【1歳~】パズルは何歳からできる?おすすめのパズルや遊び方のコツも解説
この記事を書いた人
小原宏美
- 保育士
大学で音楽療法について学び、卒業後は児童養護施設で4年間勤務。
大学での実習や卒業後の仕事、また自身の子育てを通じて、0歳から高校生まで幅広い年齢の子供達と関わってきました。
現在はWEBライターと並行して、子育てと自分育てのために心理学を勉強中です。
特技はピアノと歌うことです。親子で歌ったり、楽器を演奏する時間を楽しんでいます。
「子どもにパズル遊びをさせたいけれど、何歳からできるの?」
「1歳だと、パズルのピースを口に入れそうで心配」
1歳頃から手先を使う遊びを取り入れたくなる一方で、このような疑問が浮かびますよね。実は、パズルの大きさやデザイン選びに配慮すれば1歳頃からでもパズルで遊べます。
今回は、1歳頃からパズル遊びをするねらいと、おすすめパズルについて解説します。筆者は保育士資格を所持しており、筆者の2人の子どもも1歳頃からパズルを楽しんできました。子どもがパズルで遊べないときの対処法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.パズルは1歳頃からできる!パズル遊びのねらい
パズルが1歳頃からできると考える根拠として、乳幼児の発達過程があります。生後間もない赤ちゃんの視力は0.01~0.02程度ですが、1歳頃になると0.1~0.2程度まで発達すると言われています。
そして、1歳頃になると立体視ができるようになり、奥行きや上下左右、自分と物の距離も把握できるようになるのです。(※参考)
以上の点から、1歳頃になると積み木やブロック遊び、その延長線上でパズル遊びも少しずつできるようになります。ここから、1歳頃の子どもがパズル遊びをするねらいをくわしく解説します。
1-1.集中力が養われる
ひとつのパズルを完成させるには、ある程度の時間集中して取り組む必要があります。子どもの頃からパズルで遊ぶことで、ひとつのことが完了するまでやり遂げられる集中力が養われるのです。
パズルは、やり進めていくうちに徐々に絵柄が完成していくので、子どものモチベーションが持続しやすいです。「完成したらどうなるんだろう?」というワクワク感を感じながら、集中して遊べます。
1-2.記憶力の訓練になる
子どもは、同じパズルを繰り返し遊ぶうちに「このピースとこのピースを繋げれば良い」と、徐々に覚えていきます。同じパズルで何度も遊ぶことで、完成までのスピードが速くなっていき、記憶力の訓練にもなります。
子どもは、ある特定の気に入ったおもちゃで繰り返し遊ぶことがありますよね。パズルも同様で、必ずしも最初から多くの種類を与える必要はなく、お気に入りのパズルで繰り返し遊ぶことで記憶力の向上が期待できるでしょう。
1-3.観察力が高まる
パズルは、記憶力と同時に観察力も鍛えられます。どのピース同士をつなげれば完成するかを記憶するには、ピースの形や絵柄をしっかり見る必要があるからです。
子どもの観察力は、パズル以外の時間でも育っています。たとえば、猫の絵柄のパズルをするとき、自宅で猫を飼っていたり、テレビで猫を見ていたりしていれば、パズルを完成させるのに役立ちます。反対に、パズルで見た絵柄を実際の生活の中で発見し、理解を深めることもあるでしょう。
1-4.想像力が豊かになる
個人差はありますが、おおむね3歳以降になるとパズルの完成形の絵柄から逆算して、ピースを組み合わせを考えるようになります。完成形をイメージしながら遊ぶことで、想像力が豊かになるのです。
また、立体的なパズルの組み立ては「この空間にどのピースがはまるんだろう?」「このピースでどんな形が作れるかな?」と想像できるので、空間認識力を鍛えられます。空間認識力は、将来の算数の図形や展開図の問題で役立ちますよ。
1-5.手先が器用になる
1歳頃の子ども向けのパズルは、指先でつまんで持てる形になっているものが多いです。そして、ピースを枠にぴったりはめるには、つまむ力を調整することも必要になります。以上の点から、パズルは遊びながら指先の力を鍛え、手先を器用にできる効果が期待できるでしょう。
人間は、日常のさまざまな動作で指先を使います。特に1歳頃の子どもは、これからボタンをはめたり鉛筆を持ったり、指先を使う動作を多く学んでいく時期です。パズルで楽しみながら指先を鍛えておくと、日常生活で手先を器用に使えるようになるかもしれません。
2.1歳児が安全に楽しめるパズル選びのポイント
1歳前後の子どもは、おもちゃを口に入れることもあり、パズルで安全に遊べるかどうか気になる方もいると思います。ここから、1歳頃の子どもが安全に楽しく遊べるパズル選びのポイントを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
2-1.ピースが口に入らない大きさである
1歳頃の子どものパズル選びで重要なポイントのひとつが「ピースが子どもの口に入らない大きさである」ことです。1歳頃はおもちゃの誤飲のリスクがあり、ピースの小さなパズルだと、子どもが誤って飲み込んでしまい窒息のリスクもあるためです。
新たにパズルの購入を検討する場合は、まずパズルの箱に書かれている「対象年齢」を確認して「1歳~」と書かれているものを選びます。対象年齢が1歳前後のものは、パズルのピースが大きく、ピースの角が丸いものがほとんどです。
また、磁石(マグネット)のパズルの欠片を子どもが誤飲して、消化管に穴が開いた事例があると消費者庁より注意喚起されています。このような事故を防ぐためにも、パズルの対象年齢を確認し、子どもの年齢に応じたもので遊ぶようにしましょう。
2-2.子どもが持ちやすい工夫がされている
1歳頃の子どものパズルは、ピースに持ち手がついているなど、持ちやすい工夫がされているものがおすすめです。1歳頃の子どもは、指先の力が徐々に発達しているものの、握力は低く、細かい動作は苦手な時期です。子どもの手ではつかみにくいピースデザインのパズルだと、上手く扱うことができなくて、やる気が挫かれてしまうこともあります。
たとえば持ち手が付いているもの以外では、型はめパズルが挙げられます。型はめパズルは、ひとつのピースが立体的で大きいので、小さな手でも安定してつかむことができ、楽しく遊べますよ。
2-3.子どもが好きなジャンルのデザインを選ぶ
子どものやる気を引き出す工夫として、子どもが好きなジャンルの模様を選ぶのがおすすめです。動物やお花、電車など、子どもが好きなモチーフがあれば、好きなジャンルと同じ絵柄のパズルを用意すると子どものやる気が高まります。
1歳頃の子どもにとって、パズルは初めて触れる未知の存在です。そのような時、子どもが好きな絵柄のパズルだと、興味を持って取り組む可能性が期待できます。
自然や車以外にも、子どもが好きなアニメキャラクターのパズルを選ぶのも良いでしょう。
3.1歳~1歳半におすすめのパズル3選
ここからは、1歳~1歳半頃の子どもにおすすめのパズル3選をご紹介します。はじめてのパズル選びの参考にしてくださいね。
3-1.マテル(MATTEL) フィッシャープライス(fisher price) インファント はじめてのブロック レインフォレスト
こちらの型はめパズルは対象年齢6か月からとなっており、価格もお手頃なので、はじめてのパズルにおすすめの商品です。
カラフルな図形のブロックは、視力が発達途中の幼児の目にも留まりやすく、楽しみながら遊べますよ。
世界で一番厳しいとされる欧州玩具基準で作られたパズルで、安全性にも配慮されています。
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3-2.ピックアップパズル 木製 型はめ 知育玩具 1歳 Gollnest&Kiesel ゴルネスト&キーゼル リフトアウトパズル マイジャーニー
続いてご紹介する型はめパズルは対象年齢1歳からです。ピース部分に丸みのある突起のような持ち手がついており、1歳頃の子どもでも簡単に持つことができます。
ヘリコプターや車にヨットなど、全部で5ピースとなっており、乗り物が好きな子どもへのプレゼントにもおすすめです。
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3-3.くもん出版(KUMON PUBLISHING) くもんのジグソーパズル STEP1 どうぶついっぱい
こちらは対象年齢1.5歳~のパズルです。このピースには持ち手がついていないため少し難易度が上がりますが、可愛い動物のモチーフに興味を持つ子どもも多いです。実際に、筆者の子ども達も2歳以降にこのパズルでよく遊んでいました。
1箱の中に2ピース・3ピース・4ピース・6ピースのパズルが各2セットずつ入っており、簡単なものからはじめて徐々に難易度を上げていきたい方におすすめですよ。
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4.1歳頃の子どもがパズルを上手にできないときの対処法
1歳頃の子どもがパズル遊びをすると「なかなか上手にできなくて悩んでいます」という保護者のお悩みを耳にします。ここからは、子どもがパズルを上手にできないときの対処法を、保育士の視点から解説します。
4-1.完成させようとせず楽しく見守る
子どものパズル遊びは、最初からキッチリ完成させようとせず、まずはパズルの形や絵柄を楽しむことからはじめましょう。もし、パズルが完成できなかったとしても「頑張ったね」「面白かったね」と、子どもの気持ちに寄り添うことで、次への意欲に繋がります。
パズルが完成したときは「きれいな絵が完成したね」「難しかったけど、諦めないで頑張ったね」などと褒めることで、子どもは達成感を感じられます。子どものやる気を促し、難しいパズルにも挑戦する意欲が高まるでしょう。
4-2.最初は親がパズルのやり方を見せてあげる
子どもがパズルで上手に遊べない理由のひとつに「遊び方が分からない」点があげられます。1歳頃の子どもにとって、パズルは生まれてはじめて触れるおもちゃなので、遊び方が分からないのは自然なことですよね。
このような時は、親がまずパズルで遊ぶ様子を子どもに見せてあげると、徐々に遊び方を理解していきます。たとえば型はめパズルの場合、子どもはパズルの図形に「正しい向き」があることが最初は分かりません。そこで、親が図形の向きをくるっと変えてストンと落ちるところを見せてあげると、子どもも真似したくなりますよ。
4-3.パズルに集中できる環境を作る
親がパズルに集中できる環境を整えてあげることも大切です。たとえば、テレビを消して静かな空間にするだけで、子どもは集中しやすくなります。
また、子どもがパズルに集中しているときに親が声をかけると、集中が途切れることもあります。親は必要なとき以外はなるべく手を出さず、静かに見守りましょう。
一方、幼児の集中力は「年齢+1分」とされており、1歳なら1~2分程度です。子どもにより個人差はありますが、1歳頃の子どもがパズル遊びを途中で止めてしまうのは、自然な現象でもあります。
子どもがパズル遊びに飽きたら、他の遊びに移って構いません。型はめパズルなどの立体パズルは、積み木として遊べるものもあります。ひとつの遊び方にとらわれず、まずは親子で楽しくパズルに触れてみましょう。
5.パズルは1歳頃からできる!親子で楽しみながら取り組もう
パズルは1歳頃から遊べます。パズルの大きさや持ちやすさなど、年齢に応じたパズルを選ぶことで、より安全に楽しめますよ。
最初はパズルを完成できなくても問題ありません。子どものペースにあわせながら、親子で楽しくパズルに触れるところから始めてみましょう。
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