毛糸を使ったおしゃれなクリスマス製作5選!親子で手作りするときのコツ
この記事を書いた人
佐藤
- 社会福祉士
- 幼稚園教諭
- 保育士
保育・福祉関係の大学卒業後認定こども園に勤務。
多様な教育を学ぶため、シュタイナー園で働いた経験もあります。
現在は妊活をしながらフリーライターをしています。
好きなことはギターと絵を描くこと。自分の経験を生かした発信に挑戦中です。
おうち時間が増える冬の時期に、子どもと一緒にかわいい製作ができたら素敵ですよね。おしゃれな飾りを作るとお部屋のアクセントにもなります。
「かわいいクリスマス飾りを作りたいけれど、作り方がわからない」「簡単に作れるクリスマス製作が知りたい」などのお悩みはありませんか?
この記事では親子で簡単に作れるおしゃれなクリスマス製作をご紹介します。今回はたくさんある製作の中から、特に毛糸を使った製作に焦点を当てていますよ。
保育士でハンドメイドが趣味の筆者が、クリスマス飾りの作り方を注意点も踏まえてお伝えします。お子さまと一緒にクリスマス飾りを作る参考にしてくださいね。
目次
1.クリスマスの飾りを手作りするときに毛糸を使うメリットは?
クリスマス製作の種類は数多くありますが、その中に毛糸を使った製作が存在します。
製作の材料として毛糸を使うメリットは2つ挙げられます。
- 冬らしい毛糸の素材は温かみや心地よさを演出できる
- 子どもが手仕事に触れるきっかけになる
製作を楽しむ方の中には「わざわざ毛糸を使うメリットはあるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ここから製作の材料に毛糸を用いるメリットを1つずつ紹介します。
1-1.冬らしい毛糸の素材は温かみや心地よさを演出できる
毛糸はもこもことした温かみのある手触りが特徴です。寒くなり、暖かいものが恋しくなる冬にぴったりの素材ですよ。
また子どもにとっては季節感を養うことにも繋がります。製作の題材だけでなく、材料でも季節感を得られたら嬉しいですよね。毛糸を使用することで、冬らしさを感じながら製作を楽しめるでしょう。
1-2.子どもが手仕事に触れるきっかけになる
製作に毛糸を使うことで、子どもが手仕事に触れるきっかけになります。
「手仕事」とは、人の手を使って物を作る仕事をさします。手作りならではの温かみがあり、自分で作った満足感も味わえます。
毛糸で作られたものというと、マフラーやニットを思い浮かべる方もいると思います。毛糸はアイデア次第で、さまざまな物を作れる素材です。
製作に毛糸を使用すれば子どもが手仕事に触れるきっかけになり、手作りの良さを味わう経験を積めますよ。
2.子どもがクリスマス製作で毛糸を使うときの注意点
製作で使うメリットがある毛糸ですが、使う際の注意点が2つあります。
- 毛糸玉から無理に毛糸をひっぱらない
- 子どもが体に毛糸を巻き付けないよう注意する
毛糸にはメリットがある一方で、使い方を間違えると子どもが怪我をする恐れがあります。製作の前に注意点を確認して、安全に楽しく取り組めるようにしましょう。
2-1.毛糸玉から無理に毛糸をひっぱらない
毛糸玉から糸を取り出すときは、無理に毛糸をひっぱらないようにしましょう。
毛糸玉の糸端は、毛糸玉の中の中心部にあります。使い始めるときは毛糸玉の中に指を入れて少し緩めてから、中心にある糸端を取り出しましょう。
塊で出てしまっても大丈夫です。優しくほぐしていくと糸端を見つけられますよ。
このときに毛糸を無理に引っ張ってしまうと、糸同士が絡んで絡まってしまう場合があります。毛糸玉から使う毛糸を長く出しすぎてしまった場合も同様です。
その上、きつく絡まってしまうとほぐすのが困難になります。毛糸を引き出すときは優しく取り出すようにしましょう。
慣れるまでは子どもの手を取って一緒に行い、力加減を教えるといいですよ。1人でしたい思いが強い子どもに対しては「優しくひっぱってね」と声を掛け、見守るといいでしょう。
万が一、毛糸が絡まってしまった場合は、細い棒を使うとほぐしやすくなりますよ。結び目のあたりに棒を入れ、少しずつ糸を緩ませていきましょう。急いで行うと逆に絡まりが複雑になってしまうため、ゆっくり行うといいですよ。
2-2.子どもが体に毛糸を巻き付けないよう注意する
毛糸を使うときは、子どもが体に毛糸をきつく巻き付けないように注意して見守りましょう。長くてカラフルな毛糸は子どもにとって魅力的です。
中には興味本位で体に毛糸を巻き付けて遊ぶ子どももいます。ゆるく巻き付いていればいいのですが、きつく巻き付けてしまうと血の流れが滞ったり、巻き付いた場所によっては命の危険もあります。
特に首に絡まると窒息の恐れがあり、危険性が高まるでしょう。子ども本人はそんなつもりはなくても、何かの拍子に糸が周囲の家具に引っ掛かり、結果として首が締まってしまう場合もあります。
毛糸の扱いに慣れて正しく使えるようになるまでは、保護者が近くで見守りながら行うようにしましょう。「毛糸はここに巻くよ」と毛糸を巻き付ける場所を具体的に示すといいですよ。
理解力が増す4歳や5歳に対しては、「首が締まって危ないからやめようね」と理由も踏まえて伝えると子どもも納得しやすいです。
子どもの様子に合わせて、子どもが最も理解しやすいように対応の仕方を変えてみてくださいね。
3.親子で作ろう!毛糸を使ったおしゃれなクリスマス製作5選
親子で簡単に作れる、毛糸を使ったおしゃれなクリスマス飾りを5つ紹介します。
- 立体のクリスマスツリー
- 壁に飾れるクリスマスツリー
- クリスマスブーツ
- クリスマスリース
- クリスマスオーナメント
作り方の手順と合わせて注意点もご紹介するので、製作の参考にしてくださいね。
3-1.立体のクリスマスツリー
使う物
紙皿、ハサミ、両面テープ、ボンド、毛糸、飾り用のポンポンやビーズ
作り方
- 紙皿の中心に向かって、はさみで1つ切り込みを入れる。
- 切り込んだ部分を手で持って動かして重ね、両面テープで張り付けて三角錐状にする。
- 三角錐の頂点に向かって縦に4か所両面テープを貼る。
- 頂点から少しずつ毛糸を巻き付けていく。
- 一番下まで毛糸を巻き付けたら、毛糸の端を巻き付けられた毛糸に絡めて固定する。
仕上げに飾り用のポンポンやビーズをつける。
注意点
毛糸の巻き始めはとくにやりにくく、子どもによっては難しさを感じます。保護者が行うか、子どもと一緒に手を添えて行うといいでしょう。少し力を入れて、紙皿を回しながらまきつけるとやりやすいですよ。
毛糸は何色か混ざったものを使うと変化が出てかわいいのでおすすめです。飾りをつける時はしばらく指で押さえるとくっつきやすいですよ。
3-2.壁に飾れるクリスマスツリー
使う物
画用紙、一つ穴パンチか目打ち、毛糸、セロハンテープ、のり
作り方
- 使う毛糸の先端にセロハンテープを巻き付けておく。
- 好きな大きさの画用紙に、一つ穴パンチか目打ちを使って<(不等号記号)の形に穴をあける。
- セロハンテープが巻かれた方の糸端を手で持ち、順番に毛糸を通す。反対の毛糸の端は画用紙の裏側にセロハンテープで留めておく。
- 毛糸を全部通し終わったら、持っていた方の糸端も画用紙の裏側で留める。
- 毛糸を通した画用紙よりも1周り大きな画用紙にのりで貼り付ける。
注意点
毛糸の先端がほつれると穴に通しにくくなります。最初にセロハンテープを貼りますが、剥がれたら貼り直した方がやりやすいですよ。
また穴をあけるときは、穴同士が近すぎると破れてしまうことがあるため、適度な間隔を設けましょう。
3-3.クリスマスブーツ
使う物
画用紙、はさみ、のり、毛糸、一つ穴パンチか目打ち、セロハンテープ
作り方
- 赤い画用紙をブーツの形に切り、上部分に白い画用紙をのりで貼り付ける。
- 赤い画用紙部分に、一つ穴パンチか目打ちを使ってランダムに穴をあける。
- 毛糸の先端にセロハンテープを巻き付け、穴に糸を通す。反対の糸端は画用紙の裏にセロハンテープで留めておく。
- 糸を通し終わったら反対の糸端と同じように、画用紙の裏側にテープで留めておく。
注意点
穴をあける際に穴あけパンチか目打ちを使用します。子どもが使うと指先を挟んだり刺したりする可能性があるため、前もって保護者が穴をあけておくといいですよ。
3-4.クリスマスリース
使う物
紙皿、はさみ、毛糸、ボンド、飾り用のポンポンやビーズ、紐
作り方
- 紙皿の内側部分をくりぬいてリング状にする。
- 毛糸の端は紙皿に結び、不要なところは切る。
- 毛糸玉を持って紙皿に毛糸を巻き付けていく。
- 紙皿を1周したら、リースの裏になる方で毛糸を結ぶ。巻き付けてある毛糸に結び付けて余った部分を切る。
- 表面にポンポンやビーズをボンドで貼り付け、飾りつけをする。
- リースの向きを考え、上の頂点になるところに毛糸を結び付ける。巻き付けられた毛糸に紐を通して結ぶ。
注意点
紙皿の内側を子どもが自分でくりぬくのは難しいため、保護者が行うといいでしょう。子どもが挑戦する場合は保護者がある程度切り込みを入れて、切りやすくしてから渡すことをおすすめします。
3-5.クリスマスオーナメント
使う物
段ボール、はさみ、毛糸、セロハンテープ
作り方
- 段ボールを四角や丸の形にはさみで切る。
- 1cm間隔で外側に切り込みをいれる。
- 糸端を段ボールの裏側にセロハンテープで留める。
- 段ボールの切り込みに糸をひっかけるようにして巻き付ける。
- 巻き終わったら最初と同じように、裏側で糸端を留める。
注意点
段ボールの厚みによっては切るのに力がいります。子どもが無理をして力任せに切ると怪我する可能性があるため、あらかじめ保護者が切っておくといいでしょう。
四角のような角がある形は、角をとがらせると危険なため、丸めに切って角をなくしておくと安全ですよ。
4.親子で一緒に毛糸のクリスマス飾りを作ってみよう!
毛糸は寒い冬にぴったりの素材で、季節感も感じられる素敵な素材です。
今回ご紹介した壁に飾れるクリスマスツリーでは一定の動きで糸を通すことから、規則性を知るきっかけにもなりますよ。
作った作品は壁に貼ったり、窓際に置いたりして飾りましょう。オーナメントはクリスマスツリーにかけてもいいですね。
使い終わった後に保存する場合、比較的平らな物はジップロックに入れて保管しましょう。袋に入れることで汚れやヨレを防げます。立体のクリスマスツリーは、中に新聞紙や布を詰めて潰れないようにしましょう。
片づける場所の関係で1シーズン限りにする場合は、写真に撮っていつでも見返せるようにしておきましょう。印刷してアルバムにまとめておくと子どもも見やすいですよ。
親子で一緒にクリスマス飾りを作り、手仕事の良さを味わいながら季節の移ろいを楽しんでくださいね。
関連トピックをご紹介!
・どんぐり・松ぼっくり…秋の自然物を使った保育の製作アイデア4選
・SDGsはじめの一歩!廃材で「リサイクル工作」きょうだいで楽しむコツもご紹介
・手芸で子どもの脳を活性化!おうちで簡単にできるフェルト手芸の作り方も紹介