小学生新聞は何歳から読める?新聞社ごとの特徴とおすすめの選び方
この記事を書いた人
猪狩はな
- 司書教諭
- 中学校教諭
- 高等学校教諭
- 小学校教諭
- 保育士
2児ママ× 現役国語科教員×ライター!
持続可能に「好き」を楽しむ生き方をしたくて転職。
・国語科(専門は古典文学)
・私立中高一貫校講師、公立中学校フルタイム教員を経て私立高校講師として勤務
・3歳と5歳の男児を育児中
キャリアに悩む人の助けになれるような発信を目指しています。
[本記事はプロモーションを含みます]
小学生を対象に、子どもの目線でわかりやすく作られている『小学生新聞(子供新聞)』。耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
「小学生新聞に興味があるけれど、何歳からなら読めるの?」「どの新聞社のものを選べばいいの?」「具体的にどんなメリットがあるの?」
そんなお悩みはありませんか。
この記事では、小学生新聞を読み始める年齢やメリット、新聞社ごとの特徴、おすすめの選び方をご紹介します。
なかなか新聞を読んでくれないお子さんに向けた「保護者の関わり方のコツ」もまとめているので、小学生新聞に興味がある方はぜひチェックしてみてください!
目次
1.そもそも小学生新聞とは?何歳から読める?
小学生新聞とは、各新聞社から小学生向けに発行されている新聞のことです。
- 子どもにとって興味がある話題が取り上げられている
- 写真やイラストなどが多く使われている
- 漢字にふりがながふられている
など、子どもにとって読みやすい内容・構成になっています。
小学生新聞は何歳から読める?
小学生新聞を購読してみたい!と思っても、「何歳からなら読めるの?」「1年生にはまだ難しいかしら……」と悩む方も多いと思います。
小学生新聞では、全ての漢字にふりがなをふっています。そのため、ひらがなが読めればどの学年のお子さんでも通読可能です。
たとえば毎日小学生新聞では、漫画「はなかっぱ」を「5歳から小学2年生を読者に想定」して掲載*しており、未就学児の読者も考慮した紙面づくりをしていることがわかります。
*『毎日小学生新聞 よくあるご質問』 毎日新聞社
では、実際に購読しているお子さんは何歳からが多いのでしょうか。朝日小学生新聞の行ったアンケート*を詳しく見てみましょう。
朝日小学生新聞の場合、購読しているお子さんの年齢は「小学校3年生」が一番多いという分析が出ています。
一方で、小学校1・2年からスタートするご家庭も全体の約3割。
小学校1~3年生以下の「低学年」のお子さんで考えると、その割合は半数にのぼります。
*『読者アンケートの結果から 朝小読者の声』 朝日学生新聞社
対象年齢にとらわれず、まずはお子さんが興味をもてる内容なのかを検討してみるのもよいでしょう。
2.小学生新聞を読むメリット5つ
では、小学生新聞を読むことで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
2-1.お子さんの興味のある分野について学べる
小学生新聞では、ニュースのほかに「学習コンテンツ」も豊富に掲載されています。
科学や英語、ことばの仕組みなど、さまざまな題材が取り上げられています。
お子さんの興味のある分野の記事を読むことで、多角的に知識をつけることができるため、人気のコーナーです。
また、興味のあるもの以外の記事にも触れることができるのも新聞を取る利点と言えます。
お子さんの視野が広がり、新たな学びに繋がるかもしれませんね。
2-2.文章を読むことを習慣化できる
デジタルデバイスの普及によって、紙媒体で文字を読む場面は減っています。
小学生向けに限らず、家で定期的に新聞を取っているご家庭も減っていますよね。
「紙に印刷された文章を定期的に一定量読む」行為を習慣化することで、
・読解スピードを上げる
・語彙を増やす
・読むことへの抵抗感を減らす
といった効果があります。
特に中学受験を考えている場合は紙面から情報を読み取る力は入試対策の基礎となるでしょう。
2-3.時事問題、ニュースを学べる
小学生新聞では、凶悪な事件・ゴシップはのぞいた状態で「重大ニュース」を記事としてまとめているのが大きな特徴です。
難しいニュースも、お子さんでもわかるようにかみ砕いて説明されているため、理解しやすいです。
厳選したニュースがまとめられた新聞を読むことで、情報を見定める力を養うこともできます。
情報化社会の現代において、たくさんの情報から正しいもの・必要なものを選び取る能力は非常に重要です。
小学生新聞は、判断力・思考力の育成にも役立つツールであると言えます。
2-4.中学受験にも有利
新聞を通して社会の動きを知っておくことで、受験対策にもなります。
中学受験では、社会や理科でニュースに関わる問題や時事問題が出題されます。
これは中学受験を検討しているご家庭にとっては大きなメリットですよね。
社会の動きを知っておくことが、そのまま受験対策に繋がるわけです。
また、小学生新聞の記事が入試問題で取り上げられる例もありました。
新聞のような堅めの文章を読むことに慣れておくと、読解問題で有利に解答を進められるのでオススメです。
2-5.親子のコミュニケーションの時間を増やせる
「ニュース」「新聞」という共通の話題を通して、親子のコミュニケーションをとる時間を増やすことができます。
・親子で小学生新聞を一緒に読む
・小学生新聞に載っているニュースや題材について親子で話す
・親子でニュースについてもっと深く調べてみる
・スクラップブックを作る
小学生新聞を活用し、親子で学び、考え、話し合う経験は、お子さんだけでなく保護者の方にとっても有意義な時間になるでしょう。
3.小学生新聞の選び方 新聞社ごとの特徴は?
大手新聞社から発行されている小学生新聞は、以下の3紙です。
- 読売KODOMO新聞
- 朝日小学生新聞
- 毎日小学生新聞
それぞれの特徴を「①発行の頻度・金額」 「②コンテンツ構成」 「③読みやすさ」という3つの観点から比較してみましょう。
3-1.読売KODOMO新聞
①発行の頻度・金額
・週1回・木曜日発行
・月額 550円/一部売り 160円
②コンテンツ構成
・ニュース、学習コンテンツ、エンタメがバランスよく掲載
・他の新聞よりもエンタメ記事がやや多めで親しみやすい
③読みやすさ
・大きな写真や図解がたくさん載っている
・親子で会話をするときにも題材にしやすい
今回ご紹介する小学生新聞のなかで週刊で発行されているのは「読売KODOMO新聞」のみ。
1部20ページで他の新聞よりもボリュームがあります。
こんなお子さんにオススメ
- 毎日読むのは厳しい
- お子さんがまだ新聞に慣れていない
- その週のトピックをまとめて知りたい
3-2.朝日小学生新聞
①発行の頻度・金額
・日刊
・月額 2100円/一部売り 80円
②コンテンツ構成
・ニュース記事が他の新聞よりも少ない
・学習コンテンツが多め
③読みやすさ
・中学受験を重視した文章で、堅め
紙面が他の新聞よりも一回り大きいサイズ(一般的な新聞紙の大きさ)なので、めくりやすさ・読みやすさに個人差が出るかもしれません。
こんなお子さんにオススメ
- 天声こども語(朝日新聞本誌でおなじみの天声人語の小学生版)で文章を書く練習がしたい
- 中学受験の対策に使いたい
- 学習コンテンツに興味がある
3-3.毎日小学生新聞
①発行の頻度・金額
・日刊
・月額 1,750円/一部売り 70円
②コンテンツ構成
・ニュース記事が多めの構成
・時事問題を深掘りできるような内容
③読みやすさ
・文字が多く、読み応えたっぷり
・エンタメ記事は少なめ
広告も少なく、とにかくシンプルな構成です。
ニュースの量が一番多く、時事問題について深く考えたいというご家庭に向いています。
こんなお子さんにオススメ
- 読書が好き・読むことが習慣化されている
- ニュースを詳しく知りたい
- 学習コンテンツやエンタメ記事に興味がない
4.小学生新聞にチャレンジ!子どもに興味をもってもらうための接し方
小学校低学年のお子さんにとって「新聞を読む」というのはハードルが高い場合も多いですよね。
ここでは、お子さんに興味をもってもらうための、保護者の方の接し方のコツをご紹介します。
4-1.新聞に接する機会を作る
「お子さんが新聞に接するタイミング」を意図的に作ってみましょう。
・お子さん自身に、新聞をポストまで取りに行かせる
・お子さんの目に見える位置に新聞を置いておく
・「毎朝ご飯のあとの5分間は新聞タイム」のように時間を固定する
・新聞が届いたら、「好きな見出し1つ」は必ず読むことにする
スモールステップで、少しずつ新聞を読むことへの抵抗感を減らしていきたいですね。
4-2.親子で一緒にゲーム感覚で新聞を読む
小学生新聞を読むことを、「勉強」「義務」のような位置づけにしない工夫をしてみるのはいかがでしょうか。
・親子で競争しながら読む
・どちらが「面白い記事」を発見できるか競う(その記事を選んだ理由も含めて考える)
・気に入った記事を1つ決めて発表会をする
「ゲーム」や「競争」「発表」といったお子さんが楽しめるコンテンツと結びつけると、無理強いせずに新聞を読んでくれるようになる可能性があります。
お子さんの性格に合わせて、合いそうなものを探してみてください。
4-3.子どもの読み方に文句を言わない
小学生新聞を読んでいたとしても、お子さんが「マンガしか読まない」「好きな記事しか見ない」となると、保護者としては「せっかくお金を払っているのに」という思いに駆られることもあると思います。そういった場合でも、
・「読みなさい」などと一方的に指導しない
・記事のつまみ読みに文句を言わない
あくまでもお子さんのペースや興味関心に合わせ、見守ってあげてください。
5.小学生新聞の申し込み・無料試し読みの方法
ここからは、実際に小学生新聞を読んでみたい!と思った場合の申し込み方法を解説します。
我が子に小学生新聞が合っているのかを「無料お試し」することもできたり、アプリを使ってデバイス上から内容を確認できたりもするので、それぞれのご家庭にあった方法を選んでみてください。
5-1.小学生新聞の申し込み方法
各小学生新聞は、オンライン申し込み・近隣の販売店への申し込みにて手続き可能です。
オンライン上で手続きする場合には、各新聞社の「ID」を取得し、個人情報を入力する手順になっています。
保護者の方にとって都合のよい方法で手軽に申し込みすることができますよ。
①読売KODOMO新聞
・オンライン申し込み
・読売新聞販売店(YC=読売センター)からの申し込み
②朝日小学生新聞
・最寄りのASA(朝日新聞販売所)からの申し込み
・オンライン申し込み
③毎日小学生新聞
・定期購読オンライン決済コース
・定期購読コース (近くの販売店の担当者が決済の手続きに来てくれます)
5-2..小学生新聞の無料試し読みの方法
我が子にどの小学生新聞が合っているのか、本申し込みをする前に試してみたいですよね。
どの小学生新聞も、オンラインで「無料試し読み」が可能です。
近くの販売店に直接問い合わせすることもできるので、まずはホームページでチェックしてみてください。
5-3.小学生新聞をアプリでも読める?
アプリやブラウザ上から、デジタルで読めるサービスもあります。
・「毎日小学生新聞デジタル」
iOS・Android版のアプリが用意されていて、紙で申し込むよりも安く小学生新聞を読むことができるサービスです。
・朝日小学生新聞「朝小プラス」
ブラウザ上で読めるデジタル版が配信。こちらも、紙よりも安く提供されているサービスです。
どちらも掲載されている内容は紙面版と同じです。ご家庭の状況やお子さんの性格などに合わせて、検討してみてください。
6.お子さんに合った小学生新聞で、新聞デビューしてみよう
今回の記事では、小学生新聞のメリット、各新聞の特徴、申し込みの方法をご紹介しました。
新聞紙面を親子で読み、ニュースについて考える時間をもつのは、思考力の育成だけでなく親子関係にも大きくプラスになります。
興味のある小学生新聞があった方は、ぜひ無料お試しからスタートしてみてください。
参考文献
・読売KODOMO新聞 読売新聞社
・朝日小学生新聞 朝日学生新聞社
・毎日小学生新聞 毎日新聞社
関連トピックをご紹介!
・親子で楽しく読解力を伸ばそう!家庭でできる読解力の土台作り9選!
・【小学1年生】1学期の国語の学習内容と「国語好き」を育む4つのポイントを解説!
・【小学校低学年】読書感想文の書き方や構成、親のサポート方法とは?<後編>