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【3歳~】バイオリンは何歳からできる?子どもが習うメリット7選

この記事を書いた人

小原宏美 小原宏美

小原宏美

  • 保育士

大学で音楽療法について学び、卒業後は児童養護施設で4年間勤務。

大学での実習や卒業後の仕事、また自身の子育てを通じて、0歳から高校生まで幅広い年齢の子供達と関わってきました。

現在はWEBライターと並行して、子育てと自分育てのために心理学を勉強中です。

特技はピアノと歌うことです。親子で歌ったり、楽器を演奏する時間を楽しんでいます。

近年、テレビアニメやバラエティ番組などでバイオリンの演奏を耳にする機会が増えています。子どもの習い事でバイオリンを検討する方もいるのではないでしょうか。

一方、子どもにバイオリンを習わせるとき「バイオリンは何歳からできるの?」「バイオリンを習うと、どんなメリットがあるの?」など、さまざまな疑問が湧いてきますよね。

今回は、子どものバイオリンの習い事について解説します。筆者は音楽大学を卒業しており、我が子は4歳から3年間バイオリンを習っているので、経験をもとに詳しく説明します。

バイオリンをはじめられる年齢やメリットの他、費用面についても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

目次

 

1.バイオリンの習い事は何歳からできる?

子どもが習い事でバイオリンをはじめるなら、まず気になるのがバイオリンは何歳から弾けるのかというポイントではないでしょうか。

実は、バイオリンは大人になってからはじめる方も多い楽器です。一方、音感をしっかり身につけさせたい場合は、幼い頃にはじめるのが好ましいと考えられています。その理由を詳しく解説しますね。

 

1-1.個人差はあるが3歳頃から始められる

バイオリンの習い事は、3歳頃からはじめられる教室が多いです。

最小サイズのバイオリンは2歳頃から持てますが、2歳の発達段階を考えると、先生のお話を聞きながらバイオリンを弾くのは難しいかもしれません。

一般的に、聴覚は3歳頃から大きく発達し、6歳を過ぎると発達が緩やかになり、9~12歳頃に成長が止まると言われています。(※参考:知っておきたい子供の年齢と習い事の関係【音楽編】)

このことから、音感をしっかり身につける目的で楽器を習わせる場合は、3~5歳頃にはじめるのが良いと考えられています。

一方で、3~5歳頃は子ども一人ひとりの発達に個人差がある時期です。そのため子どもの意思や発達段階に反して、バイオリンの習い事を無理に早くはじめさせるのはおすすめしません。

 

1-2.バイオリンをはじめる目安のポイント4つ

続いてバイオリンをはじめる目安になる4つのポイントを紹介しますので、参考にしてくださいね。

1-2-1.1から4までの数字が分かる

バイオリンの弦を押さえるのは、左手の人差し指から小指までの4本の指です。そして楽譜の音符の上に、どの指で押さえたら良いかが分かるよう、1から4までの指番号が振ってあります。

また、バイオリンには4本の弦があり、高い音の弦から1弦、2弦、と数えます。

以上の点から、1から4までの数字が分かっていると、どの指でどの場所を押さえるかが理解しやすいですよ。

 

1-2-2.先生とコミュニケーションが取れる

バイオリンの習い事では、バイオリンを弾けるようになるだけではなく、先生とコミュニケーションを取り、レッスンのマナーを身につけることが大切です。

具体的には、以下の通りです。

  • 先生のお手本の真似ができる
  • レッスンの始まりと終わりの挨拶ができる
  • 先生と会話ができる

最初は親が先生に挨拶するなどして、見本を見せてあげましょう。見本を見せながら子どもに必要なマナーを伝えていくと、少しずつできるようになりますよ。

 

1-2-3.5~10分集中して立っていられる

レッスンは、立った状態で楽器を弾く場合が多いです。

まずは5~10分ほど立っていられると、負担なくレッスンを受けられるでしょう。

 

1-2-4.鉛筆で図形や線が書ける

バイオリンは左指で弦を押さえ、右指で弓を持って演奏します。

鉛筆で簡単な図形や線が書ける程度の力があると、楽器を構えやすくなります。

 

1-3.中学生や大人になってからはじめても上達できる

バイオリンは、中学や高校の部活がきっかけではじめる方や、大人になってからはじめる方も多い楽器です。

音感を身につけるためには幼い頃にはじめるのが良いとされていますが、大きくなってからはじめても十分上達できます。

バイオリンの上達には、毎日の練習が必要不可欠です。しかし年齢にとらわれて、子ども自身が乗り気でないのにバイオリンを無理矢理はじめるのはおすすめしません。本人が「やりたい」と思ったときがはじめ時ですよ。

 

2.バイオリンに向いている子の特徴は?

ここからはバイオリンに向いている子の特徴について解説します。バイオリンをはじめるのに特別な才能は必要ありません。バイオリンに興味があり、毎日コツコツ練習できるお子さんなら、楽しく演奏できますよ。

 

2-1.歌や踊りなど、音楽が好きな子

音楽が好きなお子さんの場合、バイオリンに興味を持つ可能性が高いです。保育園や幼稚園での歌や踊りの時間が好き、保育園や幼稚園で習った歌を家でも歌っていることなどが目安になります。

バイオリンではクラシック音楽だけでなく、人気のアニメソングや童謡のメロディも演奏できます。「大好きなこの歌を弾いてみたい!」という気持ちがあると練習意欲が沸くので、バイオリンに向いていると言えます。

 

2-2.バイオリンが好き、興味がある子

バイオリンが好きな子どもは、上手になりたいから練習を頑張ろうと思えるので、バイオリンに向いていると言えます。

一方で3~5歳の子どもは、バイオリンの存在を知らない場合も多いですよね。まずは、バイオリンを知る機会を作ってあげましょう。例えば、以下の方法があります。

  • テレビやYouTubeなどで、バイオリン演奏の映像を見せる
  • 子ども向けのクラシックコンサートへ行く
  • おもちゃのバイオリンを買う

バイオリンの音色は耳にとても心地よいので「私もやってみたい」と興味を持つことがあります。無理強いはせず、子どもの経験を増やす気持ちでバイオリンの音色を楽しんでくださいね。

 

2-3.短時間でも毎日コツコツ練習できる子

バイオリンは、ピアノのように「ド」の鍵盤を叩けば「ド」の音が出るというものではありません。自分で「ド」の音を探して弾く必要があるので、上達には毎日の練習が不可欠です。

最初はバイオリンを難しく感じる傾向にあるので、練習が辛くなる子どもも多いです。自宅では、親が褒めたり励ましたり、サポートしながら練習を習慣化していく必要があります。

習慣化するまでは親子ともに大変ですが、その分好きな曲が弾けるようになったときの達成感はとても大きいですよ。

 

3.子どもがバイオリンを習うメリット7つ

ここからは子どもがバイオリンを習うメリット7つを紹介します。基礎が身につくまでは難しいと言われるバイオリンですが、それに勝るたくさんのメリットがありますよ。

 

3-1.音感が育つ

バイオリンは自分で音程を探して弾くので、音感が身につきやすいと言われています。レッスンでは先生のお手本や、ピアノの音を聴きながら、自分の音程が合っているかどうかを判断します。

正しい音程で弾くのはとても難しいので、すぐに音程が合うわけではありません。日々の練習の積み重ねで、少しずつ音感が育ち、正しい音程に近づいていきます。

 

3-2.集中力が養われる

バイオリンは、右手と左手で違う動作をしながら、自分の音程が合っているかを考えるなど、一度に多くの作業が必要です。この作業を日々繰り返すことで、集中力が養われます。

最初は短時間の練習で疲れてしまう子どもも珍しくありません。まずは1日10分程度でも良いので、バイオリンの練習をコツコツ続けていくと徐々に集中できる時間が長くなっていきますよ。

 

3-3.記憶力のトレーニングになる

バイオリンは楽譜を見ながら練習し、発表会では暗譜して演奏するので、記憶力のトレーニングになると言われています。

上達するにつれて曲が長くなるので暗譜する量も増えますが、繰り返し練習することで覚えられる量が徐々に増えていきます。

 

3-4.コミュニケーション能力が養われる

バイオリンは一人で弾くこともあれば、ピアノ伴奏つきで演奏したり、弦楽アンサンブルなど大勢で演奏したりするのが特徴です。

他者と一緒に演奏することで、他者の音を聴いたり、どんな演奏にしたいか話し合ったり、コミュニケーション能力が養われます。

早い段階から先生以外の奏者と関わる機会が持ちやすいのも、バイオリンの魅力のひとつですね。

 

3-5.姿勢が良くなる

バイオリンは背筋を伸ばして弾くことで、良い音色が出ます。良い音色で演奏するために、背筋を伸ばすことが習慣化するので、自然と姿勢が良くなりますよ。

姿勢が良くなると、バイオリン以外の学習面でも集中しやすくなるのもメリットですね。

 

3-6.目標に向かって努力する力が身につく

バイオリンが難しくて挫けそうになるときは誰しもあります。困難を工夫して乗り越え「この曲が弾きたい」という目標を達成したときの感動はとても素晴らしいものです。

最初は小さな目標をひとつずつクリアしていくことで、バイオリン以外の生活面でも、目標に向かって努力する力が身についていきますよ。

 

3-7.楽器の持ち運びが楽で、音漏れ対策をすればどこでも弾ける

バイオリンは、大人用サイズで全長約60cm、重さは300~600gです。他の楽器に比べて持ち運びやすく、場所を選ばず演奏や保管ができるのもメリットのひとつと言えます。

集合住宅にお住まいで、音漏れが気になる方は「ミュート」という消音器を楽器に付けることで、音量を抑えられます。

しっかり音を出して練習したい時は、音楽スタジオやカラオケボックスを借りるのもおすすめですよ。

 

4.子どもがバイオリンを習う際の注意点~費用や親のサポートなど~

ここからは、子どもがバイオリンを習う際の注意点について解説します。習ううえでの費用や親のサポート面など、詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

4-1.子どもの成長に合わせて楽器の買い替えが数回必要

バイオリンを子どもの頃から習う場合、成長に合わせて楽器の買い替えが必要です。一般的に3歳からはじめた場合、大人用サイズになるまで4~5回買い替えが必要とされています。

バイオリンの価格は安いものだと10,000円、高いものだと数十万円以上と、非常に幅広いです。中古楽器やレンタルサービスもあるので、教室の先生と相談しながら無理のない価格のものを選びましょう。

 

4-2.月謝は教室により異なるため、体験レッスンがおすすめ

バイオリン教室の月謝も、教室により1か月数千円~数万円と幅が広いです。ただし、月謝が高いから良い教室とは一概には言えません。

その理由は、先生と子どもとの相性や、どのような目的でバイオリンを習うかにより適切な教室が異なるからです。

まずは体験レッスンを受けるのがおすすめです。教室の方針や、子どもとの相性を確かめられるので、悔いのない教室選びができますよ。

その他、自宅から教室までの距離や、継続してお支払いできる月謝かどうかなど、親の負担面も考慮しておきましょう。

 

4-3.練習が習慣化するまでは親のサポートが必要

バイオリンは、子どものうちは一人だとどう練習して良いか分からない場合も多いです。ある程度成長して、一人で練習できるようになるまでは、親がサポートして習慣化させてあげる必要があります。具体的なサポート内容は、以下の通りです。

  • 毎日〇時になったら練習すると決めておく
  • レッスンで言われたことをメモして伝える

親がバイオリンに詳しくなくても、バイオリンに興味を持ち、子どもの演奏を楽しそうに聴いているだけで、子どもは嬉しくなります。毎日の練習を楽しみながら、習慣にしていきましょう。

 

4-4.上達する時期には個人差がある

バイオリンは左右の手で違う動きをしつつ、音をよく聴いて、楽譜を見ながら演奏する、とても難しい楽器です。そして、上達する時期にも個人差があります。

「あの子はあんな難しい曲を弾いているのに、うちの子はまだだ……」と、他の子どもと比べてしまうこともあるでしょう。

他の子どものことは前向きな目標としてとらえ、自宅の練習では「できたところ」をしっかり褒めてあげてください。一曲を最後まで弾き切るだけでもすごいことですよね。

年齢が上がり、体力がつくと一気に上達するケースもあるので、子ども自身の成長を焦らず見守っていきましょう。

 

5.バイオリンは3歳頃からできる!親子で音楽を楽しもう

バイオリンは3歳頃からはじめられます。親がバイオリンに詳しくなくても、音楽が好きでバイオリンに対する興味があれば、子どもは楽しく習うことができますよ。

そして、バイオリンで努力した経験は、音楽以外の生活面にも活かされます。ぜひ、親子でバイオリンを楽しんでくださいね。

 

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