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塗り絵が子どもの知育にもたらす効果とは?始める年齢や画材の選び方

この記事を書いた人

よつば よつば

よつば

  • 幼稚園教諭
  • 小学校教諭
  • 保育士

幼稚園で2年、保育所で3年の勤務経験があります。

現在は小学2年生の息子と4歳(年少)の娘の子育てをしながら、記事執筆をしています。

毎晩寝る前に子ども達に絵本を読み聞かせるのが日課です。

「子どもの知育で塗り絵を始めたいけれど、どんな効果が期待できるのかわからない」「どんな画材やイラストを選べばいい?」とお悩みではありませんか?

この記事では塗り絵にはどんな知育効果が期待できるのか、画材やイラストの選び方、子どもが塗り絵を行う際の親の関わり方について詳しく解説しています。

この記事を読めば、お子さまに合った塗り絵をすぐに選ぶことができますよ!ぜひ、知育効果が期待できる塗り絵をお子さまと楽しんでみてくださいね。

 

目次

1.塗り絵の知育効果とは?

塗り絵は子どもの好きな遊びのひとつですが、知育効果も得られる遊びです。塗り絵をすることでどんなメリットが期待できるのか詳しく解説します。

 

1-1.手先のトレーニングになる

鉛筆やクレヨンを使って塗り絵をすることは、手先のトレーニングに役立ちます。なぜなら、エリアごとに分けられた部分に色をはみ出さないように塗るには、手先を巧みに動かす必要があるためです。

最初は手の動きが不慣れで、色が境界を越えてしまうこともあるかもしれません。しかし、徐々に色をはみ出さずに塗ることに集中するようになり、細かな箇所まで綺麗に塗ることができるようになります。

塗り絵を通じて手先のトレーニングを行うことで、手の器用さが身につくのです。

 

1-2.筆圧が強くなる

塗り絵に色を塗ることで、筆圧を鍛えられます。塗り絵では、色を塗る際にしっかりと手に力を入れる必要があります。このような作業を通じて、色を塗るときの力加減を身につけられます。

筆圧を強くすることは、将来的にお絵かきや字を書く際にも役立つでしょう。

 

1-3.集中力がアップする

塗り絵で遊ぶことは集中力のアップにもつながります。どの色で塗ろうかと考えることや、線からはみ出さないように気をつけて塗ることには集中力が必要です。

最初は短い時間でやめてしまうこともありますが、だんだんと長時間集中できるようになります。

 

1-4.色彩感覚が養われる

色彩感覚とは、色を感じ取る能力や色を使いこなす能力のことです。塗り絵をする際に、どの色を選ぶか考えたり、色の組み合わせを考えたりすることによって、色彩感覚が養われます。

また、塗り絵を通じて色の名前を覚えることによって、感性豊かな発達も促されます。

 

1-5.表現力・創造力が発達する

塗り絵は表現力や創造力の発達にも繋がります。特に、塗る色が決まっていない模様などの塗り絵は、さまざまな色を使い分けることによって表現力が身につきます。

型にとらわれず自由な発想で塗り絵を楽しむことにより、豊かな創造力も養われるでしょう。

 

2.塗り絵は何歳からできる?

塗り絵はおおよそ2歳頃から楽しめるようになります。2歳頃になると簡単な色の名前が覚えられ、クレヨンを握って色を塗ることができるようになります。

ただし、子どもの発達の程度は個人差があります。2歳の子どもであっても、まだ塗り絵に興味を示さない場合もありますし、逆に早くから塗り絵に興味を持つ子どももいます。

お子さまが塗り絵を楽しめるかどうか、様子を見ながら塗り絵を取り入れてみてください。

 

3.塗り絵にはどんな画材を使えばいい?

塗り絵をする際に使用する画材は、主にクレヨンや色鉛筆を使います。塗り絵で使う画材は、子どもの年齢に合わせて使いやすいものを選ぶことが大切です。

ここでは、子どもの年齢別におすすめの画材をご紹介します。

 

3-1.2~3歳は塗りやすいクレヨン

2~3歳の塗り絵にはクレヨンがおすすめです。この時期はまだ筆圧が弱いことが多いため、弱い力でもしっかり色がつくクレヨンが使いやすいでしょう。

また、クレヨンの形状は太めのものを選ぶと、小さな子どもの手でも握りやすく、力を入れやすくなります。さらに、年齢が小さいとクレヨンを机や洋服に色を塗ってしまう場合も多いため、水で落とせるクレヨンを選ぶとママも安心です。

 

3-2.4~5歳は細かいところまで塗れる色鉛筆

4~5歳になると、線をはみ出さずに塗れるようになってくるため、細かいところまで塗れる色鉛筆がおすすめです。色鉛筆で塗り絵をすることは、今後、鉛筆をもって字を書くことにも繋がりますので、子どもの手に合った握りやすい形状のものを選びましょう。

また、色鉛筆の色数が多すぎるとうまく使いこなせないため、最初は6色や12色の少ない色の数から始めるのがおすすめです。子どもの様子を見て、もっと多くの色を使いたいと感じるようなら、色の種類を追加していくといいでしょう。

 

4.塗り絵のイラストの選び方

塗り絵のイラストは、「子どもの発達に合ったイラストか」「子どもが楽しんで塗れるか」、という観点で選ぶことが大切です。

ここでは、塗り絵のイラストの選び方のポイントを解説します。

 

4-1.年齢に合わせて塗りやすい絵柄を選ぶ

塗り絵のイラストは子どもの年齢に合わせて塗りやすい絵柄を選びましょう。

例えば、塗り絵を始める2歳頃では、大きな絵柄で1色でも塗れるようなシンプルなイラストが塗りやすいです。簡単な絵柄から始めることで、達成感も味わうことができます。

また、4~5歳くらいで色鉛筆を使えるようになったら、塗る場所が細かく分かれているイラストにチャレンジしましょう。難しい絵柄にチャレンジしていくことで、飽きずに塗り絵に取り組めます。

 

4-2.子どもにイラストを選んでもらう

イラストを選ぶ際には、子どもに自分の好きなものを選んでもらうことが大切です。子どもが自分の興味があるイラストを選ぶことで、塗り絵に対して意欲的に取り組むことができます。

親が好みや思いだけでイラストを選んでしまうと、子どもは興味を持たず嫌がってしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、さまざまな種類のイラストを用意しておき、子どもに選んでもらう方法もおすすめです。子どもの好みだけではなく、多様な選択肢を用意することで興味の幅が広がります。

これにより、子どもの興味や好奇心を刺激し、楽しみながら塗り絵に取り組むことができるでしょう。

 

5.塗り絵をするときの親の関わり方のポイント

子どもが塗り絵をするときには親の関わり方も大切になってきます。 ここでは、子どもが塗り絵をするときに親が気をつけたいポイントを詳しく解説します。

 

5-1.子どもが塗っているときは口を出さずに見守る

子どもが塗り絵をしているときは、親は口出しせずに見守るという姿勢が大切です。大人が思っている色と違う色で塗っていたとしても、間違いを指摘したり否定することはしないようにしましょう。

大人の固定観念で口出ししてしまうと、子どもの自由な発想や想像力が抑制される可能性があります。子どもが自由にのびのびと塗り絵を楽しめるように、親は見守りましょう。

 

5-2.子どもの塗り絵を評価せずに褒める

子どもが塗り絵を完成させたときは、たくさん褒めてあげることが大切です。なるべく評価せずに褒めるということに気をつけましょう。

「上手だね」「すごいね」という言葉は悪い言葉ではないのですが、こういった評価する褒め方ばかりだと子どもは「上手に塗らなければいけない」と思ってしまいがちです。

上手く塗ろうとして塗り絵を楽しめなかったり、上手に塗れないと落ち込んだりしてしまうこともあるので、評価する以外の視点から褒めるようにしましょう。

例えば、「たくさんの色を使って塗れたね」「ここの色の組み合わせがママは好きだな」「楽しそうな絵になったね」というように、子どもが工夫した点や絵を見て感じたことを伝えてあげるようにしましょう。

また、「とても集中して塗っていたね」などと塗り絵をする過程を褒めてあげることも大切です。

 

5-3.無理やり塗り絵をさせようとしない

子どもが乗り気ではないときは、無理やり塗り絵をさせないようにしましょう。知育は子どもよりも親が熱心に取り組む傾向があります。しかし、子どもが自分からやりたいと感じて取り組むことが大切です。

一方で、無理強いしてしまうと、塗り絵が嫌いになってしまうリスクもあるでしょう。

その時は嫌がったとしても、後で興味を持つこともあるので、子どもの様子を見て塗り絵に興味が湧くのを待つことも大切です。

 

6.楽しい塗り絵で知育効果も期待!

塗り絵は手先のトレーニングになったり、色彩感覚を養ったりとさまざまな知育効果のある遊びです。

塗り絵をすることで、後に字を書いたり、お絵かきをしたりすることにつながる大切な力が養われます。

しかし、知育効果だけにとらわれず、塗り絵は自由に楽しむことが大切です。親の思いを押し付けずに、子どもの自由な発想や気持ちを尊重してあげてください。

この記事を参考にして、ぜひお子さまと塗り絵を楽しんでみてくださいね。

 

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