【3歳児】保育士おすすめ!体を動かして楽しく遊べるおもちゃ5選【レビューあり】
この記事を書いた人
宮先惟之
- 保育士
保育所や子ども園にて15年間勤務。
主に、3〜5歳児のクラス担任や障がい加配保育士をしてきました。
2児の父でもあり、子育ての大変さや楽しさを感じながら、日々子どものやる気を引き出す環境作りや言葉のかけ方を工夫しています。
「3歳の子どもが、体を動かして遊ぶおもちゃって何があるの?」「体を動かして遊んでほしい!」そう考えることはありませんか?
今回は、運動面において「3歳ってどんな力が発達するの?」「どんな力をのばしていったらいいの?」といった視点で、おもちゃを選ぶポイントとおすすめのおもちゃ5選を紹介しています。
この記事では、現役12年の保育士であり、2児の父でもある筆者が丁寧に解説します。
3歳のお子さまの「運動機能の成長」や「親子の楽しい時間」に繋がるものをセレクトしています。
ぜひ、お気に入りを見つけてください!
目次
1.3歳ってどんなことができるの?~運動面~
まずは3歳児の発達から見ていきましょう!
発達段階を理解することで、3歳のお子さまがどんなおもちゃを使える段階にいるのかがわかり、適切なおもちゃ選びができます。
3歳児は、基本的な運動習慣が身につく時期です。
指先の感覚も発達するので、遊具やおもちゃを使った遊びも楽しめるようになります。
もう少し、運動面に絞った発達の特徴を解説していきます。
1-1.3歳の発達の特徴~運動面~
おおむね3歳児は、基本的な運動能力が発達することから、全身を使った運動を好むようになります。
■例
・腕を振って走る
・段差からジャンプする、跳んだり跳ねたりする
・鉄棒などにぶらさがる、ジャングルジムを登る
・またいで乗り物に乗る
・ボールなどを蹴る
もちろん、突然できるようになる訳ではありません。
お子さまが楽しく遊べるような環境を用意し、繰り返し遊べるように働きかけることで、動きがスムーズになっていきます。
1-2.この時期に育てたい力とは~運動面~
全身を使った運動を好むようになる3歳の時期は、体幹(体のバランス)をしっかり育てることが大切です。
体幹を育てるメリットを大きく3つご紹介します。
①運動面のスキルが身につきやすい
体幹が育つと、自分の体をスムーズに動かせるようになります。
イメージしたように体を動かせることで、動きの習得が比較的早くなり、体を動かす楽しさを味わえます。
②椅子に安定して座れるようになる。
体幹が育つことで姿勢を保つ力がつくため、椅子に安定して座れるようになります。
これはこの先勉強をする上でも、正しい姿勢で机に向かうことに繋がるので、結果として勉強に集中して取り組めるようになっていきます。
③ケガをしにくくなる。
体のバランスが良いと、身のこなしが良くなり、とっさの時に自分を守ることができます。
転んだりぶつかりそうになった時にも手をついたり、避けたりできるので、大ケガを防げます。
では、その力をのびのびと伸ばすにはどのような玩具を選ぶとよいのか、5つのポイントをご紹介します。
2.体を動かして遊ぶおもちゃを選ぶポイント
このころの子どもは、人生の中で最も吸収力が高く、無意識のうちに様々なことを学んでいきます。
子どもの意欲を十分に発揮できるような環境を用意するために、ポイントを5つ紹介します。
2-1.安全に遊べるか
遊びは、何より安全が大切です。
面白そうに見えてもすぐに壊れてしまっては、ケガに繋がることもあります。
ある程度の「重さ」や「衝撃」に耐えられるものを選ぶようにしましょう。
耐荷性や耐久性は、箱や説明書、商品の公式ホームページにも書いてあるので要チェックです!
2-2.遊べる場所があるか
購入しようと検討している玩具が、「どこで遊ぶか」「置くスペースはあるか」を考えてみましょう。
乗って遊べるものだと、遊ぶ場所を想像してみたり、トランポリンなどの大きめのものなら、置けるスペースは十分にあるかチェックすることは大切です。
遊べる場所をイメージしていると、買ってから「こんなはずじゃなかった!」といったことを防ぐことができます。
2-3.長く使って遊べるか
玩具を選ぶ際、お子さまが成長しても楽しめるかについても注目してみましょう!
長く遊ぶには、高さや形を変えられるものがおすすめです。
高さの調節ができる乗り物は、背が高くなっても乗ることができます。
また、形を変えられるものは、いろいろな遊びが経験できるため、子どもの挑戦意欲を引き出すことができます。
2-4.全身を使って遊べるか
子どもが、全身を使って遊べるかも大切なポイントです。
体を大きく動かして遊べば遊ぶほど、体幹や筋力は鍛えられます。
適度な運動で、私たちが爽快感を持つように、子どもも体をしっかりと動かすことで充実感や達成感を得ます。
「またやってみたい!」と意欲を持つと、繰り返し遊ぶようになり、結果的にお子さまの運動能力の大きな成長に繋がります。
2-5.おもちゃに興味を持っているか
せっかくの新しいおもちゃも、お子さまの興味がなければ、楽しむのも難しいでしょう。
そこで、買う前にお子さまの反応に注目してみましょう!
お子さまが実際におもちゃや写真を見て、「これがほしい!」「やってみたい!」と話したり、欲しがる様子があれば、興味はそのおもちゃに向いています。
もし、おうちの方が「ぜひ、これを買ってあげたい!」と思ったものがある場合は、明るい声で子どもに相談してみましょう。
お子さまの興味を引くことができると、買ってからよく遊ぶようになります。
それでは、3歳児の体を動かして遊べるおもちゃの紹介をします!
3.3歳児におすすめ!楽しく体を動かすおもちゃ5選
それでは「3歳の子どもの発達段階の特徴」、「おもちゃ選びのポイントをもとに」おすすめの楽しく体を動かすおもちゃ5選をご紹介していきます。
実際に使用した感想も合わせてぜひご覧ください!
1.オッピー
取っ手が付いたホッピングボール(バランスボール)です。
座ってバランスを取ったり、跳ねながら行きたい場所に移動したりして遊ぶことができます。
サイズが50㎝(黄色のボール)と60㎝(赤色のボール)と2種類ありますが、おすすめは自分でコントロールしやすい黄色のボールです。
使用した感想
初めは、ボールに座ることから挑戦する様子があり、「安定して座ろうとすることから、運動になっているのか!」と感じました。
体重制限が200㎏なので、「大人も乗れる?」と私も遊んでみると、全身を使っていることを実感!
跳ねて移動する感覚が楽しくて、子どもと交代で遊んでしまいました。
おすすめポイント:全身を使って楽しく遊べて、体幹も育つ
跳ねて動く感覚がとても楽しいおもちゃです。
大きく跳ねて動いてみたり、小さなジャンプをしてみたりと子どもなりに工夫して遊ぶ姿もあったので、体幹はもちろん、脚力もしっかり育つことが期待できます。
よく転んでいた子どももオッピーで遊ぶようになってからは、安定した姿勢で歩くようになり、転びにくくなりました。
使用時の注意ポイント
跳ねる際に音や振動が伴うため、マンションにお住まいの方は、クッションやシートを敷いて使用するなど配慮が必要です。
2.ストライダー(スポーツモデル)
乗って遊べる二輪のランニングバイクです。
ペダルとブレーキがなく、走る・曲がる・止まることを自分でコントロールする乗り物です。
遊びを通して、自然とバランス感覚が身につき、体幹も鍛えられます。
カラーバリエーションが7種類と豊富なので、きっとお気に入りの一台が見つかるでしょう。
>>ストライダー(スポーツモデル) STRIDER公式通販ページ
使用した感想
外に遊びに行くことが少ない我が子ですが、「ストライダーしようか。」と誘うと、自分から出掛ける準備をしていました。
公園や広場で乗っている様子を眺めるのも、一緒に散歩するのも楽しいです。
またいで乗る経験から、自転車にも抵抗なく乗れるようになっていきました。
おすすめポイント①:安全に遊べる
ハンドル中央にパッドが付いている為、転んだ時の衝撃を軽減させ、お子さまの安全を守っています。
ストライダーの重量は3㎏と軽いですが、耐久性のある素材で作られているため壊れる心配はほとんどありません。
おすすめポイント②:長く使って遊べる
体重制限が27㎏で、サドルやハンドルの高さを手動で簡単に調節できるため、お子さまが大きくなっても使用できるのは嬉しいポイントです。
3.ホームジャンピング
おうちで、楽しめるトランポリンです。
バネの部分もゴムバンドで設計されているため、安全に使用できます。
お子さまが跳んで遊ぶスペースも75㎝と十分な幅があり、耐荷重は約100㎏です。
使用した感想
室内で使用するので、天候に関係なくいつでも遊べるのが嬉しいです。
部屋に置いておくと、何気なくジャンプして遊ぶ姿をよく見るようになりました。
大人も使用可能なので、私もたまに使用していますが、良い運動になります。
遊ぶ時の音や振動は、気になりませんでした。
おすすめポイント:バランス感覚や体幹がしっかり育つ
トランポリンで跳んで遊ぶことで、全身の筋肉やバランス感覚、体幹が鍛えられます。
5分軽くバウンドするだけでも、1㎞のウォーキングと同じだけの運動になると言われているので、お子さまが思いきり跳んで遊ぶことは十分な運動になります。
跳ぶ時にお子さまの好きな曲をかけると、踊りながら跳ぶ姿もあり、さらに運動になるのでおすすめです。
使用時の注意ポイント
跳ねる際に音や振動が伴います。クッションやシートを敷いて使用するなど配慮が必要です。
4.アンパンマン うちの子天才 カンタン折りたたみブランコパークDX
組み立て方次第で、ブランコ、ジャングルジム、すべり台、鉄棒が楽しめるおもちゃです。
鉄棒とブランコは入れ替えて遊ぶことになりますが、ジャングルジムとすべり台はいつでも遊ぶことができます。
使用した感想
子どもが好きな公園遊びを天気に関係なく、さらに衛生的に楽しめるのは嬉しいポイントでした。
遊ぶ際に、音や振動があまり気にならなかったので、安心して使うことができました。
「上手だね。」と褒めると、「こんなこともできるよ!」といろいろな遊び方を楽しんでいました。
おすすめポイント①:いろいろな遊び方ができ、長く遊べる
遊びのバリエーションが多いので、お子さまの成長に合わせた遊び方が楽しめます。
兄弟がいる場合でも、それぞれに楽しむことができるでしょう。
おすすめポイント②:体幹や運動能力がしっかり鍛えられる
ジャングルジムは、自分の体の位置を把握しながら、腕で体を支えたり、姿勢を変えたりすることから体幹が大きく鍛えられます。
遊具が繋がっているため、自然といろいろな遊びを楽しむことができ、柔軟性や判断力も育ちます。
使用時の注意ポイント
重量制限は25㎏です。
5.サッカーボール アディダス テルスター クラブプロ 2号
アディダス製品の2号球サッカーボールです。
3歳児に合った大きさであり、柔らかい素材が特徴です。
>>サッカーボール アディダス テルスター クラブプロ 2号 トイザらス公式通販ページ
使用した感想
転がし合ったり、ボールを追いかけたりと、一緒に運動しながら子どもとコミュニケーションをとれるのが嬉しいです。
子どもの楽しそうな表情を見れてほっこりします。
広場で遊ぶ時にボールがあると、子どもが体を動かすきっかけになるので助かります。
おすすめポイント:様々な動作を体感できる
ボール遊びは、「蹴る」「転がす」「投げる」「捕る」といった動作を経験できます。
遊びの種類もバラエティーがあり、定番のサッカーだけでなく、ボウリングのように転がして楽しむこともできます。
動きの習得だけでなく、空間認知力の育ちも期待できるため、繰り返して遊びを楽しんでいきましょう。
4.おもちゃで楽しく遊んで、運動能力を高めよう!
ここまで「楽しく体を動かすおもちゃ」をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
全身運動ができるようになる3歳の時期だからこそ、子どもが体を思いきり使って遊ぶ環境を用意しましょう。
繰り返し遊ぶ中で、運動機能や体幹が鍛えられていきます。
好きな遊びだと、自然とよく遊ぶようになるので、ぜひお子さまに合ったおもちゃを選んでみてください。
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