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【3歳】子どものお手伝いは意気込まなくて大丈夫!親子で楽しめる方法をご紹介

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  • 特別支援学校教諭
  • 小学校教諭

小学校教諭・特別支援学校教諭 資格所持。

特別支援学校にて5年間勤務。小学部の担任で、個別のアプローチを研究してきました。

8歳と4歳の娘がおり現在は、体・心・頭の発達を乳幼児教育士の基で学び、家庭教育で実践中。

自然農の田んぼで、環境教育を学び、親子や仲間で一緒に深めています。

「3歳の子どもにお手伝いをさせてみたいけど難しそう」
「時間がないし、やり方もわからない」
「まだイヤイヤ期が続いているから、それどころじゃない」

そんなお悩みをお持ちの方へ。3歳のお子さんの発達の様子と、意気込まなくても親子で楽しめるお手伝いの方法をご紹介します。

この記事を読んで、

「お手伝いってそんなシンプルなことなんだ!」
「これなら長く続けられそう」
「イヤイヤ期も楽になるかも!」

と思っていただけると幸いです。ぜひ、ご家庭に合ったお手伝い方法を見つけてくださいね。

 

目次

1.3歳の発達段階って?~お手伝いを楽しむヒント~

3歳になると、急激に体も大きくなり、できることもどんどん増えてきます。

「お手伝いって何から始めたらいいの?」「3歳の子どもはどんなお手伝いができるんだろう」と疑問を持つママも多いのではないでしょうか。

まずは、3歳のお子さんがどんな発達段階にあるのかを知ることが親子でお手伝いを楽しむための大きなヒントになります。

3歳の体・心・言葉はどのようなことができるようになっているのか、をご説明します。

 

1-1.体の発達

2歳の頃に比べて、3歳になると体の複雑な動きができるようになり、手先も器用になってきます。

片足立ち、後ろ歩き、階段の上り下り、つま先立ち歩き、三輪車がこげるなど、活発に動くお子さんも多いのではないでしょうか。

お手伝いでも、体を使うものができるようになります。

我が家は子どもが3歳の時に、スーパーで買ったトイレットペーパーを「力持ちやろ~!」と、車から家までよいしょよいしょと必死で嬉しそうに運んでいました。

体だけでなく、手先の様子も変わってきます。

ハサミ遊び、折り紙、着替えが1人でできるなど、我が子が器用になってきたなと感じるママも多いのではないでしょうか?

手を使ったお手伝いもできるようになります。

我が家は、エンドウ豆の皮むきを喜んでやっていました。ぱかっと割って、お豆が出てくるのがとても楽しかったみたいです。

 

1-2.心の発達

3歳の心は感受性が豊かになり、コミュニケーションが上手になったり、決まりを守れるようになったりします。

一方で、自己主張が強くなる時期でもあり、「2歳の時のイヤイヤ期がまだ続いている!」「お手伝いどころじゃない!」とお悩みの方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時こそ、お手伝いがおすすめです。

イヤイヤ期の対応では、「子どもに選択してもらうこと」が大事なポイントになります。

でも、いざ「子どもに選択」と言っても、「何を選択させるの?」と迷ってしまいますよね。

お手伝いは「子どもが選ぶ」機会を作る絶好のチャンスとなります。

我が家では、

「ご飯に載せるのは、ごまとのりどっちがいい?」
「のり!」
「じゃあのりをちぎってかけてね~!お手伝いありがとう!」

このように、子どもが選んでも満足ができ、大人も困らないものをたくさん選ばせていました。

 

1-3.言葉の発達

3歳は、ことばやかず、大きさ比べやごっこ遊びなど、遊びの幅もどんどん広がる時期です。

お手伝いは「言葉の発達」も促す絶好のチャンスとなります。

我が家では料理をしていると、「なす」「トマト」「ピーマン」「大きい」「かたいね」「やわらかい」などを子どもが自分から話していました。

食材に実際に触れることで、自然と言葉が増えていくのを感じました。

また、お洗濯を一緒に干すことで「ぬれている」「ほす」「かわく」など、動作を通じた言葉も増えていきました。

さらに、

「たまごを2こいれよう」
「ホットケーキをはんぶんにきろう」
「おみずをおおくいれるんだね」

など料理の経験を通じて、「2こ」「はんぶん」「おおい」などの、数の前段階も無理なく自然に学ぶことができます。

 

2.子どものお手伝いのメリット

「お手伝いっていいことがたくさんありそう!もっと知りたい!」そう感じるママへ。

3歳のお子さんにお手伝いをさせるメリットを4つ解説します。

 

2-1.自己肯定感がアップする

「私ってすごい!」「僕こんなことができるんだよ!」

我が子のそんな気持ちが育ってほしいと思うママは多いですよね。実はそのためにはお手伝いがぴったりなんです!

自己肯定感を育むために必要な要素は次の5つです。

・安心感
・成功体験
・コミュニケーション能力
・好きなことや得意なことがある
・目標や目的がある

ママのお手伝いをする時間で安心感を感じ、できることが増えることで成功体験が増えます。

また3歳のお子さんは、ママとコミュニケーションをとりながら一緒にお手伝いを行うことが多いでしょう。

さらに「こんなことしてみたい」「作ってみたい」という好きなことや目標にも繋がります。

ぜひ、お手伝いを通じて、お子さんの自己肯定感を育んでいきましょう。

 

2-2.根気と集中力がつく

お手伝いは「やりたい!」という気持ちでスタートするので、自然と根気と集中力がついてきます。

もう少し大きな年齢になると、「私、どうしても卵焼きを食べたい!」など、「自分が〇〇したい」という目的に向かって、自然と集中してコツコツ取り組む場面が出てきます。

3歳はその前段階として「やりたい!」気持ちを丁寧に育んでいくことが大切です。

 

2-3.考える力が育まれる

「料理・洗濯・掃除、家事を実際にやると、考えることがたくさんあるわ!」と毎日感じているママも多いですよね。

子どもがお手伝いをするということは、大人と同じように「考える」機会をたくさん与えることにも繋がります。

初めはすべて完璧にできなくても「こうやったら次はもう少しうまくできそう」「こういう順番でやったらいいかな?」と何度も試行錯誤する機会を通じて、考える力は育まれていきます。

自分で考えて、未来をたくましく切り開く力の第一歩として、お手伝いは、どの家庭でも気軽に取り組める絶好の教材となりますよ!

 

2-4.親子のコミュニケーションになる

お手伝いを通して、親子のコミュニケーションを増やすことができます。

例えば、お料理1品を一緒に作るだけでも、

「何を食べたいかな?」
「どこに買いに行くの?」
「どうやって選ぶの?」
「おいしそうだね」
「作り方が知りたいなあ」

など、親子の会話の幅が広がります。

「こんな味が好きなんだね」
「見た目をこうやって工夫したいんだね」

など、我が子の新たな一面に気付くチャンスもたくさん生まれます。

特別なことをしなくても、日常にお手伝いを取り入れるだけで、子どもに向き合う時間がぐっと増えますよ。

 

3.何から始める?3歳からのお手伝い

「子どもにお手伝いをさせてみたい!」「じゃあ何からしたらいいんだろう?」そんなママに、お手伝いを始める方法をご紹介します。

 

3-1.まずは家事を見るところから

子どものお手伝いのスタートは、手を動かすところからではありません。ママの家事を見ることからがスタートです。

初めは「ママ、何してるの?」と台所に遊びに来たり、洗濯物を取り込む様子をのぞきこんで、そのままさっと遊びに戻っていくこともあるかもしれません。

でも、遊びを止めて家事をのぞきにくるということは、家事に興味を持っているということです。

そのまま「私もやりたい!」と思うお子さんもいるかもしれませんし、見るだけで遊びに戻っていくこともあるかもしれません。

それでも、「子どもが見に来た!」でお手伝いへの興味は芽吹いています。「やりたい」というのを待ちましょう

ちなみに「見ることから」と書きましたが、我が家は子どもが遊びに夢中になりながらも、「おかあさ~ん、(お料理の)いいにおいしてきた」と言われたときに、「同じ空間で家事をしているだけでも種まきになっているんだな」と感じました。

3-2.家事を通した会話を楽しむ

「毎日やることがたくさんあって、子どもと遊んでいる暇がない!話もゆっくりできない」と感じられているママも多いですよね。

そんなママにこそ、お手伝いを通じてお子さんとコミュニケーションを取ることがおすすめです。

3歳だとまだまだ「おかあさ~ん!」と台所にたくさんくることがありますよね。

我が家はそんな時に 「いいにおいだね」 「こうやってつくるんだよ」 「おいしそうだね」と料理の手をとめないで、目の前の料理に関する話を子どもとしていました。

子どもは、私がこうやって話をするだけでも嬉しかったようです。

 

4.3歳におすすめのお手伝い3選

我が家で実際に取り組んでいたおすすめのお手伝いを3つご紹介します。

料理や家事など、「まだ難しいかな?」と思うことでも、手伝ってもらうステップを限定したり内容を工夫することで、無理なく取り組むことができます。

 

4-1.お皿洗い

「お皿洗い?難しそう!」「割れそうだから怖い」

そう思うママもいらっしゃいますよね。

実は、お皿洗いの工程を、1つ1つ細かくわけることで、3歳児でもスタートできるのです。

「お皿を持ったまま洗う」ということはまだ難しいかもしれません。

でも、「お母さんが持った皿をスポンジでこする」これならできそうだと思いませんか?

我が家はこうやって、

・私が持った皿を子どもがふく
・1人でやりたがったら、スプーン、おはし、プラスチック皿を任せる
・陶器を洗いたいと言われたら、お茶碗よりも手が滑りにくい、持ち手付きのコップを渡す

などと、少しずつステップアップして、気が付いたら4歳でも一人で洗って拭けるようになっていました。

 

4-2.ホットケーキ作り

ホットケーキは調理が比較的簡単で、粉をボウルに入れる、牛乳を注ぐ、混ぜるなど、3歳の子どもにもちょうどいい作業がたくさんつまっています。

とくに「混ぜる」工程は、粉がサラサラからドロドロに変わっていくのが面白いようです。

我が家は混ぜる時に、子どもが左手でボウルを押さえる力が弱くて、ボウルがくるくるまわってしまいました。

そんなときはボウルを支えてあげることで、混ぜやすいようサポートしました。

 

また料理のお手伝いは、子ども自身が「選ぶ」ことができるのもおすすめポイントです。

段々と自己主張が強くなってきて、自分で食べるものは自分で選びたいとなる時期。

しかし「食べたいメニューを聞く」となると、ママもそれに合わせて料理を用意するのは大変ですよね。

お子さんも選択肢が多すぎると選ぶのが難しいでしょう。

そんなときは「ホットケーキに、ミカンジュースとぶどうジュース、どっち入れようか?」というように子どもに選択肢を提示し、そこから好きな方を選んでもらいました。

限定されたものから選ぶ方が、ママもお子さんも余裕をもって料理をすすめられるでしょう。

 

4-3.バスタオルたたみ

「洗濯物をたたませたいけど、難しいかな」

そう思うママにおすすめなのはバスタオルたたみからのスタートです。

お子さんとママが端と端を持ってぴったんこ!と合わせて、だんだん小さくしていきます。

我が家は子どももこの方法でシーツをたたみ、大喜びでした!

この方法で、たたむ楽しさを味わいながら、お洋服たたみに少しずつ取り組むのもおすすめです。

 

5.親子でお手伝いを楽しむための注意点

親子でお手伝いを楽しんで行うために、注意したいポイントが4つあります。

注意点を知っておくことで、ママもより、気負わずにお手伝いを子どもに取り組ませることができます。

 

5-1.無理強いしない

お手伝いは決して、無理強いしないことが大切です。

お子さんに家事を見せている中で、「見たい、やりたい」と思うタイミングはお子さんによって全く違います。

「もう〇歳なのに」とやらせようとするのではなく、お子さんが「やりたい!」というタイミングを待ちましょう。

お子さんが「今、お手伝いをやりたそうにしているな」と感じたら、「これやってみる?」とママから声をかけるのももちろん大丈夫ですよ。

 

5-2.短時間からスタートする

3歳のお子さんのお手伝いは、短時間からのスタートがおすすめです。

もちろん、やりたい!というお子さんには、長時間でも構いません。

例えば、先ほど説明したお皿洗いも、「お皿1枚だけさっと拭いて、また遊びに戻る」だけなので、時間にしてわずか5秒くらいでもOKです。

この繰り返しで、だんだんと時間ややることが伸びていきます。

 

5-3.ママの一方通行にならないようにする

「ママの決めたお手伝いをさせよう」と思うと、お子さんは「もっとこれがしたいのに!」と親子ですれ違ってしまうこともありますよね。

自我の強い、イヤイヤ期のお子さんはとくに注意が必要です。

「させられる」と感じて、お手伝い自体が嫌なものになってしまうのは避けたいですよね。

そのためお手伝いは「させるもの」ではなく、「子どものことを知るきっかけ」だととらえておくと、ママの一方的なお手伝いではなく、お子さんの気持ちも大事にしたお手伝いへと繋がります。

料理、洗濯、掃除と色々なお手伝いをする中で、お子さんの個性が出てきます。

「普段は活発で遊びもダイナミックだけど、洗濯物は端と端をそろえてたたんでいるな」
「お料理よりも、お掃除を喜んでやっているな」

など、お子さんの新たな一面を知り、コミュニケーションタイムを兼ねたお手伝いを行うのがおすすめです。

 

5-4.ママも意気込まなくていい

「お手伝い=ママがたくさん準備やサポートをするもの」と感じているママも多いのではないでしょうか。

しかし、お手伝いはママが用意することではなく、「あくまでもママは普段通りの家事をおこなって、子どもが来たときだけさっと対応する」くらいからのスタートがちょうどいいでしょう。

そうすることで、子どももお手伝いの力を、少しずつ着実に積み重ねていきます。

「今日はお手伝い!」とたまに長時間頑張るよりも、日頃から少しづつ積み重ねた方がより力が身に付きやすいからです。

意気込まなくても大丈夫です。まずは、見ること、会話、5秒の作業から少しずつ取り組んでいきましょう。

 

6.お手伝いを楽しむことからはじめよう

意気込まなくても、親子で楽しめるお手伝いの方法をご紹介しました。

ご家庭やお子さんによって、やりやすい方法は異なります。

ぜひ「我が家のお手伝いスタイルを子どもと少しずつ作り上げていこう」と、作り上げる課程も楽しんでみてくださいね!

 

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