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「愛着」が幼児期にも大切な理由とは?愛着形成で自己肯定感を高めよう!

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  • 保育士

5学年差姉妹のママ。

元塾講師。在職中に保育士資格を取得しました。

佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』シリーズが子育てのバイブルです。
自治体の子ども読書活動推進懇話会委員、学校の読み聞かせボランティアとしても活動しています!

子どもの発達において「愛着形成」が重要であることを、子育てに関する書籍やサイト、SNSなどで耳にしたことがある方も多いでしょう。

妊娠中、自治体や病院のマタニティ教室で、「愛着形成」についての話を聞いた方もいるかもしれません。

愛着形成のためには、生後から乳児期が大切であると言われています。

しかし乳児期を過ぎたらもう気にしなくて良い、乳児期を過ぎたらもう遅いということではありません。

3歳以降も引き続き、安定した愛着形成のため子どもへの関わり方を意識することが大切です。

今回は、「愛着形成」について、
・愛着とは何か
・なぜ愛着形成が大切なのか
・安定した愛着形成のために、どんなことをしたら良いのか

を解説します。

3歳以降の愛着形成のためのポイントや、子どもと長時間一緒にいられない場合の愛着形成のポイントについてもご紹介しています。 ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

目次

1.愛着とは?愛着理論のポイントをご紹介

 

「愛着」という言葉は、「この洋服には愛着があってなかなか手放せない」など、普段の生活でもよく使いますよね。

「愛着」という言葉の一般的な意味は、「慣れ親しんだものごとに深く心をひかれ、離れがたく感じること」です。

では育児書などで見かける「愛着」とは、どのような意味で使われているのでしょうか。

ここでは心理学における「愛着」と「愛着形成」について解説し、愛着理論のポイントをご紹介します。

 

1-1.心理学における「愛着」「愛着形成」とは?

心理学における「愛着」とは、『乳幼児と特定の養育者(親や保育者)との間に形成される情緒的結びつき』を指します。

「愛着」は「アタッチメント」とも呼ばれます。

赤ちゃんは、生きるためや安心感を得るため、泣いたり声を出したりして養育者に働きかけます。

成長するにつれて、その働きかけは抱っこをせがんだり、近くに行ってくっついたり、どこにいるのかと目で追って探したりする行動へと変化していきます。

赤ちゃんや子どもからの養育者に対する働きかけと、その働きかけへの養育者の応え方が相互に作用し、両者間に情緒的結びつきがつくられていきます

これを「愛着形成」と呼びます。

 

1-2.愛着はどんなふうに形成されるの?

愛着は、赤ちゃんや子どもが養育者に働きかけ、養育者がそれに応えることで作られます。

そして、赤ちゃんや子どもが生きるためや安心感を得るために、養育者に働きかける行動を「愛着行動」と言います。

まずは「愛着行動」の発達についてみてみましょう。

■第1段階:誕生から生後8~12週頃
特定の人を見分けず、周囲にいる誰にでも泣いたりほほえんだりして働きかけます。
それに対して周囲の人がどんな反応をするのかを、見たり感じたりしています。

■第2段階:生後12週から6か月頃
働きかけに、より多く応えてくれる人を特定し始めます。
その特定の養育者に対して、じっと見つめる、動きを目で追う、声のする方を見る、笑いかける、声を出す、手を伸ばす、服をぎゅっとつかむなどの行動を多くとるようになります。

■第3段階:6か月頃から2、3歳頃
特定の養育者と他の人を見分けるようになります。
特定の養育者があやすととても喜んだり、抱っこをせがんだり、後追いをしたり、姿が見えなくなると泣いたりします。
自発的に特定の養育者を求めるようになり、そばにいることで安心感を感じています。

■第4段階:3歳頃から
特定の養育者との間に「いつも見てもらえている」「いつも大切にしてもらえている」というつながりを感じるようになります。
特定の養育者が常にそばにいなくても、つながりを感じることで安心感を持ち、外の世界と関わることができます。
不安を感じると特定の養育者の元にもどり、スキンシップをとって気持ちを安定させようとします。
安心するとまた特定の養育者と離れることができます。

 

赤ちゃんや子どもからの働きかけに、養育者がどのように応えるかによって、愛着は様々に形成されていきます。 (※各段階の月齢や年齢は目安であり、個人差があります。)

 

1-3.愛着の分類

乳児が母親と離れ、再会するときにどんな態度を見せるかを観察する実験では、乳児期の愛着について4つのパターンが見られました。 それぞれのタイプの子どもの特徴を見てみましょう。

また、各タイプの母親が普段どのような態度で子どもに接することが多いのかも合わせて説明します。

【安定型】
子どもの特徴
母親と離れる場面では、離れることを嫌がったり、不安そうにしたり、泣いたりする。 再会の場面では、母親と再会できたことを喜び、抱きついたり甘えたりして、離れて不安だった気持ちをすぐに落ち着けることができる。

母親の普段の接し方
子どもの様子をよく気にかけており、要求に対して敏感に反応する。 穏やかな態度で子どもと関わり、楽しみながらスキンシップを多く取っている。 子どもに対して、無理な働きかけをすることはあまりない。

【回避型】
子どもの特徴
母親と離れる場面でも、あまり混乱せず、泣かないことが多い。 再会の場面では、母親に対しての反応が薄く、よそよそしい態度を取る。 自分から母親に近づこうとせず、目をそらしたり無視したりすることもある。

母親の普段の接し方
子どもからの働きかけに対しての反応が薄く、要求を受け入れない。 要求を無視することもある。 子どもに対して、ほほえみかけたりスキンシップを取ったりすることは少ない。

【葛藤型】
子どもの特徴
母親と離れる場面では、強い不安を示し、泣き叫ぶなど混乱した様子を見せる。 再会の場面では、怒りながら母親をたたいたりけったり、なかなか泣き止まなかったりと、すぐに気持ちを安定させることが難しい。

母親の普段の接し方
子どもと関わろうとするが、子どもからの要求に応じない。 自分の都合に合わせて、自分の思うように子どもと接することが多い。

【無秩序型】
子どもの特徴
母親と離れる場面でも再会の場面でも、態度に一貫性が見られない。 母親に対して顔を背けながら近づいたり、しがみついた直後に床に倒れ込んだりと、相反する行動を同時に取ることがある。 母親におびえる様子を見せることもある。 また、虚ろな表情でじっと動かなくなってしまうこともあり、何をしたいのかが読み取りにくい。

母親の普段の接し方
精神的に不安定であり、子どもにどう関わって良いのかわからず戸惑いを感じている。 子どもへの虐待が見られることも多い。 ストレスに対して弱く、他者と関わることが苦手で、情緒的に引きこもりやすい。

 

これらの4つのタイプを比較すると、子どもの健やかな成長のためには「安定型」の愛着を作っていくことが望ましいと考えられます。

 

2.なぜ、乳幼児期の愛着形成が大切なの?

乳幼児期の愛着形成は、子どもが健やかに成長する上での大切な土台となります。

また、大人になってからの人格や人間関係の築き方にも関わっています。

愛着形成が子どもにとってどのように大切なのか、大人になってからどんな影響があるのか、詳しくみていきましょう。

 

2-1.基本的信頼の獲得につながる

愛着は、赤ちゃんや子どもの働きかけに養育者が応えることで作られます。

赤ちゃんや子どもは「ミルクがほしい」「おむつをかえてほしい」「抱っこしてほしい」「そばにいてほしい」「絵本を読んでほしい」というような要求を、養育者に投げかけます。

養育者が喜びを持ってそれらの要求をかなえてあげることで、赤ちゃんや子どもは「自分は受け入れられ、愛されている」「自分のいる世界は、安心していられる場所である」という感覚を持つことができます

こうした感覚を、「基本的信頼」と言います。

乳幼児期に愛着形成をする中で、この「基本的信頼」を得ることが、豊かな心の成長のためにとても大切です。

 

2-2.自己肯定感を育む

愛着形成をする中で得た「基本的信頼」は、自己肯定感を育てる土台となります。

「愛する人にまるごと受け入れてもらえている自分は、価値がある存在なのだ」と考えられるようになるのです

自己肯定感を持てると、気持ちが安定しストレスに強くなり、主体的、積極的に行動できるようになります。

また、自分で自分を受け入れることができ根拠のない自信をもっているので、他者と自分を比較して安心したり不安になったりすることがありません

そのため、自然に他者を尊重することができ、居心地の良い人間関係を築くことができます。

 

2-3.将来の対人関係の築き方に良い影響を与える

乳幼児期に養育者との間に作られた関係は、その後の人間関係におけるモデルとなります。

人はこのモデルを基に、新しく出会った人たちとの関係を築きます。

そのため、乳幼児期の愛着形成は、将来、他者との関係を築くときに大きく影響するのです。

安定した愛着形成ができていると、自己肯定感を十分に持って自分を信じることができます

自分を信じることができる人は、同じように他者も信じられるので、安心感を持って他者と良好な関係を築くことができます

養育者との愛着が不安定であった場合、自己肯定感が十分に持てず自分を信じられなかったり、他者を信じることが難しくなったりします。

相手にそのつもりがなくても、些細な言動に傷ついて不安になることも多いかもしれません。

その結果、他者と関わるときに常に緊張してしまうなど、良好な関係を築くのが難しくなってしまうことがあります。

 

3.安定した愛着形成のために幼児期からもできること

愛着形成は、生まれてすぐ乳児期から始まります。

赤ちゃんからの働きかけに敏感に反応し、喜びを持ってお世話をすることが、安定した愛着形成につながります。

では、身の回りのことを少しずつ自分でできるようになってきた3歳以降は、どのようなことを心がけたら良いのでしょうか?

引き続き安定した愛着を形成していくために、幼児期からのお子さんと関わるときに大切なポイントをご紹介します。

 

3-1.あるがままの子どもを丸ごと受け止めよう

安定した愛着形成のために一番重要なのは、「あるがままの子どもをまるごと受け止める」ことです

3歳になると、赤ちゃんの頃からは想像できないくらい、いろいろなことができるようになります。

子どもが何か新しくできるようになると嬉しく思ったり、他の子ができることがまだできないと少し不安になったりするのは、当然の親心ですね。

成長を願い喜ぶのは当たり前のことですが、「〇〇ができるからかわいい」「〇〇ができないからダメ」とならないよう、気をつけなければなりません。

「何ができても何ができなくても、あなたのことが大好きで、とても大事なんだよ」という気持ちを持って、それを積極的に子どもに伝えましょう。

自分の大好きな人から「そのままのあなたが丸ごと好き」と言葉や行動で伝え続けてもらえると、子どもは自然に自分を好きになり、自分を信じられるようになります

 

3-2.3歳以降もたっぷり甘やかそう

3歳以降も、子どもが甘えてきたら満足するまで十分甘やかしましょう。

甘えたい気持ちを受け止めてもらい、気が済むまで甘えられると、子どもは心が満たされ、安心して次の行動に移ることができます

赤ちゃんの頃に比べ、身体もずっと大きくなった子が甘えてくると、「もう入園したんだから」「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから」と、つい突き放した言い方をしてしまうことがあるかもしれません。

大人は何気なく言ったつもりでも、受け入れてもらえなかったことを子どもは想像以上に悲しく思っています。

もし「抱っこして!」と言われたら、年齢や身体の大きさに関係なく、また周りの目も気にせず、存分に抱っこしてあげましょう

小さな兄弟のお世話で手が離せないときや、大人が疲れていて十分に甘えさせてあげるのが難しいときは、短時間でもぎゅっと抱きしめたり、「〇〇ちゃんも抱っこしてほしいんだよね」と言葉で伝えて、甘えたい気持ちを受け止めてください。

それから穏やかに「今は手が離せなくてごめんね。ちょっと待っててね」「今日はママ疲れているから、少しの時間だけでもいい?」と事情を伝えましょう。

「自分の要求には応えてもらえなかったけれど、気持ちはちゃんと受け止めてもらえた」と子どもが思えるようにすることが大切です。

 

3-3.「過保護」で大丈夫!ただし、「過干渉」にはご注意を

安定した愛着形成のためには、子どもの要求を受け入れて、できる限り応えることが大切です。

「子どもの言うことばかり聞いて過保護にしていたら、わがままになってしまうのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、自分の要求を受け入れてもらい十分応えてもらうと、子どもは大人からの要求にも応えてくれるようになっていくのです

たっぷりと過保護にして育てた方が、その後、守ってほしい社会のルールやマナーを、素直に受け入れてくれるようになります

受け入れてもらい応えてもらう経験を先にすることで、ルールやマナーを受け入れられるようになるのですね。

自信を持って、「過保護」に育てましょう。

ここで気をつけたいのが、「過保護」と「過干渉」の違いです。

「過保護」とは、子どもが望むことに対して、子どもが望むだけ応えてあげること。「過干渉」とは、子どもが望まないことを大人が手を出しやってしまうことです

例えば、子どもが自分で身じたくをしているときに、「手伝って」と言われたら手伝うのが『過保護』、「手伝って」と言われていないのに手を出してしまうのが『過干渉』です。

過干渉に接していると子どもは、「自分の要求は受け入れてもらえない。自分の要求に応えてもらえない」という思いを持ち続けることになってしまいます。

子どもへの接し方が「過保護」ではなく「過干渉」になっていないか、時々振り返ってみましょう。

 

4.限られた時間で愛着を育むためのヒント

 

「子どもの要求には応えたいけれど、なかなか一緒にいられる時間がない…」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

子どもが園に通い始めたり、仕事や家事で忙しかったり、小さなきょうだいのお世話に手がかかったりするとなおさらですよね。

しかし、愛着形成は、子どもと接している時間の長さよりも密度が大切であることがわかっています

ここでは、限られた時間で愛着を育むための具体的なヒントをご紹介します。

 

4-1.寝かしつけの時間を有効利用する

眠る前の時間を、親子でゆっくり過ごしてみましょう。

園でのできごとを聞く、絵本を読む、ゆったりした歌を歌うなど、お子さんが何をしたいか聞いてみてください。 毎日違っても良いですし、毎日同じことを習慣にしても良いですね。

眠る前の時間は、子どもにとって明日も元気に過ごすための大切な時間です。

大好きな人がそばで寄り添い、眠るまでの時間を過ごしてくれることで、子どもは満たされた気持ちで眠ることができます

 

4-2.「行ってらっしゃい」と「おかえりなさい」の儀式を取り入れる

園でお友だちと過ごす時間は、楽しいものであると同時に、子どもなりに気を張って過ごす時間でもあります。

家を出るときには「今日も大丈夫!安心して行ってらっしゃい」を、帰ってきたときには「今日も頑張ったね!」をしっかり伝えてあげましょう

どちらも、お子さんをぎゅっと抱きしめながら伝えるのがおすすめです。

大好きな人から抱きしめられ、声をかけてもらうことで安心感を持って登園し、帰宅後に1日の頑張りをねぎらってもらうことで「今日も良い日だった!」と感じられます。

「行ってらっしゃいの儀式」「おかえりなさいの儀式」として、ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。

ハグを握手やハイタッチなどに変化させ、お子さんが大きくなってもずっと続けられる習慣です。

 

4-3.「大好き」をことばで伝える

普段慌ただしく過ごしていると、当たり前に思っている大事なことを言葉にせず過ごしてしまいがちです。

「あなたのことが大好き」「あなたのことがとても大切」「生まれてきてくれて嬉しい」など、意識してお子さんに伝えましょう

朝起きたとき「大好きな〇〇ちゃん、おはよう」と声をかけたり、眠る前に「ママの大切な〇〇ちゃん、おやすみ」と言葉にしたりして伝えてみてくださいね。

きっかけがないと難しい…という方は、小さな頃に撮った写真を一緒に見て思い出を話しながら「大好き」を伝えるのがおすすめです。

心で思っているだけでなく、きちんと言葉にして「大好き」を伝えることで、子どもは自分が受け入れられ、大切に思われていることを実感できます

 

4-4.積極的にスキンシップをとる

大好きな人とのスキンシップは、幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促し、気持ちを安定させてくれます

幼児期以降も積極的にスキンシップをとりましょう。

ぎゅっと抱きしめたり、手をつないだり、頭をなでたり、膝にのせて絵本を読んだり、手遊びをしたり、意識してお子さんに触れるようにしてみてくださいね

もちろんお子さんが嫌がるときは、ベタベタと無理に触れません。 お子さんも自分も心地よいと思える範囲で、積極的なスキンシップを心がけましょう。

食事の準備中や小さいきょうだいのお世話をしているときに抱っこをせがまれると、「今、手が離せないのに!」と困ってしまうことがあるかもしれませんね。

そんなときは「ママを後ろから5秒ぎゅーして!」とお子さんにお願いしてみてください。

お子さんは自分の要求が受け入れられたこととママの体温を感じることで安心でき、ママもとても満たされた気持ちになれますよ。

「5秒のぎゅー」は、お手伝いのひとつとして加えるのもおすすめです。

大人が疲れてしまったとき、お子さんに「5秒だけぎゅーしてください」とお願いしてみましょう。

お子さんは「自分が必要とされている」と感じることができ、オキシトシン効果でお子さんも自分も気持ちが満たされる、メリットがたくさんのお手伝いになります。

 

【参考】愛着形成のために保育者が大切にしていること

お子さんがまとまった時間を過ごす保育園や幼稚園で、先生たちは愛着形成のためどのような心がけをしているのでしょうか。
保育士さんや幼稚園の先生は、先生になるための養成課程で愛着形成の大切さについて学び、普段から、「姿勢を低くし、子どもと目を合わせて話す」「子どもの気持ちを受け止めて寄り添う」「子どもが手をつなぐ、抱っこなどのスキンシップを求めてきたらできる限り応じる」など、家庭でお母さんがしているのと同じように子どもたちと接しています

保育園や幼稚園の先生が大好きな子どもが多いのは、先生が積極的に子どもたちとの愛着形成に取り組んでくれているからなのですね。

 

5.もしかして愛情不足かな…と心配になったときは?

 

落ち着きがない、必要以上に他者を警戒する、度を過ぎたわがままを言う、他者の気を引くために極端な行動を取るなど、お子さんに気になる様子がみられるとき、「もしかして愛情不足かも…」と心配になるかもしれません。

そんなときは、どのように対応すれば良いのかをご紹介します。

 

5-1.子どもへの接し方を振り返る

これまでを振り返り、もし愛情不足と思えたときは、気づいた今このときからお子さんへの関わり方を意識すれば大丈夫です

お子さんが成長してからは、物理的にかなえてあげることができない要求をするかもしれない、という難しさはあります。

しかし、どの段階で気づいても、愛着形成に遅すぎるということは決してありません

「子どもの要求を受け入れ、できる限り応える」という基本は、お子さんがどんなに成長しても同じです。

応えるのが難しい要求でも、まずは「〇〇ちゃんはこうしてほしいんだね」と一旦受け止めます。それから、応えるのが難しい理由を穏やかに伝えます。

お子さんからの要求があるたびに真摯に受け止め、できることをひとつずつかなえてあげてください。

お子さんの要求になかなか応えられるものがないときは、お子さんが夕食に食べたいメニューを聞いてみるのがおすすめです。 食事の用意でリクエストに応え、一緒に食事をしながらたくさん会話をしましょう。

 

5-2.専門機関の助けを借りる

自分や家族だけで取り組むのが難しいと感じた場合は、無理をせず相談に乗ってくれる専門機関に問い合わせるのも1つの方法です

在園中の保育園や幼稚園、お近くの子育て支援施設に聞いてみたり、自治体のホームページなどで探してみてください。

お子さんのかかりつけのお医者さんに聞いてみるのも良いでしょう。

お子さんの気になる様子について、「もしかして愛着障害?」と不安に思っている方もいるかもしれません。

「愛着障害」とは安定した愛着形成がうまく行われていない状態の中で問題が起こることを指します。

愛着は子どもと養育者との相互作用で作られるため愛着障害は「関係性の障害」と言われています。

関係性の改善のために、子どもと養育者どちらか一方だけではなく、両者に対して支援が行われます。

愛着障害で起こる問題行動は、発達障害で起こる問題行動とよく似ていると言われます。

しかし、背景にある問題は別のもので、支援の方法もそれぞれ違ってきます。

心配なことがあったら、自分や家族だけで抱え込まず、一度、専門の方に話を聞いてもらうのがおすすめです

 

6.幼児期も愛着形成の真っ最中!

 

乳児期が大切と言われる愛着形成ですが、幼児期以降も引き続き大切であることがわかりました。

幼児期以降、学童期、青年期になっても、適切な関わりがあれば、生涯にわたって愛着は形成され続けるとも言われています

幼児期のお子さんも、まだまだ愛着形成の真っ最中です。

日頃からお子さんからの要求に、喜びを持って応えることを意識して関わりたいですね。

また、笑顔でお子さんの要求に応えられるように、大人が心に余裕を持つことも大切です。

自分のことを後回しにしがちなお母さん、普段から自分もいたわってあげましょうね!

 

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参考文献
・『子どもへのまなざし』佐々木正美 著
・『はじまりは愛着から』佐々木正美 著

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