(低学年)7歳児おすすめ「ブロック玩具」6選│遊びで論理的思考力を育もう
この記事を書いた人
なつき
- 幼児体育指導者
子どもが好きで、幼いころから運動が得意だったので、子どもたちに運動の楽しさを教えたいと幼児体育指導員の道へ進みました。
7歳と3歳の息子がおり、現在は今までの経験や子育ての経験を活かした子育てに関する記事執筆やブログ執筆などを行っています。
毎日子どもたちとヘトヘトになるまで一緒に遊び楽しい毎日を送っています!
小学校で授業が始まり、「プログラミング教育」必修化されたことで、「プログラミング的思考」をどうやって育んでいけばよいかお悩みのお父さん・お母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
遊び中心だった幼児期から、少し大きくなった7歳頃。
「勉強」に慣れてきたといっても、まだまだ遊び盛りの時期ですよね。
今回は、そんな7歳頃の時期に「遊んでばっかりいないの!」なんて、言わずにどんどん遊んでもらいたい、楽しみながら「自分で考える力」「論理的思考力」を育むブロック玩具を6選ピックアップしてご紹介します。
また、子どもとのコミュニケーションにも役立つ7歳児の「(体・ことば・こころ)の発達」に加えて、「ブロック玩具遊びのメリット」「ブロック玩具選びのポイント」についても解説しています。
目次
1.7歳児ってどんな時期?
2020年から小学校で「プログラミング教育」が必修化されました。
7歳は「プログラミング的思考」の土台となる論理的に考える力を育むのにぴったりな時期です。
そのため、ここではその点も交えながら7歳児の「体・ことば・こころの発達」についてお話します。
発達を理解して、年齢に適した玩具選びや子どもとのコミュニケーションに役立ててくださいね。
1-1.7歳児の体の発達
7歳になると小学校が始まって、1限おおよそ40分~45分の授業を受けるようになります。
それにともなって、5歳まで6分程度であった幼児期の集中力に比べて、より長い時間集中できるようになります。
集中力が伸びてきたら、考える力を伸ばすチャンスです!
「どうしてだろう?」と集中して物事を考える機会が、プログラミング的思考を育む第一歩になります。
また、幼児期と比べてさらに手先が器用になり、幼児期ではできなかった細かな指先の動きも可能になる時期でもあります。
手先を動かし細かい作業をすることは脳への良い刺激になります。
1-2.7歳児のことばの発達
コミュニケーション能力が発達し、自分の意見をことばで伝えられるようになります。
親や友達との会話を通じてコミュニケーション能力が磨かれます。
また、例えばブロックの組み立て順序など、頭の中の筋道をことばにして表現することで、脳が整理されて順番や秩序を理解する力が高まっていきます。
「まずは、何を組み立てるの?」など、子どもにどのように組み立てていくのか聞いてみることが大切です。
日常のコミュニケーションや、道筋を考え、言葉にするといった経験を通じて「論理的思考」の土台が育まれていきます。
1-3.7歳児のこころの発達
文部科学省が呈示する『子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題』では、小学校低学年の理解力について以下のように述べられています。
「小学校低学年の時期の子どもは、幼児期の特徴を残しながらも、「大人が『いけない』と言うことは、してはならない」といったように、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになる。また、言語能力や認識力も高まり、自然等への関心が増える時期である。」
例えば、「お友達を叩いてはいけない」と大人が言ったことに対して、「なぜ叩いてはいけないのか」を理解し行動できるようになります。
「なぜ」が理解できるようになってきたら、「なぜだろう」と考える力を伸ばせる遊びや玩具を取り入れていくことが大切です。
7歳児は、幼児から児童へ成長し「集中力」や「論理的思考」が身につき始める事が特徴です。
一方成長には個人差が大きく、できる範囲も興味も子どもそれぞれです。
お子さまの成長を照らし合わせて、「3.7歳児のためのブロック玩具選びのポイント」でご紹介するブロック選びのポイントも参考にしてみてください。
2.ブロック玩具遊びのメリット
子どもが楽しいと思える玩具であることはもちろんのこと、さまざまな能力を高めてくれる知育玩具としても注目されるブロック。
ここでは、たくさんあるブロック玩具のメリットの中でも特に注目したい「論理的思考力」と「創造力・発想力」についてご紹介していきます。
2-1.論理的思考力が育つ
ブロック玩具遊びのメリットのひとつは、プログラミング教育や数学で必要な論理的思考力(ロジカル・シンキング)を伸ばすことができる点です。
ブロック遊びでは、「何かをつくること(ゴール)」に向かって、どう組み立てていくか試行錯誤しています。
「こうすればこうなる」「これならどうだろう」「こっちの方が早くできた」といった遊びの経験が、筋道を立てて考える力を伸ばし、論理的思考(ロジカル・シンキング)を引き出します。
さらに、立体の形を組み立てることで空間認識力も鍛えられるといわれています。
2-2.創造力や発想力の源になる
ブロック玩具の魅力は、自由に好きな形を作ることができるところです。
お城や車、犬やUFOなど、工夫次第でどんなものにでもなるブロック玩具は創造力を養うのに最適な遊びです。
なんとなく手を動かして作っていたものが、怪獣や鳥に見えてきたり、「空も飛べる船」「魔法の箱」などオリジナリティの溢れる物作りに没頭したりする経験を通じて、発想力がはぐくまれていきます。
また、恥ずかしがり屋の子や普段おとなしい子にとっては、自己表現ができる場としても大切な意味をもちます。
手に入れやすく、論理的思考を伸ばすことのできるブロックは、プログラミング能力が重要視されている昨今、子どもの成長に欠かせない玩具だといえます。
多様なブロックの中から、お子さまの成長や興味に合わせて選びやすいのも魅力です。
3.7歳児のためのブロック玩具選びのポイント
7歳児では集中できる時間が増え、幼児期よりも難しいブロックにチャレンジすることができるようになります。
ここでは、ブロック玩具を選ぶ際に注目したい4つのポイント「パーツ数」「キャラクター」「目的」「親子の絆づくり」をご紹介していきます。
3-1.パーツ数で選ぶ
ブロック玩具を選ぶうえで、まずはじめに確認したいポイントはパーツの数です。
形の大きいもの小さいもの、家から乗り物まで組み立てられるパーツの多いものから少量パックの少ないものまで、たくさんの種類がありどれを選べば良いのか迷いますよね。
ブロックに挑戦するのが初めてのお子さまや、細かい作業にあまり慣れていないお子さまの場合は、ブロックパーツ数の少ない物を選ぶことをおすすめします。
100ピース以下のブロックは特に、お値段も手ごろなものが多く挑戦しやすいです。
お子さまの習熟度に合わせて少しずつパーツ数を増やしてどんどん挑戦すると達成感もありお子さまにも自信がついていくでしょう。
また、手先が器用で集中力もあり細かい作業が得意なお子様は、はじめから300ピースや500ピースあるものに挑戦してみるのもいいですね。
3-2.キャラクターで選ぶ
ブロック玩具といえば、レゴブロックを思い浮かべる方も多いかもしれません。
近年ではブロックも多様化され、木製の物やカラフルなもの、さらにはキャラクターがデザインされたブロックがたくさん発売されています。
ブロック選びに迷ったらまずは、お子さまの好きなキャラクターを探してみるのをおすすめします。
好きなキャラクターがデザインされたブロックが見つかれば、遊ぶのが楽しくなりお子さまに喜ばれる事間違いなしですね。
3-3.製作後の目的で選ぶ
ブロックを組み立てた後のブロックをどうしたいか考えるのもポイントです。
組み立てたブロックで遊んではまた壊して作り直して、創作することや組み立てることを好んで遊ぶのか、製作したブロックを飾って見て楽しみたいのか、または知育を目的として遊ばせたいのか、様々な目的がありますよね。
お子さまがブロックを製作した後に、どうしたいのかでブロックを選んでみるのも1つのポイントです。
3-4.親自身がつくりたいものを選ぶ
子どもがブロックにあまり興味がなかったりブロックであまり遊んだことがない場合には、親自身が夢中になって遊べるものを選ぶことをおすすめします。
ブロックづくりに限ったことではありませんが、親が主体となって楽しく遊んでいる姿は子どもの好奇心をくすぐり「やってみよう」のきっかけになります。
親が主体となって遊ぶことを前提に「まだ難しいかな」と思うブロックも積極的に取り入れてみましょう。
難しい形を完成させた姿が「お母さん、お父さん、すごい!」といった尊敬のまなざしにつながり、「僕(私)も作ってみたいな」といった気持ちにつながります。
また、一緒にブロックを組み立てることで、親子の絆が深まり良好な信頼関係を育みます。
ひとことでブロックといっても本当にたくさんのブロックがありますので、ぜひ4つのポイントを購入の際の参考にしてみてください。
次は、7歳の男の子におすすめのブロック玩具6選をご紹介いたします!
4.7歳男の子に人気のブロック玩具のご紹介!
7歳の男の子におすすめのブロック玩具を5つをピックアップし、実際に遊んでみた経験もあわせてご紹介します。
男の子目線でのレビューですが、もちろん女の子にもおすすめです。
「これなんてどう?」と話しながら、お子さまと一緒にチェックしてみてください!
1.ころがスイッチドラえもん ワープキット
ブロックで道を作り、ゴールまでボールを転がす玩具です。
どこでもドアやタケコプターなど、大人もよく知っているドラえもんの道具を使用しながらゴールを目指すので、親子で楽しむことができます。
レールに組み合わせる5種の「ひみつ道具スイッチ(どこでもドア、タケコプター、タイムトンネル、もぐら手袋、エスパー帽子)」がついています。
使用した感想
対象年齢3歳からとありますが、我が家の3歳の次男にはまだ難しく製作できませんでした。
7歳の長男は、6歳の時から今まで飽きずに楽しめています。ワープキットのほかにもジャンプキットなど様々なラインナップがありますので買い足して使用しています。
何度か他の商品も買い足しをしたので、たくさんのパーツを使用してオリジナルのコースを作って何時間でも楽しんでいます。
おすすめポイント:試行錯誤しながら、論理的思考力が育まれれる。
スタートからゴールまで、どんな風に繋ぐとボールが止まらずに進むのかは自分次第です。
完全オリジナルのコースが作ることができ、途中でボールが止まらないよう自分でコースの組み立てを考える力が身についていきます。
使用時の注意ポイント
・パーツが外れやすいので、しっかりと押し込むようにつないでください。
・細かいパーツがありますので誤飲に注意してください。
2.木製ビー玉ころがし積み木
積み木を重ねてビー玉の道を作り転がす玩具です。説明書などを見なくてもお子さまの想像力で遊ぶことができます。
道を作る際にビー玉の動きを考える事で、論理的思考や空間認知能力が育ちます。
使用した感想
たくさん考えながら遊ぶ玩具です。子どもも大人も一緒になって集中して遊ぶことができます。
正解がないので自分なりにビー玉を何度も転がしてみて、試行錯誤して遊んでいます。
スタートからビー玉が進んでいく様子を見るのも楽しいですし、ゴールからビー玉が出てきたときは非常に興奮します。
木のぬくもりが感じられる積み木は肌触りもよく見た目にも可愛いので親子で気に入っています。
おすすめポイント:試行錯誤して論理的思考が育つ
遊び方次第で様々なコースを作ることができます。
積み上げるだけの簡単な作業で取り組みやすいところがポイントです。
たくさん失敗しながら正解を考える事で論理的思考が育つ玩具です。
使用時の注意ポイント
・ビー玉など無くしてしまわない様に注意が必要です。
・細かいパーツがありますので誤飲に注意してください。
3.レゴ(LEGO)マインクラフトシリーズ
人気のマインクラフトの世界がレゴで再現できます。
細部まで再現されているので完成後の達成感があります。
マインクラフトのレゴは多数発売されていますが、なかでも『マインクラフトタイガの冒険』はパーツ数74個とマインクラフトのレゴの中でもパーツ数が少なめになっています。
パーツが少なめながらも4つのフィギュアやTNT爆弾がついて、本格的なマインクラフトの世界を楽しめます。
もう少し難しいブロックに挑戦したい場合は、違うマインクラフトのレゴを買い足してより本格的な世界づくりに挑戦するのもおすすめです。
使用した感想
マインクラフトのレゴが欲しいという息子に初めに買ったのが、この『タイガの冒険』でした。
本物そっくりの仕様に大興奮の息子はあっという間につくりあげて大切そうに眺めていましたが、同時に、もう少し難しい物にも挑戦してみたいと意欲もでていました。
難しくパーツ数の多いマインクラフトのレゴに挑戦する初めのステップとして、非常に良かったと思います。
おすすめポイント①:マインクラフトレゴのスタートにぴったり
パーツ数の多い物をはじめから選んでも結局飽きてしまわないか心配な時に、まず初めに挑戦してみるものとしておすすめです。
お値段もお手頃なののもおすすめしたいポイントです。
使用時の注意ポイント
・非常に小さいパーツがありますので、なくさない様に注意が必要です。
・誤飲に注意してください。
▶いざマイクラの世界へ!本格的・パーツ多めマイクラブロック
4.レゴ(LEGO) クリエイター エキスパート 赤いドラゴン
『空飛ぶドラゴン』、『フェニックス』、『サカナ』の3種類に組み替えられるレゴクリエイターシリーズです。
ドラゴンは手足・翼・頭・口が動きます。フェニックスは翼、サカナはひれを動かせます
赤・黄色・水色のきれいな発色で、難しすぎず簡単すぎない難易度です。
空・海・陸の生き物で、ごっこ遊びの幅も広がります。
使用した感想
7歳の子どもが作るにはちょうど良い難易度で、説明書をみてひとりで組み立てることができると思います。
他商品に比べてお手頃ですが、翼や口が動いたり、細部までこだわりが感じられました。
プレゼントにもらった我が子は大喜びで、箱を開けるなり組み立てていました。
自分で完成させた経験は「成功体験」として、自信になったようで、「これ一人でできたよ!」と何度も自慢げにしていました。
おすすめポイント:「できるぞ」の自信が高められる!
「できた!」を経験できるのがブロックの良いところです。
このブロックは難易度がちょうどよく、程よく試行錯誤しながら、ひとりで組み立てられるため「自分でできるぞ」という自己効力感が高められる経験にもなります。
難易度が高いものは、家族で一緒に組み立てて、説明書の見方やじっくりゆっくり積み重ねていくことが学べます。どちらも組み合わせてブロック遊びで自信を育めると良いですね。
5. Gakkenニューブロック ローリングキュー スタンダードセット
お馴染みのニューブロックのローリングキューシリーズ。
ニューブロックを組み合わせて、コースを作り、ボールを転がして遊ぶことができます。
対象年齢は1.5歳~小学生まで。簡単なコースから徐々に難しいコースを作れるようになるステップアップガイドが付いています。
使用した感想
ニューブロックというと幼稚園・保育園での遊びという感じがして、7歳にはもうつまらないかな?と思っていましたが、このローリングキューシリーズはコースが作れるとのことで買ってみました。
小さな頃からやっていただけあって、ニューブロックを組み立てるのは得意そう。
しかし、このコースづくりがなかなか難しい! 一緒になってなんとか完成させた後は、オリジナルのコースを考えて引き続き遊んでいました。
おすすめポイント:不器用さんにも◎思考力が高められる!
我が子は手先が不器用なところがありますが、ニューブロックから始めたおかげで、自信がついて色々なブロックに手を出すようになりました。
組み立て構造が簡単なため、工夫次第で簡単にいろいろなモノがつくれるのが魅力です。
▶7歳のニューブロックはパーツが多いものを選ぶと◎
6.LaQ ラキュー ダイナソーワールド ディノキングダム
ラキューは、保育園でもやっていたという子も多いのではないでしょうか?
ダイナソーワールドは、口やしっぽがダイナミックに動く「ティーレックス」をはじめ、人気の大型恐竜「ブラキオサウルス」や「スピノサウルス」など合計14種類の恐竜に組み替えることができます。
恐竜好きの子なら大喜びすること間違いなしです!
使用した感想
全種類作る!と意気込んで買ったものの、組み立てるのに苦戦する恐竜もいました。
パパと一緒に作ったり、「これなら作れるかも!」と一人で作ったり、とにかく集中して組み立てていました。ちなみに息子のお気に入りは、羽毛ティーレックスでした。
ひととおり組み立ててみたら、角をつけてみたりしてオリジナル恐竜を作っていました。
私もやってみましたが、なかなか難しく、汗。
子どもの頃から遊んでいたら、ずいぶん脳を鍛えられそうだなと思いました。
おすすめポイント:恐竜パワーで組み立てから完成後も夢中で遊べる
バラバラの小さなパーツが恐竜の形になっていく、見事さ、面白さがあります。パチン、パチンとパーツを組み合わせる音は、まさに達成感を味わわせてくれます。
難しい部分もありますが、完成したら「恐竜バトルだ!」というワクワク感で、組み立てる過程もモチベーションが高まります。
少し間違っていてもそれはそれで新たな発見があったり。説明書を読み解いていくプログラミング思考と創造性の両方を育むことができます。
使用時の注意ポイント
・パーツが多い分、少し難しいと感じるお子さまもいるかと思います。
・細かいパーツがありますので誤飲に注意してください。
5.ブロック遊びで「論理的思考力」をはぐくもう!
ここまで7歳児発達の様子とおすすめのブロックをご紹介してきました。
ブロック遊びは、楽しみながら脳を刺激し、創造力や発想力を培いながら論理的思考力を伸ばすことができる優れものです。
遊びながら知育をしたいと考えているご家庭にぴったりの玩具だといえます。
7歳期の成長は一人ひとりに大きな差がありますので、ぜひこちらの記事を参考にしてお子さまに合うブロックを選ぶ際の参考にしてみてください。
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参考文献
・初等中等教育局児童生徒課,子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題,文部科学省,平成21年以前.