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入学準備に「ひらがな」はプリントで練習した方がいい?子どもの発達段階との関係

この記事を書いた人

佐藤 佐藤

佐藤

  • 社会福祉士
  • 幼稚園教諭
  • 保育士

保育・福祉関係の大学卒業後認定こども園に勤務。

多様な教育を学ぶため、シュタイナー園で働いた経験もあります。

現在は妊活をしながらフリーライターをしています。

好きなことはギターと絵を描くこと。自分の経験を生かした発信に挑戦中です。

小学校への入学は、子どもにとっても大人にとっても大きな出来事のひとつです。

学用品の準備はもちろん、小学校入学後に使う「ひらがな」の習得度合いについて気になる人もいるでしょう。

「ひらがなは入学前にやっておいたほうがいいのか」「どのくらい覚えておいたらいいのかわからない」「他の家庭はどうしているのだろう」、そんな疑問をありませんか?

この記事では、小学校入学前までにどの程度ひらがなを覚えていたらよいのか、家でのひらがなの教え方について紹介します。

5歳児を担任したことがある保育士の筆者が、経験や見聞きしたことを踏まえて解説していくので、入学準備の参考にしてくださいね。

 

目次

1.子どもがひらがなを書けるようになる発達段階

入学

ひらがなの習得度合いについてお伝えする前に、子どもが文字を書けるようになる発達段階について紹介します。

子どもは以下の3段階を追って、ひらがなが書けるようになる傾向が見られます。

  1. ぎざぎざや曲線のような線が書けるようになる
  2. ひらがなを見て、真似して書いてみようとする
  3. ひらがなを見て正しく書けるようになる

発達は順番に進んでいくものなので、段階を飛ばしては書けるようになりません。

一つひとつの段階をくわしく説明していきます。

 

1-1.ぎざぎざや曲線のような線が書けるようになる

第1段階として、筆記用具を使ってぎざぎざや曲線のような線が書けるようになります。

ひらがなは複数の線で構成されています。特に漢字と比べて曲線を描くことが多く、手首を使って滑らかに線が引けないとうまくカーブが描けません。

子どものころに「あ」「お」のような曲線を描く文字を苦手とした人もいることでしょう。

様々な線が書けるようになることで、ひらがなを書く際に必要な手首の動きが身につけられるようになりますよ。

ひらがなを身につける第一歩として、線のなぞり書きをするのも手です。直線やぎざぎざ、曲線など様々な線が書かれた紙を用意して、迷路感覚で楽しく取り組むのもいいですよ。

 

1-2.ひらがなを見て、真似して書いてみようとする

様々な線が書けるようになってひらがなに興味がわくと、真似をして書いてみようとする姿が出てきます。

書こうとする意欲はありますが、まだ正確には書けません。形が歪であったり、向きが反対になっていたりすることもあるでしょう。鏡文字が生まれてくるのもこのころです。

この時期に厳しく間違いを指摘すると、子どもの文字を書きたい気持ちをそいでしまうことがあります。

子どもによってはやる気がそがれ、ひらがなから離れてしまうこともあるでしょう。次第に正しく書けるようになっていくので、子どもの書けた喜びを共有し、認めるようにするといいですよ。

 

1-3.ひらがなを見て正しく書けるようになる

ひらがなを書くことに慣れてくると、少しずつ正しく書けるようになります。

ひらがなの書き始めは文字を大きく書く子どもが多いです。慣れてくると少しずつサイズを抑えて書けるように変化していきますよ。

ひらがなを書くときは大きめの紙を用意すると、子どもが書きやすいのでおすすめです。

正しく書けるようになるには個人差があるため、子どものペースに合わせて温かく見守るといいでしょう。

 

2.ひらがなの練習はしたほうがいい?気になる保護者の声

ノート

ひらがなの練習について、筆者が5歳を担任していたとき実際に聞いた声を紹介します。

子どもがひらがなを覚えていた家庭では、大きく分けて以下の3つの傾向が見られました。

  1. 家でひらがなを練習するプリントやドリルに取り組んだ
  2. 未就学児向けの塾に通った
  3. 園でひらがなを覚えてきていた

各家庭、子どもの様子に合わせてやり方を工夫していましたよ。

他の家庭の様子が気になる方は参考にしてくださいね。

 

2-1.家でひらがなを練習するプリントやドリルに取り組んだ

家でひらがなの練習をするために、身近な教材を使用している家庭もありました。教材の種類は書店で売られているドリルから、ネットの無料プリントまで様々でしたよ。どの家庭も子どもの様子を見て教材を選び、渡していました。

ただし最初はやる気になっても、少しずつ子どもの興味が薄れる場合があります。

その場合は次のような対策がおすすめです。

  • 親も一緒にやる
  • 時間を決めて取り組む
  • できたらシールを貼る

すぐにいい方法が見つかった家庭もあれば、何個か試して落ち着いた家庭もありました。

ただ教材を準備して終わりではなく、子どもの様子に合わせて工夫するといいでしょう。

 

2-2.未就学児向けの塾に通った

ひらがな習得の方法として、未就学児向けの塾に通う家庭もありました。

通い始めた理由は「上の子も通っていたから」「就学後の勉強についていけるか心配だから」と家庭により異なります。地域や園によっても塾に通う子どもの割合は異なり、筆者が勤めていた地域では少数派で、自宅で学習に取り組んでいる家庭が多く見られました。

ひらがなを覚える選択肢として塾を考えている人は、入塾先や子どもの様子を踏まえて検討するといいでしょう。

 

2-3.園でひらがなを覚えてきていた

家では教えてないのに子どもがひらがなを覚えていたケースとして、園でひらがなを覚えてきた場合があります。

園によっては独自カリキュラムとして、ひらがなや漢字を教えているところもあります。

またお昼寝がある園では、5歳になると就学を見据えてお昼寝がなくなります。日中のカリキュラムとして行っていなくても、起きている時間を活用してひらがなを教えている園もありますよ。

教える内容は自分の名前からひらがな全てと、園によって範囲が異なります。指導範囲によらず、園では子どものペースに合わせて保育者が指導していますよ。自分で書けるようになることが嬉しく、喜びを持って取り組む子どもが多く見られます。

気になる人は園のパンフレットを確認したり、他の保護者や先生に聞いてみるといいですよ。

 

3.お家で取り組める!ひらがなの練習法3選【対象年齢別】

勉強する子ども

ひらがな学習が気になる人に向けて、お家で取り組める練習法を3つ紹介します。

  1. ひらがなを練習できるプリントやドリルに取り組む
  2. お手紙ごっこをする
  3. 子どもと一緒に絵本を読む(ひらがなの練習に興味がない子ども向け)

対象年齢や注意点も合わせて紹介するので、参考にして取り組んでみてくださいね

 

3-1.ひらがなを練習できるプリントやドリルに取り組む

  • 対象年齢の目安:4歳~
  • 必要な物:鉛筆、けしごむ、プリントもしくはドリル
  • やり方:ひらがなのプリントを用意し、内容に沿って練習する
  • 注意点:子どものレベルに合ったプリントを使用しましょう

最初から難しいものを使うと、学習に対して嫌悪感を抱く場合があります。かんたんなものから始め、子どもの様子を見てレベルを上げていくといいでしょう。

おすすめのドリル:くもん出版編集部「やさしいひらがな1集」

くもん出版編集部「やさしいひらがな1集」

かんたんなひらがなから練習できる、取り組みやすいドリルです。練習の部分では、なぞり書きの色が薄くなったり文字の一部が消えたりするため、自分でひらがなを書くのを段階的にサポートしてくれますよ。

 

3-2.お手紙ごっこをする

  • 対象年齢の目安:5歳
  • 必要な物:鉛筆、けしごむ、レターセット、ひらがなの本
  • やり方:家族に手紙を出す。一緒にひらがなを見ながら書く
  • 注意点:レターセットは線の幅が広めのものを選ぶ

ひらがなを書き始めの時は文字を大きく描くことが多いため、紙は大きい方が書きやすいです。場合によっては無地の紙を使用するのも方法のひとつですよ。

手紙を書いていると、仲良しの友だちにも書きたくなる子どもが多く見られます。

ただし園によってはトラブル防止の観点から、園内で子ども同士が手紙のやり取りをすることを禁止している園もあります。もし友だちに渡したい場合は、園のルールを確認してからにしましょう。

 

3-3.子どもと一緒に絵本を読む(ひらがなの練習に興味がない子ども向け)

  • 対象年齢の目安:4歳
  • 必要な物:子どもの興味に合った絵本、鉛筆、紙
  • やり方:子どもと一緒に絵本を読む。1通りお話を読み終わった後にひらがなを指さし「〇〇(名前)の名前と同じ〇だね」と興味を持てるように声掛けし、脇に用意しておいた紙に大きく文字を書く
  • 注意点:子どもがひらがなに興味を持った場合はいいですが、あくまで絵本のお話を大切にしながら読み進めましょう

絵本の世界観を大切にしつつ、終わった後にひらがなについて触れられるといいですよ。

 

4.就学までにひらがなの練習はどこまで必要?

新一年生

ここまでひらがな習得までの発達段階や保護者の声、実際にお家で練習する方法について紹介してきました。

就学までに求められる習得段階としては、ひらがなに関心を持っている程度でいいでしょう。

保育所や幼稚園、認定こども園の各要領に、ひらがなに親しみを持つことが内容として取り上げられています。

就学前の幼児期に育ってほしい姿としても、遊びを通してひらがなに触れることが挙げられていますよ。

入学準備として、必ずひらがなを覚えなければいけないわけではありません。

子どものペースに合わせて、個々の関心の方向に適したやり方でひらがなに触れられるといいですね。

 

5.子どものペースに合わせてひらがなに触れてみよう!

ランドセル

小学校入学準備として、必ずしもひらがなを覚える必要はありません。

無理なく子どもの好みに沿ってひらがなに触れ、興味を持てるようにしておくことが大切です。

あくまで遊びとして楽しむことを重視しながら、ひらがなに触れてみてくださいね。

 

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