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宿題の定番!音読の効果的な取り組み方と親子で音読を楽しむコツとは?【小学1年生・2年生】

この記事を書いた人

なっちゃん先生 なっちゃん先生

なっちゃん先生

小学校教諭として2年間勤め、現在は放課後等デイサービスに勤務

小学校教諭・中学校教諭・心理カウンセラーの資格をもち、大学では教育社会学を専攻。

現在は保育士資格の受験中。

ひとりひとりの個性に合った教育や療育を目指しています!

音読は小学1年生・2年生のお子さん定番の宿題ですよね。

毎日出される上に保護者の方のサインも必要なことがあり、お母さん・お父さんも「音読聞いて!」と言われることも多いと思います。

お子さんの音読を聞いて、「こんな読み方でいいのかな?」「もっと上手に読めるようにならないかな?」「そもそも毎日読むことに意味があるのかな?」と疑問を持つこともあるかもしれません。

音読は毎日の取り組み方や保護者の方の関わり方次第で、子どもの学力の土台を固め、学力の向上につなげることができます

今回は、毎日の宿題を効果的に行う方法と親子で音読を楽しむコツを紹介します。

また学校の授業内容を知ることで、音読の宿題を授業の予習復習にもつなげられますよ!

 

目次

1.音読の効果

難しい文章を読んだり覚えたりする際には、大人でも自然と声に出して読むことがありますよね。

目で文章を追うだけでなく、声に出して読むことで次のような効果があると考えられています。

 

1-1.文章の内容を正しく理解できる

音読という作業をすることで、文章の単語ひとつひとつに注意を向けることができます。

特に、ひとつのことに注意を向けることがまだ得意ではない低学年のお子さんにとっては、音読を通して、読んでいる言葉に必然的に意識を向けるという過程が大切です。

それによって読み飛ばしを防ぎ、文章の内容を正しく理解することにつなげることができます。

またひとつのことに注意を向ける練習になるため、集中力を高めることにもつながります。

 

1-2.文章の内容を理解するスピードが上がる

音読の練習を重ねていくと、文字を目で追う時に単語ごとではなく、文のまとまりごとに内容を理解できるようになり、文章を理解するスピードも上げることができます。

例えば「おかあさんがりんごを食べました。」という文章では、

文字を読み始めたころは「お」「か」「あ」「さ」「ん」と一文字ずつ音読し、耳で「おかあさん」という言葉を聞いて意味を理解します。

文字を読み慣れてくると、音読をするのと同時に「おかあさん」という単語のまとまりで文字を理解できるようになり、さらに、文章を読むことに慣れてくると「おかあさん」「りんご」「食べた」という重要な単語を脳内ですぐにイメージ化して理解できるようになります。

音読の練習を重ねて、文字の情報を脳内でイメージ化する作業を何度も行うことで、黙読の際にも文章も読むスピードが速くなります。

 

1-3.話し方が上手になる

何度も練習していると、目や耳で文章を覚えてすらすらと読めるようになります。

その際に「大きな声で読む」「ゆっくりはっきり相手に伝わるように読む」「気持ちを込めて読む」ということを意識して行うことで、音読以外にも日常会話や多くの人の前での発表の場面で、聞き手に伝わりやすい話し方をすることができるようになります

また何度も練習することで、自信をもって伝えることができるようになるでしょう。

 

 

2.学校の先生が音読を宿題にするワケ

なぜ、音読を毎日の宿題に出すのでしょうか?また、なぜ保護者の方に見てもらうのでしょうか?

数ある学習方法の中から、学校の先生が毎日の宿題に音読を出すということは、それだけ先生が音読を大切にしていうことです。

学校でも音読の練習は行いますが、そこでカバーできない部分を家庭でも練習することで、学校の授業の理解を促すことにつながります。

 

2-1. 正しく文章を読めることが前提で授業が進むから

1年生の教科書で学習する『大きなかぶ』を例に授業の様子を見てみましょう。

このお話全体で子どもたちが目指す目標は大きく3つあります。

・語のまとまりや言葉の響きなどに気をつけて音読することができる。(知識・技能)
・場面の様子や登場人物の行動など、内容の大体を捉えることができる。 (思考・判断・表現)
・物語を楽しんで音読したり、劇遊びをしたりする。(主体的に学習に取り組む態度)

2020年から小学校では「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの力を高めることを目標としており、国語でもこの3つをねらいに授業が進められます。

それでは、1時間の授業の流れを見てみましょう。

 

 

このように、授業の中では正しく文章が読めることを前提として、お話の場面を想像したり様子が伝わるような音読の仕方を考えたりしていきます。

授業で音読の練習をする時間は十分ではないので、主体的に授業に参加するためには家庭での音読の練習で準備をしておく必要があります。

 

2-2.ひとりひとりの学習ペースに沿った音読練習ができるから

学校の授業でひとつの物語や説明文を学習するのは、長くても8時間程度です。

そのうちのほとんどが、先ほど説明したように、考えたり発表したりする時間になります。

文章を読むことが苦手なお子さんにとっては、授業の中で行われる音読練習だけでは授業の中身を理解しきれないことがあります。

そのため先生は、それぞれのお子さんの学習ペースに合わせて、自宅で音読の練習をしてから授業に参加してほしいと考えています。

 

学校での音読と家庭での音読を車の両輪のように動かすことで、音読の力を高めることができます

 

学校の授業での音読は次のような取り組みを行います。

・一斉読み(全員で声をそろえて読む)
・ひとり読み(指定の範囲をそれぞれ読んで練習する)
・反復読み(先生の読んだものを真似して読む)
・丸読み(一文ずつ順番を交代して読む)

他にもペアやグループで役割を決めて読むこともあります。

音読が苦手な子も、他の子と同じペースで読むことで音読の雰囲気をつかむことができます。

しかし学校の音読練習は、その日に学習する場所を確認する程度のもので、音読の力を高めるほどまで時間を割くことは難しいのが実情です。

 

一方、家庭で音読を行うことには以下のようなメリットがあります。

・お子さんひとりひとりに合ったペースで読める
・苦手な部分を何度も練習できる
・お子さんそれぞれの表現方法を工夫できる

学校ではできない、ひとりひとりの学習ペースに沿った音読の練習ができるので、着実に音読の力を高めることができます。

 

2-3.保護者にお子さんの学習理解度を知ってもらいたいから

すらすらと音読をするためには、「ひらがなや漢字を正しく読めていること」「文字をしっかり目で追えていること」「文字を単語のまとまりで理解していること」「場面の様子を想像できていること」などの力が必要になります。

音読がすらすらとできているということは、それまで学校で習ったことををきちんと理解できているということです。

一方で読めない字があったり言葉の区切りが正しくなかったりする場合は、それまでの学習内容でつまづきがあるかもしれません。

学校ではひとりひとりのつまづきを全て補うことは難しく、また、お子さん自身も自分のつまづきに気づいていないこともあります。

保護者の方にもお子さんの学習理解度を知ってもらうことで、学校と家庭で連携して子どものつまづきを減らしていくことができます。

 

 

3.特に低学年で音読を大切にする理由

音読の宿題は低学年の宿題の定番ですよね。特に低学年のうちに音読の練習を丁寧に行うことには様々なメリットがあります。

 

3-1. 低学年は読解力よりも聴解力が優位だから

低学年のお子さんは話し言葉を使うことが多く、書き言葉には慣れていません。

例えば絵本を読む際にも、子どもが自分で読むよりも大人の読み聞かせを聞く方が素早く理解することができます。
子どもがひとりで読む際にも音読をすることで文字情報が音声情報に変換され、より文字情報の理解を促すことができるのです。

 

3-2.低学年だからこそできる発想を生かせるから

低学年の子どもたちはとても豊かな感性を持っています。

固定概念が少ないからこそ個性的なアイディアを生み、その経験を積むことでさらにその感性を伸ばすことができます。

文章のひとつずつに注目して、「ここはどんな様子だろうか?」「この人はどんな気持ちだろう?」と想像し、様子が伝わるような音読の仕方を考えることで表現力をつけることにもつながります

 

3-3.お子さんとの関わりの時間が作ることができるから

保護者の方は、日々家事育児に仕事と忙しい中で子どもとゆっくり遊んだり話をしたりすることが難しい日もあるかもしれません。

学校での様子などを子ども自身から話さないこともあるしょう。

その中でも、音読の宿題という一日のわずか数分を子どもとの関わりの時間にすることで、子どもは「お父さん、お母さんは自分のことを見てくれている」と感じることができます。

まだ学校に慣れない低学年のお子さんにとって、この見守られているという感覚があることで、学校でも安心して授業に参加したりお友達と仲良くしたりできます

また、低学年のうちに毎日数分でもお父さん・お母さんと関わり学校のことを話す時間があることで、学年が上がってもお子さんにとって、学校のことを家庭で話すことが日常の風景になっていきます。

保護者の方にとっても、学校で習った内容の音読であれば、お子さんがどの程度授業についていけているのかを知ることができます。

またその日習った箇所についてお子さんと話をすることで、学校でのお子さんの過ごし方も見えてきます。

 

毎日の音読を聞いていると少しずつ上達して、工夫して読むことができるようになっている様子も見られるでしょう。

良いところをすかさず褒めることで、お子さんの自己肯定感も高めることができますよ。

 

 

4.家庭での音読するときの3つのポイント

せっかく毎日音読の宿題に取り組むのであれば、楽しく効果的に学力を上げられるようにしたいですよね。

家庭で以下のポイントに気を付けて読むことで少しずつ音読の力をつけることができます。

 

4-1. 短い文章を毎日読む

毎日声に出して文章を読むことで、次第に読む力が高まっていきます。

ただし長い文章を読むと「最後まで読み終えること」が音読の目標になってしまい、文章の内容や音読の仕方に注意が向きにくくなります。

またお子さんも途中で飽きてしまい、音読嫌いになってしまうこともがあります。

長い文章でも、そのうちの1・2ページと決めて、一文ごとに気持ちを込めて正しく読むことを大切にするとよいでしょう。

 

4-2.最初は文章を正しく読む

文章を正しく理解して読むことは、国語以外のどの教科においても重要です。

最初は文章を指でなぞりながら、一字一句確認しながら読んでいきます。

最初はつっかえて読んでも問題ありません。逆に、すらすら読んでいるように思えても、実は読み飛ばしていたり、頭の中で自分の思い通りに解釈して読んでいたりすることがあります。

最初に間違えたまま読んでいると、そのまま覚えてしまうことがあるので、最初に正しく読むことが大切です。

 

4-3.慣れたら強弱をつけて読んでみる

文章を読むことに慣れてきたら、声の大きさや抑揚を意識して読むといいでしょう。

相手に伝わる声の大きさはどのくらいなのか、このセリフは大きく読むのか、小さく読むのか、考えながら読みましょう。

「ささやきました」という言葉があれば小さく読む、「呼びかけました」とあれば大きく読むなど、場面に合った読み方ができるといいでしょう。

 

5.保護者の方の音読との関わり方

毎日出される音読の宿題に、保護者の方は様々な思いを抱いていることと思います。

保護者の方がお子さんの音読にポジティブに向き合うことによって、お子さんも前向きに音読に向き合うことができます。

お子さんと一緒に音読を楽しむために、以下のようなことを実践してみましょう。

 

5-1.お子さんと一緒に教科書を見ながら聴く

毎日忙しいと、ついながら聞きをしてしまうかもしれません。

しかし保護者の方の様子を子どもはよく見ているものです。

ながら聞きをしていると「一生懸命読んでも適当に読んでも変わらない」「適当にすませてもいい」と心のどこかで思ってしまいます。

保護者の方が一緒に教科書を見ながらお子さんの音読に興味をもって聴くことで、お子さん自身も音読に積極的に取り組むことができます。

お子さんと一緒に保護者の方も音読の教材を楽しむことで、お子さんも楽しんで音読ができるようになるでしょう。

 

5-2.文を指でなぞりながら読む

文章を正しく理解するためには、言葉ひとつひとつに注意を向ける必要があります。

お子さんと一緒に文をなぞりながら聞いてあげましょう。

今読んでいるところを指でなぞることで、その瞬間に読んでいる言葉を視覚的にも意識することができ、読み飛ばすことが減るので正しく文章を理解できます。

また、文章に沿って目を動かす練習にもなるので読むスピードも速くなっていきます。

 

5-3.一緒に場面の様子を想像する

学校の授業でも場面の様子を想像することがあります。

しかし授業の中では、必ずしもお子さんの考えと全体の意見が同じになるとは限りません。

保護者の方がお子さんの一番の理解者として、「ここはどんな様子かな?」「この言葉を言っているときはどんな気持ちかな?」と一緒に想像してみましょう。

様子が想像できたらその場面が伝わるような音読の仕方を一緒に考えてみると、ますます楽しんで音読に取り組むことができます。

 

5-3.毎日素敵なところをひとつ見つけて褒める

音読の宿題をする数分の中には、褒める要素がたくさんあります。

お子さんそれぞれに必ず素敵なところがあります。

毎日の音読でひとつでも素敵なポイントを見つけて伝えていくことで「明日の音読もがんばろう!」と思うことにつながります。

褒められたことはその後も意識して続けるきっかけにもなるので、積極的に伝えていきましょう。

 

 

5.親子で音読を楽しもう!

低学年の読み物は分かりやすく、興味を引く内容がたくさんあります。

保護者の方がお子さんの音読を聴くことを毎日楽しみにすることで、その表情や言葉はお子さんにも伝わり「今日も音読を聴いてほしい!」「音読上手になりたい!」と思うことにつながります。

毎日のほんの数分の時間を、親子の楽しい音読練習の時間にしていきたいですね!

 

 

 

 

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