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効果的な左右の覚え方!現役ママが実践する声かけも紹介します

この記事を書いた人

猪狩はな 猪狩はな

猪狩はな

  • 司書教諭
  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 小学校教諭
  • 保育士

2児ママ× 現役国語科教員×ライター!

持続可能に「好き」を楽しむ生き方をしたくて転職。

・国語科(専門は古典文学)
・私立中高一貫校講師、公立中学校フルタイム教員を経て私立高校講師として勤務
・3歳と5歳の男児を育児中

キャリアに悩む人の助けになれるような発信を目指しています。

「右と左の区別がつかない」 「何度教えても左右がわかるようにならない」

そんなお悩みのある保護者の方も多いのではないでしょうか。

また、小学校入学を控え、子どもが左右を理解していないことに焦りを感じている方もいるでしょう。

この記事では、左右がわかるようになる年齢の目安、効果的な左右の覚え方をご紹介します。

4歳・2歳の男の子を育児中の我が家で実践している左右の覚え方もまとめているので、お子さんがなかなか左右を覚えられないという方はぜひチェックしてみてください!

目次

1.左右がわかるようになるのは何歳ごろ?

そもそも、左右がわかるようになるのは何歳ごろからなのでしょうか。

乳幼児の発達を調べる検査「遠城寺乳幼児分析的発達検査法」によると、「左右の識別」ができるようになるのは「4歳4か月~4歳8か月ごろ」である場合が多いとされています。

とはいえ、「ただし個人差が大きい」という点も合わせて押さえておきたい部分。

お子さんの興味関心のあるもの、学びの速度はさまざまです。

もっと早い時期から左右がわかっている子もいれば、この時期以降に覚える子もいます。

4歳4か月~4歳8か月ごろ」というのは1つの目安と捉えておくとよいでしょう

 

2.効果的な左右の覚え方は?

左右を覚えてもらいたくても、なかなかお子さんが乗り気にならなかったり、うまく伝えられなかったり、難しさを感じているご家庭も多いかと思います。

そこでここでは、未就学の子どもでも楽しく左右を覚えられる方法を5つご紹介します。

 

2-1.靴の左右

靴を履くときに、左右がわかる目印をつけておく方法です。

最近では、靴の中敷きなどに「みぎ」「ひだり」と書いてあるものも販売されています。

「みぎ」「ひだり」とイラストがついているシールも売られているので、お子さんが好きなデザインのものをあとから貼り付けることもできます。

かかとのループ部分に目印をつける方法も、外から見てもわかりやすくておすすめです。

靴は日常的に使うものなので、身近なところから左右を覚えられますよ

 

2-2.旗揚げゲーム

両手に旗を持って、「右上げて、左下げて♪ 右下げないで、左上げて♪」と旗揚げをしながら覚える方法です。

旗を手作りして、左右で色を変えておくとさらに識別しやすくなります。

親子でゲームで盛り上がりながら、楽しく左右を身につけられますよ

 

2-3.手遊び歌

「ぐーちょきぱーでなに作ろう♪」のような、右手・左手が出てくる手遊び歌を取り入れてみましょう。

アイスクリームやちょうちょ、めがねなど、自由に発想して遊べば楽しさが広がります。

歌のリズムに合わせて楽しく左右を身につけられるのでおすすめです

 

2-4.左右が固定されているもので覚える

「手にほくろがあるほうが右」のように、左右が固定されているもので覚える方法です。

ほくろ以外でも、「リボンを腕につける」「服にワッペンをつける」のような目印をつけるのも効果的です。

子どもにぴったり合う基準が見つかると、いつでも使える左右の識別方法になります

 

2-5.絵本

「ひだり みぎ」 作・絵: 新井 洋行 

「ひだり みぎ」という、楽しみながら左右を覚えられる絵本があります。

右手と左手を絵本の上にのせて読み始める体験型の絵本で、未就学児にもわかりやすく左右を覚えられると話題です。

読み聞かせをしながら左右も覚えられるので、絵本が好きなお子さんにおすすめの方法です。

>>「ひだり みぎ」 Amazon販売ページ

 

3.左右を覚えるために、我が家で実践している声かけをご紹介

4歳・2歳の男児2人を育児中の私が、日常で実践している「左右を覚える声かけ」をご紹介します。

今日から実践できるものばかりなので、気になるものがあったらぜひ試してみてください。

 

3-1.横断歩道を渡るとき

電車にハマっていた時期に、乗り物系の本や動画をよく見ていた4歳長男。

その頃からずっと、「右よし!左よし!」で横断歩道を渡るというのを続けています。

その姿を見ている2歳の次男も一緒になって「右よし!左よし!」と確認。

次男はまだまだ間違えることのほうが多いですが、自分から「右」「左」というワードを使ってくれる場面も多いです。

 

3-2.乗り物に乗っているとき、歩いているとき

カーナビの指示のようなイメージで「次の角を右へ曲がりまーす!」というように進行方向を言います。

左に見えますのは、〇〇でーす!」と、バスガイドさんのように実況をするのも楽しいです。

長男は自分でガイドをしてくれることもあり、移動時間もワイワイ楽しく過ごせます。

自転車で保育園へ向かうとき、お散歩をしているときなど、ぜひ取り入れてみてください。

 

3-3.お風呂で体を洗うとき

子どもたちの体を洗うとき、わざと「右手洗うよ~」「次は左足!」というように左右のパーツを言いながら洗います。

「右手出して」とお願いして、ちゃんと右手を出してくれるかどうかで、子どもがどこまで左右を覚えられているかが確認できます。

 

3-4.お着替えのとき

次男には、着替えのときにも「右手出して~」「左の足を入れるよ」と言葉で説明しつつ服を着せることもあります。

長男は自分で着替える場面が増えてきたので、パパが「タグが左にある状態で着ると前」というふうに服の前後を教えていました。

 

【声かけのポイント】

ついつい言いがちな「こっち」「あっち」「それ」。
こういった指示語をなるべく使わずに、左右で伝えてみてください

例えば我が家の場合、玄関を出てすぐ左右の分かれ道。
そこで毎回「今日は右だよ」「左に曲がって」というように進行方向を伝えます。

探し物をしているときであれば「テレビの右側にあるよ」、食事中なら「左のお皿取って」のように、左右で伝えられる場面は意外と多いです。

日常生活のなかで意識的に取り入れてみてくださいね。

 

 

4.お子さんにあった方法で左右を楽しく学ぼう

周りのお友達が左右を理解できているのを見ると、「うちの子はまだできていない…」と悩んでしまうパパやママも多いのではないでしょうか。

焦らなくても大丈夫です。お子さんによって効果的な覚え方はそれぞれ違います。

お子さんが興味を持って取り組める方法で、親子で楽しく左右の確認をしてみてくださいね。

 

参考文献
・国立研究開発法人 科学技術振興機構「遠城寺乳幼児分析的発達検査法について

 

 

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