子どもの英語・英会話教室の選び方～メリットや効果を解説～

「子どもが英語に興味を示してきたから、英語・英会話教室に行かせようかな」

「英語に早い時期から触れさせたいけれど、子どもに合う教室がわからない」

「今通っている教室の集団レッスンが合わないみたいだけれど、マンツーマンのレッスンってどんなふうに進めていくの？」

そんなお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

現在、子ども向けの英語教室・英会話教室は各地にあるような大手の教室・個人経営の小さな教室・オンラインなど、その種類が多岐に渡ります。受講のスタイルも集団レッスンやマンツーマンなど様々です。

それぞれに特徴があり、子どもたちがそこで得られる体験も変わってきます。その中で、お子様に合った教室はどのように選べば良いのか頭を抱えている親御様も多いでしょう。

この記事では、教室ごとの特徴やメリットをはじめ、お子様に合った教室の選び方などについて解説します。

また、筆者の体験談を交えながら、個人経営のマンツーマンレッスンについてさらに詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

1．子どもの英語・英会話教室にはどんな種類がある？

近年、子どもに人気の習い事としても常に上位に入っているのが「英語・英会話教室」です。

2020年度より、英語が小学校から必修化されたこともあり、幼い頃から英語に触れさせたいと思うパパ・ママも多いのではないでしょうか。

英語を習うときに、よく選択肢に挙がるのが「英会話教室」です。

子ども向けの教室は多種多様な種類があり、大きく分けると以下の2つが挙げられます。

• 企業経営の大手の教室
• 個人経営の小さな教室

英語を楽しく学ぶには、お子様に合った教室を選ぶことが大切です。

幼少期に、嫌な気持ちで英語に取り組むのではなく、プロの先生と楽しみながら学ぶことで、小学校以降の英語にも意欲的に取り組むことができるでしょう。

次に、大手の教室と小さな教室、それぞれの教室の特徴について詳しく説明します。

 

1-1．大手の教室・スクール

■場所

大手の教室は、テレビや広告などで目にする機会が多く、複数の教室を持っています。

主要な駅の周辺に教室を構えていることが多いため、通いやすいという利点があります。

■クラス・カリキュラム

実力をチェックするテストなども頻繁にあり、細かなレベル分け、クラス数が多いことも特徴のひとつです。

オリジナルの教材でカリキュラムが決まっているので、レッスンごとに学ぶべきことを学んでいきます。

家庭学習が必要であることも多く、教室と家庭学習を並行して進めることができます。

■講師

採用の際に判断基準があり、それに合格し、さらに厳しい研修を受けた人だけがなることができます。

そのため、講師のクオリティが担保されやすい傾向が見られるので、安心して子どもを任せられるという意見もあります。

 

1-2．個人経営の教室

■場所

個人経営の教室は、講師の自宅やレンタルスペースなどでレッスンが行われています。

限られた場所ではありますが、アットホームな雰囲気の中、レッスンが受けられるという利点があります。

また、保護者と講師とが直接やり取りでき、スケジュールの変更など融通が利きやすいとも言えます。

■クラス・カリキュラム

レッスン・教材の質は地域や講師によって様々です。講師の考え方・方針によってレッスンの進め方は変わります。

一方で、子どもたちとの距離が近い分、臨機応変に対応してもらえるのも魅力です。

■講師

レッスン内容や進め方には講師の教育方針や人柄が反映されます。

講師としっかり擦り合わせて、子どもと相性が合う講師に信頼を置いて子どもを任せてみましょう。

相性がピッタリ合うと、英語力の大きな向上が見込まれるでしょう。

 

2．大手の教室を選ぶときのポイント

大手の教室といっても、様々な会社がありますよね。

ここでは、大手の教室を選ぶ際に見ておきたいチェックポイントを紹介します。

 

2-1．カリキュラム・教材

■家庭学習の有無

大手の特徴はしっかりと吟味されたオリジナル教材を使い、その教材に沿ったカリキュラムが組まれています。

学びを継続してほしいと考えている方は、家庭学習の教材があるかもチェックしてみましょう。

どのような教材を使っているかは、オンラインで確認できるところもあるので、一度見てみると良いですね。

また、教材の難易度が適切かどうか、家庭でパパ・ママも一緒に取り組めるかも確認してみましょう。

■レッスンのスピード・フォロー

レッスンのスピードもあらかじめ決まっていることが多く、レッスンが途中で止まることはありません。

何をするかあらかじめ分かっている方が安心できるお子さんや保護者の方には、お勧めできるスタイルです。

しかし、お休みが続いてしまうと、他の生徒さんとのレベルの差が出てくることもあります。

フォロー体制や振り替えのレッスンが受けられるかどうかも確認しておくと安心ですね。

 

2-2．クラスのレベルや人数

■クラスのレベル

大手の教室ではいくつかのクラスが用意されていることが多いですが、教室によって、英語のレベル別クラスか、年齢別のクラスかが異なります。

レベル別クラスでは、同じレベルの子どもたちと一緒に英語力を伸ばしてほしいという場合にはピッタリです。

また、希望があれば英会話特化クラス、英検クラスなども選べるところも多く、選択肢は多いと言えるでしょう。

他にも、習熟度を確認したい場合に、レベルチェックのテストがあるかどうかなども確認してみると良いですね。

その際、テストの結果に基づいたアドバイスをもらえるところもあるので要チェックです！

年齢別クラスでは、同年齢の子どもたちと一緒に楽しんで学んでほしいという方にはお勧めです。

■クラスの人数

クラスの人数は、3-5人の少人数クラスや10人程度の大人数クラスなど、教室によって差があります。

少人数クラスでは、教師の目が届きやすい、理解しているかどうかを分かってもらいやすいなどの良さがあります。

大人数クラスでは、子ども同士で協力してゲームを楽しむことができるなどの良さがあります。

大勢の中で何かすることが苦手なお子様には少人数クラス、コミュニケーション能力も伸ばしたいというお子様には大人数クラスがお勧めです。

それぞれの良さに目を向けながら、お子様にどのように英語に触れて欲しいかを考えてみると良いですね。

時期によって人数が変動することもあるので、一度教室に足を運んでチェックしてみましょう。

 

2-3．通いやすさー継続して通えるか、オンラインクラスの有無など

大手の教室は、交通面で便利な場所にある場合が多く、長期的に通いやすいと言えます。

教室数も多いので、園や学校の近くにするか、自宅の近くにするか、またはパパ・ママの通勤駅の近くにするかなど、送迎の面で通わせやすい場所を選ぶとよいでしょう。

また、忙しくて通わせることに不安を感じている方は、オンラインクラスを実施しているかもチェックしてみましょう。

継続して学ぶことを視野に入れ、無理なく通える範囲の教室選びをすることが大切です。

 

2-4．費用

普段の月謝とは別に年会費や施設管理費など、別途で必要になる場合が多々あります。

また、教材費を入会時に支払うところもあるので、まずは何にどれだけ支払う必要があるのかを、細かく聞いておくと安心です。

入会金は教室によって異なり、さらに月謝はクラスによっても異なります。

大手の教室はHPに記載がある場合も多いので、気になる教室は事前に見てみるとよいでしょう。

【子ども向け大手英会話教室の費用例（税込）】

• ECCジュニア　入学金　5,500円
• AEON KIDS　入学金　11,000円　システム管理費　月1,100円
• NOVA バイリンガルキッズ　年会費　15,000円
• PEPPY KIDS CLUB　入学金　11,000円　教室運営費　月1,200円

2-5．サポート面

お休み連絡や進度の相談など、お子さんを英語教室に通わせる上で講師やスタッフとのコミュニケーションは必要不可欠ですよね。

一方で、教室によっては外国人講師が多く在籍をしており、日本語での意思疎通が難しい場合もあります。

そういった教室では、レッスン日の変更、レッスンのフィードバックなど日本語で事務的な対応をしてくれる人が別にいることがあります。

講師にとっても、レッスンに集中することができるので、良い環境だと言えるでしょう。英語が苦手なパパやママでも、仲介の人を通して外国人講師と意思疎通できるというのは安心ですよね。

実際に教室に足を運んでみたり、説明会に参加して、事務スタッフがいるか確認してみましょう。

ひとことで大手の教室といっても、様々な点で違いがあります。一度通い始めると、決まったカリキュラムが進んでいき、なかなかやめることが難しい…というお悩みもあるようです。

今回ご紹介したポイントを確認しながら、お子さんに合った教室を選ぶことができるといいですね。

 

3．個人教室を選ぶときのポイント

次に、個人教室を選ぶ際に見ておきたいチェックポイントを紹介します。

 

3-1．講師の指導方針

個人教室は、講師の考え方によって教材・カリキュラム・クラスの人数などが大きく変わってきます。

まずはその講師の考え方をよく聞き、どのような想いを持って教室運営をしているのか、ということに耳を傾けてみましょう。

• 英会話を楽しむこと
• 学校の英語の授業に後れを取らないこと
• 読み書きを中心に教えること
• 日本語は使わず英語だけで進めること
• 音楽やダンスなどを取り入れること

上記のように、多様な教え方があります。その中で、共感できるところがたくさんある教室に行くと良いでしょう。

この機会に一度、家族で教育方針について考えてみてもいいかもしれません。悩むことがあれば講師に相談してみましょう。

また、一人ひとりに合わせて指導を行うところも多く、宿題の量や進度の変更に臨機応変に対応してくれる場合もあります。

決まったカリキュラムについていけるかどうか不安、子どもに合わせてきめ細かにサポートをしてほしい、といった方は、事前にどこまで対応してくれるのか確認しておくと安心ですね。

 

3-2．講師との距離感・相性

個人教室では、大手の教室よりも講師と子ども、また保護者との距離感が近いと言えます。講師と直接やり取りすることが大手の教室より多いので、保護者との相性も大切になってきます。

不安なく直接聞きたいことを聞くためにも、事前に見学に行き、一度講師とコミュニケーションをとってみるといいでしょう。

講師にすべてお任せ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもの進捗具合やつまずき具合は、講師とのやり取りの中でこそ知ることができます。

お子さんの様子を知ることで、家庭でも良いコミュニケーションをとることができ、モチベーションを高めることにもつながるでしょう。

 

3-3．費用

費用は教室によって異なりますが、月謝以外の費用は初めに聞いておくことをお勧めします。

大手教室とは違って、事務的なことも全て講師が行っていることが多いので、事務的費用、教室代、運営費などの料金も発生してくるのかなど、詳しく聞いておく必要があるでしょう。

また、どのような形式で支払うかというところまで分かっておくと、安心ですね。

例えばある個人教室Aでは、自由に英語の本を借りて読むことができるシステムを導入しています。このような特別なコースでは、本の管理費が別途必要になります。

また、個人教室Ｂでは、レッスンで学んだことをネイティブ講師とアウトプットするシステムを導入しています。この場合、希望者はスピーキングレッスン費が別途必要になります。

このように教室によって特徴はそれぞれで、その特徴に応じて費用は変わってきます。

しかし、個人教室では兄弟割引があったり、振替レッスンを無料で行ってくれたりすることも多いので、費用の軽減ポイントも事前に確認しておくといいですね！

 

4．個人教室の特徴～生徒の特徴は？保護者の声もご紹介～

こちらでは、筆者が個人英語教室を運営する中で感じる特徴を、体験談や、実際に子どもを通わせている保護者の声も交えながらお伝えします。

特徴やポイントはわかったけれど、やっぱり不安…という方は、ぜひ「生の声」を参考にしてみてくださいね。

 

4-1．講師の声：「長い目で子どもの成長を見守る」

幼児のクラスは、4-6人を目安に開講しています。

同じ幼稚園や保育園のお子さんが一緒に参加してくれることも多く、子どもたちはレッスンの中で自分らしさを出せている様子がよく見られます。

一人ひとりの様子が分かるよう少人数で、「早く教室に行きたい！」と思えるようなレッスンを意識しています。

長い間、英語講師をしていますが、子どもからの英語の発言が増えたとき、子ども同士で英語を使う場面が出てきたときにはいつも喜びを感じます。

また、英検などのテストは紹介はしますが、本人の意思に任せています。その中で自ら「受験したい！」と言ってくれるタイミングが来ると、子どもたちの英語へのやる気を実感します。

年齢が上がるにつれて、他の習い事との兼ね合いで、オンラインレッスンや個人レッスンに移行を希望する生徒さんも増えます。

しかし、その都度、保護者の方とも相談しながら、生徒さんにとってベストな形を提供できるように取り組んでいます。そのような取り組みの影響もあり、長い付き合いの生徒さんも多いのが現状です。

長い目で保護者の方とも連携を取りながら、子どもの成長を見守ることができるので、信頼関係は非常に深くなっていきます。

お子さんによっては、幼児期から中高生までを共に駆け抜けることになるので、寄り添った英語教育を心がけています。

 

4-2．Kさんの体験談：「子どもが先生と深く関われる」

• 姉：小学4年生からスタート〜現在は中学3年生
• 妹：年長児からスタート〜現在は小学3年生