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子どもを伸ばすには長所を伝えるのが◎長所の見つけ方や短所との向き合い方を紹介

この記事を書いた人

多村美穂 多村美穂

多村美穂

  • 保育士

元保育士のWEBライターです。

保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。

現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。

保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!

「子どもの長所を答えられない」 「子どもの悪い面ばかりが気になってイライラしてしまう…」

子育てをしていると子どもの短所ばかりが目につき、毎日叱ってばかりという人も多いでしょう。

子どもは長所を褒められることでぐんぐん伸びていきます

この記事では、子どもに長所を伝えるメリットや長所の見つけ方・伸ばし方、短所との向き合い方 を紹介します。

子どもの長所を見つけたい、短所をどうにかしてあげたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.子どもに長所を伝えるメリット

子どもに長所を伝えることで、次の3つのメリットが発生します。

 

1-1.メリット①自己肯定感が上がる

子どもに長所を伝えることで、子どもの自己肯定感を高めることができます。

自分では気がつかなかった長所を自覚することで自信を持ち、自己価値を認められる からです。

例えばお絵かきが好きな子どもに対し「とても素敵な絵だね!ママより上手かも」と褒めることで、子どもは自分の能力を認識し、自信を深めることができるでしょう。

 

1-2.メリット②ポジティブになれる

子どもに長所を伝えることで、物事をポジティブに捉えられるようにもなります。

子どもは自分の長所を知ることで、自己評価が高まり、自分に対して前向きな考え方をするようになる からです。

ポジティブ思考を身に付けた子どもは、困難なことに遭遇したり失敗してしまったりしても、前向きな姿勢で乗りこえていけるでしょう。

 

1-3.メリット③長所を伸ばすことで短所も改善される

子どもに長所を伝え、伸ばしていくことで、短所の改善も期待できます。

長所にフォーカスすることで、子どもは自分の得意分野を伸ばすことに集中し、自信を深めていきます。

得意分野で自信がつけば、その経験を自分なりに苦手な分野にも応用するようになるでしょう。

また、得意分野でうまくいった成功体験があれば、苦手な分野に取り組む意欲も高まるはずです。

 

1-4.長所を伸ばすための肯定的な言葉かけの具体例

子どもの長所を伸ばすためにも、長所を伝える際には肯定的な言葉かけをしてあげてください。

【子供に伝わる肯定的な言葉かけの具体例】

・「ごはんをいっぱい食べてくれて、ママうれしいな」

・「絵が上手だね。色の使い方がすばらしいよ」

・「○○ちゃんの笑顔はとても素敵だね。パパまで笑顔になれるよ」

・「○○君のお話はおもしろいね!ずっと聞いてたくなるよ」

・「長い時間ブロックで遊んでたね。集中力があるってことだね」

 

毎日の生活の中に、子どもの長所を見つけて伝えるチャンスはたくさんあります。

ささいなことでも構いません。ともに生活する親だからこそ見つけられる子どもの長所を、どんどん伝えてあげてください

 

 

2.短所ばかりを指摘することのデメリット

子どもの短所ばかりを指摘すると、子どもの自己肯定感が低くなる恐れがあります

短所にフォーカスすることで、子どもは「私はこんなに悪いところがあるんだ」と自分自身を否定的に捉えてしまうからです。

自己肯定感が低くなると、自信を持ったり新しいことに挑戦したりすることが難しくなってしまいます。

子どもを伸ばすためにも、短所の指摘は控えてあげてください。

とは言え、親としては子どもの短所を治してあげたい一心で、子どもの短所を口に出したくなることも多いでしょう。

しかし、その場合も子どもを責めず、正しいやり方を教えてあげるのがおすすめです。

【具体例】

・図書館で騒いでしまった場合→「小さい声で話そうね」と声かけをする

・物を乱暴に扱う場合→「優しく触ってね」「音が出ないように置こうね」と教える

 

このように、指摘する際には具体的な行動や方法を伝えることが大切です。

子どもはポジティブな指導を受けることで成長し、自己肯定感も高められます。

 

3.子どもの長所の見つけ方・伸ばし方

ここからは、子どもの長所の見つけ方・伸ばし方を4つ紹介します。

 

3-1.親が嬉しいと思ったことから見つける

子どもの長所を見つける第一歩は、親が嬉しいと思ったことに注目することです。

子どもが何か上手にできたり、心が温かくなったりした場面を思い出してみてください。

「自分でお片付けをした」「お友だちに優しくできた」「苦手なニンジンを食べた」「親がけがをした時に『痛いの痛いの飛んでけ』をしてくれた」など、いくつか思いつくのではないでしょうか。

親が喜びを感じることは、子どもの長所を見つけるきっかけとなります

 

3-2.子どもの行動や興味から見つける

子どもの行動や興味を観察して、隠れた長所を探す方法もあります。

子どもが朝起きてから寝るまでの間にどのような活動をしているか、何に夢中になっているかに着目してみてください。

【具体例】

・朝7時に起きた→基本的生活習慣が身に付いている

・折り紙で多くの作品を作った→集中力がある、手先が器用

 

日常の何気ない行動に、子どもの長所が隠れていることがありますよ。

 

3-3.他人と比べず、過去と比べてみる

子どもの長所を見つける際には、他人と比べるのではなく、子どもが前よりも成長した部分や改善した点に目を向けてください。

以前はできなかったことが今では上手にできるようになった場合、その成長は子どもの長所として評価できます。

【具体例】

・字を書けるようになった→努力ができる、机に向かう習慣ができている

 

子どもを他の子と比べると、子どもの短所ばかりが目についてしまい、子どもを叱る原因になりがちです。

また、他の子どもと比較され、短所を指摘されながら育った子どもは、自己肯定感が低くなったり、人との優劣を気にしすぎたりするようになる恐れがあります。

比較の対象は子ども自身の過去に限定し、他の子どもと比べるのは避けましょう

 

3-4.周りの人に聞いてみる

子どもの長所を見つけるためには、周りの人の意見も参考にするとよいでしょう。

家族や保育園・幼稚園の先生など、子どもと関わりのある人々に子どもの長所や特技について聞いてみてください。

他人の視点から見ることで、新たな発見が得られるかもしれませんよ。

 

4.短所は長所の裏返し

長所よりも目につきがちな短所ですが、短所には長所の種が潜んでいることもあるのです。

ここからは、子どもの短所に見える特徴から長所を見いだす方法を紹介します。

 

4-1.行動が遅い→慎重で注意深い

子どもの行動が遅いと感じる場合、その裏には慎重さや注意力の高さが隠れていることがあります。

慎重さや注意力の高さは、ミスを減らし、より正確に取り組む能力として捉えられるでしょう。

 

4-2.落ち着きがない→好奇心旺盛で活動的

落ち着きのない子どもは、好奇心が旺盛で活発であることが多い傾向です。

新しいことに興味を持ち、積極的に学び探求できる力があると言えるでしょう。

 

4-3.頑固で意地っ張り→意思が強くしっかりした信念を持つ

子どもの頑固さは、自己主張できる力や意思の強さの表れ です。

自己主張や意思の強さは、将来的にリーダーの素質として開花していく可能性がありますよ。

 

4-4.自分で決められない→協調性があり柔軟な対応ができる

子どもに自分で決める力がないと感じる場合、子どもは慎重に考えていたり、人に気を遣っていたりしていることもあるでしょう。

つまり、人の意見や考えを重視し、協調性がある と言い換えることができます。

 

4-5.すぐにおどける→創造力が豊かでユーモアのセンスがある

子どもがおどけている時、その言動には創造力やユーモアのセンスが隠れていませんか。

自由な発想やおもしろいアイデアを持っている子どもは、ムードメーカーとなり周囲を笑顔にできるでしょう。

 

4-6.反抗的な態度を取る→自立心があり独自の考えを持つ

反抗的な態度を取る子どもは、自立心が育っていると言えます。

自立心が育てば、目標に向かって自分で考えて行動できる大人に成長していくでしょう。

 

5.子どもの短所ではなく長所に注目して子どもを伸ばそう

子どもは自分の長所に気がつくと、自己肯定感やポジティブ思考を身につけていくことができます。

子どもの普段の行動や短所の裏側に注目し、子どもの長所をたくさん見つけ、子どもに伝えてあげてくださいね。

子どもの長所を見つける過程で、子どもがより一層愛おしくなっていきますよ。
 

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