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梅雨だからこそ楽しめる室内遊びと外遊びで、子どもの感性を育もう!

この記事を書いた人

工藤りえ 工藤りえ

工藤りえ

  • 幼稚園教諭
  • 保育士

幼稚園・こども園にて12年勤務。主にクラス担任と障害児保育を経験してきました。

特に障害児保育に関心を持ち、子どもの自己肯定感を高める関わり方を勉強しています。

小1・2歳の兄弟がおり現在は、ママ向けWebマガジンや保育メディアなどで記事執筆を行っています。

得意なことは、ダンス、歌遊び、読み聞かせ、リトミックです。

「子どもとずっと家で過ごすのは時間が長く感じてストレス」
「外出するにも色々と準備が大変そう」

と、梅雨を憂うつに思うママは多いのではないでしょうか。

しかし、梅雨は遊びを通して子どもの感性を育む絶好のチャンスなのです!

そこで本記事では、3・4・5歳頃のお子様に向けて、
・梅雨におすすめの遊び
・雨を体感するメリット
・梅雨にぴったりの絵本

を、保育現場での実例を挙げてご紹介いたします。

梅雨ってなあに?どうして雨が降るの?といった子どもの疑問も解決します。

梅雨を親子で有意義に乗り切るための参考にしてみてくださいね。

 

目次

1.梅雨について子どもに聞かれたら?答えを用意しておこう

「梅雨ってなあに?」と子どもに聞かれたとき、すぐに答えられますか?

恥ずかしながら、私は幼稚園勤務1年目で子どもに質問されたときに答えられませんでした。

気象庁によると、
「梅雨は晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間」
と説明されています。

簡単にいうと「春が終わる頃にたくさん雨が降る季節のこと」です。

私は実際に、梅雨の説明をこのように子どもに伝えるようにしました。

雨に対するマイナスなイメージを子どもに持たせないために、「雨が降るとお花やお野菜が喜ぶよ!カエルさんが大好きな天気だね!」など、プラスな声掛けをすると良いでしょう。

梅雨が終わると夏が来る楽しみがあることを伝えるのもおすすめです。

毎年必ず来る梅雨は、子どもにも知って体感してほしい季節ですよね。

 

2.梅雨こそアクティブに動いてストレス発散!おすすめの室内遊び

まずはじめに、梅雨こそ楽しめる室内遊びをご紹介します!

子どもはもちろん、ママも一緒にアクティブに動いてストレス発散しませんか?

おうちで簡単にできる遊びなので、ぜひご覧ください。

 

2-1.親子クッキング

雨の日は時間が経つのを長く感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときにおすすめなのが「親子クッキング」です!

簡単なメニューでも、子どもにとってはママと一緒に料理ができる喜びや達成感、充実感を味わえる機会になります。

火を使わずにできるメニューから始めると、ママの準備や後片づけも少なく済みますよ。子どもが慣れてきたら、一緒にメニューを考えるのもいいですね。

おにぎりやホットケーキ、クッキー、ゼリーなどを、梅雨をモチーフにした形にするとより楽しい時間を過ごせるでしょう。

 

2-2.圧縮袋で作るバルーンマット

SNSでも話題の「バルーンマット」は、手軽で楽しい室内遊びグッズです。保育現場でも取り入れる園が増えていますよ。

作り方は、布団用の圧縮袋に割れない程度に風船をたくさん入れて、掃除機で圧縮するだけ!すると大人が乗っても割れない丈夫なマットに変身しますよ。

100円ショップで材料が揃うのもママには嬉しいポイントですよね。

マットの上でジャンプをしても振動が響きにくいので、梅雨でも体を動かしたいときにぴったりの遊びです。

 

2-3.掃除屋さんごっこ

ママと一緒に掃除も遊びに取り入れる「掃除屋さんごっこ」はいかがでしょうか。

子どもをただ掃除に誘うよりも、「掃除屋さんになってみよう!」とごっこ遊びのように伝えるとやる気が増すことが多くあります。衛生概念が身につく掃除は、子どもにとって学びの多い時間にもなりますよ。

ポイントは、簡単な作業でも非常に重要な工程だと伝えて子どもにお願いすることです。

「窓拭きしたら雨がキラキラしているお外が綺麗に見えるんだよね。でもすっごく難しいの!掃除屋さんじゃなきゃできないかも…」など、大変だけどやってくれたら助かることを伝えると、子どもはやる気を出してくれることが多くありますよ。

 

3.梅雨に落ち着いた時間を過ごせるおすすめの室内遊び


次に、子どもと落ち着いた時間を過ごせる室内遊びをご紹介します。

保育現場でも行う簡単な遊びなので、ぜひおうち時間の参考にしてみてくださいね。

 

3-1.小麦粉粘土

小麦粉粘土は、家にある小麦粉と水で作ることができます。

作り方は、小麦粉:水=3:1の割合で混ぜるだけ!食紅があれば色付きの小麦粉粘土にできますよ。口に入れない約束を守れる子は、絵の具で好きな色に変えてみてもいいでしょう。

造形遊びは、子どもの想像力を養います。雨の日こそじっくり好きな物を作って想像を広げ、子どもの世界観を大切にしましょう。

 

3-2.折り紙

室内遊びといえば折り紙を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

保育現場では、季節にあった製作をすることが多くあります。

おおむね毎年6月頃にやってくる梅雨には、父の日・歯と口の健康週間・時の記念日などがあるので

・ネクタイ(父の日)
・歯ブラシ(歯と口の健康週間)
・腕時計(時の記念日)
などを折り紙で作るのがおすすめですよ。

また、雨にちなんで
・カエル
・かたつむり
・傘
なども季節感を味わえますね。

落ち着いてじっくり取り組める折り紙は、室内遊びの強い味方です。

 

3-3.プラ板でキーホルダー作り

お絵描きが好きな子にはぴったりのプラ板は、梅雨におすすめの遊びです。

プラ板キットは100円ショップで売られていますし、家にオーブントースターまたはオーブンレンジがあれば簡単に作ることができます。

好きな絵をプラ板に描いて穴を開け、トースターで加熱しキーホルダーの金具を通して出来上がり!

子どもの絵は成長がわかりやすく感じられるので、プラ板で残しておくと記念にもなりますよ。

父の日のプレゼントでプラ板のキーホルダーを作るのもおすすめです!

 

4.梅雨だからこそ外に出て雨を体感しよう

雨の日=おうちで過ごすというイメージが強い方が多いかと思います。しかし、雨だからこそ思い切って外遊びしてみるのはいかがでしょうか?

ママの気持ちに余裕があって、家の外に出られる環境があるときは、しっかりと雨対策をして外遊びをするのもおすすめですよ。

 

4-1.あえて雨の日に外に出るメリット

雨が降っているときに外に出ると、いつもは見かけない生き物を発見できることがあります。また、普段は感じられない音やにおい、感触も味わえますよ。

雨の日に外遊びができるのは子どもにとって特別な時間になり、雨だからこそ体験できる発見や気持ちに、大人も共感していきたいものです。

 

4-2.梅雨は子どもの感性を育む絶好のチャンス

梅雨は「雨」という天気を知り、体感できる絶好の機会です。

あえて雨を感じ、楽しむことで、子どもがより四季や天気の仕組みに興味を抱くきっかけにもなります。

思い切って、
・雨の音を聴く
・水たまりに入る
・傘をさして音や景色を楽しむ
など、思い切り雨を体験してみるのがおすすめですよ。

雨を体感することで、想像力や新たな疑問・興味が湧いてきます。

雨の日の外遊びで気を付けるポイントをご紹介!

・長靴、レインコートは必須
・「〇時〇分まで遊ぼうね」とあらかじめ時間を決めて子どもに伝えておく
・子どもの体調が良いときのみにする
・おうちに戻ったらすぐに濡れた体を拭けるよう、玄関にタオルなどを用意しておく

など、あらかじめ外での過ごし方や時間の決まりを伝えておくと良いですよ。

 

5.梅雨にぴったりの絵本を年齢別にご紹介

梅雨のことを子どもにもっと知ってほしい!季節感を味わってほしい!

そんなときにおすすめの絵本を年齢別でご紹介します。ぜひご覧ください。

 

5-1.【3歳】あめあめふれふれねずみくん(作/なかえよしを 絵/上野紀子)


あらすじ

雨が降ってきたので、ねずみくんは傘をさします。ねずみくんの元に仲間たちが次々と来ますが、「傘なんていらない」と言われてしまいます。しょんぼりするねずみくんに起きたこととは?

大人気シリーズ「ねずみくんの絵本」第30作目です。お話を通して、お友だちって素敵だな、と感じるきっかけになるといいですね。一文が短くわかりやすいので、3歳児に向いています。

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5-2.【3歳】あめふりくまのこ(詩/鶴見正夫 絵/高見八重子)


あらすじ

「あめふりくまのこ」の歌に合わせて読み進めていく絵本です。歌いながら楽しめるので、3歳児にぴったりな1冊ですよ。歌詞に出てくる雨ならではの生き物を知ることができるので、梅雨に最適な作品です。

3歳児は、適度な抑揚をつけてゆっくり読み聞かせると、子どもが集中しやすいですよ。絵本の登場人物に子どもと一緒に呼びかけるのも楽しむポイントです。

3歳児は、読み聞かせの途中で発言する子もいます。会話を楽しみつつ、絵本の内容を知っていけると良いですね。

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5-3.【4歳】あめがふってよかったね(作/よしいたかこ 絵/石倉ヒロユキ)


あらすじ

運動会を楽しみにしていたけんちゃんは、雨だと延期になると知りがっかりします。しかし、ひょんなことから知り合ったかたつむりのデンデンは、「僕らの運動会は雨じゃないとできない」と言っていました。雨って嫌な天気ではないと知って…?

自分にとって良いことが、誰にとっても良いことではないと知るきっかけになります。誰かを思いやるあたたかい心が伝わる1冊で、仲間を意識し始める年齢の4歳児におすすめの絵本ですよ。

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5-4.【4歳】あめのちはれてまたあした(作・絵/比嘉こずえ)


あらすじ

たろうちゃんとだいちゃんはとっても仲良しです。ある日、雨の中二人で公園に遊びに行くと、仲良しの2人が喧嘩をしてしまい…!?

仲良しの2人が喧嘩して、その後仲直りする様子を天気の移り変わりと共に描かれています。気が合うお友だちと遊ぶことが増えると同時に、気持ちが衝突することもある4歳児にぜひ読んであげたい1冊です。

4歳児は、絵をじっくり見せながら読み聞かせをすると、子どもも集中して見入ってくれます。絵本を読み終わった後、子どもが気になった部分を問いかけてみるのも良いですね。

4歳児になると、簡単な感想や疑問が伝えられるので、子どもの意見について話すとより物語の理解が深まりますよ。

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5-5.【5歳】どしゃぶり(作/おーなり由子 絵/はたこうしろう)


あらすじ

雨の音、におい、輝き、水たまり、雨の日はたくさんの楽しみが待っている、特別な天気なんだ!と梅雨時期の憂うつさを吹き飛ばしてくれるワクワクが詰まった1冊です。

リズミカルで、子どもが感じる雨の楽しさが表現されている作品なので、自然に興味を持ち疑問が芽生える5歳児にぴったりな絵本ですよ。

私が幼稚園勤務時に子どもたちにこの絵本を読んだとき、思わず「明日雨降らないかな」と子どもが発言したくらい、梅雨時期に楽しみを持てた1冊です。

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5-6.【5歳】あしたのてんきははれ?くもり?あめ?(作/野坂勇作 監修/根本順吉)


あらすじ

天気ってなに?どんな天気があるの?なぜいろんな天気があるの?どうしたら天気がわかるの?など、なぜ?が増える子どもにぴったりな絵本です。絵本を通して、天気の種類はもちろん、観察して予測することも学べますよ。

5歳児は、絵本の時間は物語にぐっと入り込んで楽しめる子が大半なので、子どもが考えながら絵本を楽しめるよう、抑揚を付けすぎずにリズム良く読み進めると良いですよ。

絵本の内容に対する疑問は一緒に考え想像すると、ママが自分の考えを受け止めてくれた!と自信につながります。絵本を読み終わったら、ぜひ子どもの声を聞いてみてくださいね。

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6.梅雨は四季を感じる大切な時期!子どもと一緒に知って楽しもう

どうしても憂うつになりがちな梅雨。しかし、子どもにとっては四季の移り変わりを学び、雨を体感する貴重な機会です。

梅雨だからこそ雨について知り、遊びを深めていってはいかがでしょうか。梅雨を楽しむことで、子どもの感性がより豊かに育ちますよ。

ママも疲れがたまりやすい梅雨ですが、無理のない程度にぜひ子どもと一緒に梅雨ならではの遊びを楽しんでくださいね。
 

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