
子育てに活用できる!おすすめアニメ・教育DVD│3歳〜小学生まで年齢別で紹介
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梶谷なつみ
- 保育士
保育士として13年間、公立保育園に勤務していました。0歳児から年長まで全ての学年の担任経験があります。
現在は保育の経験をいかしてライターとして活動中。
7歳と4歳の子どもがおり、保育とは違う子育てに試行錯誤の日々です。
保育や育児の経験から、育児の不安や悩みのヒントになるような記事を執筆していきます。
子育てをする中で「ずっとYouTubeを見ていて心配」と悩んだことはありませんか?
YouTubeには子ども向けのチャンネルも多く魅力的な反面、視聴時間や依存性の高さが気になりますよね。
そんな悩みをもつ方には、視聴時間の管理がしやすいDVDがおすすめです。
今回は「動画を取り入れるメリットや注意点」、「YouTubeとDVDの使い分け方」を解説しながら、「年齢別のおすすめDVD」を紹介していきます。
子どもの成長に合わせて、安心できる動画の楽しみ方を見つけていきましょう。
目次
1.子育てに動画を活用するメリット
子どもに動画を見せることに不安を感じる方も多いですが、実は悪いことばかりではありません。
動画を工夫して取り入れることで、成長につながることもあります。ここでは、子育てに動画を活用するメリットをご紹介します。
1-1.子どもの興味の幅が広がる
動画は子どもにとって新しい世界と出会うきっかけになります。気軽にさまざまなジャンルの動画を見ることができ、新しいことに出会いやすいです。
日常の中では知ることのできない動物や宇宙、英語、ダンスなどを見ることで興味の幅が広がり、同時に子どもの世界も広がっていきます。
1-2.言葉や数字など新しい知識が増える
子ども向け動画には、知育や教育の要素を取り入れたものが多くあります。
例えば、キャラクターが歌ったり話したりするのに合わせて、数字やひらがなを楽しく学ぶことができます。英語や掛け算のような少し難しい内容も、映像と音声で繰り返し触れることで、自然と記憶に残りやすくなるでしょう。
子どもにとっては「遊び」の感覚で楽しめるため、学習内容がしっかりと定着しやすいのが、動画ならではの大きなメリットです。
1-3.歌や踊りを身近に楽しめる
歌や踊りを気軽に楽しめることも、動画の魅力のひとつです。
歌ったり踊ったりすることが好きな子どもは多いですよね。筆者の子どもも、いつも動画の真似をして踊っていました。そのおかげか、小学生の今でも踊ることが大好きです。
動画を活用することで、さまざまな歌や踊りを見ることができ、子どもが楽しく体を動かすきっかけになります。
2.子どもに動画を見せるときの注意点は?
動画は、うまく使用すれば子どもの学びや新しい発見につながります。危険だから見せないのではなく、「どのように見せるか」を大切にしていきましょう。
ここでは「子どもに動画を見せる際のポイント」を5つご紹介します。
2-1.動画の視聴時間を決めておく
公益社団法人 日本小児科医会が出している「スマホとメディア」では、2歳まではできるだけ控えること、それ以降の年齢も、基本的に2時間位内を目安に生活に取り入れることが望ましいと記載しています。
しかし、現在は動画も育児の一部になっているため、2歳まで見せないのは難しいですよね。
もし、2歳までの子どもに動画をみせる場合は、30分以内を心がけましょう。大切なのは「ダラダラ見せないこと」です。適切に利用すれば、子どもにとってよい刺激になりますよ。
【年齢ごとのおすすめ視聴時間】
- 2歳まで:できるだけ控える
- 3歳〜6歳:30分〜1時間
- 7歳から:1〜2時間
2-2.動画を見るタイミングやルールを決める
動画を見るタイミングやルールを決めておくのも効果的です。
例えば「食事中や寝る前は控える」「宿題や支度が終わってから見る」など決めておくことで、長時間の視聴を防げます。
特に寝る前に動画をみると、脳が刺激されて寝つきが悪くなるため、避けるようにしましょう。
4歳ごろからは、子どもと一緒に動画を見る時間やルールを決めるのがおすすめです。大人が全て決めるより、自分で決めたルールのほうが時間を守りやすくなりますよ。
2-3.見られる動画を制限しておく
YouTubeなどの動画サイトで見ている場合は、子どもがどんな動画を見ているか確認しましょう。特にYouTubeはどんどん動画が流れてくるため、いつの間にか予期しない動画を見ている可能性があります。
子どもが小さいうちは、フィルタリングで見られる動画を制限するのが効果的です。
2-4.子どもと一緒に動画を楽しむ
余裕があるときは、子どもと一緒に動画を楽しんでみましょう。一緒に見ながら会話を楽しむことで、動画の時間が楽しい思い出になります。
もし一緒に見られなくても問題ありません。
「どんなお話だった?」「どこが好きだった?」など、子どもに感想を聞いてみるだけでも十分です。ぜひ、動画を通して楽しい時間を共有してみてくださいね。
2-5.生活や遊びに取り入れる
動画では、歌やダンス、実験や工作など、新しいことをたくさん知ることができます。
見た歌を一緒に口ずさんだり、真似して工作を作ってみたりして、動画で知ったことを遊びに取り入れてみましょう。動画で見たことを実際に体験することで、知識や遊びの幅が広がります。
また、動画には歯磨きの歌や交通ルールなど生活にかんする動画も多くあります。
「横断歩道の渡り方、動画で見たよね。どうやって渡るんだっけ?」と生活に取り入れて行くことで、動画で見た知識をアウトプットできるのでおすすめですよ。
3.子どもの動画活用「YouTube」と「DVD」どちらが良い?使い分け方
動画を見るとき、「YouTubeとDVDどちらがいいんだろう?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
もちろんどちらにも良さがありますが、目的によって使い分けることで、より安心して動画を楽しむことができます。
ここからはYouTubeとDVD、それぞれの特徴を紹介します。子どもや家庭に合わせた動画を取り入れてみてくださいね。
3-1.YouTubeの特徴と子育てへの取り入れ方
【特徴】
- スマホさえあればどこでも楽しめる
- 短い時間でも楽しめる
- 無料で幅広いジャンルの動画が見られる
- 広告や関連動画から意図しない内容につながることがある
【育児への取り入れ方】
お出かけ中など、短時間だけ動画を見せたいときにおすすめです。どこでもサッと見せることができ、動画自体が短いため、気持ちの切り替えがしやすいです。
また、歌やダンスは検索するとすぐに動画を見つけられるためとても重宝します。
一方で、広告や意図しない動画が流れることも多く、注意が必要です。フィルタリング機能を使ったり、保護者の目の届くところで視聴したりするようにしましょう。
3-2.DVDの特徴と子育てへの取り入れ方
【特徴】
- 内容が決まっているので安心して見せられる
- 子どもが気に入った作品を何度でも楽しめる
- 広告や関連動画が入らないため集中して見ることができる
- YouTubeのように次々飛ばして視聴ができないため、最後まで見る力が養われる
【育児への取り入れ方】
休日に家族みんなで楽しんだり、子どもが一人で過ごす時間のお供にしたりと、様々なシーンで活躍します。
家族で一緒に見るなら、会話をしながら楽しんだり、見終わってから感想を言い合ったりすることで、親子のコミュニケーションも深まるでしょう。
また、子どもだけで視聴する場合でも、DVDなら意図しない動画に切り替わる心配がなく安心です。知育系のDVDを選べば、子どもは夢中になって見るうちに、楽しく知識を吸収してくれます。
4.3歳におすすめアニメ・教育DVD
DVDを見せてみようと思っても、どんなDVDが良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからは年齢別おすすめDVDをご紹介していきます。知育系からアニメまでさまざまなDVDをご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
4-1.Goomies ENGLISH FOR KIDS
英語の歌やショートアニメが収録された、キッズ向け英語学習DVDです。
全30話・計90分の全てが英語で収録されています。
【おすすめポイント】
- 1話3分の短いエピソードで飽きにくい
- 可愛いキャラクターや歌で楽しく学べる
- 見ているだけで子どもが自然に英語を覚えられる
【感想】
英語のDVDの中で、子どもが一番気に入っています。歌とショートアニメのバランスがよく、1話も短いので集中して見ることができています。
歌が楽しいのはもちろんですが、アニメは何度も見ているうちにセリフを覚え、一緒に言うようになりました。キャラクターの動きで、何を言っているのかもなんとなく理解しているようです。
英語を理解できるか不安でしたが、楽しく学べているようで良かったです。
4-2.「おかあさんといっしょ」最新ソングブック むしむしフェスティバル
おかあさんといっしょの大人気曲が16曲収録された2024年ベスト映像集です。
特典映像では、歴代のお兄さん・お姉さんによるクリップが4本収録されています。
【おすすめポイント】
- 子どもが大好きな歌が盛りだくさん
- 親子で一緒に見たり歌ったりできる
- 安心して見せることができる
【感想】
初めて見たときは、興味津々で集中してみていました。何回か見ているうちに歌や踊りを覚えてノリノリで踊るようになり、リズム感もついてきそうです。
懐かしい曲やお兄さん・お姉さんが登場して、親も一緒に楽しんでいます。
4-3.パウ・パトロール シーズン2 はっくつ! きょうりゅうのほね
子犬たちと少年ケントが大活躍するレスキュー・アクション・アドベンチャーです。
【あらすじ】
ハスキー犬の女の子、エベレストがパウ・パトロールに入隊することになりました。
今日もケントと8匹の子犬たちが、それぞれの特技を活かして街のトラブルを解決します。
【おすすめポイント】
- キャラクターが可愛くて魅力的
- いろいろな仕事を知ることができる
- 助け合う気持ちが学べる
【感想】
子どもがYouTubeでよく見るようになったので購入しました。
一見普通のアニメですが、子犬たちに「警察犬」「消防犬」「建設作業員」など役割があり、子どもがさまざまな仕事を知るきっかけになりました。内容も面白くて、キャラクターも可愛いので、子どもも夢中で見ています。
5.4,5歳におすすめアニメ・教育DVD
ここからは4,5歳におすすめのDVDをご紹介します。
5-1.ピタゴラ装置DVDブック
NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」のピタゴラ装置がDVDになりました。
DVDと解説本のセットで、どんな装置か詳しく分かります。
【おすすめポイント】
- いろいろなピタゴラ装置が紹介されている
- ピタゴラ装置の仕組みが分かる
- DVDを見るだけでなく実際に作って楽しめる
【感想】
仕掛けが盛りだくさんで、見ているだけでワクワクします。解説本がついているのも嬉しいです。
子どもはピタゴラスイッチが大好きなので、夢中で見ていました。
DVDを見た後は、自分でピタゴラ装置を作ろうと試行錯誤していて、考える力がつきそうだなと思いました。我が家では永久保存版です!
5-2.パンダコパンダ
「パンダコパンダ」は、宮崎駿が原案・脚本、高畑勲が演出を手掛けており、スタジオジブリ作品の前身となった作品です。
【あらすじ】
ミミ子は竹林の中にある家に、ひとりで暮らしていました。
そんなある日、ミミ子のもとに、パンダの子「パンちゃん」と父親の「パパンダ」がやってきて一緒に暮らし始めます。
楽しく暮らしていましたが、ある日動物園の園長がパパンダ親子を探しにやってきて…!?
【おすすめポイント】
- 心温まるストーリーで安心して楽しめる
- 聞いているだけで楽しい音楽
- 親も懐かしい世界観
【感想】
ストーリーが分かりやすいため、4歳の子どもでも楽しく見ることができました。
とにかく愉快でドタバタしていますが、そこが楽しいようです。アクションシーンや悪者もいないため、安心して子どもに見せることができます。
親にとっても懐かしい気持ちにさせてくれる作品で、家族みんなで楽しめました。
5-3.ディズニー・ショートフィルム・コレクション
ディズニーの傑作短編映画集です。
「アナと雪の女王」や「ラプンツェル」、「ミッキー」など人気作の短編の他に、「紙ひこうき」や「愛犬とごちそう」など12作の短編を収録しています。
【おすすめポイント】
- 子どもが大好きな人気キャラクターがたくさん登場する
- 短編なので飽きずに見られる
- 知らないディズニー物語を知ることができる
【感想】
アナと雪の女王が大好きな子どものために購入しましたが、他の作品も気に入ったようで楽しそうに見ています。
面白い話から少し感動する話まであり、親も楽しめました。
短編なので、見られる時間が決まっているときでも、区切りやすくて良かったです。
6.6歳以降におすすめアニメ・教育DVD
ここからは、6歳以降におすすめのDVDを紹介していきます。
6-1.みる暗記ダッシュ! ~九九から宇宙まで~
YouTube再生回数300万回した元素記号を覚える「スイヘイリーベ~魔法の呪文〜」を作ったバンド『かっきー&アッシュポテト』の勉強DVDです。
ロックなメロディに合わせて九九や太陽系、県庁所在地などを覚えることができます。
【おすすめポイント】
- 遊び感覚で九九や県庁所在地が覚えられる
- 一度見たら忘れられない楽しい歌や映像ばかり
- 学ぶ楽しさを知るきっかけになる
【実際に見た感想】
暗記系は覚えるのが大変なので、楽しく覚えてほしいと思い購入しました。結果、大ヒットで毎日口ずさむようになりました。
歌だけでなく映像も楽しいようで、飽きずに何度も見ています。車やちょっとした時間に見られるのも嬉しいポイントです。
6-2.映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~
【あらすじ】
のび太が巨大なロボットの足と青い球体を拾うと、何故か家の庭にロボットの部品が落ちてくるようになりました。
のび太とドラえもんは、落ちてきた部品を使って巨大ロボット「サンダクロス」を完成させます。
しかし、そこへロボットの持ち主だと名乗る「リルル」という女の子が現れ…!? 地球を侵略しようとする「ロボット鉄人兵団」とドラえもんたちの物語です。
【おすすめポイント】
- 映画のテーマが「人を思いやる心」
- 友情や命の大切さを感じたり考えたりできる
- ドラえもんなので長編でも見やすい
- ロボット好きだとより楽しい
【注意点】
ロボット兵団との戦いのシーンは少し怖いと感じる子もいるかもしれません。
怖がりな子は親子で一緒に見ると安心です。
【実際に見た感想】
親子で一緒に見ました。小1の子どもはとても真剣に見ていて、ラストは何かを感じた様子でした。映画を見終わった後、親子で話す時間も含めてとても良かったです。
ドラえもんならではの面白いシーンや、ロボットの格好いいシーンもあり、純粋に楽しむこともできる作品です。
6-3.ホーム・アローン
1990年公開、世界的大ヒットを放ったスーパーコメディ映画です。
【あらすじ】
8歳のケビンは家族旅行でパリに行くはずが、1人家に取り残されてしまいます。
ケビンは大喜びで1人の時間を楽しみますが、そこへ2人組の泥棒がやってきて…!?
【おすすめポイント】
- 親子で楽しく見ることができる
- 主人公が8歳なので子どもが共感しやすい
- テンポよく話が進むので長時間でも飽きない
【感想】
1990年の映画で親の私も懐かしく、子どもと楽しく見ることができました。
ケビンが泥棒と対決する場面では、大笑いしたりドキドキしたり、表情がコロコロ変わってとても楽しそうでした。初めての洋画デビューに最適です!
7.DVDを活用して楽しく子育てしよう
動画は使い方しだいで、子どもの成長を支える心強い味方になります。
YouTubeのように、手軽に見られる動画も便利ですが、内容がしっかりしているDVDは安心して子どもに見せることができるのが魅力です。
「家族の時間」や「学びの機会」として取り入れて、楽しみながら子どもの成長をサポートしていきましょう。
主な参考文献
・公益社団法人 日本小児科医会,子どもとスマホ・メディア
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