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【2〜4歳】子どもがお風呂を嫌がる理由と対策を保育士が解説!

この記事を書いた人

なな なな

なな

  • 高等学校教諭
  • 保育士

早稲田大学在学中に放課後等デイサービスでアルバイトとして勤務。

一般企業に就職後、子どもの人生に関わる仕事がしたいと思い、保育園で働きながら保育士資格を取得しました。

現在は保育士として勤務しています。

「子どもと一緒に楽しむ」ことを大切に、子どもと接しています!

お風呂を嫌がる子どもへの対応に悩んでいませんか?「毎日のお風呂がちょっと憂鬱」というママやパパもいらっしゃるかもしれません。

この記事では、現役保育士の筆者が、2〜4歳の子どもがお風呂を嫌がる理由と対策をお伝えします。お風呂で遊べるおすすめのおもちゃも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

目次

 

1.子どもがお風呂を嫌がる理由と対策

子どもがお風呂を嫌がる理由はさまざまです。水が怖くて嫌がることもあれば、お風呂がつまらなくてイヤだと言うこともあるでしょう。ここでは、子どもがお風呂を嫌がる理由とおすすめの対策をお伝えします。

お風呂でのお子さんの様子を観察すると、お風呂嫌いを克服するヒントが見えてくるかもしれません。

 

1-1.顔が濡れるのが怖い

年齢に限らず、水を怖がる子どもは多いです。園のプールでも顔が濡れると恐怖から大泣きする子をよく見かけます。

水を怖がる理由はさまざまですが、「急に顔に水がかかってびっくりした」「目や耳に水が入って不快な思いをした」などの経験があると、お風呂にも苦手意識を持ちやすいようです。

子どもが水を嫌がる場合は、足や手から洗ってあげましょう。「これからお湯をかけるよ」「まずは足から洗おうね」と事前に声をかけることも大切です。

ごっこ遊びが好きな子には、「お客さま、失礼します」「ゴシゴシきれいにしましょうね」など、お風呂屋さんになりきって遊びながら洗うのも楽しいですね。

お湯の温度や感覚に慣れてきたら、お腹・背中・お尻・胸などの順番に体を洗い、顔と頭は最後に洗います。

子どもが顔が濡れるのを嫌がるときは、無理して洗わなくても大丈夫です。濡れたタオルなどで顔を優しく拭いてあげましょう。

 

1-2.シャワーの勢いや音が苦手

お風呂を嫌がる子どもの中には、シャワーの音や刺激が苦手な子もいます。

シャワーの音を嫌がる子には、ママが歌を歌ってあげたり、スピーカーで音楽を流したりすることで、リラックスしやすくなります。

シャワーのお湯が肌に当たる感覚が苦手な子には、水圧を弱めにして、シャワーのお湯をママの手で一度受け取ってから、子どもの手足にかけてあげてください。

ママの手の中であふれたお湯をお子さんにかけるようにすると、少しずつ慣れていきますよ。それでも嫌がる場合は、洗面器などで代用してもいいですね。

 

1-3.目にシャンプーが入るのが怖い

お風呂嫌いの理由として、シャンプーが苦手な子どももいます。大人でもシャンプーが目に入ると、痛いですよね。一度でも「シャンプーで目が沁みた」という経験をすると、トラウマになることもあるようです。

「シャンプーハットをつける」「タオルで目を覆う」など、子どもの目にシャンプーが入らずに髪を洗う方法を考えてあげましょう。子どもが嫌がらなければ、少し上を向いた姿勢でのシャンプーもおすすめです。

また、子どもを鏡の前に立たせて、シャンプーの泡でミッキーの耳やドキンちゃんの角を作ってあげると喜びますよ。「シャンプーの時間が楽しい」と思える雰囲気を心がけてくださいね。

 

1-4.湯船が熱すぎる

湯船が熱すぎて、お風呂を嫌がる子どももいます。大人に比べて子どもは皮膚が薄いため、熱に敏感で、のぼせやすいと言われています。

寒くなるとお湯の設定温度を上げてしまいがちですが、子どもにとって最適なお湯加減は、38度〜40度が目安です。

ぬるめのお湯に浸かることで、子どもの心臓や血管にも負担をかけずに、体を芯まで温めることができます。

肩までお湯に浸かって、一緒に数を数えたり、背中にお湯をかけてあげたりして、体が冷えないように工夫してくださいね。

 

1-5.遊びから切り替えられない

子どもがお風呂を嫌がるのは、「まだ遊んでいたいから」という理由もあります。

2〜4歳の子どもは、前頭葉(ぜんとうよう)が未発達なので、行動や気持ちをうまく切り替えることが苦手です。

「まだ遊びたい」という気持ちを抑えることが難しいため、子どもが遊びに夢中になっている時にお風呂に誘うと「イヤイヤ」につながることが多いのです。

おすすめの対策は、保育園や幼稚園から帰ってきた後、遊びが始まる前に入浴を済ませることです。毎日の習慣になれば、子どもの遊びを中断することもないので、親子ともにストレスが減ります。

もし子どもがお風呂に入る前に遊び始めてしまったら、「お風呂の時間」を予告をしておくと良いです。

時計を見せながら「長い針が〇のところまで来たら、お風呂の時間だよ」と伝えましょう。「いつ、何をするのか」を事前に伝えておくことで、子どもも見通しが立つため、行動を切り替えやすくなります。

 

1-6.お風呂がつまらない

「お風呂がつまらないからイヤだ」と言う子どももいます。その場合は、お風呂だけの特別なおもちゃや遊びを用意してみてください。

100円ショップでもお風呂用のおもちゃはたくさん売られていますので、子どもと一緒にお店でおもちゃを選ぶことから始めてもいいですね。

「3.おすすめのお風呂遊びとおもちゃ4選」のところで具体的な内容に触れていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

2.子どもがお風呂に入りたくなる誘い方


「お風呂はイヤ」「入らない」と言われてしまうと、ママもどのように誘ったらいいのか、迷いますよね。ちょっとしたコツを意識するだけで、子どもがスムーズにお風呂に入ってくれることもあります。

ここでは、子どもをお風呂に誘うときの対応のコツをご紹介します。「お風呂が楽しい」と思えるような声掛けを意識してみてくださいね。

 

2-1.遊びの延長で誘う

電車や乗り物が好きな子どもには、「まもなくママ電車が出発します。行き先はお風呂です」などと声をかけてみましょう。子どもをおんぶしたり、ママがお馬さんになったりして、お風呂まで移動します。

消防士ごっこもおすすめです。「大変!お風呂場で火事です!」と子どもに声をかけて、水鉄砲などで遊んでも楽しいですよ。

「お風呂までママと競争しよう!」「誰が1番にお洋服を脱げるかな」とお子さんの競争心を刺激してあげるとやる気スイッチが入るかもしれません。

少し面倒に感じるかもしれませんが、楽しそうな雰囲気で誘うと、スムーズにお風呂に入ってくれることもありますよ。子どものタイプに合ったものを試してみてくださいね。

 

2-2.体や顔が汚れていることを知らせる

「ご飯粒がお顔についているよ」など、子どもの体や顔が汚れていることを知らせます。手鏡などで見せても良いでしょう。その後、「お風呂できれいにする?」と子どもに尋ねます。

お風呂に入る理由や必要性を伝えると、子どもも納得してお風呂に向かってくれることもありますよ。

公園などで遊んで帰ってきた後に、「たくさん汗をかいたからベトベトするね」「砂遊びで手が汚れちゃったね」などと伝えて、お風呂に誘うのもおすすめです。

 

2-3.選択肢を与える

お風呂で使うおもちゃや、入浴後に着るパジャマを見せて、「どれにする?」と子どもに尋ねるのもおすすめです。

選択肢を提示することで、子どものワクワク感を高め、気持ちの切り替えを促します。自分で考えて、判断する練習にもつながりますよ。

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「無理強いする」「脅す」「急かす」などの関わりは、お風呂に誘うときだけでなく、普段から避けた方がいいです。

無理強いして子どもをお風呂に入れると、ますますお風呂嫌いが悪化します。

「鬼が来るよ」「おもちゃ捨てちゃうよ」などの脅し言葉は、その場では子どももすぐに動いてくれるかもしれません。

しかし実際に鬼が来ることはないですし、お風呂に入らなくてもおもちゃは捨てないですよね。ママの言葉と実際の行動が不一致な場合、お子さんは不信感を抱いてしまいます。

「早くして!」など、子どもを急かす声掛けは、ママの焦りが子どもにも伝わり、ますます動けなくなることが多いです。

子どもが「お風呂は楽しい場所」と感じ、自らお風呂に向かえるように、工夫していきたいですね。

 

3.おすすめのお風呂遊びとおもちゃ4選

子どもにとって「お風呂が楽しい場所」と感じられるように、お風呂用のおもちゃを用意するのもおすすめです。今回は手軽に実践できる遊びやおもちゃをご紹介します。

 

3-1.氷遊び

氷遊びは自宅にある製氷皿だけですぐにできて、子どもにも大人気です。製氷皿がない場合は、牛乳パックでも代用できますよ。

普通の氷をお風呂で溶かしながら遊ぶだけでも十分楽しいですが、以下のようにちょっとした工夫でアレンジすることができます。

<おすすめの遊び方>

  • 食紅で作った色水を凍らせる
  • 製氷皿におもちゃを入れる
  • キャラクターの形の製氷皿で氷を作る
  • 氷を重ねて、積み木にして遊ぶ

 

3-2.水鉄砲

水鉄砲は園の水遊びでも人気のあるおもちゃですが、お風呂で使うのもおすすめです。100円ショップでも手に入りますし、台所用洗剤やマヨネーズの空き容器など口が細いものであれば、水鉄砲として使えます。

お風呂用のポスターを壁に貼って的当てにしたり、親子でかけ合いっこしたりしても楽しいです。

また、両手で水鉄砲を作ることもできます。手の水鉄砲は道具いらずで、すぐにできるのが魅力ですね。詳しいやり方をご紹介します。

<手でできる水鉄砲>

  1. 握手するような形で両手を重ねる。
  2. 湯船の中に両手を沈めて、親指の穴から水を出す。

親指以外はしっかり密封すると、手の間から水がこぼれずに、勢いのある水鉄砲が作れます!

 

3-3.タオル風船

タオルやガーゼを湯船に浮かべて、下から持ち上げて空気を入れると、風船のように膨らんで、遊ぶことができます。

ママが作ったタオル風船を、子どもに潰してもらう遊びがおすすめです。お湯の中でぶくぶくと空気の泡が出る様子が楽しめます。特別な道具は不要なので、今夜から遊ぶことができますよ。

 

3-4.魚釣り

魚やスーパーボールを湯船に浮かべて、ネット製のポイや取っ手のついたコップなどで魚釣りをするのも楽しいです。

材料は全て100円ショップで手に入ります。「たくさん早く捕まえた方が勝ち!勝負しよう」と、親子で競争するのもおすすめです。

 

4.子どもが「お風呂=楽しみ」になる工夫をしよう!

子どもがお風呂を嫌がる理由と、楽しくお風呂に入るための工夫をご紹介しました。

お風呂は家事などのやるべきことから離れ、子どもと一緒に過ごす大切な時間です。毎日忙しいママやパパこそ、お風呂の中では目の前のお子さんと向き合い、親子のコミュニケーションを積極的に楽しんでください。

「お風呂=ママやパパが遊んでくれる、楽しい空間」とお子さんが思えるようになれば、少しずつお風呂嫌いも解消されていくでしょう。

イヤイヤ期のお風呂嫌いは、すぐに改善が見られないこともあるかもしれませんが、お子さんの成長を気長に見守りましょう。今回ご紹介した工夫の中から、お子さんに合ったものを選んで試してみてくださいね。

 

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