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プリスクールは何歳から通うべき?英語教育の効果を重点に解説!

この記事を書いた人

CONOBAS編集部 植村 CONOBAS編集部 植村

CONOBAS編集部 植村

インターナショナルスクール出身。
高校時代、国際バカロレアプログラムを経験。IBDP取得。

自身が様々なカリキュラムを経験することで「教育学」に対する関心を持つ。

教育学の中でも特に幼児教育、アート教育に興味をもっている。

「プリスクールへの通学を考えているけど、プリスクールって何歳から通わせるべきなの?」

「プリスクール に通わせてまで英語学習は早く始めなくちゃいけないの?」

そんな疑問ありませんか?

この記事ではそもそもプリスクールとはどんな施設か、プリスクールは何歳から通うべきなのかについて、英語教育を行う上での効果を重点に置き、子どもの言語の発達に関する研究データなどをもとに詳しく説明しています。

「プリスクールで得られる能力って具体的にはなんだろう?」

「プリスクールは子どもに英語を教える方法として最適なの?」

という視点でプリスクール のメリットについてもまとめています。年齢と英語教育の関係について理解し、ぜひプリスクールを検討の際にご活用ください!

 

目次

1.プリスクールとは

プリスクールとは英語で保育を行う幼稚園や保育園を指します。

プレスクール、プリキンダー、インターナショナルプリスクールなど似通った名称がありますが、これは認定外の保育施設*に定められた名前がないためで、保育内容はそれぞれでほとんど変わらない場合もあれば、保育時間や取り組まれるカリキュラム、外国籍の先生の割合など、施設によって大きく異なる場合もあります。

本記事ではそれら施設の共通点である英語を用いる保育施設を「プリスクール」という名前で呼び、紹介していきます。

 


*)東京都福祉保健局. ”認可外保育施設 について”. 東京都庁. 2022-07-27. https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/(参照2022-07-30)

 

1-1.プリスクールには何歳から通える?

様々な名前でプリスクールがあるように、その保育内容も施設によって異なります。

日本においてはプリスクールは小学校入学以前、保育園から幼稚園までも含むことが多いようです。

このことから、0-6歳のお子さんがプリスクールの対象であると言えるでしょう。

 

2.プリスクール には何歳から通うべき?

では、プリスクールは何歳から通うべきなのでしょうか?

プリスクール の大きな特徴である「英語」に着目し、英語を学ぶ上で効果的な年齢からプリスクールに通うべき年齢を考えていきます。

 

2-1.英語を学ぶのに効果的な時期と「臨界期仮説」

みなさんは「臨界期仮説」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
臨界期仮説とは、第二言語の習得について、ネイティブに極めて近い形で話すには、特定の年齢までに学ばなければならないとした、年齢と発音能力の関係についての仮説です。

「臨界期」とされる年齢は、研究者によって定まっておらず、2歳から12歳ごろまでとする人もいれば、6歳以前とする人もいるようです。

それではこの「臨界期仮説」に則って、プリスクールに入学する時期を決めるべきなのでしょうか?

 

2-2.「臨界期仮説」は信用できる?

臨界期仮説は研究者によって、賛否両論があります。

肯定派、否定派ともデータを用いた検証が行われているため、一言で「正しい」「誤っている」と判断することがいまだにできていません。

しかし、いくつかの論文から文法や語彙などにおいては、年齢以外の要因がかなり影響することが分かっています。

その上で、“英語教育は早ければ早いほど習得の効率はいいが、一定の期間をすぎれば不可能になるということはない”というのが、現在、大体の研究者の間で共有されている認識であるようです。

*)引用:早期バイリンガル教育の潜在的リスク 小川修平
参考:日本における英語早期教育の問題点 大橋敦夫・柳浦恭

つまり、必ずしも幼いうちから英語を習う必要はない、ということです。

 

2-3.プリスクールには何歳から通うべきか

では、プリスクールにはいつから通うべきなのでしょうか?
ここからはさらに、言語の習熟度の段階から、プリスクールには何歳から通う方が良いのか考えます。
『早期バイリンガル教育の潜在的リスク』(小川.2013)では習熟度を以下の二つに分けています。

1.日常生活を送るために必要な生活言語能力
2.学校で必要となる読み・書きに代表される学習言語能力

研究によると1の「生活言語能力の習得」には2年、2の「学習言語能力の習得」には5−7年がかかると言われています。

 


小川 修平(2013)早期バイリンガル教育の潜在的リスク.盛岡大学紀要

 

2-4.プリスクールには3,4歳から通うべき!

もし、日常会話ができる程度の英語力を習得したいと思うのなら、少なくとも2年はプリスクールに通う必要があるということになります。

しかも、この研究は海外で学ぶ学習者を対象とした物であり、学校以外でも英語に触れる機会があります。

つまり、日本で学校に通って学ぶ場合はそれぞれ2年以上の期間が必要になるということがわかります。

プリスクール在学中に一定の英語力を鍛えたいと思うのならば、小学校入学から2年以上前、つまり、大体3,4歳ごろから始めるのが理論的には良いということでしょう。

 

3.プリスクールで得られる「英語力」とは

これまで、「英語」「英語力」という言葉を使ってきましたが、writing, listening, reading, speakingの英語4技能のうち、具体的にプリスクール で得られる「英語力」とは何でしょうか?

 

3-1.プリスクールで身につく「使える」自然な英語 [listening]

言語の習得には長い時間がかかるものです。プリスクールでは保育のなかで英語を用いるため、プリスクールにいる間、お子さんは常に英語に触れることができます。

さらに、プリスクールの中では、日常的な言葉としての英語を使用するため、学習のために用意された英文ではなく、「使う英語」を学ぶことができます

言語とはコミュニケーションの手段であって、実際の会話に用いることが第二言語の学習の目標であるとすると、ナチュラルな英語を聞き・扱えるようになるプリスクールでの学びは、本当の意味で英語を身につけるための有効な手段であると言えます。

また、日常の中で英語を用いることで日本人の多くが抱える問題である英語を喋ることに対する苦手意識に対する予防にもなるでしょう。

つまり、プリスクールにはお子さんが聞き取り、言葉の用法、語彙において自然な英語を身につけることができ、ツールとして自然に、気負うことなく、英語を使うことができるようになるというメリットがあるといえます。

 

3-2.ネイティブのような発音 [speaking]

先ほどご紹介した「臨界期仮説」から、年齢と学習効果の関係は、発音の面においては、ある程度の相関関係が見られるということが分かりました。
つまり、早くから英語教育を始める大きなメリットは、文法や学習のための高度な英語を学ぶ効果というよりも、ネイティブのような発音で喋れるようになるというところにあると言えます。

発音は日本の学校教育においてあまり重視されるポイントではありませんが、しっかりとした文法を理解していても、発音が上手くできない、聞き取れないといったことがあるとコミュニケーション上の障害となり得ます。海外においては、イントネーションによって社会的評価が低くなってしまうということもあるようです。

このコミュニケーションを行う上で重要な「発音」は、残念ながら年齢を重ねると、上達しにくくなってしまいます
なぜなら、歳を重ねるとすでに身につけてしまった話し方は変えにくく、発音に誤りがある→聞き返される→恥ずかしくなって、しゃべらなくなる→発音(英語)が上達しない…という負のスパイラルが生まれてしまうためです。

その結果として、発音が英語に対する学習意欲にまで影響してしまうということが考えられるのです。
しかし、反対に、幼少から英語を学びクリアな発音を身につければ、対話を行うことの楽しさから、英語に対する印象はポジティブなものになり、学びに対する姿勢も前向きになるはずです。

以上、プリスクールでは英語4技能のうちlisteningとspeakingを身につけることができるということがわかりました。

 

4.プリスクールがもたらす効果・メリット

それでは英語力以外にプリスクールで学ぶことにメリットはあるのでしょうか。

 

4-1.楽しく英語を学べる

プリスクール に通うことによる大きなメリット1つ目は楽しく英語を学べるということです。どんなに親御さんが子どものためを思って英語を学ばせようとしたとしても、本人にとって楽しくないことは長続きしません。

プリスクールでは保育の中で遊びも交えながら英語を学べるため、楽しみながら言語を習得することができます。英語と「楽しい」という感情が早いうちから結びつけられることで、小学校、中学校、高校…と進学した先でも、興味を持って英語に接することができ、学習の上で非常に良い影響を与えることが考えられます。

また、「臨界期仮説」では、英語の習得は、学習を開始する年齢によってのみ効果、達成度が変わるとされていましたが、学習の成功を左右する要因として、モチベーション、学習適正、学習方略、訓練方法などの要素も存在する、とする研究もあります*。プリスクール に通うことで「モチベーション」を高めながら英語に触れることができるでしょう


*)高橋基治(2010)第二言語習得研究から見た発音習得とその可能性についての一考察.  人文・社会科学論集

 

4-2.多文化に触れることができる

2つ目のメリットは、多文化に触れることができるという点です。

グローバル化が進む今、多文化に対する寛容な態度、理解し、理解しようとする姿勢は日本に住み続けるとしても必要不可欠になってきています。そして、この傾向は今後ますます強まるでしょう。

このような多文化が共生する社会でお子さんが生きる未来を考えた時、プリスクールで幼少から日本とは異なる文化に接することで、自然な感覚として多文化を受け入れる気持ち、異なる文化を持つ人とのコミュニケーションの術を知ることができます。

 

5.まとめ

 

これまで「プリスクールは何歳から始めるべきか」というお悩みに対し、英語を身につける効果的な時期をもとに解説してきました。併せて、プリスクールで身につけられる「英語」や「英語力」、メリットについても紹介しました。

・プリスクール は0-6歳に向けた施設
・通わせるなら3,4歳から!
・プリスクールに通うことでspeakingとlistening能力を身につけられる
・英語を楽しく学べる/モチベーションを維持できる環境がある
・多文化に触れることができる

 

この記事を、プリスクールの検討の際に参考にしていただけたら幸いです。

 

参考文献
高橋基治(2010)第二言語習得研究から見た発音習得とその可能性についての一考察. 人文・社会科学論集
城一道子(2013)幼児期・児童期における早期英語教育のあり方. 教育総合研究 第2号

 

7.楽しく学んで英語が好きになる!CONOBAS KIDSとは?

英語教育は小学校から高校まで英語教育は続き、その後の生活でも英語に触れる場面はますます増えていきます。

「勉強」という枠に縛られずに、ことばのひとつとして、コミュニケーション手段のひとつとして楽しく学んでいけるといいですね。

CONOBAS KIDS

CONOBASが運営するCONOBAS KIDS(コノバス キッズ)は

「学びへの意欲」と「前向きに挑戦する力」を育み”一生役立つ学びの土台を作る”ことを目標とする幼児教育家庭教師サービスです。

 

CONOBAS KIDSのENGLISHコースでは、ただ「英語が出来る」ことを目指すのでは無く、

上記の目標のもと、様々なバックグラウンドを持ったバイリンガル教師がそれぞれの子どもの興味関心に合わせた学びの場を展開します。

 

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