プリスクールで後悔しないために考えるべき5つのこと
この記事を書いた人
CONOBAS編集部 植村
インターナショナルスクール出身。
高校時代、国際バカロレアプログラムを経験。IBDP取得。
自身が様々なカリキュラムを経験することで「教育学」に対する関心を持つ。
教育学の中でも特に幼児教育、アート教育に興味をもっている。
「プリスクールへの通学を考えているけど、なんだか不安…」
「プリスクールに通わせてみて後悔したくない…」
「本当にプリスクールに通わせるべきなのかわからない」
そんなお悩みはありませんか?
この記事ではプリスクールを決める前に知っておきたいプリスクールのデメリットについて解説しています。
プリスクールに関わらず、幼稚園・保育園選びはお子さんにとって重要なことですよね。
知らないと後悔するかもしれないポイントを知ることで、自信を持ってお子さんのプリスクール選びをすることができるでしょう。
ぜひ、プリスクールに通わせるかどうかや、プリスクール選びの参考にしてみてください。
目次
1.プリスクール で後悔しないために考えるべき5つのこと
プリスクールとは英語で保育を行う認定外保育施設*のことです。
この記事では、プリスクールに通学することで後悔するかもしれないポイントを5つの項目に分け、それぞれについて注意すべき点、考えるべきことを実際の後悔、悩みを交えて解説します。
*)東京都福祉保健局. ”認可外保育施設 について”. 東京都庁. 2022-07-27. https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/(参照2022-07-30)
1-1.学費が高い
プリスクールで後悔するかもしれないポイントの1つ目は学費が高額であるということです。
プリスクールの授業料は年間平均約150万円。授業料に加えてスクールバス、行事、お昼代などの費用が加わるため、実際にはさらに多くの費用が必要です。
保育無償化制度により、認定外保育施設が多いプリスクールでも、費用を最大130万円程度は抑えることができますが、前述した授業料以外の費用や、通常の保育園であれば無償で通園できることを考えると、経済的な負担は大きいです。
もし、習い事やお稽古ごとなど保育以外の活動に力を入れたいのなら、プリスクールはそれらの活動を制限する可能性も考えられるでしょう。
特に、インターナショナルスクール附属のプリスクールを選択した場合、幼稚園・保育園から先も継続して学ぶことを視野に入れることになります。そして、インターナショナルスクールへの進学を選択した場合、その学費はプリスクール以上に高くなってしまいます。
兄弟姉妹がいる家庭であればインターナショナルスクールに通うことによって、なおさら負担は増えるでしょう。
家庭の経済状況の変化に伴い、兄弟姉妹全員に同じ教育を受けさせることが難しくなることも考えられ、子ども同士の間に格差が生まれることも想定しなければなりません。
チェックポイント
1-2.向き不向きがある
2つ目に考えられるプリスクールで後悔するかもしれないポイントは向き不向きがあるという点です。
プリスクールは日本の一般的な保育園とは異なる方針、方法、考え方で保育が行われます。そして、お子さんが環境にあっているのか、適応するまでにどのくらいの期間が必要かは個人によって異なります。
まだ言語が安定しない年齢や、母子分離の不安があるお子さんの中には、いきなり英語の環境に放り込まれ、慣れない文化に接することになるプリスクール に順応できないこともあるでしょう。
スクールの雰囲気やルールに馴染めず、プリスクールへの通学を嫌がったり、最悪、英語自体を嫌いになってしまうことも考えられます。
一度プリスクールへの通学を決めてしまった場合、編入時期、編入先の入学金、煩雑な手続きなどにより他の保育園へ編入は、通常の入園よりどうしてもハードルが高くなってしまいます 。
「外国文化になじめないのではないか」「英語だけの環境でも対応できるのか」不安に思う場合は、まず、英語を用いたグローバルな体験を一度行ってみることをお勧めします。
プリスクールに通うことが、どれくらいの価値をもたらしてくれるのか、お子さんそれぞれの適応力、英語への興味関心、積極性などを見極めて判断する必要があります。
チェックポイント
→一度、異文化体験を行ってみる!
1-3.英語/日本語が身につかない?
プリスクール を考える親御さんにとって、通学後「英語をどれくらい話せるようになるのか?」ということは様々な心配事の中でも大きな割合を占めているのではないでしょうか。
特に、英検などの技能検定試験を受験することを考えている方は注意するべきことがあります。スクールによって異なりますが、プリスクールは検定に合格することを目的にしていません。
そのため、プリスクールに通う、イコール、検定に合格できるというわけではありません。検定を受験するなら、必要に応じてスクール以外の英語学習の機会を設ける必要が出てくるでしょう。
他にも、「英語が本当に身につくのか」「どの程度英語の能力が身につくのか」という悩みがあるのではないでしょうか。言語習得の能力に関しても一人ひとりに得手、不得手があり、プリスクールに通えば全てのお子さんが同じだけ英語を喋れるようになるわけではありません。
また、ある程度喋れるようになっても、卒業後、全く英語を使わなくなれば忘れてしまうことが考えられます。
この点に関しても、英語力を維持し、継続して身につけたいのならば、プリスクールだけでなく、さらに英語を学び続ける方法を探る必要があります。
さらに気をつけておきたい事として、英語の習得にだけ注力するのではなく、母国語である日本語を英語以上に力を入れる必要があるという事があります。
語学習得に関わる研究者によると「幼いうちに母国語でしっかりと考える能力を開発しておけば、後になって外国語を習得するのに役立つ」*と言われています。
将来の英語習得のためにも日本語は大切にしましょう。
チェックポイント
プリスクールに通う=検定に合格ではない
プリスクールに通うだけで一生英語が使えるようになるわけではない
*)大橋敦夫,柳浦恭(1992)日本における英語早期教育の問題点. 児童文化研究所所報. https://uedawjc.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=781&file_id=22&file_no=1
1-4. 子どもの進路に影響する
4つ目に考えられるプリスクールで後悔するかもしれないポイントは子どもの進路に影響するという点です。
もちろん、高い英語力やグローバル感覚を身につけ、それを長所として進学先で活かすという良い影響も考えられますが、進路によっては必ずしもそれまでの経験を十分に活かすことができる環境であるとは限らず、むしろ、不利に働くこともあります。
例えば、入学してから進学先を考えた場合、「プリスクールから小学校受験が難しい」「公立の小学校では幼稚園ですでに友達ができていて、馴染むのが大変」などの後悔を生むことがあります。
この事態は、予めプリスクール後の予定をある程度想定し、計画することで防ぐことができます。
それから、「プリスクールで協調性など、日本的感覚が身につかなかった」などプリスクールで育まれる能力と一般的な日本の学校で求められる能力との食い違いによって、進学先で苦労することもあります。
プリスクールでは積極的な対話、意見の発信、個々の尊重が行われているのに対し、一般的な日本の学校では主張を慎み、全体での協調・調和が望まれます。このような文化的背景の違いによる、育成される資質の違いも考慮し、選択を行うべきでしょう。
チェックポイント
想定する進路にプリスクールは障害とならないか
想定する進学先にプリスクールでの経験は妨げとならないか
1-5.プリスクールによって保育内容や環境に大きな差がある
5つ目に考えられるプリスクールで後悔するポイントはスクールによって差があるという点です。
冒頭で示したように「プリスクール」という保育施設、またはそれにあたる施設の共通点は保育を行う際に英語を用います。
ただし、その方法、保育時間、先生、設備、入学する子の傾向…など違いとなる部分は多くあり、その違いがお子さんがプリスクールに通うことでどのような力をつけて欲しいかによって見分けるポイントにもなります。
入学する前にどんなプリスクールに通わせたいのか(もしくはプリスクールに通うことでどんな効果を得たいのか)を明らかにし、プリスクールが行う保育内容、レクリエーション、ポリシーなどの情報を事前に調べられていないと、入園後に、「子どもの英語/日本語能力が足りない」「日本語を話してはいけないというルールに納得がいかない」「英語の徹底具合に満足できない」などと悩んでしまうことがあるでしょう。
カリキュラムやポリシー以外にも「のびのびと遊んで欲しかった」「子どもが楽しくなさそう」という悩みが起きないよう、施設の設備、年間行事なども確認する必要があります。
チェックポイント
通学を想定しているプリスクールと理想は合致しているか
通学を想定するプリスクールについて詳細を調べたか(特に保育内容、先生の質)
以上がプリスクールで後悔しないために考えるべき5つのことです。
本記事のポイント
本記事では、
1.学費が高い
2.向き不向きがある
3.英語/日本語が身につかない可能性がある
4.子どもの進路に影響する
5.スクールによって差がある
の5点に絞って後悔するかもしれない、考えるべきポイントをご紹介しました。
5点に共通して考えなくてはいけないことは、プリスクールに進学した後のことです。
ほかの幼稚園や保育園と同じように、お子さんにあった園選びが、子どもの成長にとってプラスになる、ということを前提に、
お子さんや家庭の未来についてきちんと詳細に考えることで、将来、後悔しない・納得のいく選択ができるのではないでしょうか?
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