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【4歳・5歳】いつから子どもに「お金の教育」を始める?必要性と取り組み5選

この記事を書いた人

遠藤さおり 遠藤さおり

遠藤さおり

  • 社会福祉士

大学在学中に社会福祉士・介護福祉士の資格を取得。

知的障害児のレスパイトサービスや高齢者介護施設での勤務を経て、現在は福祉系ライターとして活動中です。

自身も小学生の子の母として、子どもの可能性を伸ばすことを第一に考えながら子育て奮闘中!

福祉の視点を活かしながら、お悩みに寄り添った記事の執筆を目指してまいります。

クレジットカードや電子マネーを使ったキャッシュレスの支払いが一般的となった昨今、以前に比べて現金を扱う機会が少なくなりました。

子どもに「お金の教育」をしたいと思いつつ、そもそも「お金」を扱うことが少ないなか、何を教えたらよいのか、どのように進めていったらよいのか、迷っている親御さんも多いのではないでしょうか。

幼少期における「お金の教育」とは、お金儲けの方法を教えるのではなく、これから子どもが自立できるように必要な価値観のベースを育てることを指します。

子どものうちからお金の知識を身につけ経験を積み、社会の中で生きていくための基盤を育てましょう。

今回は、とくに4歳・5歳の幼児〜小学校低学年の子どもに焦点を当て、「お金の教育」の必要性と5つの家庭でできる取り組みをご紹介します。

 

目次

 

1.幼児に「お金の教育」ってどんなことをするの?

みなさんは「お金の教育」と聞いて、どのようなイメージを抱きますか?「子どもの前では、あまりお金の話をしたくない」「計算もまだできないうちの子には、難しそう」と思われるパパ・ママも少なくないでしょう。

親世代はなかなか馴染みがなかった「お金教育」。ここでは、幼少期に取り組みたい「お金の教育」とその始めどきについて、詳しくご紹介します。

 

1-1.子どもにとって「お金の教育」は「生きる力」を育てる

「お金の教育」「お金教育」とは一般的に、「お金とは何か」から始まり、使い方・貯め方・稼ぎ方・増やし方(資産運用)など広くお金にまつわることの教育を指します。

「金融教育」「マネーリテラシー教育」とも呼ばれており、労働や消費といった様々な側面から見ると、その範囲は多岐に渡ります。

金融広報中央委員会『知るぽると』では、「金融教育」について以下のように紹介されています。

金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。

子どもが幼いうちからお金儲けを教えたり、投資を教えたりするのではなく、まずは「家族がどうして暮らしていけるのか」「その中でお金はどのような役割があるのか」を教えることが「お金教育」の第一歩。

それと同時に、さまざまなモノ・コトの価値をお金だけで推し量るのではなく、お金はあくまで生活を支える「道具」であるという感覚を身につけさせることも重要です。

お金に関する教育は、生きる力を身につけるために、子どもの頃から取り組みたい課題のひとつとも言えるでしょう。

 

1-2.子どもに「お金の教育」はいつから始める?

「お金の教育」を始めやすいタイミングは、子どもが様々なことに興味を持ち始める4歳頃だと言われています

「教育」と聞くと難しく考えがちですが、子どもは遊びや日々の体験からたくさんの情報を吸収しています。自分の周りで起こることに対して「なぜ?」「どうして?」が生まれてくるこの時期に、興味の幅を広げるサポートをしたいですね。

金融庁のホームページ『政府広報オンライン』では、金融リテラシーについて「各年代で身につけたいこと」が紹介されています。

これによると、小学生のうちに身につけたいことは以下の通りです。

買い物やこづかい、お年玉、手伝いなどの体験を通じて、お金に関わる経験・知識・技能を身に付け、社会の中で生きて行く力の素地を身に付ける
(例)こづかい帳をつける
商品の選び方を知り、工夫して買い物ができるようにする
貯蓄の意義を理解し、計画的に貯蓄する習慣を身に付ける

小学生の段階では、お金の扱い方(使う・貯める)を身につけることが目標とされているようです。

幼児期については明記されていませんが、親御さんと一緒にいる時間が長い幼児期から、お金の存在や意味、扱い方の学びをスタートさせたいですね。

幼児期から小学校低学年の子にとっての「お金教育」は、日々の生活や遊びを通して自然と学べることが理想です。

学びのチャンスは日々の暮らしの中に溢れているので楽しみながら取り入れていきましょう。

 

2.子どもに「お金の教育」は、なぜ必要なの?

生活していく上で重要なお金。しかし、このお金について学ぶ「お金の教育」は、実は今までの学校教育では深く取り扱われてこなかったのが現状です。

このような状況を打破すべく、2022年4月より高校の新科目「公共」で金融経済が、「家庭科」では資産形成にも触れた授業が本格的にスタートしました。

高校に先駆けて、中学校でもすでに金融リテラシー教育が始まっており、今後ますます「お金の教育」が進められることが予想されます。

お金に関する教育の重要性が見直されるなか、幼児期から小学校低学年のうちから「お金の教育」をするメリットについて考えてみましょう。

 

2-1.お金の大切さがわかる

子どものうちから「お金の教育」に取り組んでいると、お金の大切さがわかるようになります。

「お父さん・お母さんが一生懸命働いてくれるからお金が手に入ること」に気がつき、「お金があるから必要なものが買える」「お金を貯めておくと、お金が必要になったときに困らない」ことを学べます。

大人にとっては当たり前のことですが、銀行に行けばいくらでもお金が手に入ると思っている子どももいます。

子どももお金が無限に湧き出てくるものではないことがわかれば、今あるものを大切にしようと考え、「欲しい!」と思ったものに対して本当に必要なのか吟味するようになるでしょう。

お金の大切さを知ることは、今後子どもが大人になるまで続く「お金の教育」のベースとなります。子どもの前でお金の話をすることは、これまでタブー視されていた側面がありますが、そんなことはありません。

身近な話題から始めて、親子でお金の話をする機会を積極的に取り入れてみましょう。

 

2-2.子どもに「数の概念」が身につく

「お金の教育」は数の概念を学ぶきっかけにもなります。

幼児期における数の理解は、「いち、に、さん……」と数字を唱える「数唱」から始まり、数字と数を一致させることや、物の数を数えることに発展していきます。

おおむね3歳頃になると数への興味を示し始め、まず1から5まで、4歳頃になると10までの数唱ができるようになります。

しかし、たとえ100まで数えることができても、“100”という数字と100個の数が一致しないと、数の概念を完全に理解したとは言い切れません。

大切なのは、記号としての「数字」ではなく、具体物を使って体感的に数の概念を理解すること。

お金教育は「お金」という具体物によって、数を視覚的に捉える貴重な経験となるでしょう。

「1円玉が5個で5円」「100円は50円玉と10円玉5個」というように、数の成り立ちや、両替やおつりの計算を通して体感的に簡単な足し算・引き算を学べるのも大きなメリットです。

幼児期からこの経験を積み重ねることで、将来の算数の授業にも役立ちます。「子どもにお金はまだ早い」と制限せず、実際にお金に触れる機会を作ってあげましょう。

 

3.幼少期に家庭でできる「お金の教育」への取り組み5つ

幼少期はまさに「お金の教育」のスタート地点です。

子どもの興味や関心に沿った取り組みを始めてみましょう。

ここからは、家庭でできる取り組みを段階別に5つご紹介します。

 

3-1.子どもと一緒に買い物に行く

最近はネットで買い物をすることも増えましたが、実際に親がお金を払う姿を見ることでお金への興味が湧くきっかけになります。

まずは「お金は何のためにあるのか」「欲しい物を手に入れるためには何が必要なのか」など、お金の役割がわかるように積極的に親子で買い物に行きましょう。

陳列されている品物にはそれぞれ値段がついていて、安いものもあれば高いものもある、といったことに興味を持つようになれば、バランスの良い金銭感覚を身に付けさせるチャンスになります。

なかでも100円ショップや駄菓子屋さんなどは、値段の計算がしやすい商品が多いのでおすすめです。

特に駄菓子屋さんは少額商品が多いので、100円を渡して、「これで欲しいものを買っておいで」といった子どもの買い物体験の場として魅力的です。

「お金は限りあるもの」という価値観を育てられるよう、親子のコミュニケーションも大切にしてみてください。

 

3-2.子どもとお店屋さんごっこをする

子どもが「買い物」の仕組みを理解できたら、お店屋さんごっこをするのもおすすめです。

おままごとの延長として、3歳・4歳くらいから楽しめるようになるでしょう。

おままごとで使う野菜や果物、または実際に使う日用品や、折り紙などで手作りしたものを商品と見立て、おもちゃや手作りの「お金」を使って本格的なお買い物ごっこを楽しんでみてください。

年齢や理解度に合わせて、品物に異なる値段をつけたりおつりを出したり遊びをステップアップして、簡単な足し算・引き算を取り入れられると、さらに学びが広がります。

 

3-3.子どもにお小遣いをあげる

子どもがお金の役割を理解してきたら、お小遣いを導入してみましょう。

「使うこと」と「貯めること」が子どもにとって大きな学びとなります。

お小遣いの渡し方は「定額制」「必要に応じて」「お手伝いの報酬」といくつかのパターンがありますが、計画的なやりくりを学ばせたいのであれば「定額制」がおすすめです。

合わせて「貯金箱」と「お小遣い帳」も用意しましょう。

子どもが自ら管理することでより「自分ごと」として捉えられるようになります。

最初は1週間に一度、少額から始めてみると子どもも管理しやすいでしょう。

お小遣い帳には出入金の記録だけでなく、買ってよかったもの・買わなくても良かったものなど、主観を合わせて記録していくことも有効です。

最初のうちは多少の失敗はつきものですが、あたたかく見守りましょう。

子どもがお小遣いの範囲内でやりくりしていることに関して、大人の価値観を押し付けないことが大切です。

 

3-4.子どもがお手伝いをしたときに報酬を渡す

お小遣いをあげるタイミングとして、定額制とは別に、お手伝いの報酬として不定期に渡す方法もおすすめです。

お金の稼ぎ方や大変さがわかるだけでなく、家事の手間や家庭の中での自分の役割などに気がつくメリットもあるので、ぜひ取り入れてみましょう。

その際に注意したいのが、子どもが「お金のためだけにしかお手伝いをしなくなる」ということがないように、報酬をあげるタイミングをはかることです。

家族の一員として報酬なしで行う日々の小さなお手伝いと、報酬を貰うための手間や時間がかかるお手伝いはしっかり区別するといいでしょう。

(例)

  • 日々のお手伝い:洗濯物をたたむ・食事の準備の協力など
  • 報酬をもらえるお手伝い:洗車を手伝う・庭の雑草を抜くなど

 

3-5.【番外編】お金を扱う絵本やゲームを取り入れる

お金に関する教育を進めるうえで、子どもにもわかりやすいお金の本や、お金を扱ったゲームを活用するのもおすすめです。

最近は小学生以下の子どもにもわかりやすいお金の本が登場しているので、本屋さんでチェックしてみてください。

幼児向けの絵本は、おつかいを取り上げたストーリーのものも多く、低年齢から楽しめるでしょう。

お金を使って売買するボードゲームは、ルールに沿ってプレイできるようになる5歳から6歳ごろから楽しめます。

現実ではありえない額のお金を扱える一方で、お金に関してリアルな部分も体験できるので、遊びながら世の中の仕組みに触れられるのが魅力です。

今回は、おすすめの本とゲームをそれぞれ2種類ずつご紹介します。

 

「お金の教育」におすすめの絵本

1.100円たんけん

100円たんけん

お母さんと子どもが商店街のさまざまなお店をまわって「100円で買えるもの」を探すストーリーの絵本です。100円が高いか・安いかではなく、多種多様な物の価値と照らし合わせて学べるところがポイントです。

日々何気なく見ている光景から、子どもにとってわかりやすい「100円」を通してお金の価値と物の価値を考えられる絶好の機会となります。ひらがな・カタカナのみなので幼児から楽しめますが、小学生の興味も引く内容で読み応え十分です!

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2.あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん

あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん

お金の起源から作り方、世界のお金の紹介を始め、使い方・貯め方・稼ぎ方など、お金にまつわる情報が網羅されており、総ページ数はなんと128ページにも及びます!

本文では漢字が使われておらずイラストも多用されているので、低年齢からでも楽しめるでしょう。子どもが共感できる身近な話題から、興味をどんどん広げる内容が詰まっています。

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「お金の教育」におすすめのゲーム

1.人生ゲーム

人生ゲーム

言わずと知れた、すごろく型のロングセラー商品です。

各プレイヤーが億万長者を目指して職業に就いたり、結婚したり、さまざまな物を購入したりしながら、人生をシミュレーションするかのようにコマを進めるボードゲームです。

扱うお金の桁数が大きいので大人のサポートが必要ですが、ゲームを通して様々な職業を知れたり、計算力を身につけられるのもメリットです。

様々なメーカーから販売されているので、お子さまの興味・関心にあわせて一緒に選んでみるとよいでしょう。

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2.モノポリー

モノポリー

世界中でプレイされているすごろく型のボードゲームです。不動産の売買などの投資をしながら大富豪を目指してコマを進めていく内容で、一見難しそうに思えますが、子どもでも楽しめるルールなのが魅力です。

人生ゲームよりもさらに思考力や交渉力を必要としますが、キッズ向け(対象年齢5歳)のものから、小学生向けのもの、人気キャラクターのモチーフを使ったものなど、様々な種類やレベルがあり、挑戦しやすくなっています。

ただ物を買うだけでなく、ゲームを通して「投資」にも触れることができ、視野が広がるきっかけとなるでしょう。

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4.「生きる力」にもつながるお金の教育を始めよう!

幼児期から小学校低学年の「お金の教育」の目指すところは、お金とは何なのかを知り、自分の生活とお金の関係性やお金の扱い方を理解することです。

日本はこれまで長く「お金の話は子どもの前ではタブー」という価値観があり、家庭の中でお金の話題が上がりにくい側面がありました。

しかし、お金を考えることは生きていくために大切なこと。「お金の教育」は“生きる力”を育むために、親が子どもにできる贈り物のひとつでもあるのです。

多くのことに興味を持ち始める幼少期にこそお金について触れ、学びを深めてお金をうまく扱える基盤を育てていけるといいですね。
 

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