」という日や、教室に行ったけどやる気が出ない日もあります。 息子の場合は、何が嫌なのかを聞いて共感してあげると気持ちを持ち直すことができました。
5-2.体操教室に通ってできるようになったこと
3歳を過ぎたころから、順番を守ったり、先生の話を聞いたりできるようになりました。
運動面では、最初はぶら下がるだけだった鉄棒も、先生にサポートしてもらって前回りができるようになりました。 帰宅後は「できたよ!」とうれしそうに話してくれます。
息子は運動があまり得意ではありませんが、体を動かすことは好きです。 少しずつステップアップしていく体操教室が合っていたのだと思います。
体操教室は、運動が得意ではなくても好きなら続けられる習い事です。
5-3.ケガの心配について
順番を待つ間にお友達と頭がぶつかったことはありましたが、息子の場合はこれまで大きなケガはありません。
息子は2歳半から通い始めましたが、3歳を過ぎると先生の話を聞く・待つといった基本的なことができるようになるので体操教室に通うタイミングがちょうどよかったと感じています。
5-4.費用について
息子が通う体操教室では指定のTシャツは3000円ほどでした。
週に1度着るだけなのでキレイな状態ですが、サイズアウトするたびに購入する必要があります。 また、クラスが上がる際に月謝が5500円から8800円に上がり、習う前には予想していなかった出費となりました。
クラスによって月々の費用が変わることがあるので、事前にしっかり確認するのがおすすめです!
6.子どもに合った体操教室を選ぼう!
この記事では、体操教室のメリットやデメリット・体操教室を選ぶポイントについて解説しました。
幼児期に体操を習うことで子どもの心と体にはさまざまな効果があります。
また、子どもに合わせてステップアップしていくので、運動が苦手でも続けられる習い事です。 体操教室が体を動かす楽しさを知るきっかけになると良いですね。
体操教室を検討している方は、お子さまに合った教室選びの参考にしてください。
参考文献
文部科学省 幼児期運動指針ガイドブック
日本スポーツ振興センター 成長期女性アスリート指導者のためのハンドブック
幼児の習い事に関する記事をご紹介!
・【3歳〜5歳】スイミングはいつから始めるのがおすすめ?発達段階とあわせてご紹介!
・【3歳~】バイオリンは何歳からできる?子どもが習うメリット7選
・リトミックの効果とは?年齢別の活動内容や家庭での実践方法を紹介!