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小学生の学習習慣はいつから?入学前に家庭でできる方法【5歳・6歳】

この記事を書いた人

りけ りけ

りけ

  • 司書教諭
  • 幼稚園教諭
  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 小学校教諭

大学卒業後、海外の日本人学校や国内の小・中学校にて5年間勤務。

現在は、3歳と1歳の子どもの子育てに奮闘中のママです。

絵本の読み聞かせや知育玩具を手作りして遊ぶのが得意です。

小学校入学前はいつから勉強や学習習慣をつけた方がいいのか悩んでいませんか?

この記事では、小学校の教員免許を持つ筆者が、教員時代に聞いた小学校1年生の保護者からのリアルな声をもとに、小学校入学前に勉強・学習習慣を身につけるメリットや具体的な方法を解説します。

「小学校に入学してからいきなり勉強を始めるのは不安」
「勉強や学習習慣を家庭で身につけさせる具体的な方法が知りたい!」

そんな方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

 

目次

1.小学校へ入学前に勉強・学習習慣を身につけるメリット

小学1年生の担任をしていた経験から、勉強や学習習慣は「入学前に身につけておいた方がいい」というのが筆者の回答です。

勉強や学習習慣は、お子さんの「学びの土台」になります。

この「学びの土台」を5・6歳の時期から作ることで、入学後の学校生活や家庭学習をスムーズに始めやすくなります。

ここからは、入学前に勉強や学習習慣を身につけるメリットについて詳しく解説します。

 

1-1.学びの土台ができ、子どもの「学びたい」が増える

入学前に、勉強や学習習慣を身につけておくことは、子どもの「学びの土台作り」につながります。

学びの土台とは、学習や新たな挑戦を「楽しい!」と思える経験を積み重ねることで育まれる、子ども自身の「学びたい」という気持ちです。

学びの土台ができると、子どもは主体的に学ぶ習慣がついていきます。

文部科学省でも、子どもの「生きる力」を育むために必要な基盤の1つとして、学習習慣の確立を重視しています(参考:人間力の向上を図る教育内容の改善)。

問題に対して自ら解決策を考えること。新しいことに興味を持った時に自分から学びを深めることなど、「生きる力」を育む上で、学習習慣は重要な役割を果たします。

勉強や学習習慣は、「学び」の入り口です。親子で学習習慣を身につけて、子どもが学びを体験する機会を増やしていけるといいですね。

 

1-2.入学後の学校生活や家庭学習がスムーズに始められる

入学前に「机に向かう習慣(=学習習慣)」を身につけておくと、入学後の学校生活や家庭学習に対する壁が低くなるでしょう。

小学校では、一定の時間、椅子に座って授業を受けます。入学前に机へ向かうことに慣れていると、「授業を受けるという環境」へも適応しやすくなります。

また、家庭学習に取り掛かりやすくなったり、宿題を短時間で集中して終わらせたりすることにもつながります。

幼児期から机に向かう習慣をつけておくと、入学後の授業や宿題などの家庭学習にも違和感なく向き合うことができるでしょう。

 

1-3.学習について、親子の信頼関係ができる

入学前に勉強や学習習慣を身につけておくことは、親子の信頼関係づくりにもつながります。

小学校1年生の宿題では、親が子どもの宿題に関わる機会が多いです。その際、親子とも宿題でつまずきや悩みを抱えてしまうことがあります。

具体的な悩みの例を挙げると、

・宿題の間違いを親が指摘しても、絶対に直さない
・宿題をやっていないのに、「もう宿題は終わった」「今日の宿題はない」と親に嘘をつく

など、親子の信頼関係ができていないことが原因の1つとして考えられます。

入学前から勉強や学習習慣を親子で身につけ、丸付けや見直しを楽しく行う習慣ができていれば、宿題での悩みを抱えることも少なくなりそうですよね。

 

2.子どもの勉強・学習習慣に関する家庭での困りごと

ここからは、子どもの学習習慣に関する家庭での困りごとを紹介します。

「小1の壁」と言われるように、保育園や幼稚園から小学校へ進学した際の環境の変化は大きく、その変化につまずくお子さんや保護者は多くいます。

特に、お子さんが小学校に入学すると、多くの保護者が「学校の宿題」に悩みを抱えます。

今回は、筆者が小学校1年生の担任をしていた頃、保護者からよく聞いた宿題に関するお悩みを2つ紹介します。

 

2-1.宿題に取り掛かるのが遅い

よく耳にする悩みの1つは、宿題に取り掛かるのが遅いことです。私が保護者の方から実際に聞いた、リアルな声を紹介します。

・「家に帰るとソファーでだらだら…。早く宿題をしなさい!と言っても、テレビを見たりおやつをだらだらと食べ始めたりして、なかなか宿題を始めません
・「友達との遊びを優先させてしまい、宿題に取り掛かるのはいつも夕食後。帰宅した夫に叱られて、やっと宿題を始める…ということが日常で本当に困っています」

ポイントは、「宿題に取り掛かる」というところにつまずきを感じるお子さんが多いことです。

小学校1年生の宿題は比較的簡単なものが多く、むしろ初めての宿題を楽しんでいるお子さんも多いです。

帰宅後は遊んで寝るだけだった生活の中に、「宿題をする時間」をどのようにしてつくるか?ということに頭を抱える保護者は少なくないようです。

 

2-2.集中して宿題に取り組めない(時間がかかる)

もう1つの悩みは、宿題に集中して取り組めないことです。

・「宿題をはじめてもすぐに手が止まります。鉛筆や消しゴムで遊び始めてしまい、なかなか集中して取り組めません
・「集中すれば10分もかからないようなプリントでも、1時間ほどかけてだらだらとやっており、見ているこちらがイライラしてしまいます…」

宿題に取り掛かることはできても、集中して終わらせることができなかったり、ついだらだらと宿題に取り組んでしまったりするお子さんも多いですよね。

 

2-3.学習習慣を身につけることが解決の近道に

「宿題に取り掛かるのが遅い」「集中して宿題に取り組めない」というお悩みの解決方法は、「机に向かう習慣」を身につけることです。

机に向かう習慣が身についていれば、宿題に取り組むことへの抵抗感は少なくなります。決まった時間内に宿題を終わらせることも可能になるでしょう。

しかし、机に向かう習慣を身につけるには、ある程度の時間がかかります。今、5・6歳のお子さんをお持ちの保護者の皆さんには、少しでも早い時期から机に向かう習慣を身につけることをおすすめします。

 

3.小学校入学前に勉強・学習習慣を身につける方法

ここからは、入学前に学習習慣を身につけるための具体的な方法を紹介していきます。

 

3-1.子どもが好きな勉強から始める

勉強や学習習慣を身につける上で大事なことは、「勉強や学習を嫌いにさせない」ことです。

「入学前にひらがなを書けるようにしたい!」「計算ができるようにしたい!」という保護者の方の気持ちもわかりますが、まずは「楽しく机に向かう習慣」を身につけることの方が大切です。

読書やお絵描き、塗り絵やめいろなど、お子さんが楽しいと思える内容で構いません。一緒に楽しく机に向かう時間をもつことから、意識して始めてみてくださいね。

 

3-2.短時間から始める

初めは、机に向かう時間をできるだけ短めに設定しましょう。

子どもが集中できる時間は、「年齢+1分間」だと言われています。

例えば、5歳のお子さんだと集中して机に迎える時間は6分間、6歳のお子さんだと7分間が目安です。

初めは、これよりも短い時間でも大丈夫です。慣れてきたら、少しずつ時間を長く設定してみましょう。

このとき、残り時間が見えるようなタイマーを利用すると便利ですよ。

 

3-3.机に向かうのは毎日できるだけ同じ時間帯にする

机に向かう時間は、できるだけ同じ時間帯に設定することが大切です。

「帰宅後の10分間」「夕食前の10分間」など10分間でいいので、親も一緒に机に向かえる時間に設定してみましょう。

同じ時間に机に向かう習慣を身につけることで、決まった時間に机に向かうことへの子どもの抵抗感が少なくなります。

また、帰宅後に机に向かう習慣ができていれば、入学後も自分から進んで宿題に取り組むことができるようになります。

 

3-4.子どものやる気を持続させるための工夫をする

子どものやる気は、ちょっとしたことがきっかけで簡単に上がったり下がったりしますよね。子どものやる気が持続する工夫としておすすめなのは、カレンダーにシールを貼る方法です。

机に向かうことができたら、その日の枠に子どもの好きなシールを貼りましょう。

好きなシールを張ることがお子さんのモチベーションにもつながります。シールが貯まる過程を見えるようにしておくと、子どもも達成感を感じやすくなり、やる気をUPにもつながります。

 

3-5.親も子どもと一緒に学ぶ

子どもが机に向かうときには、保護者も一緒に机に向かうのがおすすめです。なぜなら子どもの一番の手本は、親である皆さんだからです。

読書や仕事でもいいですし、資格の勉強にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

一緒に机に向かい、親が学ぶ姿を近くで見せることで、子どもは親の真似をし、進んで机に向かうきっかけにもなりますよ。

 

4.勉強・学習習慣を楽しく身につけるために親が心がけたいこと

子どもがより勉強や学習習慣を楽しく身につけるためには、親の心がけがとても大切です。

ちょっとしたことですが、意識するだけで子どもの反応は大きく変わりますよ。順番に紹介していきます。

 

4-1.机に向かう前も後も、叱らない

まずは、子どもをなるべく叱らないことが大切です。誰でも、叱られるとやる気は下がってしまいますよね。

例えば、約束した時間に勉強を始めないときには、「早くやりなさい!」と叱るのではなく、「時計を見てごらん、時間だよ。」と子どもに気づかせるような働きかけを心がけます。

子どもが宿題を間違えたときは、「何でできないの!」と叱るのではなく、「何で間違えちゃったのかな。一緒に考えてみよう」と子どもに寄り添う姿勢を見せるようにしましょう。

 

4-2.子どもの意思を尊重する

勉強や学習をするのは、親ではなく子どもです。宿題するときは、親があれこれ決めて指示をするのではなく、なるべく子どもの意見や思いを聞くようにしてみましょう。

例えば、机に向かう時間や実際に学習する内容も、できる限り子どもに選ばせてみてください。

そうすることで、子どもは「やらされている」のではなく、「自分から進んでやっている」というように主体性をもつことができるようになります。

子ども自身が主体性を実感することは、進んで学習に取り組む意欲や学習へのやる気を上げることにもつながっていくので、ぜひ意識してみてくださいね。

 

4-3.お休みの日を設ける

子どもにももちろん、休息が必要です。上手に休息を入れてあげると、子どものやる気が持続しやすくなります。

例えば、「日曜日はお休みにする」「習い事の日はお休みにする」など、お子さんの状況に合わせて意図的に休憩を取り入れるのが効果的でしょう。

お子さんと相談して、休憩する日を事前に決めておくのもおすすめですよ。

 

4-4.些細なことでもOK!子どもの頑張りを具体的に褒める

勉強や学習へのやる気をUPアップさせる一番の方法は、「褒める」ことです。

どんなに小さなことでもいいので、毎日1つは子どもの頑張りやできたところを見つけて褒めるようにしましょう。

机に向かう前には、「毎日続けられてすごいね」「カレンダーにシールが貯まってきたね!」など、継続できていることを具体的に褒めると、子どものモチベーションの向上に役立ちます。

学習中は、「はみ出さないように書けてすごいね」「10分もお勉強ができてすごいね」など、子どもの頑張りを認める声かけを心がけます。

褒めるときは、できるだけ具体的に褒めるのが効果的だと言われています。

そうすることで、子どもは「自分のことをしっかりと見てくれている」という安心感をもつことができ、勉強や学習の意欲の向上にもつながります。

 

5.入学前に学習習慣を身につけて、小学校生活をスムーズにスタートしよう!

今回は、小学校入学前に勉強や学習習慣を身につけるメリットやその具体的な方法について解説しました。

入学前に勉強や学習習慣を身につけると、入学後の家庭学習や小学校生活をスムーズに始めやすく、それは学習への意欲向上にもつながり、親子ともに大きなメリットがあります。

入学を目前に控えたいま。少しずつでもいいので、できることからぜひ始めてみてくださいね。

 

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CONOBAS読者ママの体験談

毎日ミッションが出てきて勉強をする習慣がつきました!(4~6歳頃に利用)

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