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「小学校入学前の勉強はどこまで必要?」
「勉強はいつから始めるべき?」
「小学校入学準備に向けた勉強法がわからない」
小学校入学を控えたお子さんを持つ親御さんの中には、入学前の勉強準備についてお悩みの方が多いかもしれません。
小学校入学前の勉強は、生活の中で楽しみながら基礎を築くことが重要です。
基礎がしっかりしていると、お子さんが小学校生活を余裕を持って過ごし、自信や学習意欲の向上にも繋がります。
この記事では、小学校入学前にお子さんが行うべき勉強の準備と、幼児期に推奨する勉強法について紹介します。小学校入学の準備に役立ててください。
1-1.学習習慣を身につける
1-2.非認知能力を育む
2-1.読み聞かせで国語力を高めよう
2-2.算数の基礎を学ぼう
2-3.子ども主体の自由な遊びで生きる力を育もう
2-4.簡単な時計を読めるようになろう
2-5.小学校入学前の勉強はいつから始める?
3-1.たくさんの文字や言葉に触れよう
3-2.机に向かう練習をしよう
3-3.鉛筆の持ち方や姿勢もチェック
3-4.国語
3-5.算数
3-6.英語
「そもそも小学校入学前に勉強する必要はあるの?」
「早くから勉強させて勉強嫌いにならない?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、小学校入学前から勉強を始めておくと多くのメリットがあります。
小学校入学前に勉強しておくべき理由として、
学習習慣を身につける
生きる力(非認知能力)を育む
の2点が挙げられます。
学習習慣には以下の要素が含まれます。
・机に向かって座る習慣
・鉛筆を持って勉強する
学習習慣を幼児期に身につけておくことで以下のようなメリットがあります。
机に座る習慣があると授業もスムーズに対応できる
自分に自信が持て、授業や勉強が楽しくなる
机に向かう習慣があると、45分間の授業に苦もなく集中して取り組むことができるでしょう。
その反面、学習習慣がないと授業が苦痛になって勉強嫌いになってしまったり、先生の話を集中して聞くことが難しくなったりしてしまう可能性があります。
また、小学校入学に備えて勉強をしておくと、わかることやできることが増えるため自分に自信が持てるようになるでしょう。
授業中の発言が増えたり、先生や友達に認めてもらえる機会が増えたりするなど、勉強への意欲も増していきます。
非認知能力は学力やIQのようにテストや数値では表せませんが、今後の人生をも左右する大事な力です。
非認知能力には様々な定義がありますが、今回は非認知能力を総称して「生きる力」と定義します。
非認知能力は意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力を指し、これらの力は、様々な問題を解決する力や状況を自ら判断する行動力にも繋がります。
また、近年では入試や就職にも非認知能力が試されるようになりました。
入試では、小論文や面接などを中心とした個別試験が増加傾向にあります。
さらに入試や就活だけてなく、豊かな人生を送るために、学力や数値では測れない能力、問題を解決して生き抜く力が求められていると言えるでしょう。
そのために、成長が著しい小学校入学前の幼児期に、勉強や様々な体験を通じて非認知能力を育む必要があるのです。
小学校入学前に、「学習の土台をつくる」「生きる力(非認知能力)を育む」、2つのことについて説明してきました。
この2つの力を育むため、小学校入学前に取り組みたい勉強について解説します。
読み聞かせで国語力高めよう
算数の基礎を学ぼう
子ども主体の自由な遊びで非認知能力を育もう
簡単な時計を読めるようになろう
国語力は、全ての教科の土台となる力であり、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」(※)によって構成されています。
※引用元:文部科学省
幼児期に国語力を高めるには、読み聞かせが効果的です。
読み聞かせを行うことで、子どもは今まで知らなかった言葉を知ることができます。
特に絵本はイラストが添えられているので、言葉への理解がより深まるのも特徴の一つです。
たくさん絵本を読むことで、子どもの語彙力が高まります。また絵本の続きを考えたり、登場人物の気持ちを想像したりすることで、想像力や感情も豊かにしてくれるでしょう。
本は心の栄養と言うように、幼児期の読み聞かせは、読書量の増加、学力の向上、自律神経の安定化にも効果があります。
また、文字に興味をもたせたいときにも読み聞かせは効果的です。
読み聞かせで楽しく文字に触れ、国語力を高めていきましょう。
算数は得意な子と苦手な子がハッキリ分かれる科目です。
特に算数は積み重ねの学習のため、一度つまずいてしまうと次の単元から理解が難しくなってしまう可能性が高くなります。
それを回避するためにも、小学校入学前に算数の基礎を学んでおきましょう。
小学1年生の算数では、数量や図形についての感覚、計算、身の回りのものの量の大きさの比較、簡単な絵や図などに表す技能を身に付けていきます。
小学校入学前に以下を理解しておくと、一年生の算数もスムーズでしょう。
数の感覚
1〜10までの数字とイメージが結びつく
1〜10まで数字が書ける
1〜100まで数唱ができる
数の合成と分解…いくつといくつ
10の合成と分解
足し算・引き算の元となる準備運動
大小・図形・パターンなどの理解
小学一年生の算数は生活の中に活かせるものが多いです。
小学校入学前に先取りで足し算引き算を覚えさせようとする方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、足し算や引き算などの計算ができることはアドバンテージになるでしょう。
しかし、ただ暗記しているだけという子や、文章問題になったら急に解けなくなったという子も珍しくありません。
小学校入学前は、算数の基本となる基礎の部分をしっかり学ぶことで、様々な問題に対処できる力を身につけることができます。
また幼児期はプリント学習だけでなく、ブロックやカード、すごろくなど、実物を使った遊びやゲームが効果的です。
基礎をしっかり身につけることで、考える力、問題を解決をする力も身について、算数を楽しく学べますよ。
生きる力とは、数値で表すことや目には見えない非認知能力のことを指します。
この非認知能力には、好奇心・想像力・協調性・洞察力・コミュミケーション能力など様々なものがありますが、「親との関わり」、「遊び」、「成功体験」を通して育まれます。
生きる力となる非認知能力を育むために、以下のことも意識しましょう。
非認知能力の土台となるルールを作る
対話する…表現力や自信を養う
体や手先を動かして遊ぶ…脳の発達を促す
たくさん褒めて認める…子どもを受け入れ自己肯定感を高める
非認知能力を育てるには、「ありのままの自分でいいんだ」と、子ども自身で思える自己肯定感が大切です。
大人の価値観で、この遊びはこうであるべき、など子どもの自由な発想に対してついつい口を出してしまうことも多々あります。
身の危険に繋がるようなことは避けるなどのルールはもちろん必要ですが、大人目線をやめ、子どもが主体的に取り組める自由な遊びの選択や、熱中できる環境を整えてあげましょう。
また、5歳〜6歳の年長児は、知識量も増え論理的思考や問題解決能力が高まる時期です。
非認知能力と勉強(認知能力)の両方をバランスよく育んであげましょう。
時計の読み方は小学1年生で勉強しますが、小学校入学前にある程度の時刻がわかるようにしておくと入学後スムーズに生活が送れます。
小学校に入学すると時間を意識して行動することが非常に多いです。
家を出る時間が登園時間よりも早くなったり、バスや送迎ではなく自分で学校へ通ったりするでしょう。
学校は時間割が決められているので、時計を見ながら行動しなければなりません。
また、小学生になったら、身支度や次の日の準備も自分で行って欲しいですよね。
時計が読めると、時刻を意識し生活にもメリハリが出てきます。
日頃から時計を指差し声に出して時計を読んであげましょう。
子どもが自然と時計に興味を持ったり、簡単な時刻よめて今何をする時間かを自分で考え行動したりするようになりますよ。
小学校入学前の勉強はいつから始めなければいけないという定義はありません。
子どもが文字や数字に興味を持ち始めたときが、勉強を始めるのに丁度良いタイミングでしょう。
例えば読み聞かせの途中、「これってなんて読むの?」と聞いてきたり、自分で文字や数字を真似て書き始めた時などにあたります。
勉強に興味がないのにもかかわらず、無理強いをしたおかげで勉強が嫌いになってしまった…なんてことになったら本末転倒です。
ですが、勉強に興味関心を持つことや、学習の土台となる基礎は小学校入学までには身についている方が良いでしょう。
小学校入学を意識し、早くから勉強を始めている家庭も少なくありません。
だからといって「もうすぐ小学校入学なのに何もしてこなかった!」と焦らなくても大丈夫です。
子どものペースに合わせて、学習の土台となる基礎から始めましょう。
国語や算数など勉強の内容も大切ですが、机に向かって座る習慣や、鉛筆を持って勉強する習慣もとても大切です。
親子二人三脚で楽しく、小学校入学に向けて勉強を始めましょう。
小学校入学前に勉強を少しでもやっておくと、入学後に余裕を持って過ごすことができます。
小学校入学前に年長までにやって欲しい勉強
たくさん絵本や文字に触れる
机に向かう練習をする
国語の勉強
算数の勉強
英語の勉強
文字に親しむことや、新しい言葉をおぼえることは、語彙力を増やし読解力を高め、また想像力や表現力を豊かにしてくれます。
読解力は全ての基礎となり、国語のみならず算数の文章題や、日常のコミュニケーションにも必要です。
語彙力を高めたり、新しい言葉の習得には、カルタ遊びや知育カード、しりとり遊びなどがあります。
知育カードには、数字や形、漢字や国旗など様々な種類があり、あらゆることを学ぶことができることにくわえ、短時間で遊ぶだけでも集中力や五感を鍛えることも利点です。
家族や友達など、大人数で遊べるものも多いのでコミュニケーション能力や考える力などの非認知能力を養うことにも繋がりますよ。
小学校の授業時間は45分です。
その間、机に向かって座り先生のお話聞いたり、姿勢や集中力を保たなくてはなりません。小学校入学まで机に向かう習慣がなかった子どもは、急にその状況に置かれることになってしまい負担も大きいでしょう。
小学校入学前に机に向かう練習をしておくと、入学後スムーズに学校生活に馴染むことができるでしょう。
まずは短時間でもいいので、机に向かって取り組むことが大事です。
カラフルなワーク、子どもが好きなキャラクターを取り入れるなど、楽しく学ぶなどの工夫をしてみましょう。
鉛筆を持って机に向かい勉強をするようになったら、鉛筆の持ち方や姿勢にも気をつけましょう。
間違った鉛筆の持ち方が癖付いてしまい、そのまま成長してしまうと、癖を直すことは困難です。
また、間違った鉛筆の持ち方は、手首が上手に使えなかったり筆圧が出なかったり、メリットはありません。
手を添えて一緒に練習する
書き方鉛筆やサポーターを使う
など工夫をして正しく鉛筆を持たせましょう。
また机に向かう姿勢が悪いのも、集中力の低下や、目の負担が大きくなるので良くありません。
勉強中の姿勢もぜひ、チェックしてあげてください。
小学校に上がると、自分の持ち物を名前で管理することや、自分で提出物に名前を書く機会が増えます。
そのため、自分の名前をひらがなで書けるように練習しておきましょう。
絵本の読み聞かせ
視界に入る全てのひらがなを読む
平仮名ポスターやワークブックの活用
などが効果的です。
子どもの名前の文字が出てきたら指を差して教えてあげましょう。
さらに他のひらがなに興味が湧いてきたら、ひらがな50音にチャレンジするのもおすすめです。
必ず50音順で練習するという必要はなく、書きやすい字から練習しても問題ありません。
まずは楽しく学ぶことが大事です。
入学前にカタカナまでできると余裕ができますが、先取りしすぎる必要はありません。
丁寧に基礎を身につけることが大切です。
雑に文字を書くことが当たり前の子になると、文字のバランスがおかしかったり、漢字が出てきた時に、止め・ハネなど雑になったりする可能性もあります。
焦らずコツコツ練習してくださいね。
小学校入学前の年長児は、までに、以下のことを身につけておくと、一年生の算数も安心です。
1〜100まで数唱ができる
100〜1まで逆唱できる
1〜10まで書ける
簡単な時計が読める
小学1年生の算数は、算数・数学の基礎となる部分です。その土台となるのが、数の感覚や数字の読み書きです。
1年生の授業スピードは案外早いため、数の感覚がある子ない子、数字が書ける子と書けない子では理解度が異なります。
算数の余裕を持って学んだり、理解をより深めたりするためには、やはり土台が必要不可欠です。
身の回りの中には算数の要素がたくさんあります。
ちょっとした工夫で、楽しく算数に親しむことができますよ。
お皿を並べる
おやつを分ける数、合わせた数、減った数を数える
並べたお箸の数を数える
前から何番目、右から何番目など順番を意識する
時計を意識し時刻を声かけする
さりげなく生活に取り入れ、たくさん数に親しむようにしましょう。
小学校低学年の英語の授業は、英語で「話す」「聞く」といった活動が中心です。
歌やクイズ、ゲームなどのアクティビティで英語を楽しく学びます。
自宅では、英語の歌や映画鑑賞で英語に親しむことがおすすめです。
また、子どもは耳がいいので英語の歌の掛け流しでも、英語耳を育てる効果に期待ができます。
英語を継続的に生活に取り入れて、英語に親しんでいきましょう。
この記事では、小学校入学前に行うべき勉強の準備や、入学前までやっておいて欲しい勉強の基礎についてお伝えしてきました。
小学校入学前に学習の土台、勉強の基礎を身につけておくと余裕ができ、お子さんも学校生活が楽しめるでしょう。
ですが、「今まで何もやってなかった!」といって焦らなくても大丈夫です。
幼児期は能力が急成長する時期です。保護者の正しいサポートがあれば、お子さんはこれからも、ありとあらゆることを吸収して学んでいきます。
ぜひお子さんと楽しんで、勉強を始めてくださいね。
・小学校入学前に学習習慣を身に着けたい
・読み書き、数字学習に取り組ませたい
・勉強を楽しいと思ってほしい
・ママパパが教えても嫌がる、子どもにあったやり方がわからない…
・英語を学ばせたいが自宅での指導が難しい
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