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お子さんが年長になり、小学校入学前に「学習習慣を身につけてほしい」と思っている親御さんは多いのではないでしょうか。
とはいえ、子ども自身が学習に対して興味やモチベーションを持っていないと、集中力が続かず、短時間で飽きてしまうことも多々ありますよね。
学習習慣を身につけるためには、お子さんが楽しみながら学習に取り組める方法を見つけることが重要です。
本記事では、学習塾教室長を務めた経験がある筆者が、小学校入学を控えた年長の子どもが「学習に対して興味」を持ち、モチベーションを高めながら「継続的な学習ができるポイントとアイデア」をご紹介します。
ぜひ、お子さんに合った学習習慣のつけ方を見つけてみてください!
年長になり、小学校入学も近づいてくるとそろそろ勉強をさせた方がよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
まずは学習習慣を身につけることの重要性とメリットについて考えてみましょう。
学習習慣を身につけることは、子どもの学習と成長においてとても大切です。
学習の習慣化は、日々の努力を通して、より多くの「できる・わかる」を生み出していくことにつながります。
小学校に入学すると、必然的に学習する機会が増えていきます。
そんなときに少しでも学習に対して興味関心を持っていたり、学習習慣が身についていたりすると、スムーズに学校での学びに取り組むことができ、楽しく学校生活を送れるようになります。
反対に幼児期~小学校低学年時期に学習習慣を身につけることができないと、日々取り組む学習に対してネガティブな感情を抱いてしまい、学校生活が子どもにとってつらいものとなってしまう可能性もあります。
保護者の方は、子どもが学習習慣を培うことができるよう、学習の喜びを共有しながら成長をサポートしていくことが大切です。
学習習慣を身につけることによる具体的なメリットは様々です。
ここでは3つのメリットをご紹介します。
学習を習慣化することで、
「わからなかったことが理解できるようになる」
「覚えたことが次の学びにもつながる」など、より深い理解やスキルの習得につながります。
幼児期や小学校で学んだ知識は、中学校や高校、そして大学の学習にも活かされる重要な要素です。学びを継続することにより、学習内容がより複雑になっても取り組むことができます。
小学校に入学すると「宿題」が出ますよね。
さらに年齢が上がっていくと宿題以外にも部活や習い事と勉強の両立や、自分の将来のために何をどう学ぶかの選択も必要になっていきます。
そういった場面では、自分自身の学習時間やスケジュールを管理する、自分の計画に責任を持つ、自分のやりたいこととやらなくてはならないことを統制するといった様々な力が必要になります。
この能力はすぐに身につくものではないので、お子さんの年齢にあわせて適切なサポートをしてあげることが大切です。
目標を達成するための計画を自ら立て、努力をした結果が成功につながることで、子ども自身が達成感や成長の実感を得ることができます。
大人でも「他人に言われて取り組むこと」には、やる気が出なかったり、成功しても達成感を感じにくかったりすることがあるのではないでしょうか。
小さくても継続的に成功体験を積むことはさらなる学びへの意欲につながっていき、自分から進んで学ぶ姿勢を育みます。
いきなり完璧な学習習慣を身につけることは難しいでしょう。
しかし小学校入学前の年長時期に
「学習への興味や意欲を育む」
「継続的に物事に取り組む」
「努力をして小さな成功体験を積む」ことなど、年齢にあわせた体験をすることで、今後子どもが前向きに学習に取り組むことへつながっていきます。
ここからは、学習習慣を身につけるための具体的な方法やアプローチについて4つのポイントを紹介していきます!
子どもの学習習慣を身につけるためには、興味を引く学習環境の整備が欠かせません。
子どもが学習に対して興味を持つことは、学習意欲を高め、継続的な学習を促す重要な要素です。
では、どのように興味を引く学習環境をどのように整えるのか、具体的な方法を紹介していきます。
ここでは学習スペースを整える3つの効果とポイントを紹介していきます。
①集中力が向上する
快適で整った学習スペースは、子どもの集中力を高める助けとなります。
年長時期はまだまだ集中力を長く継続させることが難しい時期です。
取り組むことに熱中できるよう、気が散ってしまうものは周りに置かないよう工夫してみましょう。
②学習意欲を喚起する
魅力的な学習スペースは、子どもの学習意欲を喚起します。
はじめて学びに取り組む子どもにとって、「学習することは楽しいこと」と感じることが継続のカギとなります。
例えば、明るい照明やカラフルなデザイン、自分の好きなアイテムなどを取り入れることで、子どもは学習スペースに魅力を感じ、学習に取り組むことが楽しくなるでしょう。
③整理整頓が習慣化される
学習スペースを整えることは、整理整頓の習慣を身につける一歩となります。
学習道具や教材が見やすく整理されている状態であれば、子どもはスムーズに学習に取り組むことができます。
さらに、自分で片づける経験を通じて整理整頓をする力も身につけることができますよ。
どこに何があるかわかる状態で学習に取り組むことで、学習以外のことに時間を取られず、スムーズに学習に取り組むことができるでしょう。
次に「何を使って学ぶか」についてです。
年長時期の子どもは「楽しいこと」「遊び」を通じて学んでいきます。
そのため、いきなり難しいプリントやドリルに取り組むのではなく、お子さんの好きなテーマに基づいた教材や本を用意することをおすすめします。
例えば、好きな動物や興味を持っている科学のトピックなど、子どもの「好き」に注目してみましょう。
これにより、子どもは自分の興味関心に沿った学習ができるため、学習への意欲が高まります。
また、子どもが自分で選んだ教材や本に触れることで、自ら学習する習慣が身につくことも期待できます。
学習習慣を身につけることの悩みは、お子さんの性格や状況によって様々です。
ここで紹介した方法は、何か夢中になれるものがあるお子さんには特に有効です。
夢中になれるものがあるお子さんには、興味を引く学習環境を整えることで学習習慣の構築をサポートすることが有効です。
その子が興味を持っているテーマや活動に関連する教材や本を用意し、子どもが自発的に学びに没頭できるようにしてあげましょう。
学習のゲーム化や多様なアクティビティの導入は、子どもの学習習慣を身につける上で効果的な手法です。
楽しみながら学ぶことで、子どもの興味やモチベーションを高め、継続的な学習を促すことができます。
以下では、学習をゲーム化したり、様々なアクティビティを取り入れることのメリットについて詳しく解説していきます。
子どものモチベーションを高めるために、学習に報酬やポイントシステムを取り入れてみることも有効です。
例えば、学習時間や目標の達成度に応じてポイントをあげたり、一定のポイントを貯めると好きなアクティビティやごほうびと交換できる仕組みを作ると良いでしょう。
これにより、子どもは学習をゲームのような楽しい活動として捉え、積極的に取り組むことができます。
ここでご褒美が「本当の」やる気につながらないのでは?と不安になる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご褒美を取り入れるときのポイントは2つあります。
一つは「苦手なことや初めてのことに対して、ご褒美をきっかけに挑戦する」ことです。
きっかけ作りとしてご褒美を取り入れることで、できる嬉しさやそのこと自体の良さや面白さを感じ継続して取り組めるようになります。
もう一つは「結果ではなく努力の過程に対してご褒美をあげる」ことです。
例えば「ひらがなが書けるようになる」ではなく「毎日ママと一緒にひらがなの練習をする」といった行動にご褒美をあげるなどです。
こうすることで子どもは、結果として「できるようになったこと」には純粋な喜びを感じ、今度も継続して努力を続けることができます。
ご褒美に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介しています!
>>子どもにご褒美を与えるのはよくない?”本当”のやる気を高める方法とは!?
学習を単調な作業ではなく、多様なアクティビティと結びつけることで子どもの興味や関心を引くことができます。
実際に体験する、実験してみる、工作を取り入れてみる、ゲームを取り入れたりするなどがおすすめです。
また、旅行や博物館などの施設に訪れることなどを学習の一環として取り入れることで学びを深めることもできます。
例えば
・外を散策しながら看板やお店のメニューにかかれたひらがなを読んでみる
・お店屋さんごっこの中で数のやり取りをする
・博物館に行って実際の標本を見てみる
・知育ゲームや知育玩具を取り入れる
・学習アプリを使用して、視覚的に楽しく学ぶ
など、日常で取り入れられることも沢山あります。
ゲームや勝負ごとがやる気につながるタイプのお子さんにはこの方法が特におすすめです。
ゲーム要素や競争要素を取り入れた学習プラットフォームやアプリを活用することで、お子さんは学習を楽しいものとして捉えることができます。
さらにご褒美やポイントシステムを導入することで、目標達成や進捗に応じてお子さんのモチベーションも高まっていきます。
学習を「やらなくてはならないもの」ではなく、自分自身の成長やスキル向上のための楽しい取り組みと捉えることができるのです。
目標を設定し、「何が」「どこまで」できるようになったかを見える化することで、子どもは学びの方向を理解し、自己管理の能力を養うことができます。
ここでは、子どもと一緒に学習目標を設定する方法やツールを活用した進捗管理のサポートについて詳しく説明します。
子どもが自主的に学習に取り組むためには、子ども自身が目標を持つことが重要です。
子どもと一緒に話し合い、学習目標を設定しましょう。目標は具体的かつ、十分に達成可能なものであり、子どもが関心を持ちやすいものにすることが大切です。
また、目標を達成した際には達成感や喜びを共有し、子どものモチベーションを高めることも大切です。
年長時期の子どもは、明確な目標を立てたり、自分を振り返ったりする力はまだまだ発達途中です。
「何をがんばったかな?」
「初めはどうだったかな?」
「次はどうしたいかな?」
といった振り返りを促す声掛けや
「嬉しかったね」
「難しかったね」
といった感情に寄り添う声掛けなどを通じて、子ども自身が振り返りを行い、次の目標を意識できるようにサポートをしてあげましょう。
声掛け以外にも、学習の進捗を可視化することで、子どもは自身の成長や進歩を実感しやすくなります。
進捗管理のためには、カレンダーや進捗シートなどのツール活用がおすすめです。
子どもと一緒に学習した内容や達成した目標を記録し、可視化することで、進歩が目に見える形となります。
これまで頑張ってきたこととゴールが一目でわかるようなものであればツールは何でも大丈夫です。
これにより、子どもは自身の努力の成果を実感し、継続的な学習への意欲を高めることができます。
親御さんのサポートのもと、お子さんと一緒に学習目標を設定し、具体的な計画を立てることで、時間や予定の管理能力がだんだんと養われていきます。
自己管理能力や計画性が向上することで、年齢が上がった際に自ら学習の進め方を考える力へつながっていきますよ。
ポジティブなフィードバックと応援は、子どもの学習習慣を確立する上で欠かせない要素です。
子どもが努力したり成果を上げたときに、積極的なフィードバックや応援をすることで、自信やモチベーションを高めることができます。
自信やモチベーションの向上は「自ら学びに取り組む力」へとつながっていきます。
ここでは、ポジティブなフィードバックの重要性や具体的な方法、子どもの努力や過程を肯定的にサポートするアプローチについて詳しくご紹介します。
子どもが学習で成果を上げたり努力をしたりした場合には、その成果や努力を具体的に褒めることが大切です。
例えば、「沢山色を使って絵を描いたんだね!」「一生懸命取り組んでいたのを見てたよ!」など、具体的で肯定的なフィードバックを行います。
具体的に褒めることは、子ども自身も気づかなかった長所を知ることができたり、「自分のことをしっかり見ていてくれた!」という満足感にもつながります。
学習の過程や努力を肯定的にサポートすることも重要です。
学習においては、成果だけでなく、過程や努力も大切な要素。
子どもが試行錯誤しながら学習に取り組んだり、困難に立ち向かったりする姿勢を肯定しましょう。
間違えた結果や失敗からも学びがあると理解し、子どもを励ますことが大切です。
例えば、「間違えても最後まであきらめなかったね!」「丁寧に書けていたね」といったように、子どもの努力や過程に焦点を当てて肯定的なサポートを行います。
これによって、子どもは学習のプロセスを楽しみながら成長していくことができます。
褒め方のコツはこちらの記事でも詳しく紹介しています!
>>【前編】やる気がグングン育つ!子どもを伸ばす効果的な「褒め方」の実践のコツとは〜
>>【後編】年齢別!子どものやる気を伸ばす褒め方のコツをご紹介【3歳~8歳】
今回は学習習慣を身につける方法を考える際に重要な4つのポイントを紹介しました。
① 興味を引く学習環境の整備
② 学習のゲーム化や多様なアクティビティの導入
③ 目標設定と進捗管理のサポート
④ポジティブなフィードバックと応援
お子さんに合わせてさまざまな方法を組み合わせながらサポートを行うことが大切です。
これら4つの要素それぞれが学習習慣だけではなく、子どもの学習意欲や自己肯定感を高める一助となります!
・小学校入学前に学習習慣を身に着けたい
・読み書き、数字学習に取り組ませたい
・勉強を楽しいと思ってほしい
・ママパパが教えても嫌がる、子どもにあったやり方がわからない…
・英語を学ばせたいが自宅での指導が難しい
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