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2~3歳児が後追いする理由とは?ママにべったりな子の対応法

この記事を書いた人

多村美穂 多村美穂

多村美穂

  • 保育士

元保育士のWEBライターです。

保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。

現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。

保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!

「家の中でも外でもママの後をついて回る」 「ママにべったりでなかなか離れてくれない」

2~3歳になったにもかかわらずママにべったりな我が子の姿を見ていると、このままで大丈夫なのか悩んでしまう人もいるでしょう。

この記事では、ママにべったりな原因後追い・べったりはいつまで続くか後追い・べったりする子との関わり方について紹介します。

正しい知識を身につけることで、後追いをしたりべったりしたりする子どもに対し、余裕を持って対応できるようになりますよ。

 

目次

1.ママにべったりな原因

2歳前後の子どもがママにべったりする行動は、成長の自然な過程として起こるものです。

2歳前後になると、1人で歩くなど身体的な成長がどんどん進み、自立していこうとする気持ちが高まります。

その反面、親と離れて過ごすことに不安を覚える時期でもあります。この不安を解消するために、安全基地であり、かけがえのない対象である親にくっついたり後をついて回ったりするようになるのです。

発達心理学者のマーラーは、この時期を「再接近期」と呼んでいます。

 

2.後追い・べったりはいつまで続く?

後追い・べったりは、一般的に就学に向けて徐々に落ち着いてくると考えられています。

子どもの心の中に、自分を守ってくれる親の安定したイメージが確立できるようになり、親と離れる不安に対する耐性が高まってくるからです。

この過程で後追いやべったりした行動は減少し、子どもは自分で新しい経験に挑戦するようになっていくでしょう。

ただし、子どもの成長過程には個人差があるものです。後追いがなかなか終わらない場合でも子どもの個性だと思い、長い目で見守ってあげてくださいね。

 

3.後追い・べったりの対処法~OK対応~

マーラーは、子どもの「自立したい気持ち」と「親に甘えたい気持ち」、両者をくみ取って対応していくことを提唱しています。

この点を踏まえた上で、後追い・べったりの対処法を紹介します。

 

3-1.甘やかしタイムを作る 

子どもが後追いやべったりの行動を見せるときは、不安を解消したいという気持ちを抱えていることが多い傾向です。甘やかしタイムを設けて、子どもとゆっくり向き合ってあげてください。

親子でともに過ごす時間を設けることで、子どもの心も安定していくでしょう。

<具体例>

・寝る前に10分ほどスキンシップをしたり、子どもの話を聞いたりする時間を作る
・時間に余裕があるときに思う存分甘えさせる

 

3-2.子どもに一声かける

親が行動を起こす前に、子どもに一声かけるという方法もあります。

例えば、親が「トイレに行くね、すぐ戻るよ」と伝えることで、親が突然いなくなるという状況を避けられ、子どもは安心感を得られるでしょう。

ただし、子どもの感情を尊重し、無理に離れるよう促すのではなく、穏やかな声で話しかけることが大切です。

 

3-3.自立心を促進させる

自立心を育むことは、後追いやべったりの行動に対しての有効なアプローチです。

子どもが1人でもできることにチャレンジさせ、成功体験を味あわせてあげてください。

「ママがいなくてもできた」という自信は、子どもの自立心を大きく育てるでしょう。

子どもが自立心を持ち、自分で対処できることが増えると、親から離れる際の不安が軽減されますよ。

子どもの自立心を育てるために重要なのは、子どもの自立した行動を褒めるという点です。

「靴をそろえられたね、がんばったね」「ゴミをゴミ箱に捨てられたね」と褒めることで、自分の行動を「成功体験」と認識できるからです。

また、失敗してしまったとしても、挑戦したことを褒めてあげてください。子どもは「失敗しても大丈夫」と思えるようになり、次の行動に挑戦しながらどんどん自立心を育てていくでしょう。

 

3-4.ママ以外の人と過ごす時間を増やす

ママ以外の家族との交流を増やし、子どもが他の大人とも関わる機会を作ってみましょう。

「ママがいなくてもパパがいれば安心できる」という経験を通じて、子どもは新たな環境にも慣れ、他の人との関わりを楽しむようになります。

ただし、子どもがストレスを感じないように、ママ以外の人と過ごす時間は少しずつ増やしていくことが重要です。

例えば、突然パパや祖父母に預けるようなことはせず、はじめはママも同じ空間にいるようにしてあげてください。

子どもがママ以外の大人に慣れてきたら、徐々にママのいない時間を延ばしていくといいでしょう。

 

4.後追い・べったりの対処法~NG対応~

ここからは、後追い・べったりする子どもへのNGな対応を紹介します。

 

4-1.無視する

後追いやべったりの行動が頻繁に見られると、親は子どもの行動にイライラしてしまうことがありますが、無視は避けるべきNG対応です。

子どもの甘えたい気持ちを無視した対応は、後追いを加速させることになりかねません。また、子どもを無視するのは虐待に当たる行為*と言われています。
*『児童虐待の定義と現状』 厚生労働省

余裕がなく無視してしまった場合は、「さっきはごめんね、大好きだよ」と子どもに伝え、安心させてあげてください。

 

4-2.無理やり距離を取る

子どもの後追いやべったりに対して、無理やり親が距離を取るのはやめましょう。

子どもは安心感を求めている時期であり、無理に離れるよう要求すると子どもの不安が増し、逆効果になることがあります。

子どものペースを尊重し、無理に距離を取らずに子どもが自然に離れられるような方法を考えてあげてください。

ただし、イライラした時などに親が自分を落ち着かせることを目的として、一時的に子どもと距離を置くのは有効な方法です。その際は、子どもの周囲の安全を確認し、「すぐに戻るよ」と一声かけた上でその場を離れるようにしましょう。

 

4-3.干渉しすぎる

過度な干渉や過保護な態度は、子どもの自立心を妨げる原因となります。

また、後追いやべったりの行動に対して、過剰に気にかけてしまうと子どもが依存心を強めることがあります。

親は子どもの成長に対して適度な距離を保ちながらサポートし、子ども自身が成長に向き合えるよう促しましょう。

 

5.「ママにべったり」Q&A

ここからは、後追いやママにべったりな行動をする子どもに関するよくある質問に回答していきます。

 

5-1.幼稚園入園までにべったりを直した方がいい?

ママにべったりな行動は成長過程で起こる自然な行動であるため、幼稚園入園前までに無理に直す必要はありません

むしろ、子どもの感情を尊重し、安心感を与えてあげることが大切です。

入園前には、子どもと一緒に幼稚園の話をしたり、幼稚園の行事に参加する機会を増やしたりすることで、子どもが環境に慣れる手助けができますよ。

 

5-2.パパになつかない場合はどうするの?

パパになつかない理由の1つとして、パパとの関わりが少なく、子どもがパパを「安全基地」だと思っていない場合があります。

その場合は、子どもとの時間を増やしていくことが大切です。子どもの好きな遊びを一緒にするなど楽しい時間を共有することで、子どもはパパに対して親しみを感じるようになるでしょう。

また、子どもはいつもと違う状況になると不安を覚えやすい傾向にあります。

そのため、例えば「寝る前はお風呂に入り、歯を磨いて、読み聞かせをする」という流れが決まっている場合は、パパも同じ流れで寝かしつけを行うことで、子どもは安心感を得られるでしょう。

 

6.後追いは成長の過程で起こるもの、子どもをたっぷり甘やかしてあげよう

後追い・べったりは成長の過程で起こる自然な行動です。

たくさん甘えさせながら自立を促すことで、子どもは母親から離れても不安にならなくなっていくでしょう。

「離れていても、私は親から愛されてる」という気持ちは、子どもの自己肯定感や自立心も育てますよ。

忙しい毎日を送る中で、子どもの後追いやべったりした行動に疲れてしまうこともあるかもしれません。しかし、子どもの成長はあっという間です。数年後、後追いしていた子どもを懐かしく、愛おしく思う日がやってくるはずですよ。

 

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参考文献
『乳幼児の心理的誕生―母子共生と個体化 (精神医学選書)』 マーガレット・S. マーラー (著), アニー バーグマン (著), フレッド パイン (著), Margaret S. Mahler (原名), Anni Bergman (原名), Fred Pine (原名), 高橋 雅士 (翻訳), 浜畑 紀 (翻訳), 織田 正美 (翻訳) 2001/9/21
『児童虐待の定義と現状』 厚生労働省
・尾崎 康子,『愛着と気質が母子分離に及ぼす影響』 教育心理学研究/51巻 (2003) 1号

 

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