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【幼児~小学校低学年】算数検定に挑戦!始める年齢とレベルの目安、メリットを紹介

この記事を書いた人

白山七衣 白山七衣

白山七衣

  • 心理カウンセラー
  • 幼児教室講師

メンタル心理カウンセラー、日本語教育能力検定の資格所持。

幼児教室講師をはじめ、オンライン講師、家庭教師、添削指導者として0歳から18歳までのお子さんの教育や学習サポートの仕事に長年携わってきました。

現在は、主に教育ライター、子育てカウンセラーとして活動しています。

お子さんたちの学びや成長、保護者の皆様のお悩みに役立つ記事をわかりやすく丁寧にお伝えしていきたいです。

休日は自然の中でお散歩したり、スイーツの食べ歩きをして、リフレッシュしています!

近年、算数検定・数学検定の受検者数は毎年30万人を超え、英検や漢検と並び、「数検」について聞く機会も増えたのではないでしょうか。

数検は算数・数学の力を試すだけでなく、幼児や小学生の数・算数への興味を引き出したり、算数が得意な子のモチベーションアップにも活用することができます。

今回は、幼児~小学校低学年の子どもが挑戦できる「算数検定」「かず・かたち検定」について、

  • 始める年齢やレベルの目安
  • 受験するメリット
  • 効果的な学習法

を元幼児教室講師の筆者が、経験談を交えながらわかりやすくお伝えします。

算数検定は多様な検定試験の中でも初めて受ける検定試験としておすすめできるものです。記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。

 

目次

1.算数検定・かずかたち検定とは

ここでは、算数検定・かずかたち検定の概要と、初めての検定試験としておすすめする理由について解説します。

 

1-1.算数検定・かずかたち検定の概要

算数検定は、正式には「実用数学技能検定」と呼ばれ、数学・算数の実用的な技能を測る記述式の検定です。文部科学省後援のもと、公益財団法人日本数学検定協会が実施しています。

11級から6級までが小学生の学習範囲で「算数検定」、5級以上が数学の学習範囲で「数学検定」となります。11級より下は「かず・かたち検定」として幼児から受験できます。

ただし、受験資格は特になく、どの級からでも受検可能です。

 

1-2.初めての検定試験におすすめ

数や算数に関係する検定は、算数検定・かずかたち検定の他に、珠算能力検定、思考力検定、ジュニアプログラミング検定などもあります。様々な検定が存在する中で、算数検定は初めての検定試験として特におすすめです。

以下の理由から、幼児・小学校低学年の子どもにとって取り組みやすい特徴があります。

1.会場の環境

  • 日頃通っている学校・塾・教室での受検(団体受検)が可能で、緊張せず受検しやすい。
  • かずかたち検定の個人受験は自宅で行えるため、幼児でも安心して受検できる。

2.内容の取り組みやすさ

  • 各学年の学習内容に合わせた検定レベルであるため、受検しやすい。
  • かずかたち検定は、数に親しむ内容のため、幼児でも取り組みやすい。
  • 問題には絵や図が豊富に使用されているので、子どもが興味を持ちやすい。

3.事前学習のしやすさ

  • 過去問やテキストが豊富に出ているので、検定に向けた学習が行いやすい。
  • 基礎的な内容が多く、比較的短期間で準備できる。

 

 

2.算数検定・かずかたち検定を始める年齢とレベル

算数検定・かずかたち検定は、公式サイトで相当する学年が示されていますが、必ずしもその学年で受検する必要はありません。何歳からでも、どの級からでも受検可能です。

ここでは、内容のレベルと受験可能な年齢について具体的に解説します。受検級を決める際の参考にしてください。

 

2-1.かずかたち検定(幼児)

かずかたち検定は、個人受検の場合は自宅で受験できますし、団体受験の場合は試験監督が問題文を読み、名前を書いてくれるので、文字の読み書きができなくても受検可能です。

ただし、筆記用具は鉛筆かシャープペンのみなので、鉛筆を持って〇×△を書いたり、線が引けるように練習しておきましょう。消しゴムで消す練習も合わせてしておくと良いですね。

数字を書くことはありませんが、図と同じ数の〇を書くので、過去問を使って何回かやっておきましょう。

■シルバー(年中・年長)

数・形に関わる概念と、5までの数の理解が必要です。

数・形に関わる概念とは、大きい小さい、長い短い、多い少ないの比較、前から・後ろから何番目などの順番、〇×△など基本的な図形の認識、同じ形や半分に折った形を認識できることなどです。

また、積み木の数を数える問題が出ますので、積み木で遊ぶときには、数を数える練習もしておきましょう。

5までの理解には、「りんご2つと2つで4つ」「5この風船から1ことると4こ」などのような足し算引き算の概念も含まれます。ただし、数式で表すものではなく、図を見て数えた数を〇で表すなどの問題です。

 

■ゴールド(年長)

数・形に関わる概念と、10までの数の理解が必要です。

数えられる数が多くなりますが、基本的に必要な概念の理解はシルバーとあまり変わりません。ただし、「順番」については少し進んだ理解が必要です。前から・後ろから何番目と数えられるだけでなく、順番に並んでいる規則を理解する必要のある問題が出ることがあります。

例えば、「〇〇×〇〇×〇」と並んでいる図の次に来るのは〇か×かというような問題です。

 

2-2.11級(小学校1年生)

11級からの算数検定は、問題文も自分で読み、名前も自分で書く必要があります。基本的な読み書きが身についてから受検しましょう

11級は、90%が小学校1年生で学ぶ内容、10%が算数検定特有の問題です。

計算は、繰り上がり・繰り下がりを含む足し算引き算の問題が出ます。

文章題では、問題文の意味を間違えずに読めるようになることが必要です。また、簡単な足し算・引き算の式を書いて表すことも必要です。

特有問題では、図形理解が必要な場合が多いです。日頃から積み木やパズルで遊ぶことが、図形への興味や理解につながります。

 

2-3.10級(小学校2年生)

10級は、小学校2年生の学習内容が45%、小学校1年生の学習内容が45%、特有問題が10%です。

計算は、3桁を含む足し算引き算に加えて、1桁の掛け算が出てきます。九九をしっかり身につけてから受検しましょう

時計やお金に関する問題も出てきますので、受検前に慣れておきましょう。

特有問題では、学校で学ぶ内容を、授業でやったのとは少し異なる視点で問われることが多いです。

 

2-4.9級(小学校3年生)

9級は小学校3年生の学習内容が45%、小学校2年生の学習内容が45%、特有問題が10%です。

計算は、3桁を含む四則演算に加え、少数・分数の計算が出てきて、難易度が上がります。

文章題では、問題文の意味を間違えずに読む、図と照らし合わせて理解できることが必要になります。また、「頂点、面、辺」など算数で使われる用語の意味もしっかり理解しておく必要があります。

特有問題では、問題文の意味を正しく解釈できることが大切です。文章を図や表にするなど、情報を整理する力を養っておきましょう

 

3.算数検定・かずかたち検定を受験するメリット

ここでは、算数検定・かずかたち検定を受けるメリットについて、いくつかお伝えします。

 

3-1.算数の基礎固めができる

かずかたち検定は、かわいい絵が豊富に描かれていて、数に対する興味を持つきっかけになります。 普段の遊びで触れている積み木などの具体物と、2次元の紙上で表される形を結びつけて考える練習にもなります。

また、算数検定で扱われる問題は、各学年の学習内容に沿った基本的な計算問題や文章題が大半を占めています。学校で学んだことがしっかり身についているか確認することができ、算数の基礎固めをするのに最適です

小学校中学年以降で算数につまずき、算数嫌いになる子もいます。低学年のうちから基礎固めをしっかり行うことで、算数に対する自信がつき、得意科目になっていくでしょう。

 

3-2.考える力が身につく

算数検定には10%ほどの特有問題が含まれています。学校の教科書ではあまり出てこない問題を扱っており、柔軟な思考力が必要とされます

文章を整理して、問われていることを理解し、正しく解けたときの喜びは大きいものです。この喜びを味わうと、考えることが大好きになり算数に対する興味が深まります。

 

3-3.自己効力感が高まる

算数検定・かずかたち検定に合格すると「合格証」が発行され、不合格の場合は「未来期待証」が発行されます。

賞状をもらえるのは、子どもにとって非常に嬉しい経験です。この達成感は「自分はできる」という自己効力感を高め、自信をつける一助となります。算数をもっと勉強したいとモチベーションアップにもつながることでしょう。

また、個別成績表には各問題の正誤や誤答した問題の類似問題も載っていますので、復習や今後の学習に役立ちます。次の級へ目標を立てて実行する力も養うことができます。

 

3-4.将来の入試に役立つ

全国の中学・高校・大学等では数学検定取得級を入試優遇制度に活用している学校が存在します。一定以上の級を取得すると、推薦入試の総合判断や、調査書の加点などの形で優遇措置が受けられることがあります。

実用数学技能検定公式サイトでは、入試優遇措置を実施している学校の一覧を参照することができます。

 

<元講師からのアドバイス>

様々なメリットがある算数検定ですが、検定試験に合格できない場合、受検がデメリットに働いてしまうこともあるので注意しましょう。子どもによって「未来期待証」をもらえて前向きになれる子もいれば、もう2度と試験を受けたくないと考えてしまう子もいます。

子どもの様子をよく見て、最初は無理せず、合格確実な級から受けると良いでしょう。受検級について塾や教室の先生に相談して決めるのも良いですね。

 

4.算数検定・かずかたち検定のための学習法

初めての検定試験に向けて、どのように備えればよいのか迷われる方も多いことでしょう。

ここでは、幼児・小学校低学年が、かずかたち検定・算数検定を受ける際の具体的な学習の進め方や備え方について説明します。

 

4-1.幼児

① 積み木やパズルでたくさん遊びましょう

特に幼児は、実物に触れることで理解が深まり、思考力が伸びていきます。プリントで問題を解くより先に、実物で遊ぶ経験をたくさん積んでおきましょう。

② 過去問にチャレンジしてみましょう

検定試験にどんな問題が出ているかを知るために、過去問を解いてみましょう。できない問題や知らない概念があれば、チェックしておきましょう。

③ プリント・書籍を使って問題を解いてみましょう

②でチェックした問題に似たものを、幼児向けのプリントや書籍から探して取り組んでみましょう。かずかたち検定用のワークブックもおすすめです。1日1問で良いので、問題と同じように実物を使って楽しみながら繰り返し遊ぶと効果的です。

④ 直前に過去問でリハーサルをしておきましょう

本番であわてないように、過去問を使って実際の試験と同じようにリハーサルをしておきましょう。時間を置きすぎると忘れてしまう可能性があるため、2~3日前から前日くらいまでに行うのがおすすめです。

 

4-2.小学生

①  過去問を繰り返し解きましょう

学年相当の級を受ける場合、学校の授業や宿題が問題なくできていれば大丈夫です。過去問を中心に繰り返し学習しましょう。公式サイトから過去問をダウンロードしたり、過去問の問題集を繰り返し解いて、算数検定の問題に慣れておくことが大切です。

学年より先の級を受ける場合は、過去問がついたテキストを用意して学習すると良いでしょう。テキストでわからないところは保護者や先生に聞くなどしてしっかり理解できるようにしておきましょう。

② 苦手な問題をピックアップして、プリントや問題集を解いてみましょう

間違えた問題、苦手な問題が出てきたら、似たような問題が載っているプリントや問題集を探して練習しておきましょう。

公式サイトには「苦手分野別対策ミニドリル」があり、単元ごとに購入できるので、自分の苦手な単元を選んで利用できます。関連書籍も公式サイトで紹介されていますので、自分にあった書籍を選んで楽しく学習を進めていきましょう。

③ 計算練習を続けましょう

計算はコツコツ続けることで力がつきます。毎日少しずつ計算練習をするのがおすすめです。

④ 文章題に慣れるための練習をしましょう

文章題や特有問題は、文章を正しく読み解くことに注意して練習しましょう。長い文章を読んで、いきなり計算式を書き始めると間違えてしまうことがあります。まずは文章に書いてある内容を整理して、正しく理解できているか確認しましょう。

文章を整理するときは、文章の内容を図や表にしてみると効果的です。普段から文章題を図や表に書き表す練習をしておきましょう。

また、文章と問題に載っている図を合わせて考える場合も、文章の中に出てくる数字を図に書き入れたりしてわかりやすい図を作っておくとミスも減ります。

 

5.受験した子どもの参考事例

筆者がいた教室でも毎年、算数検定・かずかたち検定を実施していました。

ここでは、実際にどれくらいの年齢のお子さんが何級を受けていたかをご紹介します。受検を検討する際の目安にしていただければ幸いです。

 

5-1.年中:シルバー

普段から数や積み木に取り組むことが好きで、プリント課題も抵抗のないお子さんがチャレンジしていました。

年中では、実物と紙に描かれた平面上の図の理解が結びついていない場合があります。プリントも抵抗なくできるようになってから検定試験に挑戦する方が良いでしょう

 

5-2.年長:シルバー、ゴールド

年長に進むと、プリントに対する抵抗感もなくなり、数に対する理解も進むので、多くのお子さんが検定試験に挑戦していました。

年長で初めてチャレンジする場合は、シルバーから始める方も多くいました。シルバーとゴールドでは、扱う数の大きさが違いますが、理解力に大きな差は求められませんので、焦らず子どもに合った級を受けることをおすすめします

 

5-3.小1:11級、10級

小学1年生の多くが、学年相当の11級を受験していました。

11級の場合、学校の勉強や宿題に加え、試験準備としては過去問数年分を繰り返し解いていました。

試験は1年に複数回受けることができるので、算数が好きで先の学年まで学習を進めている子は、1年生の後半で10級を受検する子もいました。

 

5-4.小2:10級、9級

小学校2年生では、学年相当の10級を受ける子がほとんどでした。

学校の授業の復習や基礎学力の定着を確認する目的で受検されることが多いようです。

11級の受検経験がある子は、3年分の過去問を解き、苦手分野を中心に繰り返し学習していました。

算数が好きで意欲的な子は、9級を受検する子もいました。ただ9級には小学校3年生の学習内容が含まれており、3桁を含む四則演算、少数・分数の計算などをしっかりと理解し、練習しておく必要があります。

 

 

6.数や算数への興味を促す算数検定に挑戦してみよう!

子どもたちは、これから一層複雑化する社会を生きていきます。自分で考えて問題解決に導くためには、数学的な素養や思考力はますます必要とされるようになるでしょう。

幼いときに数や形の概念、算数に触れる経験が楽しいものであると、子どもたちはその後も算数・数学に興味を持つことができ、数学的思考力も養われていきます。

算数検定・かずかたち検定はそんな算数に興味を持つきっかけを作ってくれます。親子で楽しみながら算数検定・かずかたち検定に挑戦してみましょう。
 

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参考文献
数学検定・算数検定公式ホームページ,公益財団法人 日本数学検定協会

 

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