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親子の散歩はメリットいっぱい!好奇心を育むコツと現役ママの体験談を紹介

この記事を書いた人

猪狩はな 猪狩はな

猪狩はな

  • 司書教諭
  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 小学校教諭
  • 保育士

2児ママ× 現役国語科教員×ライター!

持続可能に「好き」を楽しむ生き方をしたくて転職。

・国語科(専門は古典文学)
・私立中高一貫校講師、公立中学校フルタイム教員を経て私立高校講師として勤務
・3歳と5歳の男児を育児中

キャリアに悩む人の助けになれるような発信を目指しています。

「子どもの散歩に付き合うのが大変…」 「なぜ散歩をしたほうがいいの?」 「散歩をしながら好奇心を育てるには?」

そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、散歩のメリット、子どもの好奇心を育むためのコツをまとめています。

5歳・3歳の兄弟を育児中の我が家で、実際に取り入れている散歩の楽しみ方もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

1.なぜ散歩は大切?歩くメリット

そもそもなぜ散歩は大切なのでしょうか?

なんとなく健康によさそうというイメージはあっても、具体的なメリットは思い浮かばないという場合もあるかと思います。

ここでは、子どもにとっての「歩くメリット」をご紹介します。

 

1-1.運動能力・体力が向上する

文部科学省の調査によると、子どもの運動能力は昭和中ごろから低下傾向が続いています。

習い事で運動する子が増えている一方で、運動しない子との二極化、自由に体を動かす時間の減少も心配されています。

子どもたちが散歩する時間を作ることで、体力・運動能力の低下を防ぐことができます。

自由に遊び、楽しんで体を動かす機会をもつことは、心身の発達にもプラスになります。

 

1-2.五感を刺激できる

五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚のことです。散歩することで、外のさまざまな景色を見たり、触れたり、感じたりすることができます。

雲を見てなんの形に見えるか想像する、虫の声を聞く、花のかおりを嗅いでみるなど、家の中では知ることができない情報を探してみてください。

 

1-3.交通ルールが習得できる

小さな子どもは大人が予測できない動きをすることも多く、「危険だから外で歩かせたくない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、外を歩いて、実際に体験するからこそ、交通ルールを身につけることができると考えることもできます。

どういった場所が危険なのか、どのように歩けば安全なのかを親子で確認しながら近所を歩いてみましょう。小学校に上がってから1人で登下校するときの練習にもなりますよ。

 

1-4.自然と触れ合える

散歩をしながら、自然と触れ合うことができます。

草花の様子、虫や鳥などの生き物を近くで観察することで、生き物への興味関心を育むこともできるでしょう。四季に応じた風景の変化も感じ取れますよ。

 

1-5.よく眠れるようになる

散歩で体を動かすことで、よく眠れるようになる効果があります。

エネルギーを消費するだけでなく、散歩中に日光を浴びることで、体内で「セロトニン」が生成されるためです。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、眠気を促す効果もあります。

散歩は「運動+日光」という安眠にとって重要な組み合わせを叶えるのにぴったりです。

 

2.散歩中に子どもの好奇心を育てるアイデア

散歩中に子どもの好奇心を育てるためには、どのような関わり方をすればよいのでしょうか?

わくわくした気持ちで歩いてもらえるアイデアを4つ紹介します。

 

2-1.歌を歌う

歩きながら一緒に歌を歌ってみましょう。「さんぽ」など、歩くのが楽しくなるような歌はもちろん、お子さんが気に入っている曲を歌いながら歩いてみてください。

なかなか歩かない子でも、歌に合わせれば、わくわくした気持ちで散歩を楽しんでくれるかもしれません。歌に出てくるものを景色の中から探す遊びもオススメです。

 

2-2.競争する

ゴールを決めて、そこまで子どもと競争する遊びです。きょうだいがいる場合は、きょうだい同士の競争でも盛り上がります。

かけっこだけでなく、例えば「きれいな石を見つけられるかな?」「たくさん葉っぱを集められるのは誰かな?」「どんぐりを10個見つけよう」など、身の回りのものを使った競争も楽しいですよ。

 

2-3.お気に入りのおもちゃと一緒に散歩する

お気に入りのおもちゃを選んでもらい、一緒に散歩に連れていく方法です。

おもちゃと一緒に探検するごっこあそびをしたり、お買い物に一緒に行くお話を作ったり、遊びの世界が広がります。ただし、おもちゃの紛失にはくれぐれもご注意ください。

 

2-4.散歩の中で遊びを見つける

子どもとの散歩でつきものなのは「寄り道」です。大人からすると「どうしてその場所で止まるの?」「同じところに何分いるの?」と思ってしまう場面も多いですよね。しかし、ぜひ寄り道にも楽しみを見出してみてください

子どもの目線に立って、一緒に景色を眺める、子どもが考えた遊びに全力で乗っかるなど、「散歩の中で見つけた遊び」を親子で楽しむことが、子どもにとって一番の思い出になることでしょう。

 

3.子どもとの散歩で気をつけたいこと

親子で散歩の時間を楽しむために気をつけたいことを4つにまとめました。

 

3-1.子どものペースに合わせて歩く

散歩に出かけたら、子どものペースで歩くのが基本です。のんびり進む子どもについイライラしたり、「早くして」と声をかけたり、急かしたくなる場面もあるでしょう。

ですが、あくまでも散歩の主役は子どもです。子どものペースで、気になるものを思う存分楽しむ時間が、子どもの好奇心を育てます。

 

3-2.安全第一で歩く

散歩中に気をつけたいのは事故や怪我です。なるべく手をつないで歩く、子どもからは目を離さないようにするなど、安全に注意しましょう。

競争や宝探しゲームをする場合は、公園など安全な場所を選んで、周りに気をつけて楽しんでください。

 

3-3.散歩用の準備をする

大人の足なら近くを少し歩く感覚だとしても、子どもにとっては長い距離をたくさん歩くことになります。

例えば、以下のような準備をしてお散歩に出ると安心です。お気に入りのアイテムと一緒にお散歩に行くとことも、子どもにとっての楽しみな時間になるかもしれません。

・靴
履き慣れていて、歩きやすい靴を選びましょう。
夏はサンダル、冬はブーツなどを履きたがる場合もあるかもしれませんが、長時間歩く場合は「運動靴」を選ぶのがオススメです。
どうしてもの場合は、足に負担がかからない距離で帰宅するようにしましょう。

・飲み物
季節を問わず、飲み物は必ず準備しておきましょう。
大人の分も用意しておき、散歩の休憩時間に一緒に飲むのもオススメです。

・帽子
日差しが強い季節は特に帽子は必須です。
その他、冬であれば手袋やマフラーなどの小物で調整し、体調管理ができるよう準備をしておくとよいでしょう。

・服装
上下ともに、動きやすい服を選びましょう。
着脱できる上着を用意するなど、体温調整しやすいアイテムがあると便利です。

 

 

3-4.あらかじめ散歩の約束ごとを決める

散歩中に守ってほしいルールは、出発する前に確認します。

「手をつないで歩く」「道路に飛び出さない」「〇〇まで行ったら戻ってくる」など、特に安全に関わることについては共通認識をもっておきましょう

一歩外に出れば、子どもにとっては刺激たっぷりの大冒険がスタートします。冷静に話ができるタイミングで、大事なことはまとめて伝えておくのが大切です。

 

4.我が家で実践している散歩中の楽しみ方

5歳・3歳の兄弟を育児中の我が家で、実際に取り入れている散歩の楽しみ方をご紹介します。

散歩にメリットがあるのはわかるけれど、安全に楽しく歩くアイデアも合わせて知りたいという方は、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

4-1.ゴールを決めて探検ごっこをする

散歩に出かけても、すぐに「抱っこして~!」と歩かなくなってしまう場面はありませんか?そういうときは、わかりやすい目印をゴールに設定して、そこまで探検しよう!と提案しています。

「白い線から落ちたらアウトね!」「アイテムをゲットして進もう!」など、子どもたちの方から新たなルールを見つけてくれることもあり、盛り上がりますよ。

 

4-2.景色について話す

「景色」と一言でいってもさまざまな切り口があると思いますが、私が子どもたちと話しているのは、例えば以下のような内容です。

目についたものをとりあえず声に出すと、そこから子どもたちが世界を広げてくれることもあります。大人の目線からでは気づけないものを発見し、教えてくれることもたくさんあり、私自身日々勉強になっています。

  • 木々などの植物、虫などの生き物、川の様子について話す
  • 空の様子、雲の形、月の大きさについて話す
  • 道路を通った乗り物についてコメントし合う
  • 次に来る車の色当てクイズをする
  • 駐車場に停まっている車のかっこよさについて語る
  • 看板を見て、どんな店なのか予想して遊ぶ
  • マンホールや下水の蓋などを探して歩く

 

4-3.生き物探しをする

長男は生き物が好きなので、図鑑を持ち歩きつつ生き物探しをすることもあります。

最近気に入っているのは、スマホアプリの「ハナノナ」です。千葉工業大学が開発したAIアプリで、植物を写真に撮ると名前を教えてくれます。広告なども入らないので、子どもにも安心して持たせることができますよ。
>>「ハナノナ」 アプリダウンロードページ

 

4-4.お散歩ビンゴをやる

散歩になかなか行きたがらないお子さんにオススメしたいのが「お散歩ビンゴ」です。散歩の道中で見つかりそうなものがビンゴカードに9種類描かれていて、歩きながらビンゴを目指すという遊びです。100円ショップなどで手に入れることもできますし、親子で一緒に作っても楽しめます。

市販のビンゴカードには、季節や地域によってはすぐに見つけられないモノが描かれている場合もあります。

例えば、以前私が買ったビンゴカードには「きのみ」「まつぼっくり」「水たまり」「あり」などのイラストがついていました。

我が家の場合は「山」が近くになく、どうやってクリアするか親子で頭を悩ませました。最終的に、トラックに富士山の絵が描いてあるのを「山」と見なしてビンゴを完成させたのですが、盛り上がりました。

 

5.散歩を通して子どもの好奇心を育もう

散歩は、体力を向上させるだけでなく、子どもの好奇心を育てることができる外遊びの1つです。親子で楽しみながら歩くと、1人では気づけなかった新しい景色に出会えるかもしれません。

大人の運動不足解消や気分転換にもぴったりなので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。

 

参考文献
幼児期運動指針ガイドブック 第2章 幼児期における身体活動の課題と運動の意義,文部科学省

 

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