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公共の場で騒ぐ子どもの対応法|子どもに教えたいマナーも紹介

この記事を書いた人

多村美穂 多村美穂

多村美穂

  • 保育士

元保育士のWEBライターです。

保育園勤務時は、主に0~2歳児を担当していました。

現在は、大きくなってきた子どもを見守りながら、育児・教育を中心に様々なジャンルの記事を執筆しています。

保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!

「電車の中でウロウロしてしまう」 「図書館で大きな声を出して遊びはじめる」

このように、公共の場で子どもが騒ぐと、周りの目が気になってしまい、お出かけが苦痛になってしまうこともあるでしょう。

公共の場で子どもが騒ぐのを防ぐためには、あらかじめ準備し、対応法をおさえておくことが大切です。

この記事では、お出かけ前・お出かけ中の対応法に加えて、子どもが公共の場で騒いでしまう理由や、日頃から気をつけたいマナーを紹介します。

子どもと一緒に楽しくお出かけするための参考にしてくださいね。

 

目次

1.どうして子どもは公共の場で騒いでしまうの?

子どもが公共の場で騒ぐ理由をおさえなければ、根本的な解決ができません。

子どもが公共の場で騒いでしまう5つの理由を、それぞれ見ていきましょう。

 

1-1.生理的な欲求

1つ目の理由は、生理的に満たされていないからです。

例えば「睡眠不足で眠たい」「おなかが空いている」などの生理的欲求を覚えても、大人は我慢したり、買い物に行ったりすることで対応できます。しかし子どもは対応方法が分からず、騒ぐという行為で大人に伝えるのです。

 

1-2.ワガママを聞いてもらいやすいと思っている

2つ目の理由は、外出中であれば大人にワガママを聞いてもらいやすいと、子どもが考えているからです。

公共の場にいるとき、周りの目が気になるあまり、子どもが望むままにお菓子やジュースなどを与えてはいませんか。

「外で騒げばお菓子がもらえる」と子どもが学んでしまうと、次のお出かけでも同じような行動をとる恐れがあります。

 

1-3.見通しが立っていない

3つ目の理由は、子どもの立場では先の見通しが立てられないからです。

子どもは先の見通しが立てづらい状況に対して、ストレスを感じたり感情的になったりする傾向があります。

お出かけして通常と異なるスケジュールで動いていると、先の見通しが立てられないことがストレスとなり、公共の場で騒いでしまうのです。

 

1-4.親の反応が見たい

4つ目の理由は、親の反応が見たいからです。

公共の場で騒ぐと、大人は注意せざるを得ません。子どもにとっては、親が驚いたり制止したりする姿を見ることが、楽しみや喜びとなっている場合があります。

場合によっては「もっと構ってもらうためにたくさん騒ごう」と思い、行動がエスカレートする可能性もあります。

 

1-5.興奮してしまう

5つ目の理由は、いつもと違う状況に興奮してしまうからです。

お出かけ先では普段見慣れない景色や物に出会えるため、刺激を受けたり、好奇心から想像力が高ぶったりすることもあるでしょう。

これは子どもにとって素晴らしい経験です。しかし一方で、興奮した気分を発散するために、飛び跳ねたり大声を出したりするなど、周囲へ迷惑な行動を起こしてしまうこともあります。

 

2.公共の場で騒がないためには?お出かけ前の対応法

子どもが公共の場で騒がないために、お出かけ前から準備をしておきましょう。

ここでは3つの対策を紹介するので、実行できそうなものを試してみてくださいね。

 

2-1.ゆとりのあるスケジュールを組む

お出かけ前には、目的地までの交通手段やお出かけ先の情報を調べ、ゆとりのあるスケジュールを組みましょう。

時間に余裕があれば心にも余裕が生まれ、子どもが騒いだときに冷静に対応できるようになります。

また、事前に細かい状況を把握することで、親子ともに見通しを持って動けますよ。事前に調べておきたいポイントは、以下の通りです。

■交通機関

  • 電車・バス・飛行機の乗り換え方法
  • 電車・バス・飛行機が混む時間帯
  • 駅のエレベーターの場所
  • 子連れ用設備の有無(おむつ替えシート・授乳スペースなど)

■お出かけ先

  • 子連れで入れるか
  • 子連れ用設備の有無

■レストランなど

  • 子連れで食事ができる場所はあるか
  • 子ども用のメニューや椅子はあるか
  • 離乳食を持ち込んでも大丈夫か

ホームページやSNSで情報が見つからない場合は、直接電話で問い合わせるのがおすすめです。確実な情報が手に入るため、安心してお出かけできますよ。

 

2-2.子どもにお出かけの話をしておく

お出かけする日の前日までに、子どもにお出かけの予定を説明しておきましょう

当日の予定をあらかじめ話しておくことで、子どもは心の準備ができます。さらに、お出かけ中の注意事項をまとめて説明することで、子どもは自分の行動をイメージしやすくなりますよ。

お話をする際のポイントは、子どもに伝わりやすい言葉で話すことです。

■具体例

「明日は大きな公園に遊びに行くよ」

「いっぱい電車に乗るんだ。電車の中はずっとお座りだから、お座りしながら遊べるおもちゃを持っていこうね」

「お昼は公園で食べて、幼稚園でさようならする時間に、また電車に乗ろうね」

主人公がお出かけをしている絵本を読みながら伝えるのもいいですね。

子どもが電車やバスに乗ることがイメージしにくい場合は、事前に1~2駅の軽いお出かけをしてみてもいいでしょう。

実際に電車やバスに乗る体験をしておくことで、子どもが必要以上に興奮することを避けられる上に、子ども自身が先の見通しを立てるのに役立ちます。親も「うちの子は2駅位なら静かに乗っていられるんだな」と予測を立てやすくなりますよ。

 

2-3.体調を整える

子どもが公共の場で騒がないためには、体調を整えておくことが大切です。特に、食事・睡眠のリズムをきちんと整えておきましょう

朝食を抜く・睡眠不足など万全ではない状態で外出すると、体調不良からイライラして、公共の場で騒いでしまう可能性が高くなります。

また、いつも以上に子どもの体調変化に気を配ってあげてください。疲れがたまっていたり風邪気味だったりした場合は、無理せずお出かけを見合わせることも考えましょう。

 

 

3.公共の場で騒がないためには?お出かけ中の対応法

事前に対策をとっていても、お出かけ中に子どもが騒いでしまうことは十分に考えられます。

ここでは、公共の場で子どもが騒いでしまった場合の対処法を5つ紹介します。

 

3-1.具体的に伝える

公共の場で子どもを注意するときは、子どもが分かる言葉で具体的に伝えましょう。

子どもは「うるさい」と言われても、次にどう行動したらいいのかイメージできないことがあります。そのため、子どもが分かりやすいように、具体的な行動を教えてあげることが大切なのです。

■具体例

「うるさい」→「ありさんの声でお話してね」

「走らないで」→「ゆっくり歩こう」

「ウロウロしないで」→「ママにタッチできるところにいてね」

「もうすぐ着くよ」→「あと電車が2回停まったら降りよう」

注意するときは理由もセットで教えてあげてください。

「椅子の上に立つと、椅子が汚れて他の人が座れなくなっちゃうよ」と理由を伝えることで、なぜその行動がダメなのかが子どもなりに納得できます。子どもが納得すれば、行動の改善につなげやすくなりますよ。

 

3-2.特別なおもちゃや絵本・お菓子を準備する

お出かけの際に、特別なおもちゃや絵本・お菓子を準備するのも、1つの手です。

日常生活で見かけない新しいおもちゃやお菓子は、子どもの関心を長時間引きつけてくれますよ。

特別なおもちゃやお菓子と言っても、高価なものでなくても構いません。100円ショップなどで手に入る、子どもが好きそうなおもちゃやお菓子を2~3個準備しておくのがおすすめです。ただし、子どもの望むままにお菓子を与え続けるなど、やりすぎには注意しましょう。

前述の通り、「外で騒げばお菓子がもらえる」と子どもが学んでしまうと、お菓子をもらえるまで際限なく騒いでしまう恐れもあります。

事前に「今日のおやつはこれだけだよ」と声をかけ、実物を見せてから渡すと、子どもが納得しやすくなりますよ。

また、子どもが外出に不安を感じている場合は、子どもの大好きな絵本やぬいぐるみなどを持参するとよいでしょう。見慣れたものが身近にあることで、興奮やストレスが和らぐ効果が期待できます。

 

3-3.一度その場を離れる

子どもが公共の場で騒いでしまったら、一度その場を離れることを検討しましょう。

場所を変えることで気持ちがリセットでき、子どもが落ち着くきっかけになります。

実際、電車の中で泣いていた場合でも、ホームに降りて「見て!このベンチ○○君の好きな青色だよ」などと他に気を逸らせることで、泣き止んだりすることも多くあります。

また、その場を離れるかどうかを、子どもに選ばせるのもよいでしょう。

「電車はありさんの声でおしゃべりする場所なの。できないなら降りるし、できるならこのまま乗ってるけど、○○ちゃんはどっちにする?」と聞いてみましょう。

静かにできなかった場合は、きちんとその場を離れてください。子どもにとって「電車で騒いではいけない」という公共の場でのマナーを学ぶいい機会になりますよ。

 

3-4.親がお手本を見せる

公共の場にいるときは、親がすすんでお手本を見せましょう。

子どもはお手本がないと、どのように行動すればよいのかが分かりません。

また、子どもは親のしていることを真似する特性もあります。

例えば、パパとママが小さな声で話す姿を見せることで、子どもも真似するようになるでしょう。

そして、子どもが騒いだときには周囲の方々に謝る姿を見せてあげてください。「自分は親が周りに謝るようなことをしたんだ」という自覚が芽生えたときに、自分の行動を振り返るきっかけになりますよ。

 

3-5.騒がずに過ごせたときはたくさん褒めてあげる

公共の場で騒がずに過ごせたときは、たくさん褒めてあげてください。

子どもは親に褒められるのが大好きです。親に褒められることで自信が深まり、「次も静かに過ごそう」というやる気につながりますよ。

褒めるときは「駅のホームで走り回らなかったから、ママは安心できたよ」などと、具体的にどのようなところが良かったかを教えてあげましょう。

ひとことで伝えるよりも、具体的に褒めたほうが、何を褒められているのかが子どもに伝わりやすくなります。さらに、子どもが「ママは私をきちんと見てくれてる」と実感でき、親子の信頼関係も深まるでしょう。

 

4.公共の場で子どもを叱るときの注意点

公共の場で子どもが騒ぐと、叱らなければならない場面が出てくる可能性もあります。その際に知っておきたい注意点を3つおさえておきましょう。

 

4-1.子どもの気持ちを受け止めてから理由を伝える

子どもを叱る際は、まず子どもの気持ちを受け止めてから叱った理由を伝えましょう。

子どもは一度受け入れてもらえたことで安心し、次の言葉を聞く準備ができます。

例えば、「ずっと座ってたから走りたくなっちゃったんだね」と子どもの気持ちに寄り添った上で、「人がたくさんいる場所で走ると、ぶつかってケガさせちゃうからやめようね」と具体的に理由を話してあげてください。

どうしてその行動がダメなのかが子どもに伝わり、次の機会に生かせるようになりますよ。

 

4-2.不快な思いをさせないようにする

子どもに不快な思いをさせないようにするのも、公共の場で子どもを叱る際に注意したいポイントです。

親が人目を気にするあまりに厳しく叱ると、子どもの自尊心が傷ついたり反抗心を抱いたりする恐れがあります。さらに、子どもは「人前で叱られた」恥ずかしさばかりが印象に残り、どうして叱られたのかが分からないままになってしまう可能性もあります。

公共の場で叱る際は、子どもの気持ちや自尊心に配慮することを忘れないよう心がけてください。

 

4-3.親がヒートアップしない

公共の場で子どもを叱る際には、大声を出してヒートアップしないよう注意が必要です。

公共の場で子どもが騒ぐと、イライラしたり、「早く静かにさせないと」と焦ったりするあまりに、叱る言葉が激しくなってしまうこともあるでしょう。しかし、公共の場において周囲の人々は、子どもが騒ぐよりも、親の叱る声のほうがうるさく迷惑だと感じることもあります。

子どもが騒いでいる状況でも、冷静に対応すれば、子どもは少しずつ理解していくものです。

また、真摯に子どもと向き合っている姿を見せることで、周囲の人々も理解しやすくなりますよ。

 

5.子どもに伝えたい公共の場でのマナー【チェックリスト付き】

お出かけのときだけではなく、日頃からマナーを教えてあげるのは大切なことです。

ここでは、マナーを教える理由や、シーン別のマナーを紹介していきます。

 

5-1.マナーを教える理由

子どもにとってのマナーとは、社会の決まりや人との関わり方に関するルールです。

具体的には、

  • あいさつをする
  • 順番を守る
  • 人の話を最後まで聞く
  • 大きな声を出さない

などの約束ごとがマナーにあたります。

子どもの頃身につけたマナーは、大人になってもさまざまな場面で自分を助けてくれます。

子どもが将来どこへ行っても生きていきやすくなるように、小さなうちからマナーを教えてあげましょう。

 

5-2.シーン別のマナー

ここでは、お出かけする際に身につけておきたいマナーをシーン別にまとめました。

お出かけ前のお約束チェックリストとして使ってみてください。

シーン ☑ 身につけたいマナー
外を歩くとき  

□ 道路に飛び出さない

□ 突然走らない

□ 点字ブロックの上を歩かない

□ 横一列にならない

公共の乗り物  

□ 大声を出さない

□ 騒がない

□ 列を作って電車やバスを待つ

□ 電車やバスに駆け込まない

商店  

□ 買わない商品に触らない

□ 勝手に商品を開けない

□ 走り回らない

□ 大声を出さない

飲食店  

□ 食べる前後にあいさつする

□ 食べきれる量を頼む

□ 大声を出さない

□ 騒がない

「どうして電車でうるさくしたらいけないんだと思う?」などとクイズ形式にして、普段から楽しくマナーに親しんでおくのもいいですね。

 

 

6.親子で公共の場でのマナーを学んで楽しくお出かけしよう

公共の場で子どもが騒いでいると、冷たい目が向けられることも多く、子どもを連れての外出をためらってしまうこともあるでしょう。

しかし、お出かけ前にしっかり対策を取り、子どもが騒いだときの対応法を知ることで、子どもが騒ぐ可能性を減らせます。

また、お出かけを機会にマナーを学ぶことで、子どもが将来にわたりスムーズに物事を運ぶ力を身につけられますよ。

親子で公共の場でのマナーを学び、楽しくお出かけしてくださいね。

 

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