迷路遊びは知育効果抜群!メリットと身につく力、おすすめ迷路もご紹介
この記事を書いた人
工藤りえ
- 幼稚園教諭
- 保育士
幼稚園・こども園にて12年勤務。主にクラス担任と障害児保育を経験してきました。
特に障害児保育に関心を持ち、子どもの自己肯定感を高める関わり方を勉強しています。
小1・2歳の兄弟がおり現在は、ママ向けWebマガジンや保育メディアなどで記事執筆を行っています。
得意なことは、ダンス、歌遊び、読み聞かせ、リトミックです。
子どもが夢中になって楽しむ迷路には、楽しいだけではなく様々な「知育効果」もあることをご存知ですか?
「迷路ってどんな良いことがあるの?」
「迷路は何歳から楽しめるの?」
「子どもに迷路をしてほしいけど興味を持ってくれない!」
と疑問やお悩みをお持ちの方へ、
- 迷路遊びのメリットや身につく力
- 年齢や発達段階に合わせた迷路
- 迷路が苦手な子も楽しく取り組める方法
をご紹介しています。
迷路の効果について知りたい方、知育効果がある遊びを子どもと実践してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.迷路遊びのメリットと身につく力
スタートからゴールまでワクワクする気持ちが続く迷路。
迷路を解くことで子どもにとってどんなメリットや効果があるのか、具体的にお話しします。
1-1.思考力が伸びる
行き止まりにぶつかることを避けてゴールを目指す迷路は、常に「見る・考える・判断する・予測する」を繰り返すので、子どものが自分で考える力「思考力」をグンと伸ばします。
迷路遊びに慣れてくると、「次はどうなっているだろう?」「このあと何があるんだろう?」「相手はどう思うだろう?」というように、日常生活の中でも先を見据えた行動を取る力も育まれていきます。
1-2.空間認知能力が高まる
「空間認知能力」とは、3次元空間において対象物の状態や関係をすばやく正確に判断する脳力のことです。
医学博士である白澤卓二先生が、知育めいろ「めいろどうぶつえん」の推薦文で、迷路は脳の働きを活性化させる力があり、子どもが夢中になって迷路を解くことで空間認識能力のアップや、認知機能の柔軟性が獲得される。ともお話されています。
空間認知能力が高い子は、転びにくい・頭をぶつけにくい、といった傾向があるほか、勉強やスポーツ、アート面でも、様々なメリットがあります。
このことから、迷路は子どもの空間認知能力を高めるのに適した遊びのひとつであると言えるでしょう。
・子どもの選択肢が広がる!空間認知能力とは?高める遊びや知育ゲームを紹介
1-3.集中力が育まれる
ひとつの目標に向かって注意を集中させる迷路は、「集中力」を育みます。
行き止まりにぶつかってばかりでなかなかゴールへたどり着くことができず、途中であきらめて投げ出してしまう子もいるでしょうが、最後までやり抜こうとする力は、今後の人生にも役立ちます。
机に向かってお勉強するときには、最後まで問題を解こうとする姿勢も身につき、子どものメンタル面の成長も促してくれるでしょう。
1-4.運筆力が伸びる
鉛筆やペンを持ち、自分の思うとおりに書く力を「運筆力」と言います。
自分の好きな道順を選んで細い道を鉛筆で走らせる迷路は、運筆力を育むにはぴったりです。
迷路をなぞり書くことによって運筆力が自然と身につき、書くことへの自信につながります。
2.迷路は2歳頃から楽しく始められる知育遊び
上記でご紹介したように、迷路遊びにはメリットがたくさんあることがわかりました。
ではここで、子どもの年齢や発達段階に合わせた迷路をご紹介します!
2-1.2歳頃から楽しめるおすすめの迷路
はじめての迷路遊びは、2歳頃から楽しめます。
もちろん個人差はありますが、紙に丸を描けるようになったら簡単な迷路遊びを与えても良い時期ですよ。
まずは、スタートからゴールまで1本の線でつないでみる遊びから始めてみましょう。線を描くことに慣れたら、大きな丸などでスタートからゴールをつなげます。
ゴールして嬉しい気持ちを味わえたらそれでOK!「ゴールしたらママも喜んでいるから嬉しい」まずは子どもがそう思えることから始めてみましょう。
2-2.3歳頃から楽しめるおすすめの迷路
3歳頃になると、ぐるぐる線やなみなみ線といった曲線を描けるようになる時期です。
分かれ道がある迷路はまだ難しいこともありますが、ゴールしたら嬉しいことを理解しています。
「上手にできているね」と、たくさん褒めて子どものやる気を引き出してあげてくださいね。
2-3.4歳頃から楽しめるおすすめの迷路
4歳頃の子どもは、遊びのルールを覚え、守れるようになる時期です。
分かれ道がある道にさしかかっても、行き止まりになっても、難しい!と感じる迷路にも繰り返し挑戦する子が増えてきますよ。
ママは、道ははみ出さずに行き止まりは引き返してゴールを目指す、といったルールをお子さんに伝えつつ、自分でやりたい気持ちを大切に、「一緒にやろう」と言われたとき以外はそっと見守るのが良いでしょう。
2-4.5歳頃から楽しめるおすすめの迷路
5歳頃の子どもは、読解力が育ち、文字や数字にも興味が出てくる時期です。
難しい問題に挑戦して「ゴールできた!」といった経験を重ねると、より迷路を解くことが好きになります。
分かれ道が増えた迷路はもちろん、立体的な道で交差する迷路や、文字や数字が出てくる迷路などにも挑戦し、1人で黙々と迷路に取り組む子が増えてきますよ。
ママはそっと見守り「できた!」と見せてくれたときにたくさん褒めて自信をつけてあげてくださいね。
3.迷路が苦手な子も大丈夫!知育効果も得られる方法
迷路が苦手でも、大丈夫です!
自分からすすんで迷路をしない子も、ママやパパと一緒に楽しく取り組める方法をご紹介しますね。
迷路を好きになるには、小さなキッカケ作りが大切です。
3-1.迷路絵本を読む
絵本の読み聞かせが好きなお子さんにおすすめの方法が、迷路絵本です。
迷路がメインの絵本はもちろん、1〜2ページ迷路が描かれている絵本も数多くあります。
ママやパパと一緒に少しずつ迷路に触れることで、迷路のルールや楽しさを知ることができますよ。
3-2.巨大立体迷路を体感する
全国各地には、巨大立体迷路で遊べる場所があります。家族で挑戦してみて、迷路のルールや楽しさに触れてみるのもおすすめですよ。
巨大立体迷路は、行き止まりは引き返すルールを身をもって体験できます。机に向かって考えるのは苦手なお子さんも、体を動かして行動する迷路なら楽しく遊べるのではないでしょうか。
自分の足で歩きゴールを目指す迷路、機会があればぜひ挑戦してみてくださいね。
3-3.ママやパパと一緒に迷路を作る
いきなり「迷路やってみよう」と市販の迷路遊びを渡されると、とまどうお子さんもいるかもしれません。
まずは、ママやパパと一緒に手作り迷路で遊んでみるのもひとつの手段です。
スタートからゴールまで線でつなげるところから始め、様子を見ながら分かれ道を増やしていきます。
お子さんがどうしてもわからなくなったら、ヒントを出してあげると良いですね。
ゴールはお子さん自身ができるように関わると、満足感が味わえて迷路の楽しさを知ることができますよ。
3-4.まずは比較的安価な迷路や無料プリントから始めてみる
迷路遊びの本やドリルは、おおよそ600円から1500円のものが多く販売されています。
しかし、せっかく買い与えたのに子どもが全然興味を持ってくれない…そんなことありませんか?
今は、比較的安価な迷路遊び本やドリル、無料のプリントも数多くあります。
はじめはそういった手軽なもので様子を見て、「もっとやりたい!」と子どもが興味を示したら、違う種類のものを用意するのがお財布にもやさしいですよ。
4.気軽に始められる迷路プリントやドリルをご紹介
では最後に、気軽に始められる迷路遊びのプリントやドリルをご紹介します。
どれも、お子さんの年齢や発達に合わせて選ぶことができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
4-1.無料サイトで探す
知育ワークを無料でダウンロードして印刷ができるwebサイト、「ぷりんときっず」をご存じでしょうか?
ぷりんときっずには、線を引く簡単なワークから難易度が高い迷路までたくさん揃っています。
「就学前幼児プリント」のページから検索できるので、お子さんに合った迷路遊びをダウンロードできますよ。
自宅で印刷できる環境がある方にはおすすめのwebサイトです。
4-2.100円ショップの迷路ワーク
100円ショップには、いろいろな迷路ワークが販売されています。
年齢別や難易度別に展開されているので、お子さんの年齢や発達に合わせてお試しで買ってみるのもいいですね。
100円ショップでは鉛筆やペンも購入できるので、お子さんのお気に入りの鉛筆やペンを一緒に用意すると、迷路への意欲もより高まるでしょう。
4-3.うんこドリルシリーズ
子どもが大好きな「うんこ」が数多く登場するうんこドリルシリーズ。
中でも、対象年齢が5.6歳の「うんこドリルめいろ」は子どもの楽しい!もっとやりたい!を掻き立ててくれる一冊で、うんこで楽しみながら、迷路遊びで達成感を味わえます。
本の長さが64ページとボリュームがあるので、長く遊べる一冊ですよ。
5.まずは「迷路って楽しい!」を大切に関わりましょう
知育効果抜群の迷路は、様々な面で子どもの能力の発達を促してくれます。
2歳頃から遊びの中に取り入れていき、まずは迷路遊びって楽しい!と子どもが思えるように関わっていきましょう。
まっすぐ線が引けない、ルールを守れない、そんな時もあるでしょう。焦らず、子どものペースで大丈夫です。
ママと一緒に迷路遊びを始めることで、子どもも楽しさを知っていきますよ。
子どもが繰り返し迷路遊びをしたい!と思えるよう、まずはママも肩の力を抜いて一緒に楽しんでくださいね。
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