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夏休みの宿題が終わらない…計画表作りのポイントと解決法を紹介

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  • 小学校教諭

小学校教諭として5年間勤務、主に低学年と特別支援学級の担任を経験。

身近に発達障がいの家族がおり、特別支援教育について勉強してきました。

現在は、1歳の息子の育児をしながら、教育や家事・育児に関することをブログやSNSで発信しています。

子どもとの時間を最優先にしながら、自分のやりたいことに挑戦していくのが目標です!

「毎年、夏休みの宿題が終わらなくて困る」「計画倒れにならないためにはどうしたらいいの?」など、お悩みはありませんか?

この記事では夏休みの宿題計画表を作るときのポイントを紹介します。

夏休みの宿題が終わらない原因や、宿題を計画通りに進めるために大切なこともあわせて解説しているので、ぜひ最後までお読みください!

 

目次

1.夏休みの宿題が終わらない原因

まずは、夏休みの宿題が終わらない原因について解説します。

 

1-1.宿題の量を把握できていない

夏休みの宿題が終わらない原因の一つは、「宿題の量を把握できていないから」だと考えられます。

夏休みにはたくさんの宿題が出ます。

  • 夏休みドリル
  • 読書感想文
  • 自由研究や自由工作
  • 植物や生き物の観察日記
  • 絵画や習字

これらの宿題をすべて計画表に入れておかないと、あとで見落としがあったり時間を確保できなかったりしてしまいます。

 

1-2.夏休みはイベントが多い

夏休みはイベントが多いことも、宿題が終わらない原因の一つです。

旅行や帰省、夏祭りやプールなど、夏休みには子どもにとって楽しみな行事やイベントがたくさんあり、つい宿題を後回しにしてしまう傾向があります。

もちろん、家族や友だちと一緒に過ごす時間も大切ですので、夏休みにどんなイベントがあるのか見通しを持って計画を立てることが重要です。

 

2.夏休みの宿題計画を作るメリット

夏休みの宿題計画表を作ることにはどんなメリットがあるのでしょうか?

ここでは3つのメリットを紹介します。

 

2-1.時間管理能力を養う

計画表を作ることで、子どもの時間管理能力を養えます。

夏休みの宿題は、毎日課される宿題と異なり長期間にまとまった量の課題が出されます。たくさんの宿題に取り組む日を作ったり、逆に休みの日を設けたりすることができるのも、夏休みの宿題の特徴です。

始業式までに宿題を終わらせるため、いつ・どれくらいの量の宿題に取り組むのかを考えることは、時間管理能力を養うことに繋がります。

これは、締め切りに間に合うように課題を提出したり、限られた期間で試験に向けて勉強したりするなど、日常生活や学習でも役立つスキルです。

 

2-2.自発的な学習に繋がる

宿題の計画表を作ることは、子どもの自発的な学習にも繋がります。計画表を作成し、その通りに進めることで、勉強の習慣を身につけることができます。

また、「やりなさい」と言われたからやるのではなく、自分で計画を立て「この日にこの宿題をやる」と決めることで、自発的に宿題に取り組むようになるでしょう。

 

2-3.達成感が得られる

計画通りに宿題を進められたり、自分から学習に取り組めたりすることは、子どもたちが達成感を得るきっかけになります。

計画表を作ることで、その日のノルマを達成できたかどうかを視覚的に確認できるので、モチベーションアップにも繋がりますよ。

 

3.夏休みの宿題計画を作るときのポイント

ここからは、夏休みの宿題計画を作るときのポイントについて解説します。

 

3-1.宿題の全体量を把握する

1つ目のポイントは、宿題の全体量を把握することです。

夏休みの宿題には3つのタイプがあります。

  • ドリルやプリントなどの少しずつ分散させて進めるタイプの課題
  • 音読や観察日記などの毎日継続して行うタイプの課題
  • 絵画や読書感想文など、ある程度まとまった日数をかけて取り組むタイプの課題

計画をたてるときには、宿題のタイプに合わせて予定を考えることが大切です。

 

3‐1‐1.少しずつ分散させて進めるタイプの課題の場合

できるだけ毎日一定の量をコンスタントに進められるようにしましょう。

全体の量(ページ数や枚数)を宿題ができる日の日数で割り、一日に進める量を設定します。

 

3-1-2.毎日継続して行うタイプの課題の場合

このタイプの宿題は、先取したりまとめて取り組んだりすることはできません。

他のタイプの宿題の一日の量を調整することで、毎日取り組めるように工夫しましょう。

 

3-1-3.ある程度まとまった日数をかけて取り組むタイプの課題の場合

計画を立てるときに忘れがちなのが、このタイプの宿題です。

じっくり時間をかけて取り組む必要があるので、夏休みの後半にまとめて取り組むのはおすすめできません。

  • 読書感想文なら本選びから書き終わるまで2週間
  • 自由研究なら1週間
  • 絵画や工作なら1~3日間程度

このように宿題にあわせて、それぞれ日数を確保する必要があります。ある程度余裕をもって日数を設定し、宿題計画に入れるようにしましょう。

 

3-2.旅行やイベントなどの予定を見通す

2つ目のポイントは、旅行やイベントなどの予定を見通すことです。

夏休みの計画を立てるときにありがちなのが、旅行やイベントなどで「勉強できない日」を見落としてしまうことです。

楽しいイベントの日に宿題の予定を入れてしまうと、当然勉強へのモチベーションは上がりませんし、何よりイベントを楽しむこともできなくなってしまいます。

家族や友だちと予定がある日は、「勉強できない日」と割り切って計画を立て、メリハリのついた学習習慣にすることが大切です。

 

3-3.余裕をもって終わるように日程を設定する

3つ目のポイントは、余裕をもって終わるように日程を設定することです。

予定は計画通り進めることが大切ですが、その通りいかないこともあります。夏休み最終日ギリギリまで宿題の予定を入れるのではなく、始業式の1週間前くらいには宿題が完了できているように計画を立てましょう。

もし、宿題を予定通り進められなかったとしても、計画に余裕をもたせておくことで「終わらない!」という事態を防ぐことができます。

 

4.夏休みの宿題計画を作る5ステップ

ここからは、実際に夏休みの宿題計画表を作るときの5つのステップをご紹介します。

 

4-1.宿題の全体量を確認する

まずは、どんな宿題がどれくらいあるのかを紙に書きだして確認しましょう。

学校から配布されるプリントを眺めて確認するだけでなく、実際に書き出すことで宿題の全体を「見える化すること」が大切です。

このとき、ドリルなら具体的なページ数を、プリントなら枚数など具体的な数字をメモしておきます。

 

4-2.計画表を用意する

次に、夏休み専用の計画表を用意しましょう。

自宅で使用しているカレンダーや、学校で配られたものがある場合はそれでもOKです。子どもが直接書き込みできるように、ある程度の大きさがあるサイズのものがおすすめです。

 

4-3.旅行や行事の予定、宿題完了日を書き込む

続いて、用意した計画表に夏休みの予定を書き込みます。

旅行や帰省、夏祭りなど、特に大きなイベントは書きもらしがないようにしましょう。あらかじめ夏休みの予定を把握し、「この日は勉強ができない」と分かるようにしておくことで、計画倒れを防ぐことにつながります。

あわせて、「この日までに宿題を終わらせる!」という宿題完了日も記入しておきましょう。始業式の1週間前には終わるように設定しておくと安心ですよ。

 

4-4.絵画や自由研究に取り組む期間を決める

夏休みの予定の記入が済んだら、絵画や工作、自由研究、読書感想文に取り組む日や期間を書き込みます。

ドリルやプリントのような、1日の作業量や取り組む期間を調整しやすい宿題よりも、先にこれらの調整が難しい宿題を予定に書き込むことが大切です。

内容によって必要な期間が異なりますので、読書感想文の本や自由研究・工作の内容は早めに決めておきましょう。

 

4-5.1日のノルマを設定する

最後に、毎日取り組む宿題やドリル、プリントのようなコンスタントに進める宿題の1日のノルマを設定します。

全体のページ数または枚数を勉強できる日数で割り、1日の量を計算しましょう。

例えば、ドリルのページ数が60ページ、勉強できる日が20日あった場合は以下のように考えられます。

60ページ÷20日=3ページ

上記のとおり、1日に取り組むページ数は3ページとなります。

ドリルやプリント類は夏休みの前半に多めに取り組んだり、余裕がある期間にまとめて取り組んだり、夏休みの予定や子どもの性格に合わせて調節することも重要です。

1日のノルマを達成できたら計画表に記録を残すと、あとで見返したときにどこまで進んだか一目で分かるのでおすすめですよ。

 

5.夏休みの宿題を計画通りに進めるためには?

しっかり計画表を作ることができても、なかなかその通りに進められないのが現実です。途中でモチベーションが下がったり、急な予定が入ったりしてしまうこともあるでしょう。

そこで、夏休みの宿題が計画倒れにならないようにするにはどうしたらいいのかご紹介します。

 

5-1.計画表をすぐ見えるところに貼る

自分で作った計画表は、すぐ見えるところに貼りましょう。できればリビングなど家族の目に入りやすいところがおすすめです。

子どもに「今日の宿題はやったの?」と声をかけなくても、計画表を見るだけで進捗状況を共有できるので、子どものモチベーションを損なう心配もありません。

どこまで進んだか自分で確認ができると、やる気も継続しやすくなります。

 

5-2.兄弟や友だちと進み具合を共有し合う

宿題を計画通りに進めるためには、一人で黙々と取り組むより他人と競争したり励まし合ったりしながら進めるのが効果的です。

夏休み中、公園や習い事などで友だちと進捗状況を確認し合い、お互いモチベーションを高め合いましょう。兄弟がいる場合には、兄弟間で目標を共有し合うのもおすすめです。

 

5-3.予備日や休養日を設ける

宿題の予定を詰め込みすぎてしまうと、余裕がなくなりモチベーションが下がってしまいます。

計画を立てる段階で「休養日」を設定し、リフレッシュできる日を用意することも大切です。

「今日、明日分のノルマも終わらせて明日はお休みの日にしよう!」など、自分で柔軟に対応するのも良いでしょう。

 

6.夏休みの宿題を計画通り終わらせるには最初が肝心!

「夏休みの宿題が終わらない!」という問題を解決するためには、最初の計画表作りが非常に重要です。

つい、子どもにまかせっきりにしてしまいがちな夏休みの宿題ですが、長期間の見通しを持ったり毎日のタスクを管理したりするのは、子どもにはまだ難しいのが現状です。

計画表を作るときには、予定を見通せているか、計画性に無理はないかを大人が見てアドバイスをしてあげる必要があるでしょう。

夏休み前に少しじっくり時間をかけて計画表を作り、有意義な夏休みにしていきましょう。

 

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