フォニックスとは?幼児期にフォニックス学習を始めるメリットを保育英語講師が解説!
この記事を書いた人
山﨑
- 幼稚園教諭
- 小学校教諭
- 児童英語講師
- 保育士
保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、児童英語講師の免許所持。
子どもが大好きで心の繋がりを重視した保育や教育を大切にしています。
世界の保育事情や幼児教育にも興味があり、実際にニュージーランドの保育施設で働いた経験もあります。
ニュージーランドで英語の大切さに気付き、現在も日本の子どもたちに英語の楽しさを伝える活動もしています。
一児の母として、バイリンガル教育にも力を入れています。
英語教育が低年齢化する昨今、あらゆる英語学習の選択肢があり、「どの学習方法が良いんだろう?」「どんなふうに英語に触れさせていけば良いんだろう?」と悩むことはありませんか?
幼児期の英語学習で取り上げられることの多い「フォニックス学習」。
聞いたことがあるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
子ども向けの英会話教室を運営する筆者自身も、実際に多くの保護者の方からフォニックスについて質問されることがあります。
「そもそもフォニックスって何なの?」「フォニックスができれば、何ができるようになるの?」といった視点で、フォニックス学習について分かりやすく解説していきます。
是非、この機会にフォニックス学習にも目を向けてみて下さいね!
目次
1.フォニックスとは?
フォニックスという言葉を一度は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
まずはフォニックスとは何なのか?ということについてわかりやすく説明していきます。
1-1.フォニックスの定義
フォニックスとは、英語の文字と発音との間にルールがあることを示し、それを学ぶ音声学習法です。
もともとは英語圏の子どもたちが英語の読み書きを習得するための方法として開発されました。
アルファベットには、アルファベット読みとフォニックス読みが存在し、英単語を発音するときに多くの場合フォニックス読みを使用します。
1-2.フォニックスの例
それでは、フォニックス読みにはどのようなものがあるのかを見てみましょう。
実際には英語の音をカタカナ表記することはできませんが、ここでは読みを分かりやすくご説明するため、一番近い音としてカタカナ表記します。
例をあげてみます。
このようにフォニックスのルールが少しずつ分かってくると、単語の発音・読み・書きを同時に学ぶことができるのです。
2.幼児期にフォニックス学習をおすすめする理由
フォニックスについて、「何となく分かったけれど、いつから始めるのが良いの?」という疑問が出てきた方も多いのではないでしょうか。
フォニックス学習は、幼児期に英語を始めるお子さんにこそおすすめです。
その理由を、ご説明していきます。
2-1.幼児期の方が細かな聞き分けができるから
フォニックスとは、音声を意識した学習法です。
音声は幼児期の方がより聞き取りやすいということはご存じでしょうか。
人間には「臨界期」という刺激に対する効果が最もよく出る時期があり、言語習得において最も大切な時期と呼ばれています。
幼児期はこの臨界期にあたるため、この時期に覚えたことは脳が記憶し、その後しばらく期間が空いても、少し練習するだけで同じことができるようになります。
そのため、幼児期にフォニックス読みを意識して覚えていくと、年齢があがったときに新しい単語が出てきても抵抗感なく発音することもできるのです。
詳しくはこちらで解説しています!
・いつから始める?早期英語教育のメリット・デメリットを保育英語講師が解説
2-2.五感を刺激しながら学べるから
フォニックスには、五感を刺激して学べる教材があります。
そのため、刺激に対する効果が最も現れやすい幼児期の学習にピッタリです。
例えばこれらは、アルファベットの文字がその音から始まる英単語と一緒になっている教材です。
こちらは実際に筆者の授業で子どもたちが作ったものです。
目で見て、耳で音を聞き、手を使って作り上げる工作になっています。
このような五感を刺激する教材なら、幼児期のお子さんも楽しく学べそうですよね。
3.フォニックス学習のメリット
ここまでフォニックスについて説明をしてきましたが、フォニックスを学習することによって、どんなことができるようになるのでしょうか。
ここでは、実際のフォニックス指導で見られた子どもたちの成長を踏まえ、フォニックス学習のメリットについてご紹介します。
3-1.読める単語が増える
英単語もいくつか理解し、フォニックス読みも何となく理解してきた頃には、初めて見た単語でも正しく発音できるようになります。
単語ごとに読み方を覚えなくても、つづりを見て発音が推測できるようになるので、 子どもにとっての英語学習の楽しさはさらに増していきます。
3-2.単語の音でスペルを推測できるようになる
フォニックスの学習が深まると、初めて聞いた単語でも正しいつづりがわかるようになります。
ここまでくると、単語の覚え方や取り組み方も、ただひたすら覚えるというよりは、ルールに沿っていると納得したり、自分でも推測できたりと楽しんで覚えることができるようになります。
「楽しい」が「分かる」になり、「もっと知りたい!」という気持ちにも繋がってきますよ。
3-3.英語への自信に繋がる
読める単語が増え、つづりが何となく推測できるようになってくると、街中の英語で書かれた看板や、自分が着ている服に書かれた英語の文章など、今まではあまり気にしていなかったものにも目がいくようになります。
その時に子どもは「自分で読めるかもしれない」、「もしかするとこう書いているのかもしれない」という興味を抱きます。
また、簡単な英語絵本だと一人で読めることもあるでしょう。
日本の絵本とは異なる世界にも触れることができ、子どもはさらに英語の世界に没頭していきます。
絵本は新しい単語や表現に出会える場でもあり、子どもの興味関心を掻き立て、「楽しい」→「わかる」のサイクルを強化するのです。
こうした英語における成功体験や没頭体験が、お子さんのこれからの英語学習への自信にもつながります。
これらのメリットは、私が実際に指導する中で子どもたちの様子を見てきて感じたものです。
子どもたちの成長が目に見えて分かる、また、できる!と感じたときの子どもたちの自信が伝わってくる、これが教師として、フォニックス指導のやりがいでもあると感じています。
しかし、無理して急ぐことなく、その子自身のペースで進めていくのが大事だということを忘れないで下さいね。
4.フォニックス学習を親子で楽しもう
フォニックス学習は、幼児期のお子さんにおすすめの英語の音声学習法です。
お子さんの五感を刺激する教育方法で、子どもと一緒に楽しんで学べますよ。
単語の読み方やスペルを推測できるようになるなど、メリットもたくさん期待できます。
英語学習に悩んでいる方や、何から手を付けてよいか悩んでいる方は、この機会にフォニックス学習にもぜひ目を向けてみて下さいね!
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