【3歳児】知育効果もあり!お正月、幼児期から遊べる「かるた」の魅力とは?
この記事を書いた人
haru*(はる)
- 養護教諭
- 心理カウンセラー
養護教諭として小・中学校に7年間勤務し、妊娠を機に退職。
現在は4歳の子どもを育てながら、フェルト生地を使った知育玩具のハンドメイド作品販売「sewing_haru*」の運営と、子育てメディアなどで記事の執筆をおこなっています。
子どもの「好き」をたくさん見つけて増やしていく子育てを目指しています!
冬休みやお正月、冬の寒い日に、「室内でできる遊びは、何があるかな?」と思うことはありませんか?
子どもと楽しめる冬の室内遊びといえば「かるた」があります!
とはいえ、かるたには文字が書いてあり、ルールに沿って遊ぶため、「何歳からできるの?」「ひらがなが読めないと、楽しめないのかな?」と、気になる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、
・「かるた」遊びを始めるのには何歳くらいからがおすすめか?
・「かるた」遊びをとおして、どのような力が身につくのか?
についてまとめていきます。
ぜひ、おうちでの「かるた」遊びの参考にしてください。
目次
1.知育にもなる!幼児期の「かるた」遊び
市販されている「かるた」には、「くだもの」「はたらく車」「キャラクターもの」「ことわざ」「国旗」など、種類がたくさん!
「かるた」の種類によって、描かれているイラストも異なります。
「かるた」の魅力のひとつは、くり返し遊ぶことで、そのイラストに描かれているものの名前を覚えていくことです。
お子さまがものごとに関心をもつための、きっかけづくりとなるでしょう。
では、「かるた」遊びは何歳くらいからが適しているのか、どのように知育につながるのかをみてみましょう。
1-1.「かるた」遊びが知育に最適なのはなぜ?
お子さまがひらがなを読めなくても、札に描かれているイラストをみわけながら遊べるのが「かるた」です。
耳で聞こえた文章と札に書かれているひらがなを結びつけていくことで、
「札に書いてあるひらがなは《ふ》って読むんだね!」
「聞こえたことばとひらがなが、つながっていて楽しい!」
と、ひらがなに興味を示すきっかけづくりになります。
また、「かるた」のイラストを見て
「ワニって、くちが大きいんだね!」
「パパイヤってみたことがない!おいしそう!」
など、描かれているものへ関心を示すきっかけづくりにもなります。
そのため、自分でものごとを考えようとする力を育む知育に最適といえるでしょう。
1-2.「かるた」遊びを始めるのは3歳頃がおすすめ!
その理由を2つ紹介します。
理由1.
3歳頃になると、おとなの声かけをしっかりと聞けるようになります。
札の文章を読み上げたときに、文章をよく聞き、内容を理解したうえで札を探せるでしょう。
理由2.
3歳児は興味のあるものに対しては集中して取り組むため、好きな内容や絵柄の「かるた」を選べば、くり返し遊べます。
読み上げた文章をしっかりと聞き、集中して取り組める力が備わり始める3歳頃からの「かるた」遊びがおすすめなのです。
2.幼児期の「かるた」遊びでどんな力が育つ?
幼児期に、楽しみながら夢中で「かるた」遊びをしているうちに、培うことができる力があります。
ここでは、「かるた」遊びで育つ力を6つピックアップして紹介します。
2-1.記憶力が育つ
聞こえた文章を覚えて、目の前の札と結びつけて探すため、記憶力が育ちます。
また、ひらがなが読めるようになると、「聞こえた文章」「ひらがな」「イラスト」を結びつけて探すため、より記憶力が鍛えられるでしょう。
2-2.集中力が育つ
札を読み上げる声に集中して、聞こえた文章とおなじ札を探すため、集中力が育ちます。
最初は札を間違えて、集中力が途切れてしまうこともあるでしょう。
しかし、くり返し「かるた」遊びをすることで、次第に集中力が鍛えられていきますよ。
2-3.言語力が育つ
札に描かれているイラストとひらがなを結びつけることで、「ひらがなを覚えるのって、楽しい!」と、ことばへの興味を示すきっかけづくりになります。
お子さまが「いま聞こえたひらがなはどれかな?」「いろんなものの名前が出てきて、楽しい!」と前向きな気持ちになることで、たくさんの言語力が育ちます。
2-4. 判断力が育つ
聞こえた文章とイラストを結びつけて札をとるため、判断力が育ちます。
耳で聞いたことと目で見たことの違いや共通点に気付ける力が身につくと、「この札は違う。あっちの札だ!」と決断できる能力も同時に身につきます。
2-5.反射神経(瞬発力)が育つ
ずっと座っておこなうため、地味で静かな遊びに思える「かるた」ですが、実は体もしっかり動かします。
選んだ札を、瞬時に「これだ!」ととるため、反射神経(瞬発力)が鍛えられます。
座っている状態から、札をとる方向へと体勢を変えて、腕を動かして札をとるため、全身運動にもつながりますよ。
2-6.コミュニケーション力が育つ
家族や友だちなど、複数人で「かるた」をすると、しぜんとコミュニケーションをとりながら遊べます。
お子さまが札をうまくとれずに「もうやらない!」となった場合でも、一緒に遊んでいる人が「今度は負けないぞ!」と楽しい気持ちに向けることで、適度な競争心も刺激されます。
3.うちの子にピッタリ!の「かるた」を選ぶポイント
お子さまが楽しく「かるた」で遊ぶためには、お子さまに合った「かるた」選びが大切です。
ここでは、「かるた」を選ぶときのポイントを2つ紹介します。
3-1.記載されている対象年齢を目安にしよう
「かるた」の種類によっては、学習要素のある「ことわざ」「地名」などがあり、対象年齢が記載されている場合があります。
それぞれの「かるた」に設定されている対象年齢は、選ぶときの目安として大切です。
たとえば3歳頃であれば、「はたらく車」「どうぶつ」など、お子さまが日常生活でよく見かけるものの「かるた」もいいですね。
「まだ難しいようで、すぐに飽きてしまった…」とならないためにも、お子さまの年齢に合った「かるた」を選びましょう。
3-2.子どもが興味を示す種類を選ぼう
3歳頃は、好きなものに対しては興味をもちやすく集中して取り組むことができます。
そのため、
「車が好きな子には、乗りもののかるた」
「おままごとが好きな子には、くだものや食べもののかるた」
「お気に入りのキャラクターが描かれているかるた」
など、お子さまが興味を示している種類の「かるた」を選ぶことで、集中して遊べるでしょう。
さらにはくり返して遊び、「かるた遊びで育つ6つの力」を鍛えることにつながるでしょう。
《「読み上げ機能」付きなら、さらに楽しい!》
「かるた」の種類によっては、読み上げ機能がついているものもあります。付属のCDがあったり、アプリがあったり、おとなが読まなくても自動で読み上げてくれます。読み上げ機能を使えば、おとなも一緒になって遊べますよ。おとなが一緒に楽しむことで、お子さまの意欲や向上心、競争心がより刺激されるでしょう。
4.「かるた」遊びでおとなが心がけたい3つのポイント
お子さまが「かるた」で遊ぶとき、集中してたくさん遊んで欲しいですよね。
そのために、おとなが心がけたい3つのポイントを紹介します。
4-1.前向きな声かけをする
3歳児は、興味のあるものに対しては集中力が続きますが、興味を示さなくなると「もうイヤだ!」「やりたくない!」となります。
そうなったときに、おとなは
「札をとるのは難しいよね。でも、一緒に遊ぶのは楽しいね!」
「つぎは、どうしたら札をとれるかな?」
など、札をとれなくても前向きになる声かけをしていきましょう。
そうすることで、お子さまは「間違えてもいいんだ」「かるたで遊ぶのは楽しい!」と思えるようになります。
お子さまが楽しみながら「かるた」で遊べるような雰囲気づくりを心がけましょう!
4-2.子どもに合わせた枚数から始める
最初からたくさんの札が目の前にあると、どれが正解の札なのかがわからなくなり、すぐに飽きてしまう可能性があります。
お子さまが楽しく「かるた」遊びをするためにも、最初は少ない枚数から始めましょう。
「あいうえお」の5枚の札を置いたり、お子さまの名前のひらがなを置いたり、お子さまが興味を示しやすいひらがなの札を選びましょう。
少ない枚数の「かるた」に慣れてきたら、枚数を増やしていきます。
無理に枚数を増やすのではなく、お子さまのペースに合わせて枚数を増やしていくことが大切です。
お子さまが「かるた」遊びを楽しめる枚数で、くり返し遊んでいきましょう!
4-3.子どもに覚えて読んでもらう
「かるた遊びで育つ6つの力」をより意識したいなら、ぜひ試していただきたいポイントです。
ひらがなを読めなくても、耳で聞こえた文章は覚えられます。
おとなが読み上げる札の文章を、くり返し聞くことで、お子さまは札の文章を覚えていきます。
そこで、「文章を覚えてきたかな?」と感じたら、札の最初の一文を読み上げてヒントを出してみましょう。
お子さまが文章を覚えていた場合、最初の一文の続きを読み上げられるため、「かるた遊びで育つ6つの力」を鍛えることにつながります。
5.「かるた」遊びで知育につながるきっかけづくりをしよう
「かるた」にはたくさんの種類があり、お子さまが興味を示す「かるた」にきっと出会えるでしょう。
お正月シーズンに限らず、「かるた」は年中遊べる室内遊びです。
楽しく遊べる「かるた」をとおして、学びに興味を示すきっかけづくりへとつなげていきましょう!
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