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音楽が子どもに与える効果とは?発達段階にあわせて楽しく音楽に触れよう!

この記事を書いた人

遠藤さおり 遠藤さおり

遠藤さおり

  • 社会福祉士

大学在学中に社会福祉士・介護福祉士の資格を取得。

知的障害児のレスパイトサービスや高齢者介護施設での勤務を経て、現在は福祉系ライターとして活動中です。

自身も小学生の子の母として、子どもの可能性を伸ばすことを第一に考えながら子育て奮闘中!

福祉の視点を活かしながら、お悩みに寄り添った記事の執筆を目指してまいります。

「音楽が子どもの脳にいいって聞くけれど、具体的にはどんな効果があるの?」「楽しみながら音楽に触れる方法はないかな?」そんなお悩みはありませんか?

本記事では音楽が子どもの脳にもたらす効果や年齢に合わせた取り入れ方を、実際に実践してみての感想もあわせてご紹介しています!

音楽の効果を理解して、お子さまにぴったりな方法を取り入れてみてくださいね!

 

目次

1.「音楽」が子どもの脳に与える3つの効果とは?

音楽は、昔から「情操教育に良い」と言われ積極的に取り組まれてきましたが、最近になって、運動神経や言語習得にも効果があることがわかってきました。

脳が急激に発達する子どもの時期に音楽によってもたらされる効果とは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

 

1-1.言語能力が向上する

音楽を聴くと、様々な大きさ・高さの音、リズムや伴奏、種類の違う楽器の音が何種類も耳から入ってきます。

これらの複雑な音を聞き分ける力が鍛えられることで、耳から入ってくる「単語」の違いを聞き分けられ、語彙が豊富になると言われています。

3年以上ピアノ演奏の教育を受けた子どもたちは、他の子どもたちと比べて、知っている単語の数が多かったという研究結果もありますよ。

 

1-2.運動能力が向上する

「運動と音楽」。一見関係ないように見えますが、音楽を聴いている時は、右脳と左脳の両方が活発に働き、運動能力に関わる神経経路が鍛えられることがわかっています。

特に、小さい頃から音楽に親しんでいた子どもは、右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)部分が大きく発達し、知覚と動作の連携がスムーズに行われていたとのことです。

また、音楽を奏でる時は楽譜を目で追い、音を耳で聴き、細かに手を動かして楽器を操ることを同時進行で行います。

これらの複雑な動作が刺激となり、運動機能を司る小脳の発達が促され、運動能力の向上がさらに期待できます。

 

1-3.感受性が豊かになる

綺麗な音色や悲しい旋律を聴くことで、脳の中の扁桃体と呼ばれる感情に関する部分が刺激され、感受性が豊かに育ちます。

昔から、情操教育に音楽が良いと言われてきたのはそのためです。

感受性が豊かに育まれると、自分の感情を表現することや人の気持ちを汲みとることが得意になり、人間関係もスムーズに構築できることが期待されます。

 

 

2.子どもを楽しく音楽に触れさせるには?

~習い事のメリットと注意ポイント~

子どもの能力を伸ばすために嬉しい効果がたくさんある「音楽」。
たくさん触れさせてあげたいですよね。

ピアノやバイオリンなどの習い事を考えているのお母さん・お父さんもいらっしゃるかと思います。

習い事には

・発表の機会があるので、ゴールに向かって努力する経験や、達成の経験を感じて自己肯定感が育まれる

・音楽に関する知識の習得や、楽譜の暗記など記憶力が育まれる

集中して物事に取り組む体験ができる

・家族や友達以外の「先生」と親しい関係を築ける

などメリットがたくさんあります。

またお母さん、お父さんが教えてあげられなくても、習い事では様々なことに挑戦できることも魅力ですよね。

 

一方で

・決まった時間に集中して取り組む必要がある

・先生の指示を聞いて理解する必要がある

・細かい指先の動きや力の調節が求められる

などと、ある一定の発達段階に達していないと難しいことも沢山あります

例えばピアノやバイオリンなどの楽器の習い事は言語の発達、手指の発達とそれに伴う集中力の高まりといった観点から3~4歳頃からがおすすめと言われています。

それでは習い事を始める前に取り組めることはあるのでしょうか?

2つのおすすめの方法をご紹介しますね。

 

3.2・3歳頃からできる!習い事を始める前の準備とは?

習い事を始める前に大切にしたい「音楽に楽しく触れる」機会。
音楽を好きになれば、子どもは自然と習い事に興味関心を持ち、楽しむことができます。

ここでは2・3歳ごろから取り組める2つのことをご紹介いたします。

 

3-1.自宅で楽しく音楽に触れる機会を積極的につくる

小さな子どもは、お母さんの声が大好きです。

お母さんが歌を歌ってあげたり、おもちゃの楽器で音を出してあげるだけでも、子どもは「音楽」に触れることができます。

「歌は下手だから……」 「ピアノが弾けないから……」 そう躊躇ってしまうのであれば、CDやYoutubeなどを使って曲をかけるのもおすすめです。

ただ曲をかけているだけではなく、一緒に体をうごかしたり、映像を見たりと、音楽をきっかけに、子どもとお母さんが楽しい時間を共有する経験が大切です。

その経験を通じて子どもは自然と音楽が好きになります。

初めはお母さん、お父さんの様子を見ているだけの子どもが、自分で歌ったり、音を出してみたりと、好奇心から自然と次の行動が誘発されるはずです。

うちの娘は、小さなピアノや木琴のおもちゃ、音楽が鳴る絵本などをきっかけに、音楽に興味を持つようになりました。
今ではバイオリンもおもちゃのように「遊ぶもの」だと思っているようです。

 

3-2.リトミック教室に通う

小さな子どもを対象にしたリトミック教室もおすすめです。

リトミックとは音楽教育法の一つで、音楽に合わせて体を動かしたり、表現をすることを通じて、体の成長だけでなく、想像力や集中力など心の発達を促すものです。

リトミックの技術を心得ている先生が開催してくれるプログラムは、子どもの心を上手に掴み、音楽を楽しさを知れる良い機会となります。

様々な楽器を奏でられたり、音量の大きな音に触れたりと、自宅では得られない経験ができることもメリットですよ。

自治体やNPO法人が開催していることも多いので、見つけたら積極的に出向いてみてください。

4歳からバイオリンを習い始めたわが家の娘も、2歳の時はリトミック教室に通っていました。
音楽に合わせてダンスを踊ったり、同じくらいの年齢の子どもたちと楽器で音を出し合ったりと、新しい経験に楽しそうに熱中していました。
特に、リトミック教室をきっかけに、おもちゃのピアノを鳴らしながら歌うようになったことには驚きました。
母である私にとっても、自宅でできる音楽の取り入れ方の参考になり、良い機会だったと感じています。

 

4.子どもの発達に合わせて音楽と触れ合おう

音楽には、言語能力、運動能力、感受性など子どもの様々な力に働きかける良い効果がたくさんあります。

音楽に触れさせる方法は習い事だけではありません。

大切なのは、まずは子どもが楽しく、意欲的に音楽に触れられる環境を整えてあげることです。

お子さまの年齢や発達段階に合わせて、楽しく音楽を取り入れてみてください!

 

 

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