SNSで話題!子どものホワイトボード知育とは?簡単なやり方も紹介
この記事を書いた人
佐藤
- 社会福祉士
- 幼稚園教諭
- 保育士
保育・福祉関係の大学卒業後認定こども園に勤務。
多様な教育を学ぶため、シュタイナー園で働いた経験もあります。
現在は妊活をしながらフリーライターをしています。
好きなことはギターと絵を描くこと。自分の経験を生かした発信に挑戦中です。
子どもの可能性を高める活動として注目されている知育。その中でも、最近SNSではお家でも取り組める「ホワイトボード知育」が話題になっています。
ホワイトボード知育に関するSNSの投稿を見て「やり方がわからない」「どんなメリットがあるのか気になる」と思った人もいるでしょう。
今回はホワイトボード知育のメリットと、お家で簡単にできる具体的なやり方をご紹介します!筆者の2歳から5歳クラスの担任をした経験を踏まえて、知育をすることで得られる具体的な効果もあわせて解説します。
目次
1.子どもの「ホワイトボード知育」って?どんなものを使うの?
そもそもホワイトボード知育とはどのようなものなのでしょうか。ここではホワイトボード知育の定義と、具体的にどのようなホワイトボードを使うのかをお伝えします。
1-1.ホワイトボード知育とは
ホワイトボード知育は子どもの知能を高めることを目的とし、ホワイトボードを使って行う活動です。お家遊びに手軽に導入できるとして、SNSを中心に人気を集めています。
ホワイトボード知育の対象年齢は、内容によって異なります。
ただ筆者の保育士として子どもを見てきた経験から言うと、安定して座って活動でき、かつある程度手先が思ったように動かせるようになる2歳以上がおすすめです。
知育の具体的な内容については、後半の「簡単にできる!ホワイトボード知育のやり方」でご紹介しますね。
1-2.ホワイトボードの例
使用するホワイトボードは壁に掛けるタイプのものや、床に置いて使うタイプのものなどさまざまな種類が存在します。
これらに共通しているのは以下の2点が挙げられます。
- 子どもの目線の高さと同じで使いやすい
- 70~90cmと子どもが広々と使える大きめのサイズ
設置の仕方や付属の棚の有無など、ホワイトボードによって異なる点があります。各家庭のお部屋の状況に合わせて使いやすいものを選ぶといいですよ。
2.お家でホワイトボード知育をするメリット
続いて、お家遊びの中にホワイトボード知育を取り入れるメリットを3つご紹介します。保育園にも黒板やホワイトボードがあることから、筆者の保育士としての経験に基づいて説明します。
2-1.身近にあるものを使って知育ができる
ホワイトボード知育の最大のメリットは、身近にあるものを使って知育活動ができる点です。知育というと、活動専用の特別なものを用意しなければいけない、お金がかかるというイメージを持つ人もいるでしょう。
ホワイトボード知育は取り組む内容によって用意する物は異なりますが、基本的にはホワイトボードとマグネット、ペンを用意するだけで活動可能です。
100均でも必要な物を揃えられる手軽さが魅力のひとつです。
2-2.色んな使い方ができる
ホワイトボードの使い方は多岐にわたります。ホワイトボードの特性を活かしてマグネットを貼り付ける、ペンで文字を書くなどさまざまな使い方ができます。特定の使い方しかできないおもちゃと比べると、応用が効いているのがホワイトボードの特徴です。
また1つのやり方が子どもに合わなかったとしても、他のやり方を試せるので子どもの性格に合った使い方がおすすめです。
時には子どもならではの自由な発想で、こちらが思いつかないようなホワイトボードの使い方をすることもあります。
筆者の経験をご紹介します。それはマグネットを使ってホワイトボードにプリントを貼り付けていた時のことです。マグネットの形を見て「顔みたい!」と想像力を働かせた子がいました。
そこからマグネットを使ってさまざまな形を作る遊びに発展しました。作りたい形を表すにはマグネットをどう配置したらいいか、友だちと話しながら楽しそうに組み立てていましたよ。
このように、ホワイトボードを使った活動はひとつではありません。基本のやり方は大人が伝えつつ、子どもの発想を生かして進めることで、想像力豊かに活動を発展させられる可能性があります。
2-3.長期間、ホワイトボードを使える
子どもの成長に合わせて内容を変えられることから、ホワイトボード知育は長期間行うことが可能です。個々の発達や伸ばしたい分野ごとに用意する物を変えることで、数年単位での使用が期待できますよ。
また知育用としてホワイトボードを使わなくなったとしても、家族の予定共有のための連絡ボードや、子どもの作品掲示としても活用できます。
具体的には、筆者が担当していたクラスのエピソードをご紹介します。5歳クラスでは子どもたちがある程度、活動の見通しを持てるようになったタイミングで、カレンダー代わりにホワイトボードを使用することになりました。
各日付のところに身体測定やプール遊びなどの活動予定を貼り、子どもたちに伝えていました。自分たちで予定を見て「今日は〇〇をする日だね」「あと△日寝ると運動会だね!」と友だちと話す子どももいましたよ。
このように子どもの成長に合わせて使い方を変え、長期間使えるのものホワイトボード知育の利点です。
3.簡単にできる!ホワイトボード知育のやり方3選
ここでは身近にある素材を使って、家で簡単にできるホワイトボード知育を3つご紹介します。ホワイトボード知育を行うことでどんな効果を得られるかもあわせて伝えていきますね。
3-1.マグネットを使った文字の勉強
- 使うもの
文字の形をしたマグネット、もしくは文字のシールを貼ったマグネット、ペン - やり方
最初は文字のマグネットを並べ、子どもに自由に触らせます。形に興味を持ってきたら自分の名前や好きなものの名前など、子どもが興味を持ちそうな文字を大人が並べて一緒に見ます。文字の並べ替えをしたりして楽しむこともできますよ。また文字に親しんできたらペンを用意し、真似をして文字を書く行為に移行してもいいです。 - 得られる効果
遊び感覚で自然と文字に親しめます。机に向かって勉強することに抵抗感がある子どもも、ホワイトボードを使った遊びでなら興味を示す可能性がありますよ。
3-2.図形遊び
- 使うもの
丸や三角など、さまざまな形のマグネット
市販のものもありますが、板状のマグネットを買ってきて大人が切って手作りしてもいいです。 - やり方
丸や三角、正方形、長方形などのマグネットをホワイトボードに貼り付けて、好きな形を作ります。または保護者が見本を1つ作って、子どもが模倣して作ります。 - 得られる効果
小学校入学までに育ってほしい力のひとつである「図形への興味関心」を高められる可能性があります。保護者が作った図形を真似して作ることで、平面図を見て構造を理解する力を養うきっかけ作りにもなりますよ。
3-3.日付の学習
- 使うもの
ペン、数字や曜日が書かれたカード、数字や曜日が書かれたカードは手作りしてもいいです。紙や厚紙に数字や曜日を書き、裏側にマグネットを貼り付けるだけで何度でも使えるカードが作れますよ。 - やり方
ホワイトボードの上の方に手描き、もしくは数字や曜日が書かれたカードを貼り付けて「〇月△日□曜日」と示します。
毎日の日課として子どもと日付をチェックしたり、一緒に変えたりするといいでしょう。 - 得られる効果
子どもが日付に関して興味を持つきっかけを作れます。
一緒に見たり日付を変えたりして主体的に参加することで、興味を高められる可能性がありますよ。
4.ホワイトボード知育をするときの注意点
子どもの能力を高められる可能性を持ったホワイトボード知育ですが、注意点が2つあります。
お家で安全に楽しむために事前に注意事項を確認し、危険なく活動ができるように環境を整えておきましょう。
4-1.マグネットの誤飲に注意
マグネットによってはサイズが小さなものもあり、子どもでも飲み込める大きさのものもあります。誤ってマグネットを飲み込んでしまった場合、最悪内臓を損傷したり、手術に繋がる恐れがあります。
遊ぶ前にマグネットを口に入れない約束をしたり、飲み込めないように大きめのマグネットを使用したりするなど配慮することが求められます。
「東京都こどもセーフティプロジェクト」によれば、『トイレットペーパーの芯を通るサイズ(39mm)のものは、乳幼児が口に入れて飲み込む危険性がある』と注意喚起がされています。
マグネットを縦にして入らなくても、斜めにすると口やのどを通り抜けてしまうものもあります。実際におもちゃを入れて大きさを測定できる誤飲チェッカーも販売されているため、不安な時は確かめてみるといいでしょう。
4-2.ホワイトボードは安定した状態で使用する
ホワイトボードのがたつきは、突然の怪我に繋がる恐れがあります。
急に壁から落ちてきてしまった、自立していたはずのボードが倒れてきたなど、何らかの要因でホワイトボードが不安定になる場合も考えられます。
壁掛けのホワイトボードは、多少の衝撃にも耐えられるように4隅をしっかり固定するといいでしょう。ホワイトボードの種類によっては月日が経つとゆるんでしまうものもあります。定期的に揺らして強度を確認し、安全な状態を保つことをおすすめします。
置き型のホワイトボードの場合は、必ず平らな場所に置くようにしましょう。下に何かが挟まっていたり、斜めになっていると重心が不安定になり、転倒に繋がるリスクがあります。実際にホワイトボードを置いて体重をかけてみて、ぐらつきがないか確認してみましょう。
またボードの下、足になる部分に滑り止めをつけるとずれにくくなっていいですよ。さらにある程度重さがあるホワイトボードだとより安定するため、転倒のリスクを下げられる場合があるので参考にしてくださいね。
5.ホワイトボードを使って、手軽にお家で知育をしてみよう!
ホワイトボード知育は、身近な材料を使って子どもの知能を高めることを目的とした活動です。用途に応じてさまざまな使い方ができる上に、基本的な材料は100均でも揃えられるため、手軽に始められますよ。
文字や数字、図形など子どもの興味関心に合わせて内容を変えてもいいですね。
お家で簡単にできるホワイトボード知育をぜひ試してみてください!
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