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【小学校低学年】作文の書き方と親のサポート方法は?元国語教員が例文つきで解説

この記事を書いた人

猪狩はな 猪狩はな

猪狩はな

  • 司書教諭
  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 小学校教諭
  • 保育士

2児ママ× 現役国語科教員×ライター!

持続可能に「好き」を楽しむ生き方をしたくて転職。

・国語科(専門は古典文学)
・私立中高一貫校講師、公立中学校フルタイム教員を経て私立高校講師として勤務
・3歳と5歳の男児を育児中

キャリアに悩む人の助けになれるような発信を目指しています。

小学校では作文の宿題が頻繁に出されます。しかし、「何を書いたらいいのかわからない」と、作文が苦手な小学生は少なくありません。

「低学年の子どもが作文の書き方を学ぶにはどうしたらいい?」 「子どもの作文に、どのようにアドバイスすればよいかわからない」

そんなふうにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、元国語教員である筆者が、低学年向けの作文の書き方親のサポート方法具体的な例文とともに解説します。

低学年の作文指導にお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

1.【低学年向け】作文の書き方の基本

低学年の子どもが作文を書くには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?
ここでは、作文の書き方の基本を5つにわけてお伝えしていきます。

 

1-1.【書き方①】作文メモを作る

まずは、作文に書きたい内容をメモしていきましょう。

この段階では、文になっていなくても構いません。一言でも、ちょっとした感想だけでもいいので、頭の中にある言葉を書き出してみてください。

<作文メモの例>

  • 運動会だった
  • 暑かった
  • かけっこ
  • 楽しかった
  • またがんばる
  • たまいれとラジオ体操に出た
  • 勝ててよかった

 

 

1-2.【書き方②】構成を決める

作文の構成は「はじめ・なか・おわり」が基本です。まずはこの形に沿って、作文メモを並べてみましょう。

各構成に書く内容としては、以下のようなものです。

<はじめ>:一番知らせたいことを書く。

  • 運動会だった

<なか>:伝えたいことをくわしく説明する。

  • 暑かった
  • かけっこ
  • 楽しかった
  • たまいれとラジオ体操に出た

<おわり>:一番伝えたい気持ちを書く。

  • 勝ててよかった
  • またがんばる

 

 

1-3.【書き方③】実際に書いてみる

作文メモをもとに「はじめ・なか・おわり」の構成を作ったら、実際に作文を書いてみましょう。

<作文の例>

今日は運動会でした。私は、ラジオ体操とかけっことたまいれに出ました。暑かったけど、楽しかったです。私のチームが勝ったのでよかったです。またがんばります。

 

 

1-4.【書き方④】タイトルを決める

文章が書けたら、作文のタイトルをつけましょう。

作文を書くとき、ついタイトルを先に決めたくなりますが「書き終わってからタイトルを決める」のが大切です。

まだなにを書くか決まっていない段階でタイトルをつけるのは難しいことなので、タイトルを決められずに手が止まってしまう子もいます。まずは文章を仕上げてから、それに適したタイトルを考えるのがオススメです。

<タイトルを決めるときのポイント>

■文章の内容をまとめる:(例)楽しかった運動会

■一番言いたいことをまとめる:(例)勝ててうれしい運動会

■印象的な表現を探す:(例)運動会で勝ったのは?

 

 

1-5.【書き方⑤】見直しをする

書き終わったら、必ず見直しをしましょう。

  • 誤字脱字
  • 言葉の間違い
  • 原稿用紙の使い方のルール

は必ずチェックする習慣をつけておくと安心です。

原稿用紙の使い方については、このあと解説しますので、合わせてご確認くださいね。

 

2.書きたいことを文章にするには?

作文の課題が出たとき、いきなり本文を書き始めていませんか?

書きたいことをスムーズに文章にするには、下ごしらえが大事です。

ここでは、親子でできる「文章の下ごしらえ」のヒントを4つご紹介します。

 

2-1.ふせんに書き出してメモを作る

作文メモを作るときなど、アイデアを出したいときにオススメなのは「ふせん」を活用する方法です。

思いついたことを、ふせんに書き出して机やノートに貼っていきます。ただし、このとき守ってほしいのは「1枚のふせんに1つのアイデア」を書くことです。

1枚のふせんに複数のアイデアをまとめて書いてしまうと、1つ1つのアイデアが見にくくなるだけでなく、構成を作るときにも分けられなくなってしまいます。

ふせんは、いつでもはがして捨てられるので「こんな小さなことでも、書いてもいいのかな?」と思わずに、思いついたことをどんどん書き出してくださいね。

 

2-2.マインドマップで言いたいことを整理する

マインドマップとは、頭の中で思い描いたものを図式化するためのツールです。

作文のテーマから思い浮かぶアイデアを枝分かれさせながら、紙の上で連想ゲームをしていきます。

例えば、「運動会」というテーマから始めた場合、次のようなマインドマップができます。

マインドマップなら、自由な発想で考えや気持ちを整理することができます。

ふせんに1つずつ書き出すのが苦手な子でも、マインドマップならスムーズに言葉が出てくるかもしれません。

 

2-3.親子インタビューで内容を決める

作文に書く内容がなかなか決められない、メモに書き出せるような言葉が出てこない場合、親子インタビューをして、子どもの思考を整理してみましょう。

<親子インタビューの例>

:「運動会どうだった?」

:「楽しかった!」

:「なにが楽しかった?」

:「かけっこ」

:「かけっこが楽しかったんだね。それはなんでかな?」

:「1番になれたから」

ポイントは5W1H」で聞くことです。

<5W1Hとは?>
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」といった英単語の頭文字

この6つの視点で、インタビュアーの気持ちで子どものコメントを深掘りします。

子どもが自分の考えや気持ちをまとめる手助けをするイメージで質問してみてください。

 

2-4.音声入力で書いてみる

書くよりも話す方が得意な場合、紙とペンではなく「音声入力」を使って作文を書くのも1つの方法です。

スマホやタブレット、パソコンの音声入力機能を使って、メモやワープロソフトに文章を書いてみましょう。

音声で書かれた文章は「話し言葉」になっている部分、順番が不自然な部分も出てくるかもしれません。しかし、デジタルの利点はコピー・ペーストで修正が簡単に行えることです。

実際に提出する前に、文章全体を見直し、推敲を忘れずに行いましょう。

 

3.原稿用紙の使い方をチェック

できあがった作文を原稿用紙に書く前に、原稿用紙の使い方のルールを確認しておきましょう。

原稿用紙を正しく使えるようになっておくと、読書感想文や課題作文、テストなどでも活用できます。低学年のうちに身につけておきましょう。

タイトルの上は3マスあける

作文のタイトルを最初の行に書く場合、タイトルの書き始めは3マスあけます。

名前は下1マスあける

作文の文章内に名前を書く場合、名前の下を1マスあけます。
また、姓と名の間は1マスあけましょう。

段落の頭は1マスあける

段落を変えるとき、段落の書き始めは必ず1マスあけます。

句読点は文頭に書かない、最後のマスに文字と一緒に書く

句読点(「、」「。」)は文字と同じように1マス使います。
また、句読点は原稿用紙の冒頭1マス目には書きません。最後のマスに、文字と一緒に詰めて書きます。

かぎかっこは1マス分使う

かぎかっこ:「」、かっこ:()は1つの記号について1マス使います。
ただし、三点リーダ(……)は2つ続けて2マス使うのでご注意ください。

 

 

4.親が作文のアドバイスをする際のポイント5つ

ここまでの話を踏まえ、親はどのように作文のアドバイスをすればいいのか、ポイントを5つにまとめました。

子どもと一緒によりよい作品にしあげたいとお考えの方は、ぜひ実践してみてください。

 

4-1.1文は60字以内目安

1つの文は最大60字程度になるように調整しましょう。

<1文が長い状態>

運動会では、ラジオ体操をしたあとに、たまいれをして、そのあとかけっこをして、最後は私のチームが勝ったので、楽しかったので、またがんばって運動したいです。
  ↓
<1文がなるべく短くなるように直した例>

運動会では、まずラジオ体操をしました。そのあと、たまいれをして、かけっこもしました。最後は私のチームが勝ったので、楽しかったです。またがんばって運動したいです。

長い文は読みにくく、意図が伝わりにくくなります。読み手にとっても書き手にとっても読みやすい文にするためにも、60字以下を目指してみてください。

 

4-2.文体が混ざっていないか確認

文体とは「常体」「敬体」のことです。

常体:だ、である
敬体:です、ます

基本的には常体・敬体は混ぜずに使うのがルールです。

<例>運動会があった。楽しかったです。

常体:運動会があった。楽しかった。
敬体:運動会がありました。楽しかったです。

文章を書き始める前に、常体か敬体か決めてから書き始め、混ざってしまっている箇所があったら、決めたほうに統一するのがオススメです。

 

4-3.言いたいことが絞れているか確認

作文の中で「一番言いたいこと」が絞れているかを確認しましょう。

<例>

運動会では、まずラジオ体操をしました。そのあと、たまいれをして、かけっこもしました。学芸会も秋にあるので、学芸会もがんばりたいなと思っています。学芸会では、どんぐりの役をします。運動会は最後に私のチームが勝ったので、楽しかったです。またがんばって運動したいです。

運動会を頑張った文章を書きたいのであれば、学芸会の話は入れないか、最後のまとめにもってくるほうがわかりやすくなります。

<修正例>

運動会では、まずラジオ体操をしました。そのあと、たまいれをして、かけっこもしました。運動会は最後に私のチームが勝ったので、楽しかったです。またがんばって運動したいです。学芸会も秋にあるのですが、私はどんぐりの役をします。学芸会もがんばりたいなと思っています。

 

 

4-4.まとめが書けているか確認

文章のまとめが書いてあるかを確認しましょう。

構成でいうと「はじめ・なか・おわり」の「おわり」にあたる部分です。

1文だけでもいいので、最後に締める言葉を入れると、かっこよく仕上がります。

<まとめがない例>

運動会では、まずラジオ体操をしました。そのあと、たまいれをして、かけっこもしました。

<まとめの1文がある例>

運動会では、まずラジオ体操をしました。そのあと、たまいれをして、かけっこもしました。またがんばって運動したいです。

■「まとめ」になる文のヒント
・「はじめに」に書いた文を再度書く
・全体の感想をまとめて書く
・これからどうしたいか書く
・文章の要約にあたることを書く

難しい場合は、「はじめに」に書いた文を再度書くとよいでしょう。まずは「まとめを最後に書く」習慣をつけるところから始めてみてください。

 

4-5.書けたことを認めて褒める

自分で文章を書けたことを、まずはたくさん褒めてあげてください。

大人から見たらまだまだ拙くても、少しの量でも構いません。「書けた!」という体験を積み重ねることで、作文を書くハードルが下がります。

書くことへの自信をもち、楽しんで書ける環境を作ることが、低学年の子にとっては大切なステップです

 

5.作文が得意になるメリット

なぜ低学年のうちから作文の課題が出されるのでしょうか?

AIも発達するこれからの時代、自分で文章を書く必要があるのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、文章を書けることによって「作文を仕上げられる」以上の力が身につくのです。そこで最後に、「作文が書けるようになるメリット」をまとめました。

 

5-1.表現力が身につく

自分の気持ちや考えを言葉にする練習をすることで、表現力を身につけられます。

書き言葉でも話し言葉でも、まずは「言語化」する能力が必要です。

他の人とコミュニケーションを取ったり、自分の考えをわかりやすく伝えたりするスキルが身につくことで、思考力も磨かれます。

 

5-2.論理的思考力が身につく

論理的思考力とは、物事を体系的に捉え、筋道を立てて考える力のことです。ロジカルシンキングとも呼ばれます。

論理的思考力が身につくと、物事の全体を捉え、論理の矛盾や飛躍がないように考えることができます。

現状を分析し問題解決の方法を見つけ出す視点を得られるため、将来ビジネスでも役立つでしょう。

 

5-3.自己肯定感が高まる

感情や価値観をスムーズに言葉にできると、自分の考えを客観的に把握することができます。

言語化して自己分析することで、意思や行動をコントロールできる範囲が広がり、自己肯定感も高まります。

日記や作文などで感情の変化や行動を記録することで、自分ができたことや得意なことを見つけやすくなります。

「自分で作文が書けた」という体験自体も、子どもにとっては自信につながると言えるでしょう。

 

5-4.読解力がつく

文章を書くスキルを高めることで、人の話している内容や文章を読み解く力が身につきます。

知っている言葉の数も増え、文章の論理構成やルールがわかるため、読解スピードや授業の理解度もあがるでしょう。

書く力・読む力は国語以外の授業でも必要な学力の土台です。作文を書く練習をすることで、結果的に各教科の成績アップにつながる可能性もあります。

 

6.低学年の作文だからこそ「楽しく書く」体験を

作文だけでなく、読書感想文や小論文、志望理由書など、学年が上がっても「書く」機会はたくさんあります。

子ども同士のコミュニケーションでも、チャットツールなどの書き言葉を使う場面も増えていますよね。

低学年だからこそ「楽しく書く」体験をすること、「書く」ことに対して苦手意識を持たないようサポートすることが大切です。

スモールステップで「書く」ことへの自信を育んでいきましょう。

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