東大、京大生等に調査!好奇心が伸びる「図鑑」の魅力~使い方・活用法~【前編】
この記事を書いた人
多村美穂
- 保育士
元保育士のWEBライターです。
保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。
現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。
保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!
目次
「知育には図鑑がいいって聞いたけど、使い方が分からない…」
「せっかく図鑑を買ったのに、子どもが全然読んでくれない」
「図鑑って本当に子どもの能力を伸ばしてくれるの?」
子どもの知育のために図鑑を買ってみたけれど、活用法が分からず、本棚にしまいっぱなしという人も多いでしょう。
今回は、元保育士で子育て経験のある筆者が、子どもの能力をぐんぐん引き出せる「図鑑のメリット」から具体的な「図鑑の使い方」まで詳しくご紹介します。
また、有名大学の学生147名を対象とした「図鑑」に関するアンケート結果も注目です!
1.難関大学学生147名へのアンケートから分かった図鑑の有用性
東京大学をはじめとする難関大学の学生147名を対象に、「難関大に進学する子どもは、幼少期どのように図鑑に親しんでいたのか」に焦点を当てたアンケートを実施しました。
文学部・農学部・医学部・工学部などさまざまな学部の方にご回答いただいたので、ぜひ参考にしてください!
こんな図鑑、読んでいた!ベスト10!
難関大学に通う大学生の多くが読んでいた図鑑トップ3には、植物・昆虫・恐竜図鑑という昔ながらの図鑑が並びました。
以下「地球・宇宙」図鑑・「動物」図鑑とつづきます。昔ながらの、いわゆる「博物館型図鑑」が並ぶ中、近年人気の高いテーマを軸とした図鑑の「テーマ型図鑑」である「くらべる図鑑」がランキングに入っているところも注目ポイントです。
くらべる図鑑は2009年発行なので、いち早く取り入れたご家庭が多いことが推察できます。
図鑑は誰に買ってもらった?誰と読むことが多かった?
「図鑑は誰に買ってもらった?」との質問に対しては、「両親」が72%・「祖父母」が25%という結果になりました。
図鑑は家族から贈られる場合が大多数であることが分かりますね。
「誰と読むことが多かった?」との質問に対しては、「1人で」という回答が64.8%と全体の6割以上を占める一方、「親と」という回答も25%と全体の4分の1を占めるという興味深い結果が得られました。
親から図鑑を読むように進められた?どのような目的で図鑑を見ていた?
「親から図鑑を読むように進められた?」との質問を行ったところ、「ない」が69.4%・「ある」が30.6%という調査結果になりました。
また、「どのような目的で図鑑を見ていた?」との質問には、「興味・好奇心で」との回答が1番多く32.7%・次いで「写真を楽しむ」との回答が31.4%でした。
興味や好奇心を持って、自主的に図鑑を見ていた様子がうかがえます。
図鑑を見ているとき、親から、どんな言葉をかけられた?どんな会話をしていた?
「図鑑を見ているとき、親から、どんな言葉をかけられた?どんな会話をしていた?」との質問に対しては、「かけられなかった」が63.7%・「なんらかの言葉がけ・会話があった」が36.3%との回答が得られました。
言葉がけの内容には、「世の中には知らないものがいっぱいだね!」「面白いね」という図鑑への感想の共有や、「どの動物が好きかな」などの図鑑に関する問いかけが多い傾向です。
図鑑は家のどこに置いてあった?図鑑を読んで身についたと思う能力 ベスト5!
「図鑑は家のどこに置いてあった?」という質問に対しては、「リビング」という回答が最も多く、半数近くを占める結果となりました。
難関大学に通う大学生の幼少期は、目につくところに図鑑が置いてある環境であったことが推察されます。
また、「図鑑を読んでいたから、身についたと思われる能力を教えてください」との問いに対する回答は、「知的好奇心」という回答が圧倒的に多く、66.7%でした。図鑑は好奇心を育てる最適のアイテムであることを裏付ける結果と言えるでしょう。
図鑑で学んだことを親御さんに教えるなど図鑑コミュニケーションはありましたか?
「図鑑で学んだことを親御さんに教えるなど図鑑コミュニケーションはありましたか?」との問いに対しては、「あった」との答えが多く、49.3%と半数近くを占めました。
コミュニケーションの内容は、「私がクイズを出すと答えてくれた」「一人で黙々と見ていて、そこで得た知識について親に披露していた」など、図鑑で学んだことについてが大多数でした。
良いって聞くけど、やっていた?~図鑑に付箋やマーカーの活用~
「図鑑の読んだページ(調べたページ)に付箋や印、メモ書きなどしていましたか」との質問に対しては、「図鑑に線引きなどを行わなかった」との回答が大多数でした。
少数ではありますが、付箋やマーカーの活用をしていた方は「どこまで読んでいたのか印変わりに付箋をした」「蛍光ペンでマークした」「メモを残していた」など、さまざまな工夫をしていたことがうかがえる調査結果となりました。
図鑑に関するエピソードを教えてください
「図鑑で、はじめてこんなことを学んだ!図鑑がきっかけで●●をしたなど、図鑑に関するエピソードを教えてください」との質問には、以下のようにバラエティーに富んだ回答が寄せられました。
「植物図鑑がきっかけで植物に関心を抱き、大学では植物に関する研究を行っている。」「例えば『カブトムシ』ひとつとってもたくさんの種類があるように、いろいろな生き物がいることを学んだ」「図鑑から、文字の多い本へと移行できた」など。
あなたの思う図鑑の魅力は?
「あなたの思う図鑑の魅力は?」との質問に対しては、「視覚的な魅力(絵・写真・図)」との回答が多く、47.8%と約半数を占めました。
また、「知らない世界が学べる」「情報量が多い」「知識が豊富になる」といった、新たな知識や情報を得るツールとしての魅力を感じる方も多い傾向です。
ワタシから子へ伝えたい図鑑術
「将来、自分の子どもに読ませたい図鑑や、子どもと図鑑を活用してこんなことがしたいということを教えてください」との質問に対しては、以下のような回答が得られました。
「地理や理科など、身近に体験できるものと体験できないものをつなぐような図鑑を一緒に読みたい」
「こどもが興味を持った分野の図鑑は複数種類買ってあげたい。図鑑を読みながら、なぜどうしてといった疑問に思う力も養ってもらいたい」
「百科事典はとりあえず揃えておき、自分が読んでいる姿を見せる。興味を持つ分野があったら、一緒に読んでやる。子供に強制するようなことは絶対にしたくない。」など、子どもと一緒に図鑑を楽しもうとする回答が印象的でした。
2.「図鑑」活用で得られる5つのメリット
最近は分からないことがあるとすぐにインターネットで調べることができて、大変便利ですね。
しかし、せっかくなら「調べる」過程も知育につなげてみませんか。
ここでは、図鑑を活用することで得られる5つのメリットについて触れていきます。
2-1.知的好奇心が育まれる
人は生まれながらに好奇心を備えているとも考えられており、好奇心とは子どもが成長・発達していくことに欠かせない能力であるといえます。
知的好奇心は、興味・関心のあることに熱中し「これはなんだろう」「もっと知りたい」といった気持ちをひきだすことによって、さらに伸びていきます。
図鑑は、そのような「好奇心」を育むのに最適なツールです。
捕まえたセミを調べようと、セミのページを開いたらたくさんの種類のセミがいることを知って驚いたり、「これはどうやって鳴くんだろう」「ダンゴムシは載ってるかな?」など、「気になる!知りたい!」といった気持ちが広がり、好奇心が育まれていきます。
特に幼児期の4歳頃からの「なぜ」「どうして」といった興味が膨らんでくる時期は、図鑑を活用するのに最適です。
2-2.調べる習慣が身に付く
図鑑を活用することで、調べる習慣が身に付きます。
「分からないことがある→図鑑を開く→疑問が解決する」という成功体験を積み重ねると、「分からないことがあれば、調べればいいんだ」という思考が育つからです。
図鑑を身近に置き、子どもから「なんで?」「どうして?」という疑問が出た際には、すぐにその場で図鑑を開き、一緒に答えを探してあげてください。
図鑑は、分からないことがあったときに何度でも繰り返し開いて、見ることができます。また、写真や図解によって理解が進むこともあるでしょう。
図鑑を通して「どうして?」を「分かった!」に変える習慣が身に付けば、学習をする際も、分からないことを調べるようになりますよ。
2-3.学習につながる
図鑑を活用することで、語彙力や読解力・考える力など、学習につながる力が育ちます。
文字だけでなく、写真やイラストが描かれているのも、図鑑の魅力です。字の読めない時期から、いろいろなモノやコトに触れられるきっかけになります。4~5歳の外の世界に興味を持ち始める時期には、特におすすめです。
まずは、形や色といったビジュアルから興味をもち、次第に書かれている内容に関心を示します。
「なんて書いてるの?」と質問しながら、自然と文字に触れる機会が増え、読む力や知っている単語(語彙力)が伸びていきます。
また、図鑑の内容を理解するためには、考える力や読み解く力(読解力)も必要です。図鑑で興味のあることを追求していくうちに、自然と学習につながる力を身に付けることができます。
2-4.親子のコミュニケーションがとれる
図鑑は、絵本に並ぶ親子のコミュニケーションツールです。
例えば以下のように図鑑を使えば、親子のふれあいの機会をぐっと増やせますよ。
【知らないことを一緒に調べる】
「カナヘビってヘビの仲間なのかな」「蝶々と我って何が違うんだろう」など、知らないことを発見したら一緒に図鑑を開いてみてください。新たな発見を共有できます。
【絵本のように読み聞かせをする】
絵本の代わりに図鑑を一緒に読んでみましょう。物語のように初めから読んでも、子どもの好きな分野が載っている箇所から読んでも大丈夫です。
読んでいるうちに子どもが「あれっ?」と思った部分があれば、その場で一緒に調べてあげてください。コミュニケーションとともに、知的好奇心も深まっていきます。
【親が分からないことを子どもに調べてもらい、教えてもらう】
子どもが字を読めるようになったら、親が疑問に思ったことを子どもに調べてもらい、教えてもらうのもおすすめです。
教えてもらったら必ず感謝の言葉を伝えてください。感謝の言葉には、コミュニケーションを円滑にする効果があります。
2-5.自己肯定感が高まる
図鑑の活用は、子どもの自己肯定感や学習のモチベーションを高めるきっかけにもなります。
子どもの自己肯定感を高めるためには、子どもを褒めたり、子どもの言動に感心したりすることが効果的です。
例えば、「カナカナカナって鳴く虫ってなんだったっけ?」など、図鑑で覚えた知識について改めて教えてもらってください。
教えてくれたら、「そうだったね!ありがとう」「ちゃんと覚えてるんだね、すごい!」など、たくさん褒めてあげましょう。覚えたことで褒められたという経験は、後に学習へのモチベーションにもつながります。
また、図鑑を見ているうちに、子どもは知らず識らず知識が増えていきます。
その知識について、家族や友達、園の先生に話をしたり教えてあげたりすることで、「すごいね」「良く知ってるね」と感心されることも多くなり、ますます自分や学ぶことに自信がつきます。
3.おすすめの図鑑の使い方
図鑑を使うコツは、生活とリンクさせることです。
生活の中で「不思議だな」「知りたいな」と思ったら図鑑を使う、という習慣を作ることで、図鑑が身近になっていきます。
また、実体験と図鑑で得た知識をリンクさせることで「知る」ことがますます楽しくなり、もっと知識を得ようとする好循環が生まれます。
ここでは、生活とリンクする図鑑の使い方の具体例を5つご紹介します。
3-1.ご飯を食べる時
食卓には「なんで?」「どうして?」と思う不思議が数多く隠れています。
例えば……
「パンは何から作られているか知ってる?」
「今日のおかずはロースかつ丼です。ロースかつはどこのお肉でしょう?」
「デザートの梨は、どの県でたくさん作られているでしょうか?」
など、クイズを出し、図鑑で調べてみましょう。
読んでみたい、おもしろ図鑑!
るるぶ どこからきたの? 食べもの&くらしイラスト大図鑑
ジェイティビィパブリッシング
(出版社紹介文)
食卓に並ぶ料理の数々や日常生活で使用している衣服、筆記用具など身の回りのもの、電気や水などのインフラが、そもそもどこから来たものなのか、そのルーツをイラストでわかりやすく紹介しています。
食べもの、くらし、インフラの3つの観点から解説しており、子どもの調べもの学習に最適の一冊です。
小学校低学年から大人までが楽しめます。
>>「るるぶ どこからきたの? 食べもの&くらしイラスト大図鑑」Amazon通販ページ
3-2.着替える時
服にも、図鑑を使う「調べもの」のネタはたくさんあります。
最初は、「この形はなんていうでしょう?」といった洋服の形を問題にしてみましょう。
「スカート」や「ワンピース」「ズボン」「オーバーオール」など、形だけでもたくさんの種類があることに気づくことができます。
少しマニアックですが、
洋服の原材料を調べる
↓
原材料の産地を調べる
↓
産地はどのような国か調べる
というように、どんどん調べる範囲を広げていくのも楽しそうです。
読んでみたい、おもしろ図鑑!
ふくはなにからできてるの? 福音館書店
佐藤 哲也 文 / 網中 いづる 絵
(出版社紹介文)
日々、身に着けている服。その素材に思いをはせる絵本です。
ヒツジの毛、カイコのはく糸、綿花の実のワタ…昔から人々は、身近で手に入る原料からせんいをとりだし、紡いで、織って、縫って、服を仕立ててきました。
やがて石油やとかした木材パルプからもせんいをつくることに成功し、いつでもどこでもたくさんの服をつくることができるようになったのです……。
暮らしを支えるさまざまな資源に目を向けるきっかけにもなる一冊です。
3-3.生き物を見つけた時
生き物を見つけた時は、図鑑を使う大チャンスです。
生き物が好きな子どもは、見かけた生き物のことを知るために夢中になって図鑑を開くでしょう。
例えば……
・散歩の途中で猫を見た、もしくは鳴き声を聞いた
→猫の種類や、飼い方・猫の生体について調べる
・公園でアリの行列を見つけた
→どうしてアリは行列を作るのか図鑑で調べる
動物の図鑑は種類も豊富なため、いろいろな角度から調べることができますよ。
読んでみたい、おもしろ図鑑!
身近なアリけんさくブック: 大きさ・色・3つのきめてで調べる! 仮説社
吉澤 樹理 (著), みぞぐちともや (イラスト), 川島 逸郎 (イラスト)
(出版社紹介文)
はじめてアリを調べる子どもたちや、それをサポートする保護者や先生のためにつくられた画期的な図鑑です。
日本のアリのうち,身近な場所で見られる22種(+アリ以外3種)にしぼって紹介。
見つけたアリがなんというアリなのかを,図鑑についたインデックスや,「大きさ」「色」「3つのきめて」の特徴からしぼって,かんたんに調べることができます。
ほかにも,アリの探し方や採集方法,観察の仕方などなど,いろんな情報が満載です。
>>「身近なアリけんさくブック: 大きさ・色・3つのきめてで調べる!」Amazon通販ページ
3-4.テレビを見た時
テレビを見ていると、知らないことや興味のあることに出会うことも多いでしょう。
そのような時も、ぜひ図鑑を開いてください。
例えば……
・テレビで出てきた都道府県や国について調べてみる
・テレビで作っていた工作おもちゃに似たおもちゃの作り方を調べて、作ってみる
・戦隊ヒーローや魔法少女のモチーフになっているものを調べてみる
子どもの好きな番組があったら、「何の図鑑に関係があるかな」と考えてみるのがポイントです。
読んでみたい、おもしろ図鑑!
アニメなんでも図鑑 (もっと知りたい!図鑑) ポプラ社
鈴木 伸一 (監修)
(出版社紹介文)
世界に誇る日本アニメをさまざまな切り口で紹介。子どもたちに人気の「アニメ」について、歴史、種類、ジャンル、制作過程など、アニメにまつわる知識を1冊に凝縮。
たくさんの画像で、見ているだけも楽しい図鑑です!
>>「アニメなんでも図鑑 (もっと知りたい!図鑑) 」Amazon通販ページ
3-5.おでかけした時
おでかけの際は、ぜひ図鑑の知識と実体験を結びつける経験をさせてあげてください。
例えば……
・旅行に行く時に乗る電車やバスを調べてから、旅行にでかける
・星の名前や星座をあらかじめ調べておき、プラネタリウムや天体観測で確かめる
・動物園で見た動物を写真や絵で記録し、帰ってから図鑑で調べる
など、家でも外でも楽しんで知識を増やしていけますよ。
読んでみたい、おもしろ図鑑!
キッズペディア まちのナニコレ?図鑑 小学館
(出版社紹介文)
電柱の上にある大きな箱(トランス)、理髪店のグルグル回る看板(サインポール)など、「全国のどの街にもあるモノ」をテーマにして、その名称と働きを紹介する図鑑です。
また、駅舎、自販機、マンホールなど、よく知っているモノでも全国には様々なバリエーションがあることを紹介します。
生活科「まちたんけん」や社会科「わたしたちのまち」の調べ学習用、自由研究用としても最適です。
>>「キッズペディア まちのナニコレ?図鑑」Amazon通販ページ
4.図鑑に興味をもってもらうための6つの工夫
ここからは、子どもが「図鑑」に興味をもってもらえるような6つの工夫を紹介していきます。
4-1.リビングに図鑑を置く
図鑑を活用するための第一歩としておすすめなのが、図鑑をリビングに置くことです。
子どもの興味・関心は次々に移り変わるため、「なんで?」と思ったタイミングを逃さずに図鑑を開くことが重要です。
先に述べたように、難解大学の学生に調査したアンケートでも、48.5%と約半数の学生が「図鑑はリビングに置いてあった」と回答しています。
タイミングを逃すことがないよう、図鑑はすぐ手の届く場所に常備しましょう。
4-2.ネットに頼らない
図鑑を活用するためには、インターネットに頼らないことが重要です。
インターネットは非常に便利ですが、その分図鑑を開く機会が減ってしまいます。
手軽に調べられた事柄は記憶に残りにくい事実からも、インターネットでの調べものは最小限にすることをおすすめします。
4-3.親が楽しむ
子どもが図鑑に興味を持つためには、親が楽しんで図鑑を使っている姿を見せることが効果的です。
・親が率先して図鑑で調べる
・図鑑で面白かったこと・子どもが興味を持っていそうなことを教える
など、まずは親が図鑑に親しんでいきましょう。
4-4.調べた印を残す
読んだページには、付箋やマーカーで調べた印を残すのもおすすめです。
印が増えていくことで達成感を得ることができ、「もっと図鑑を使いたい」という気持ちが芽生えるからです。
また、マーカーや付箋を使ったページは目にとまりやすいため、図鑑を開くたびにちょっとした復習ができ、記憶の定着に役立ちます。
4-5.子どもに教えてもらう
先にも述べましたが、図鑑の内容を子どもに教えてもらうのも、図鑑活用法のうちの1つです。
「ママに教えてあげなきゃ」と思うことで、子どもは通常より注意深く図鑑を読むようになります。
また「教えてくれてありがとう」と親に感謝されると、子どもは「また教えてあげたい」と思うようになり、さらに図鑑を読みたくなるでしょう。
4-6.強制しない
図鑑に親しむメリットを引き出すためには、あくまで子どもが自主的に図鑑を読むことが大切です。
図鑑を読むことを強制されてしまうと、図鑑に対する好奇心がそがれてしまったり、図鑑が嫌いになってしまったりする恐れがあります。
図鑑を活用したいからといって、子どもに図鑑を読むよう強制しないようにしましょう。
ただし、子どもが図鑑に興味を持つようにアピールする分には問題ありません。親が図鑑を楽しそうに読む姿を見せたり、子どもの好きそうなページを教えてあげたりして、子どもの興味を誘ってあげてください。
5.親子で図鑑に親しみ、子どもの能力を伸ばしていこう
学習につながる力を育んだり、親子のコミュニケーションツールになったりと、図鑑にはさまざまな魅力があります。
図鑑を使って子どもの力を引き出すためには、図鑑と生活をリンクさせることがおすすめです。親子で楽しみながら、図鑑を生活に取り入れていきましょう。
後編の記事では、図鑑を選ぶポイントや年齢別のおすすめ図鑑もご紹介しますので、そちらもあわせてご覧ください!
>>子どもが夢中になる図鑑の選び方&年齢別おすすめ図鑑を一挙紹介【後編】
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