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【小学校低学年】親子で学ぶお年玉の使い方と管理のポイント

この記事を書いた人

白山七衣 白山七衣

白山七衣

  • 心理カウンセラー
  • 幼児教室講師

メンタル心理カウンセラー、日本語教育能力検定の資格所持。

幼児教室講師をはじめ、オンライン講師、家庭教師、添削指導者として0歳から18歳までのお子さんの教育や学習サポートの仕事に長年携わってきました。

現在は、主に教育ライター、子育てカウンセラーとして活動しています。

お子さんたちの学びや成長、保護者の皆様のお悩みに役立つ記事をわかりやすく丁寧にお伝えしていきたいです。

休日は自然の中でお散歩したり、スイーツの食べ歩きをして、リフレッシュしています!

子どもにとってお年玉は一年の行事の中でも最もワクワクするもののひとつですね。

でも、小学校低学年の子どもを持つ親御さんにとっては「お年玉を全額子どもに渡してしまうと無駄使いしてしまうのではないだろうか」「お年玉の管理は何歳から子どもにさせればいいのかな?」「親はどこまで管理するのがいいのだろう?」など悩みも多いのではないでしょうか。

この記事では、小学校低学年の子どもの適切なお年玉の使い方や管理方法についてお伝えします。

子どものお年玉をどのように管理すべきかお悩みの方や、これから始めようと考えている方の参考になれば幸いです。

 

目次

1.お年玉をもらったらどうする?

小学生くらいになると、毎年お正月にはお年玉がもらえて、それは自分のお金なんだという意識も芽生えてきます。

この特別な機会を活用して、お金について学ぶだけではなく、感謝の気持ちや社会のルールなどにも触れて、子どもの成長に役立てたいですね。

 

1-1.感謝の気持ちを教えよう

お年玉をもらったら、感謝の気持ちを忘れずに、きちんとお礼を言うことを子どもに伝えましょう。

同時に、親自身もお礼の言葉を丁寧に述べることが大切です。子どもは親の姿を見て、お年玉が大切なものであることや感謝の気持ちを伝えるときのマナーを学びます。

お年玉を通じて、感謝の気持ちの大切さや礼儀正しいマナーを教えてあげましょう。

 

1-2.お金について学ぼう

お年玉袋を開けるときのワクワクした気持ちは大人になっても忘れません。

現代はキャッシュレス時代でもあり、お金の現物を見る機会が減っている子どももいます。 そのため、お金を取り出したら、お札やコインの模様、数字、金額の読み方なども教えてあげましょう。 ワクワクした気持ちと一緒にしっかりと子どもの記憶に刻まれます。

お金の計算がある程度わかるようになっていたら、「100円玉10枚と1000円札は一緒だよ」とか「10000円札は1000円札10枚分だよ」などと、お金の種類や計算も教えてあげるといいですね。

 

2.お年玉の管理は何歳から子どもにさせるべき?

お年玉をもらって喜ぶ年頃になったけれど、子どもにお年玉の管理をさせるのはまだ心配だというご家庭も多いかもしれません。 お年玉の管理は、何歳からどのようにするのが適切なのでしょうか。

ここでは、お年玉の管理を始めるのに適した年齢や金額、管理する際のポイントについてお伝えします。

 

2-1.お年玉の管理は小学校1年生からスタート

お年玉の管理は、子どもが少しずつ自立して自己管理ができるようになってくる小学1年生からスタートするのがおすすめです。

お正月を迎える頃には、小学1年生はある程度、自立した生活が送れるようになっています。

学校では、時間通りに活動したり、クラスの中で自分の判断で行動したり、家に帰ると、宿題はあるか、明日の持ち物は何かなど自分の身の回りのことに気を配り、自己管理が少しずつできるようになっています。

お年玉の管理も子どもに任せて、自己管理能力や自立する力を育てていきましょう。

 

2-2.低学年の子どもが管理できる適正な金額は?

お年玉を全額親が預かって管理してしまうのは、子どもの自立心を育てる機会を逃してしまう可能性があるため、避けた方が良いでしょう。 しかし、全額子どもに任せることもおすすめできません。

お年玉の金額はご家庭によってさまざまですし、親せきが多いと、お年玉の総額がとても大きなものになってしまうかもしれません。 お年玉の一部を子どもに渡して自分で管理させ、残りは子ども名義の口座を作って親が管理すると良いでしょう。

子どもの年齢に合った金額を渡して、少しずつ管理する力を身につけられるようにしていきたいですね。

以下は、年齢別金額の一般的な目安ですが、子どもの興味や成長段階に合わせて調整することが大切です。

小学1年生: 500円~1000円
お菓子や文房具など日常の小さなものが数点選んで買える程度の金額。

小学2年生: 1000円~2000円
少しだけ大きな物や遊び道具を購入するのに適した金額。

小学3年生: 2000円~3000円
本やおもちゃなど、より多くの選択肢がある金額。

例えば、1年生は1000円、2年生は2000円、3年生は3000円と学年に応じて任せてみるのも良いかもしれません。 「1年生だから1000円、2年生だから2000円」と説明すると子どもも納得しやすいです。

学年ごとに金額が増えることで、成長する喜びを感じることができますし、1つずつお姉さんお兄さんになるという自覚も生まれます。

子どもに渡す適切な金額について、ご家庭で方針を決めておきましょう。

 

3.子どもがお金を管理する際のポイント

子どもがお金を管理する際のポイントと注意点をお伝えします。ご家庭で方針を決める際の参考にしてください。

 

3-1.お金の流れを把握する

子どもは、実際に自分でお金を使うことでお金の流れを理解することができます。

お年玉を現金で渡して、お金の使い方を実践する経験をさせてあげましょう。

現代のキャッシュレス時代では、お金の流れを実感できる機会が限られているかもしれません。 現金で買い物をする経験を通じて、商品とお金を交換すること、お金は使えばなくなるという事実を知ることは重要です。

 

3-2.計画性を身につける

予算内で何が買えるか、残額をどうするのかなど、あらかじめ計画を立ててお金が使えるように導いてあげましょう。

また、小学校低学年頃になると、抽象的な考え方が理解できるようになり、自分の気持ちをコントロールする力もついてきます。

もらったお年玉をすぐに使ってしまうのではなく、目標を決めて貯めるという使い道へ導いてあげるのも良いでしょう。

 

3-3.子ども専用のお財布や貯金箱を用意して、一括管理できるようにする

子どもがお金を管理する場合、お財布か貯金箱に必ず入れるという習慣を作って、一か所で管理するのが、わかりやすくておすすめです。

お金をなくしたり混乱したりすることなく、自分のお金がどれくらいあるのかを把握しやすくなります。

 

3-4.簡易なお小遣い帳を作って、最後まで責任を持つ

お金の管理の中では、お金を使った後の管理が重要です。

品物を買ったことに満足して、お釣りを失くしてしまわないように注意しましょう。 手元にある現金とお小遣い帳の残額を突き合わせて同じであることを確認しましょう。

最後まで自分で責任を持ち、しっかり管理できるようにアドバイスしていきたいですね。

 

3-5.子ども名義の口座を作って通帳管理する

お年玉のうち、現金で子どもに渡さない分は、家計とは分けて子ども名義の通帳を作り、親が管理することをおすすめします。

時々親子で通帳を確認して、これだけ貯まったから目標まであとどれくらいだねとか、将来の役に立つねというような話もできるといいですね。

 

4.【実践編】お年玉の使い方・管理方法

ここでは、お年玉を実際に使ったり、管理したりする方法について具体的に説明します。 ぜひ参考にしてみてください。

 

4-1.一緒に買い物へ行こう

お年玉で買い物をするときは、必ず親子で一緒に行きましょう。

小学校低学年では、金銭感覚やお金の扱い方は未熟ですので、間違いが起きないよう隣でアドバイスをしてあげましょう。

小学1~2年生の子どもは、100円均一のお店など、金額を計算しやすいお店で買い物をするのがおすすめです。

「買うものには消費税がかかるので、1000円で支払うには、品物を9個くらい選べるよ」と、最初に説明しておきましょう。その上で、何を選ぶかは子どもの自由にさせましょう。 あれを買おうかこれを買おうかと考えるのはとても楽しい時間です。

自分で選ぶことで、「お菓子なら3つ買えるけど、おもちゃなら1つかな」など、どちらにしようかと考えて判断する力がついたり、物の値段や金銭感覚を身につけたりすることができます。

「そんな無駄なものを買って」とか「それはやめておいた方がいいんじゃない?」と思っても、口出しをしないで見守ってあげましょう。

子どもの選択を尊重することが大切要です。子どもが自分の選択に責任を持つことで、後で「失敗したな」「別のものにすれば良かった」と感じることがあっても、それが成長の機会となります。

買い物に行くときは、子ども専用のお財布を用意してお金を入れ、子どもに支払いをさせましょう。

買い物が終わったら、レシートとお釣りを突き合わせて金額を確認することも大事です。お釣りはそのままお財布に入れておくか、貯金箱に入れるなど一括して管理するように教えてあげましょう。

お財布に入れたお金を、最初から最後まで子どもに管理させることで、子どもはお財布の中のお金を所有していることを自覚し、責任感を抱くようになります。 責任感を持ち、自立した経済活動を行えるよう導くことができますよ。

 

4-2.一緒に銀行へ行こう

お年玉の一部あるいは全額を貯めておく場合は、必ず銀行などに預けましょう。

親子で一緒に銀行に行って子ども名義の通帳を作り、預金しましょう。 預金した通帳を見せて、お金がどのように貯まっていくかの仕組みを教えてあげると良いですね。

お金は長期間預けておくと「利息」と呼ばれるものがついて、少しずつ増えていくことも説明してあげましょう。

また、金融教育を含んだ新たな学習指導要領が、2020年度から小学校で、2021年度から中学校で、そして2022年度からは高等学校で順次実施されています。お金を貯めるだけではなく、投資などで資産を増やすための積極的な行動も学び、理解する機会が増えます。

小学生から預金の経験があると、中高生での金融教育においても理解度が高まり、マネーリテラシーがしっかりと身につくでしょう。

 

4-3.お小遣い帳を作ろう

入金、出金、残高がわかる簡易なお小遣い帳を作りましょう。

子どもに渡した金額を入金の欄に記入してスタートです。 買い物が済んで現金が手元に残ったら、お小遣い帳の残高と突き合わせて同じ金額だと確認する習慣をつけるといいですね。

お小遣い帳を作ることでお金の流れを理解できるようになりますし、算数の学びにもなります

小学校低学年では、算数の「大きな数」や「概算」の項目を苦手と感じる子どもも多いようです。実際に自分でお金を管理し、計算する経験があると、大きな数にも慣れますし、概算の考え方も理解しやすくなるでしょう。

お小遣い帳に自分で記入することで、お金の管理も計算もしっかりできるようになります。

 

5.お年玉で子どものワクワクする夢や自立する力を育てよう

お年玉は、親子でお金について考える良い機会です。お金の価値や使い道などさまざまな側面から話し合ってみると良いですね。

また、子どもにお金を実際に使って、管理する経験をさせることで、計画性を身につけたり、自立した考えを持って行動がとれるようになったりと、成長していきます。

お年玉を通じて、子どものワクワクする気持ちや夢を応援し、自立する力を育てていきましょう。

 

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