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0歳~小学校低学年迄│幼児はじめてのおすすめ図鑑&手作り図鑑の作り方

この記事を書いた人

多村美穂 多村美穂

多村美穂

  • 保育士

元保育士のWEBライターです。

保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。

現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。

保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!

「子どもが夢中になる図鑑を選びたい」

「子どもの年齢に合った図鑑が知りたい」

子どものために図鑑を買いに行っても、あまりに多くの種類があるため、結局どの図鑑がいいのか分からないと途方に暮れてしまったことはありませんか。

この記事では、元保育士で子育て中の筆者が図鑑の選び方のコツや子どもの年齢・発達にぴったりなおすすめ図鑑を紹介しています。

図鑑を上手く活用すれば、幼少期から学ぶ力を自然に身につけることができます! こちらを参考に、ぜひお子さんに合った図鑑を選んでみてくださいね。

 

目次

 

1.幼児はじめての図鑑!選び方のポイント

うまく活用できれば、図鑑は子どもの知的好奇心を育んでくれる学びの宝庫になります。しかし、そもそも関心をもってもらわなくては、図鑑を手に取ることもなくなってしまいます。

人気のある図鑑がいいかと言えば、その子にとっては面白さを感じないことも大いにあるでしょう。

それでは、どのような図鑑ならよいのでしょうか。ここでは、子どもが夢中になる図鑑を選ぶための4つのコツをご紹介します。

 

1-1.子どもの興味のあるものを選ぶ

図鑑を選ぶ際に特に大切なのは、子どもの興味のある分野の図鑑を選ぶことです。

我が子は電車好きでしたが、電車の本はたくさん持っていたので、興味を広げるために動物図鑑を買いました。しかし結局、あまり見てくれませんでした。

どのようなことに興味をもつかは、十人十色。どんなに面白そうな図鑑でも、興味をもってもらえなければ図鑑を開く機会も減ってしまいます。

子どもの興味・関心の対象が定まっている場合は、「博物館型※」と呼ばれる図鑑を選び、子どもの興味をどんどん深めてあげましょう。

一方、子どもの興味・関心がまだ定まっていない場合は、「テーマ型図鑑※」を選ぶことがおすすめですよ。

「テーマ型」の図鑑は子どもが好きな分野を選んでいる上に、絵本に近い文章で説明がしてあるため、子どもの興味・関心を引きやすい作りになっています。

博物館型の図鑑」とは…写真やイラストと説明文が並んでいる昔ながらの図鑑のこと

例:昆虫図鑑・植物図鑑・恐竜図鑑など

テーマ型の図鑑」とは…特定のテーマに基づいて作られた図鑑のこと

例:宇宙の秘密の図鑑・長さ比べの図鑑など

 

1-2.子どもの年齢に合った図鑑にする

子どもの年齢に合った図鑑を選ぶことも、図鑑選びの大切なポイントです。

子どもにとって難しすぎる図鑑を選んでしまうと、内容が理解できず、図鑑に関心がもてなくなってしまいます。

例えば、まだ物語の流れが理解できない年齢の子どもに文字が多い図鑑をプレゼントしても、面白さを理解しきれないでしょう。

0~2歳頃の子どもにはイラストや写真が多めの図鑑を贈り、5歳を過ぎたら大型の図鑑をプレゼントするなど、少しずつステップアップしていきましょう。

 

1-3.1冊ずつ増やす

図鑑を購入する際は、シリーズで一気にそろえるのではなく、子どもの興味・関心に合わせて1冊ずつ購入するのがおすすめです。

「選択の科学」の実験では、人は選択肢が多すぎると、選べなくなってしまうという心理現象が実証されています。

ついつい子どもには、「たくさんのことに興味をもってもらいたい」「いろいろな知識を身につけさせたい」と思ってしまいがちですが、それが逆効果になってしまうこともあります。

まずは1冊だけ図鑑を買い、子どもの興味がどこに向いているのか探ってみましょう。また、1冊を大切に読み込んでいくことで、図鑑に愛着をもってもらいやすくなります。

子どもが特定の分野に熱中していたら、もう1冊のタイミング。同じ分野の別の図鑑を買って、比較してみるのもいいですね。

 

1-4.サイズを考える

目的に合わせたサイズを選ぶことも、押さえておきたいポイントです。

例えば、子どもの年齢が低い場合は、子どもの持ちやすいコンパクトなもので、破られないような丈夫な厚手紙の図鑑がおすすめです。

また、散歩やお出かけには薄くて軽い図鑑だと、使い勝手が良く持ち運びにも便利ですよ。

なお、子どもの知的好奇心を伸ばすためには、図鑑の知識とリアルの実体験を結びつけることがとても大切です。

そのため、お散歩または動物園・水族館などのお出かけ先に図鑑を持っていくのはとてもおすすめですよ。

 

2.0歳・1歳・2歳のおすすめ図鑑

年齢別に発達の特徴と、おすすめ図鑑を紹介していきます。

年齢に合った図鑑を選ぶためには、年齢ごとの発達の特徴を押さえることが大切です。

発達の特徴を知ることで、年齢ごとの行動や伸ばすべき力が理解でき、適切な図鑑が選べるようになるからです。

それではさっそく見ていきましょう。

2-1.0~2歳の発達の特徴

0~2歳は、探索行動が活発な時期です。

探索行動とは、未知のものに興味を示し、どのようなものか知ろうとする行動のことです。

探索活動を重ねていくことによって、子どもは世の中の仕組みや良し悪しを学んでいきます。

この時期の探索行動は身の回りのものから始まるため、身の回りのものが多く記載された図鑑がピッタリです。

 

2-1.0~2歳におすすめの図鑑

0さい~4さい こどもずかん

絵: よしだ じゅんこ / 出版社: 学研

「どうぶつ」「むし」「くだもの」など、子どもが好きなものや、身の回りにあるものの絵と名前がたくさん載っている図鑑絵本です。

 

▶おすすめポイント

幼児でも認識しやすい色・イラストで、子どもの好きなもの・身の回りにあるものが掲載されているため、語彙力や認識力を伸ばすのにぴったり。

厚紙でできているから、小さな子どもでも扱いやすく壊れにくい点も高ポイントです。「○○はどれ?」と問いかけ、指さしして答える遊びにも使えますよ。

この時期の子どもは、興味の対象が定まっていないことが多い傾向にあるため、この図鑑のように1つの分野に偏っていない総合的な図鑑がおすすめです。

>>「0さい~4さい こどもずかん」Amazon通販サイト

 

おなまえ いえるかな? はじめてのずかん555

編集・作: 講談社ビーシー / 出版社: 講談社

幼児向け写真図鑑シリーズで、累計販売ナンバーワンの「おなまえいえるかな はじめてのずかん 英語つき」の改訂版。

人気の動物や身の回りの食べ物・アイテムなど555点を、写真で紹介する図鑑です。

 

▶おすすめポイント

「0さい~4さい こどもずかん」がイラストであるのに対して、こちらはリアルな写真が掲載されています。イラストではなく写真を使用した図鑑が使いたい人は、こちらがおすすめです。

本格的な発音のカタカナガイド付きで、楽しみながら英語に触れられます。そのため、はじめての英語図鑑としても使用可能ですよ。

全ページにPP加工がされているため、ちょっとした汚れなら拭き取れば落とせるのも嬉しいですね。

>>「おなまえ いえるかな? はじめてのずかん555」Amazon通販サイト

 

2.2歳・3歳・4歳のおすすめ図鑑

3-1.2~4歳の発達の特徴

2~4歳の時期は、いわゆる「なぜなぜ」期と呼ばれ、知的好奇心が活発になる時期です。

この時期になぜなぜ期が始まるのは、脳神経細胞をつなぐ回路が急速に発達することが理由とされています。

あふれだす好奇心を満たすために、親子で一緒に調べるためのツールとして、ぜひ身近に図鑑をおいてあげてください。

なぜなぜ期の子どもは身近なものに興味を示すので、身近なものを題材とした図鑑を選びましょう。

 

3-2.2~4歳におすすめの図鑑

はっけんずかん むし 新版

絵: 小堀文彦 監修: 海野 和男 出版社: 学研

仕掛けをめくることで虫の生態や特徴が分かる図鑑絵本です。

しかけで遊べるページと、写真で紹介するページが交互に掲載されていて、虫好きの子どもも満足できる作りになっています。

 

▶おすすめポイント

身近なものの秘密に迫る「はっけんずかん」は、身近なものから知的好奇心を発展させていくなぜなぜ期にぴったりの図鑑です。

仕掛けをめくると虫の動きや秘密に迫るという工夫が、子どもを夢中にさせますよ。

「はっけんずかん」シリーズは食べ物・乗り物・動物などいろんなバージョンがあり、子どもの興味に合わせて選べるので、子どもが大好きな分野の図鑑を選んであげてくださいね。

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かず・かたちの図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)

監修:黒澤 俊二 / 出版社: 小学館

小学館の子ども図鑑 プレNEOシリーズの第2弾。ハチの巣の形やお金の数字など、子どもが生活の中で出会う「算数」を学んでいく図鑑です。

 

▶おすすめポイント

3歳から使える算数図鑑です。

身近な自然や生活に結びつけて、数や形に触れていくこの図鑑は、身近なものに興味をもつこの時期に最適ですよ。

すごろくやサイコロを使って算数体験を積んでいけるので、楽しみながら「数字」や「形」を学んでいけます。

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2.5歳~小学校低学年のおすすめ図鑑

4-1.5歳~小学校低学年の発達の特徴

小学校入学を控えた5歳過ぎの時期は、身の回りのことがほとんど一人でできるようになり、自立へ向かっていく時期です。

また、理解力や記憶力も発達し、時間や曜日を理解したり、物事を順序だてて考えられるようになったりしてきます。

この時期に伸びる論理的思考能力をさらに伸ばすためにふさわしいのが、考えたり体験したりする機会を引き出すような図鑑です。

 

4-2.5歳~小学校低学年のおすすめの図鑑

ふしぎの図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)

監修: 白數 哲久 / 出版社: 小学館

「ふしぎの図鑑」は、「どうしておなかが減るの」「朝顔はなんで朝が分かるの」など、子どもの身近な疑問を集めて作られました。

大人でも答えに困るような疑問も解説してくれるので、子どもの「なんで?」「どうして?」攻撃にも役立ちますよ。

 

▶おすすめポイント

「どうして空は青いのか」などの暮らしの中で感じる素朴な疑問に答える「ふしぎの図鑑」は、論理性の芽生えた5歳過ぎの子どもにうってつけの図鑑です。

またこの図鑑は、どう言葉かけをして体験を促せばいいのかを示す「体験のヒント」があり、親子で実験や料理を楽しめるようになっています。

そのため、「知的好奇心を伸ばすために、図鑑の知識を体験に結びつけてあげたい」と思っている親にもおすすめですよ。

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くらべる図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)

監修:加藤 由子, 小松 義夫 / 出版社:小学館

シリーズ累計で120万部を突破し、図鑑ブームの火付け役となった『くらべる図鑑』の新版です。

 

▶おすすめポイント

「生き物」「宇宙」「乗り物」などをさまざまな視点から比較したこの図鑑は、比較概念が育ってくるこの時期にこそ読みたい図鑑です。

一目見ただけで直感的に違いが「分かる」作りは、子どもにも分かりやすく、普段図鑑に興味をもたない子どももひきつけるでしょう。

「どっちが大きいの?」「どっちがはやいの?」と子どもにクイズを出してもらう使い方をすれば、子どもはさらに図鑑を読み込むようになりますよ。

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5.簡単な手作り図鑑の作り方!自分で図鑑を作ってみよう

ここまで知的好奇心を伸ばす市販の図鑑について解説してきました。

さらに子どもを伸ばす方法としておすすめしたいのが、図鑑作りです。

この項目では、自分で図鑑を作るメリットや、作り方について解説していきます。

 

3-1.図鑑を作るメリット

自分で図鑑を作ることで、多くの知育効果やメリットが期待できます。

例えば……

・調べる経験が積める
図鑑を作るためには、図鑑のテーマについて調べなければなりません。

そして分からないことを調べ、しっかりと解決するという経験を積むことで達成感が味わえます。

すると、分からないことは自分で調べて解決していくという好循環につなげていけるのです。

・知的好奇心が育つ
図鑑を作ると「分からない」ことを「分かった」に変えていけますが、この過程は知的好奇心を育てる過程でもあります。

「なぜ」「どうして」という気持ちの表れである知的好奇心は、自分で考えたり調べたりして解決することで、「もっと知りたい」という次の好奇心を育てていくのです。

・思考、判断力が育つ
図鑑を作る際には、図鑑のテーマ決めはもちろん、「どの情報を残すか」「どの位詳しく書くか」も自分で考え・判断していくことが必要です。

1冊の図鑑を作り終わったときには、達成感とともに思考力・判断力が育ったことを感じられるでしょう。

また、落ち着いて本を読むことが苦手なお子さんにも、図鑑作りは最適です。

まずは自分で作る体験から図鑑の面白さを感じてもらいましょう。

 

3-2.図鑑作りの3ステップ

子どもと一緒に作った図鑑は、一生の宝物になること間違いなしです。

キレイに作れなくても大丈夫。楽しく自由に図鑑を作成してみましょう!

 

図鑑の作り方は、以下の3ステップです。

・テーマ決め

まずはテーマを決めましょう。

「お花」「虫」「動物」「電車」など、子どもの好きなものならテーマはどのようなものでも構いません。子どもの興味を優先させることで、子どもは図鑑作りに熱中しやすくなります。

・写真・絵の添付

テーマを決めたら、次は図鑑に載せる絵や写真を集めていきます。

絵は、図鑑や実物を見ながら、できるだけ特徴を捉えて描きましょう。

チラシやパンフレットの切り抜きや、お散歩の途中やお出かけ先で撮った写真を使ってもいいですね。

・説明文

最後に、写真や絵の「説明文」を書いていきましょう。

まず、絵や写真の下に大きく名前を書きます。その下に大きさや特徴を付け加えていきましょう。

説明文と一緒に自分の感想を書くのもおすすめ◎ オリジナリティにあふれた図鑑の完成です。

 

3-3.アプリでも図鑑作り

「図鑑を作りたいけど、工作が苦手」「なかなか時間が取れない…」という方には、アプリを利用した図鑑作りもおすすめです。

アプリを使用すれば、日常生活の中で、もっと手軽に簡単に図鑑作りができますよ。

無料で使えるおすすめの図鑑作りアプリには、「ナニコレンズ」と「My図鑑」があります。

・ナニコレンズ 学研プラス

スマホのカメラで撮影するだけで、名前や特徴などデータが表示される仕組みになっています。

その場ですぐに調べられるため、好奇心を伸ばすチャンスを逃すことがありません。

また、「学研の図鑑LIVE」と連動しているため、「もっと知りたい」と思ったときにも簡単に調べられます。

>>「ナニコレンズ 学研プラス」サイトページ

・My図鑑

写真とタイトルを入れるだけで図鑑が作れます。

写真で撮った虫や植物の名前を自分で調べたい場合には、こちらのアプリを使いましょう。

図鑑として使うだけではなく、幼稚園からもち帰ってきた作品を題材にして、子どもの作品集を作ることもできますよ。

>>「My図鑑」サイトページ(一部有料の機能も有)

 

4.学びの力を伸ばす!賢い子を育む「図鑑」を選ぼう

子どもによって好みや性格が異なることから、ピッタリの図鑑も子どもによって異なります。

発達の特徴や、図鑑選びのコツを参考にしつつ、お子さんにピッタリの図鑑を見つけてあげてください。

子どもの好きなことから学ぶことで、後の学習への意欲も高まります◎

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ところで、「図鑑が好きだと本当に賢くなるの?」「図鑑の上手い取り入れ方はないかな?」と思われた方もいるのではないでしょうか。

CONOBASが独自で大学生へ取材して分かった「図鑑」のメリットや、図鑑の活用法についてまとめた記事があります。こちらもぜひチェックしてみてください!

 

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