STEAM教育でも大注目!親子で楽しめるアート・芸術鑑賞3選
この記事を書いた人
佐藤
- 社会福祉士
- 幼稚園教諭
- 保育士
保育・福祉関係の大学卒業後認定こども園に勤務。
多様な教育を学ぶため、シュタイナー園で働いた経験もあります。
現在は妊活をしながらフリーライターをしています。
好きなことはギターと絵を描くこと。自分の経験を生かした発信に挑戦中です。
「親子で芸術の秋を楽しみたい」「子どもと一緒に芸術鑑賞をしたいけれど何をしたらいいかわからない」、そんなお悩みはありませんか?
この記事では「STEAM教育」や芸術鑑賞のメリット、親子で楽しめる芸術鑑賞方法を紹介しています。今、話題のSTEAM教育でも注目されている「アート分野」を、親子で楽しめると素敵ですよね。
アート鑑賞が趣味の筆者が、親子で楽しめるおすすめの芸術鑑賞方法をご紹介していきます。
お家で気軽に行えるものもあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1.STEAM教育って何?どんなメリットがあるの?
「STEAM教育ってよく聞くけれど、どんな教育なの?」と疑問に思っている方もいますよね。中でも「アート」は最近注目されているSTEAM教育の分野の1つです。
まずはSTEAM教育に関する基本的な情報と、STEAM教育を行うメリットを解説します。
1-1.STEAM教育とは
STEAM教育とは、さまざまな分野が複雑に関係しながら「現代社会を生き抜く力」を育てることを目的としています。
STEAM教育の名前は、5つの分野の頭文字で構成されています。
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(ものづくり)
- Art(芸術等)
- Mathematics(数学)
ただしArt(芸術等)分野は芸術や文化だけではなく、生活や経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲で定義されています。
教育の実践場面では子どもが自分で問題を見つけ、解決策を考えて実際にやってみる活動を行っており、科学や芸術といった1つの分野にこだわらず、各分野で学んだことをベースにしながら、枠組みを超えて行う学習活動として注目されています。
1-2.STEAM教育をするメリット
STEAM教育のメリットは、問題解決能力の向上が期待できることです。
さまざまな分野の視点を持つことで、子どもたちは1つの物事に対して多様な見方があることを知ります。分野の枠組みを超えた学習を継続的に取り組む中で、問題に対して柔軟に対応できる力を育むことが期待できるでしょう。
幼児教育の現場では、子どもたちにとって身近な生き物や自然といった周囲の事柄に「どうして?」と疑問を持つことから活動が始まります。
たとえば「どうしてちょうちょは空を飛べるの?」「なんで寒くなると凍るの?」「このおもちゃはどうやってできているの?」など、子どもが気になることは環境の中にたくさんあります。
幼児教育の現場でも、1つのテーマを取り上げて子ども同士で意見を出し合い、仮説を立てて実証しながら子どもたちなりに問題の解決に取り組んでいる姿が印象的です。
2.子どものときから芸術鑑賞をするメリットは?
子どものときから芸術鑑賞をするメリットは2つあります。
- 豊かな感性や想像力を育む
- コミュニケーション能力の向上が期待できる
ここから1つずつ詳しく解説しましょう。
2-1.豊かな感性や想像力を育む
幼い頃から質の高い芸術に触れる、もしくは体験することは子どもたちを刺激します。中には、鑑賞後に見た絵や作品を真似して描いたり作ったりといった、「模倣活動」を行う子どももいます。
また鑑賞作品の影響を受け、想像力を膨らませて自分なりに製作することもあるでしょう。
継続的に芸術鑑賞をすることで、子どもたちの豊かな感性や想像力の育成に繋がりますよ。
2-2.コミュニケーション能力の向上が期待できる
芸術鑑賞方法の1つに、絵について話し合う「対話型鑑賞」があります。これは、絵を見て思ったことや感じたことをお互いに伝え合う鑑賞方法です。
絵について話し合う経験から、表現力や相手への言葉の伝え方、選び方を学べます。
たとえば「この絵に描いてある人は何をしているのかな?」「なんで悲しそうなのかな?」など、具体的なやり取りをすることで、自分の感想を相手に伝える方法を学習できます。
繰り返し対話型鑑賞を行うことでコミュニケーション力の向上が期待できます。
3.親子でできるおすすめの芸術鑑賞法3選
それでは、親子でできるおすすめの芸術鑑賞法3選を紹介します。
- 親子で美術館に行く
- オンライン美術館を利用する
- 画集やアートに関する本を一緒に見る
無料でできる活動やお家でできる鑑賞法もありますよ。実際にやるときのポイントやおすすめもあわせて紹介するので、親子で芸術鑑賞をするときの参考にしてくださいね。
3-1.親子で美術館に行く
親子で一緒に美術館に行き、展示を鑑賞してみましょう。
美術館に行くことでいろいろな芸術に触れたり、実物を見たりすることができますよ。
美術館での芸術鑑賞のポイント
走らない、大きな声を出さないなど、事前に美術館でのマナーを子どもに伝えておくとスムーズです。美術館が題材の絵本を使って伝えると子どもも理解しやすいですよ。
周りが気になる人は、子連れ限定の日を利用するのもおすすめです。子どもにマナーを伝えつつ芸術鑑賞を楽しめるでしょう。
親子で行くおすすめの美術館3選
(2)【静岡】ベルナール・ビュフェ美術館 ビュフェこども美術館
体験型の美術館で実際に五感を使いながら芸術に触れられます。ビュフェの作品の人物になりきるコーナーもありますよ。
ただ作品を見るだけではなく、体を動かしながら芸術に触れられるのが特徴です。
(3)【神奈川】彫刻の森美術館
屋外の展示や体験型のアート作品がある美術館です。屋外では開放的な空間の中でアート作品に触れられますよ。
実際に体を動かして遊べるコーナーもあり、アクティブに遊ぶのが好きな子どもにおすすめです。
子どもにとって身近な絵本を題材にした展覧会も各地で開かれているので、こまめに情報をチェックしておくのもおすすめです。
3-2.オンライン美術館を利用する
オンラインでの美術鑑賞に特化した「オンライン美術館」を利用すれば、お家にいながら芸術鑑賞が可能です。美術館に行く手間や時間がかからないうえに、無料で楽しめるのが人気のポイント。
子どもに「静かに見れるようになったら美術館に行こうね」と伝えて、美術館利用の練習として利用するのも良いでしょう。
オンライン美術館での芸術鑑賞のポイント
子どもが芸術に集中できるように環境を工夫しましょう。おもちゃのない部屋や落ち着いた空間で行うと芸術鑑賞に集中しやすいですよ。
親子で楽しめるおすすめのオンライン美術館2選
(2)ルーヴル美術館
有名なルーヴル美術館はオンラインサイト上でバーチャル体験を公開しています。日本にいながらフランスの美術館を体験できますよ。
館内の一部をめぐるバーチャルツアーもあり、実際に美術館にいるような体験が可能です。
3-3.画集やアートに関する本を一緒に見る
画集やアートに関する本を一緒に見て、親子で絵について話しながら眺めてみましょう。自宅で気軽に行えて、繰り返し同じ絵が見れるのが魅力です。同じ絵でも、見るたびに違う発見や気づきがあって面白いですし、芸術の奥深さを感じられるでしょう。
周りを気にせず芸術鑑賞に没頭できるのは、大きなメリットの1つです。
画集やアートに関する本での芸術鑑賞のポイント
「これは何かな?」「何に見える?」のように、子どもの気づきを促す問いかけをしてみましょう。
時には子ども独自の視点から鑑賞でき、親御様にとっても気づきになるケースがあります。答えに正解はないので子どもの気づきを大切に受け止めて肯定し、一緒に芸術鑑賞を楽しみましょう。
親子での芸術鑑賞におすすめの本3選
(1)小学館「名画ここどこ」
世界の名画の内容を子どもにとって分かりやすく説明しています。
具体的なポイントを探してクイズ感覚で楽しみながら名画に触れられますよ。
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(2)岩崎書店「ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく」
子どもに親しみのあるペネロペが出てくる絵本です。
ペネロペと一緒にルーヴル美術館を体験し、展示されている名画に触れられます。
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(3)美術出版社「ミッフィーとフェルメールさん」
子どもに人気のミッフィーが出てくる美術絵本です。
絵本の中の文章が問いかけ形式で、対話型鑑賞をするときに子どもへの問いかけ方の参考になりますよ。
作家ごとに絵本が販売されているので、ミッフィーと一緒に多くの画家の絵に触れられます。
>>「こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん」 Amazon販売ページ
4.親子で芸術鑑賞を楽しもう!
幼いころから芸術に親しむことで子どもの想像力を養えます。美術館に行くことはもちろん、お家でも気軽にできる芸術鑑賞がありますよ。芸術の秋、親子で芸術に触れて感性を豊かにしましょう。
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