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ボタンの練習は何歳から?練習方法や知育効果、おすすめのおもちゃを紹介

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白山七衣 白山七衣

白山七衣

  • 心理カウンセラー
  • 幼児教室講師

メンタル心理カウンセラー、日本語教育能力検定の資格所持。

幼児教室講師をはじめ、オンライン講師、家庭教師、添削指導者として0歳から18歳までのお子さんの教育や学習サポートの仕事に長年携わってきました。

現在は、主に教育ライター、子育てカウンセラーとして活動しています。

お子さんたちの学びや成長、保護者の皆様のお悩みに役立つ記事をわかりやすく丁寧にお伝えしていきたいです。

休日は自然の中でお散歩したり、スイーツの食べ歩きをして、リフレッシュしています!

「ボタンの練習は何歳から始めればいいの?」 「入園前にボタンの留め外しができるように練習しているけれど、なかなかできない」 「ボタンの練習はどうやって教えたらうまくいくの?」 というお悩みをよく聞きます。

日常生活で少しずつ自分できることが増えていく中で、ボタンの留め外しは知らないうちにできていたということはあまりないかもしれませんね。

そこで今回は、ボタンの練習を始める適切な時期や練習方法、練習に役立つおもちゃをご紹介します。

さらに、ボタン練習が知育にも良い効果があることについてもお伝えします。ぜひ、参考になさってください。

 

目次

 

1.ボタン練習は何歳から始める?3つの大事な動作を確認しよう

ボタン練習は、3歳ごろから始めるのが一般的です。3歳頃にボタンの留め外しに必要な手指の巧緻性が備わってくるからです。

人の体の発達は、基本的には中枢から末端へと進みます。体の中心になる体幹や腰から肩・腕へ、そして手や指先へと発達していきます。

2歳頃には手首を柔軟に動かしたり、指先で物をつまむなどの手指の微細運動ができるようになります。

さらに日常生活や遊びの中で経験を積むことで、指先の器用な動きが発達し、3歳頃にはボタン練習ができるくらい手指の巧緻性が発達していきます。

しかし、発達段階は個人差も大きいため、お子さんの発達に合わせてボタン練習を始めましょう

特に次の3つの動作ができるようになると、ボタンの練習がスムーズに進みます。ボタン練習を始める前に、お子さんの手指の動きの様子をよく見てあげましょう。

 

1-1.薄くて小さなものを指先でつまんで操作できる

ボタン練習には、小さなボタンを指先でつまんで動かすことが必要になります。そこで、薄くて小さなものをつまんで操作できるか確認しておきましょう。

おはじきをつまんで並べたり、シールをつまんではがしたり、貼ったりができるようになっているかを見てみるといいですよ。

おはじきを握って持つのではなく、親指・人差し指・中指の3本でつまみ上げて置いたり、指先で並べたりして遊びましょう。この動きができるようになっていればボタン練習ができるくらい指先の器用さが発達しています。

また、シールを活用して指先の発達を促すのも良いですよ。シールは薄いので、親指・人差し指・中指の3本を上手に動かしてつまんではがしたり、貼ったりする必要があります。

何か出来たときに貼るお子さんがお気に入りのごほうびシールを用意しておきましょう。貼ったりはがしたりを繰り返すうちに、手指の巧緻性が高められます。

 

1-2.薄くて小さなものを細い穴に通せる

ボタン練習には、ボタンを細い穴にくぐらせる動作が必要になります。そこで、薄くて小さなものを細い穴に通せるか確認しておきましょう。

この動作を確認するには、コインを貯金箱や自動販売機の細い穴に入れられるかを見てみるといいですよ。コインを3本の指先でつまんで、滑らせるようにして離すという動作は、ボタンを穴にくぐらせるときの指先の動作に似ています。

おもちゃの貯金箱でコインを落とす遊びをしたり、自動販売機で飲み物を買うときにお金を入れたりしてみましょう。

 

1-3.指先で小さなものの受け渡しができる

ボタンを穴に通すときには片方の手で穴に入れて押し込んで、反対の手で受け取り引き抜くという動作が必要になります。これには、両手の協調運動が大切です。

この動作は、おもちゃのひも通しで遊べるかで確認してみましょう。ひも通しでは、片方の手でひもを小さな穴に通したら、反対の手で受け取って引き抜きます。この両手の協調運動がスムーズにできるとひも通しも楽しく遊べますよね。

ボタン練習でもこの両手の協調運動がスムーズにできることが必要です。

 

2.ステップを踏んで!ボタンの練習方法

ボタンの練習を始めたけれど「うまく教えられない」「なかなかできるようにならない」とお悩みの方も多いですよね。

ボタンの留め外しは、お子さんにとって初めての手の動きを学ぶ必要があったり、注意を払う点がいくつかあったりするため、少し難しく感じられます。

そこで、練習するときの注意点やコツを詳しく解説します。次のようなステップを踏んで、繰り返し練習すれば、自然にボタンの留め外しができるようになります。

親子で一緒に、ゆったりした気持ちで取り組んでみてくださいね。

 

2-1.STEP1.二人羽織でボタンの留め外しを見せる

まずは二人羽織のように、お子さんの後ろからお子さんの服のボタンを留めたりはずしたりする様子を見せてあげましょう。

お子さんは、自分でやるときと同じ向きの手指の動きや、ボタンの動きを見られるのでわかりやすくなります。

 

2-2.STEP2.ボタンを外す練習

パパママがお子さんの洋服のボタンを留めてあげた後、お子さん自身にボタンを外させてみましょう。

ボタンを留めるより外す方が簡単なので、お子さんはすぐに習得して達成感や満足感を味わうことができます。

外す練習をするときには、ボタンの方を穴から引っ張るのではなく、穴の方をボタンにひっかけて、ボタンを穴にくぐらせるという感覚を覚えさせてあげるといいですよ。

直線状に開いた穴が、丸いボタンにかかって留まっていることが自然に体感できます。

 

2-3.STEP3.ボタンを留める練習

いよいよボタンを留める練習です。まず片方の手(1番の手)で穴の付近を持ち、もう片方の手(2番の手)でボタンをつまんで、穴に差し入れます。

ボタンが半分くらい穴から出てきたら、穴の付近を持っていた1番の手は布から離して、ボタンをつまみます。

2番の手はボタンを離して布に持ち替え、洋服の穴の付近を持って穴をボタンにひっかけて、ボタンをくぐらせます。このとき、ボタンを持っている1番の手は動かさずに、穴の付近をもっている2番の手を動かしてひっかけるのがコツです。

ボタンを留めるときに難しいのは、「手を持ち替えて受け渡す」ことと、「穴をボタンにひっかける」ことです。

ボタンを外す練習を先にしておくと、この「穴をボタンにひっかける」感覚が身についているので、スムーズに練習できます。

 

2-4.STEP4.ボタンの掛け違いをしないよう左右を合わせる練習

最後に、ボタンと穴の位置が左右でズレていないか確認をする練習をしましょう。

ボタンと穴の位置が左右でずれて「何か変だな」「洋服がまがっているな」と、ボタンの掛け違いを体験しておくのも大事なことです。

最初にかけるボタンは真ん中の一番見やすい、手の届きやすい位置のもので大丈夫です。かけてみて「変だな」と気づいたら、位置がずれていることを教えてあげましょう。

ボタンを外して、改めて洋服の左右を合わせるところを見せてあげましょう。

初めのうちはちょっと時間がかかってしまうかもしれませんが、急がば回れ。この間違えて、気づいて、やり直すという経験がボタン練習だけでなく、お子さんの思考力の伸びも後押ししてくれます。

 

3.あわてないで!ボタン練習がうまくいくポイント

ボタン練習は、「もうすぐ入園だし、それまでにはボタンの留め外しができるようにならないと」と焦ってしまうと、なかなかうまくいきません。「いつかはできるようになるから大丈夫」とおおらかに考えましょう。

パパママが笑顔でゆったり見守ってくれているのを感じると、お子さんもリラックスしてボタン練習に取り組めてスムーズに進みますよ。ここでは、ボタン練習がうまくいくポイントを3つご紹介します。

 

3-1.たくさん遊んで手指の発達や両手の協調運動を高める

ボタンの留め外しができるようになるには、手指の巧緻性の発達と両手の協調運動がうまくできることが重要です。

ボタン練習を始める前に、おもちゃでたくさん遊んで指先トレーニングをしておきましょう。

積み木、パズル、ブロックなどは指先でつまんだり、指先に力をいれたりするのでおすすめです。シールや粘土、折り紙は指先の器用な操作を促すのにピッタリです。

また、ひも通しなどで遊ぶと両手の協調運動を促すのに良いですよ。

 

3-2.パパママの声掛けで意欲を引き出す

お子さんが「やりたい!」という気持ちになるのは、楽しいとき、好奇心を持ったとき、パパママに笑顔で褒められたときではないでしょうか。

まずは、パパママが「ボタンの留め外しって難しいよね」と言いながら実際にやっている様子を見せたり、お子さんの興味を引くような色や大きさのボタンがついた服を用意してみるのもいいですね。お子さんが、自分から「やってみたい!」と言い出すかもしれません。

また、「練習」というと一生懸命に取り組まなくてはと考えがちですが、ボタンの留め外しはいつかできるようになるので焦る必要はありません。

お子さんの様子をゆっくり見守って、「がんばってるね」「あと少しだよ」「すごい!一人でできたね」など声掛けをしてあげましょう。

お子さんのボタン練習の意欲を引き出すことが大切です。

 

3-3.ボタン練習の習慣作り

ボタン練習は何度も繰り返しているうちにだんだんできるようになります。「なかなかできないな~」と思っても、気長に繰り返し練習しましょう。

繰り返すには日常生活の中に「習慣」として取り入れてしまうと良いですね。最初は、夜着るパジャマを自分でお着替えする習慣にしてみてはどうでしょうか。大きめのボタンが3個くらいついているものだといいですね。パジャマの生地は柔らかいので留め外しもしやすいです。

夜寝る前に少し時間の余裕を見て、お子さんのボタン練習を見守ってあげましょう。

 

4.ボタン練習で得られる知育効果

幼児期のお子さんは、日常生活の中でたくさんの学びを得て、発達・成長していきます。特に日常生活の中で手や指をよく使うと、お子さんの脳を刺激し大きな知育効果を期待できます。

ボタン練習をすると日常生活に役立つだけではなく、どんな知育効果があるのか見ていきましょう。

 

4-1.巧緻性を高める

ボタン練習は、指先の細かな動き、力の入れ具合、両手の協調運動など手指の複雑な操作が必要です。そのため、手指の器用さに関わる巧緻性を高め、脳を活性化させることができます。

巧緻性は3歳から5歳の間に大きく発達すると言われています。

巧緻性の発達はその後の思考力の発達にも関係性がみられるため、小学校の入学テストでは紙を折ったり、はさみを使った工作などで巧緻性を評価することもあります。

ボタン練習を通して巧緻性をぐんと高めましょう。

 

4-2.集中力が養われる

ボタン練習のような手先の細かい動作は集中力を養います。手先の細かい動作を行うためには、物をよく見て観察し、指先に集中して取り組まなければならないからです。

特に初めて経験することや、慣れるまでは、お子さんが口も利かず真剣に取り組むことがあります。そんな様子を見守った経験のあるパパママも多いのではないでしょうか。

ボタン練習も初めは時間がかかるかもしれませんが、お子さんが集中して取り組む様子を見守ってあげましょう。

 

4-3.思考力を伸ばす

お子さんにとって、「間違える、失敗する」それに「気づく」という経験はとても重要です。

「間違える、失敗する」→「気づく」→「考えて修正する」という過程がお子さんの思考力を大きく伸ばします

ボタン練習の過程で、初めから正しい位置でボタンを留められることよりも、ボタンの掛け違いをしてしまって、変だなと気づく経験がとても大切なのです。

「あれ?なんか変だね。どうしてかな?」と声掛けをして一緒に考え、試行錯誤してみましょう。お子さんの思考力をぐんと伸ばしてくれますよ。

 

5.楽しく練習!ボタン練習に役に立つおもちゃ6選

ボタン練習には、巧緻性や両手の協調運動が必要です。おもちゃでたくさん遊んで、楽しみながら、これらの力の発達を促しましょう。

ボタン練習に役に立つおもちゃを6つご紹介します。

 

5-1. ビバリー ごほうびシール ミッキー&フレンズ

10円玉ほどの大きさで、おなじみのミッキーをはじめとしたディズニーキャラクターの絵がついたシールです。

「たいへんよくできました」など、褒めたり励ましたりできるコメントがついています。何かを達成したときにごほうびとして貼って、やる気アップを促せます。

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【おすすめポイント】

シールを貼ったりはがしたりという動作は、薄くて小さなものをつまんで操作する指先トレーニングにぴったりです。

「歯磨きできた!」「お着替えできた!」など生活習慣と結びつけた達成表を作るといいですね。シールを貼るときに指先トレーニングもでき、「できた!」という達成感や意欲を引きだすきっかけにもなり、一石二鳥です。

 

5-2. モンテッソーリ玩具 はめこみ・形合わせ木のおもちゃ

ボール、ニンジン、細長いペグ、コインの4種類を各々の形の穴に入れて遊ぶおもちゃです。

カラフルで木の手触りも良いのでお子さんの興味を引き、はめこみに夢中になって遊べます。

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【おすすめポイント】

大きさ、手触りなどが2歳頃のお子さんの巧緻性を促すのにぴったりのおもちゃです。

手で握るボールから始めて、指先でつまんで細い穴に落とすコインへと無理なく難易度を上げていけます。

 

5-3. アーテック チップひも通し

薄いプラスチックのコインに2つ穴が開いていて、ひもをとおして遊びます。

指先の巧緻性や両手の協調運動を高める知育玩具です。

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【おすすめポイント】

単純な動作の繰り返しのようですが、お子さんは集中力を発揮してもくもくとコインにひもを通していきます。

カラフルなコインなので楽しめますし、たくさんつながると達成感を味わえます。

両手の協調動作がスムーズになり、ボタン練習の受け渡し動作の練習になりますよ。

 

5-4. Kisymear 手作りフェルトおもちゃ ボタン練習キット

テントウムシの背中にボタンのついた丸いフェルトが6つとファスナーがついています。

ボタンの留め外しや、ファスナーの開け閉めの練習ができる知育玩具です。

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【おすすめポイント】

テントウムシの丸の模様がカラフルでかわいらしく、お子さんの興味を引いて楽しく遊べます。また、全体がフェルトでできており、柔らかいので、ボタンを外したり留めたりしやすいです。

最初にボタンを外す練習をするのにぴったりのおもちゃです。

 

5-5. お世話遊びとボタンの練習 ペネロペのおうち

布製の折りたたみ式のおうちと、ペネロペのぬいぐるみがついています。おうちはいくつかの部屋に分かれていて、各部屋に合わせてペネロぺでごっこ遊びができます。

ペネロペの洋服やおうちに大きめのボタンがついているのでボタン練習もできます。

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【おすすめポイント】

ペネロペの洋服やおうちについているボタンは、つまみやすく、ボタン練習をするのにちょうどよい大きさです。

おうちの中には、台所、お風呂、トイレなどの部屋があり、ごっこ遊びを楽しみながら生活習慣の学びにもなりますね。

 

5-6. ドゥ・エガッティーニ  格子編み

フェルトのリボンを上下交互に通して、ゾウやイチゴの形のフェルトに市松模様を編んでいきます。立体のバスケットも作れます。
モンテッソーリ教育の「格子編みのお仕事」で使われるような巧緻性を高める知育玩具です。

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【おすすめポイント】

少し難しく感じるかもしれませんが、「ハマる」お子さんもたくさんいて、素晴らしい集中力を発揮してくれます。

ゾウやイチゴなどにカラフルなかわいい模様が出来上がるので、「できた!」と大きな達成感を味わえること間違いなしです。

3歳頃からのお子さんの巧緻性を高めたり、思考力を養ったりするのにぴったりのおもちゃです。最初はパパママと一緒にやってみましょう。

 

6.親子で楽しく練習し、子どもの成長を感じよう

ボタン練習では、初めは「ボタンの留め外しが本当にできるようになるのかな?」と思ってしまうかもしれません。でもどんなことでも、初めからすらすらとできることはありません。

ボタン練習のためのおもちゃで遊んだり、試行錯誤したり、親子で工夫したりといった、できるようになるまでの過程を一緒に楽しみましょう。

気がついたら「本当にできないときがあったのかな?」と思うほど、1人で難なくボタンの留め外しができるようになっていますよ。

ボタンの留め外しができてお着替えが完全に1人でできるようになると、また1歩お子さんは自立への道を進んでいきますね。

そんな成長を楽しみに、お子さんの様子を見守っていきましょう。

 

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