image-3143

【年長児】知的好奇心を育てよう!~メリットや家庭で実践できることをご紹介~

この記事を書いた人

多村美穂 多村美穂

多村美穂

子育て中のWEBライターです。

保育士資格を所有。

保育園にて勤務した経験や、自らの子育てを通して得た知識を、分かりやすくお伝えしていきたいです!

「知的好奇心が大切だと聞いたことはあるけど、そもそも知的好奇心が何なのか分からない」「子どもの好奇心を伸び伸びと伸ばしてあげたいけど、どんなことをすればいいか分からない

赤ちゃんの時と比べて、さまざまなことが分かり始めている年長さんの子育てをしていると、こんな悩みを持つこともあるのではないでしょうか。

この記事では、元保育士の筆者が年長さんの知的好奇心を高めるために、お父さん・お母さんができる5つのポイントを紹介します。
そもそも知的好奇心とは何か、知的好奇心を伸ばすメリットについても、5歳・6歳の時期の発達と関連づけながら解説しています。

お子さんの様子と照らし合わせながら、実践できそうなポイントを見つけてみてください!

 

目次

1.知的好奇心には2つのタイプがある

知的好奇心

知的好奇心とは、好奇心の中でも知的活動を動機づけるものを指します。

具体的には、「身の回りのさまざまなことに興味がある」「物の仕組みや性質を知りたい」「どうしてこの結果になったのか理由を知りたい」という気持ちのことです。

意欲を持って積極的に学び、行動する原動力が知的好奇心です。

学校でも探求学習やアクティブラーニングといった、「知識を与えられるだけ」ではなく、「自ら問題発見・解決をする能力を育む」授業が行われるようになり、現代において欠かすことのできない力であると言えます。

知的好奇心は以下の2つのタイプに分かれます。
拡散的好奇心
特殊的好奇心

順番に解説していきますね。

1-1.知的好奇心①拡散的好奇心とは

拡散的好奇心とは、「新しいことやさまざまなことが知りたい」という好奇心です。

特殊的好奇心と異なり、好奇心の対象は特に決まっていないことが特徴です。

拡散的好奇心が強い子どもは、新しいことに挑戦するのが好きだったり、さまざまなことに対する興味関心が強かったりする傾向にあります。

絵本を例に取ると、ジャンルを問わず絵本を読み、新しい情報を取り入れようとするのは、拡散的好奇心の表れであると言えます。

 

1-2.知的好奇心➁特殊的好奇心とは

特殊的好奇心とは、「分からないことや気になることについて納得いくまで調べたい」という好奇心です。

拡散的好奇心とは異なり、好奇心の対象が決まっています。

特殊的好奇心が強い子どもは、答えが出るまでじっくり考えたり、物事を学ぶ際は徹底的に調べたいと思ったりする傾向があります。

絵本を例に取ると、同じ絵本を何度も読んで内容を深く理解しようとする行動は、特殊的好奇心の表れと言えます。

 

 

2.年長さんの時期に知的好奇心を伸ばしたい理由

知的好奇心

新しいことへチャレンジする意欲や「どうしてこうなるのか知りたい」という探求心の源である知的好奇心を育むのは、実は年長さんの時期がピッタリなのです。

理由を2つご紹介します。

2-1.未就学期は脳の発達が著しいから

神経・リンパなど人体の器官や機能は、それぞれ個々に発達していく順番やスピードが異なります。

その中でも脳が発達する時期は早く、6歳ごろまでに大人の脳の9割近くまで成長を遂げます

脳が急激に発達する未就学期にたくさんの経験をして知的好奇心を伸ばすことは、脳の働きをさらに活性化させることに繋がります。

 

2-2.文字への興味・関心も伸ばせるから

子どもは、自分の興味のあることに対して大人でも驚くような学ぶ力を発揮します。

子どもの知的好奇心を刺激することで、「もっと知りたい!」「どうしてこうなるの?」という気持ちが芽生え、本や図鑑で調べる機会も多くなるでしょう。

すると、文字と接する機会も増えるため、自然と文字への興味・関心を伸ばすことができます。

厚生労働省が保育所における保育の基本となる考え方を定めた保育所保育指針では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」を挙げています。(引用:厚生労働省「保育所保育指針」

また、就学準備として年長さんの時期に文字に触れさせたいと思う保護者の方も多いでしょう。

年長さんの時期に知的好奇心を伸ばすことは、文字への興味・関心も伸ばせるため一石二鳥なのです。

 

 

3.知的好奇心を高める4つのメリット

「これはなんだろう」と興味を持って物事に没頭していく力である知的好奇心。

この知的好奇心を高めることによる4つのメリットをご紹介します。

3-1. 学習意欲が向上する

知的好奇心が旺盛な子どもは、学習意欲も高くなると言われています。

なぜなら、知的好奇心が高くなると、「なんで?」「どうして?」という気持ちが高まり、「知る」ということに喜びを覚えるようになるからです。

知らないことを自ら学び、分からない問題を調べながら解決していく勉強は、押し付けられた勉強以上に、自分の糧になっていくでしょう。

 

3-2.学びのサイクルが作られる

知的好奇心が高いと、「知りたい」、「調べたい」という気持ちが生じ、知りたいことがわかるまでとことん調べ、解決することで達成感を味わうことができます。

この経験は、次の「知りたい」という意欲を高め、子どもは自ら積極的に情報を集めようとするでしょう。

積極的に行動を起こすことで、新たな発見や疑問と出会い、さらなる好奇心を育てていくという好循環を作ることにつながります。

 

3-3.集中して物事に取り組めるようになる

知的好奇心が高いと「自分が納得するまで調べたい」ため、興味の対象に没頭します。

小さな子どもが山手線沿線の駅名をすべて覚えていたり、大人顔負けの恐竜の知識を持っていたりする場面を見たことはありませんか?

これは、知的好奇心が働き、物事に集中した結果であるといえるでしょう。

何かに「没頭する」体験は、この先様々な課題に対して、集中して取り組む力につながっていきます。

 

3-4.ストレスに強くなる

知的好奇心のうち拡散的好奇心が強い場合は、新しい環境に飛び込んだ時にも「いろいろなことが知りたい」「新しいことに出会える」という気持ちが強いため、気後れしにくいという傾向があります。

小学校入学・新しい習い事など慣れないことが多い場合でも、ストレスにつぶされることなくその状況を楽しんでいくことができるでしょう。

特殊的好奇心が強い場合も「どうしてこうなったんだろう」と問題を発見・解決していこうとする傾向があります。

そのため、トラブルに直面した場合でもストレスに負けることなく立ち向かおうとするでしょう。

 

 

4.知的好奇心を高めるために家庭で実践できること

さまざまなメリットがある知的好奇心ですが、この知的好奇心を高めるためにお父さん・お母さんができることはたくさんあります!
ここでは、5点の方法をご紹介します。具体例と一緒に解説していきますね。

4-1.学習と実体験をリンクさせる

子どもの知的好奇心を高めるためには、学習と実体験をリンクさせることが重要です。

図鑑を眺めたり、テレビで見たことを実際に体験することで、「知ってる」→「調べたことは本当だった」→「楽しい」→「もっと知りたい」と気持ちが変化していき、知的好奇心をぐんぐん育てます。

学習と実体験をリンクさせる方法はたくさんあります。

例えば

・季節の星座をで星座早見盤で見た夜、空を眺める
・動物に関するテレビを見たあとに、動物園に行く
・寒い時期、水の性質に関する本を読んだあとに、水を張ったバケツを外に置いて、氷を作る
・食べ物の図鑑で断面図を見てから、実際に野菜や果物を切ってみる

などです。

できる範囲で構いませんので、子どもの興味の対象に敏感になり、学習と実体験をリンクさせる機会を増やしてあげてくださいね。

 

4-2.知的好奇心を刺激するきっかけを作る

何もないところからは、知的好奇心は生まれにくいものです。

図鑑・本・ドキュメンタリー番組・楽器など、子どもの知的好奇心を刺激するアイテムを、子どもの手の届くところに揃えてあげましょう

特に図鑑は知的好奇心を育てるためにうってつけのアイテムです。

最初は親と一緒にながめるだけでも、知的好奇心は大いに刺激されるでしょう。

読み聞かせの際に、絵本の代わりに読んであげるのもおすすめです。

興味のある分野の図鑑は、名前を読み上げるだけでも子どもは夢中になりますよ。

 

4-3.親も一緒に考え、応援する

子どもが何かに興味・関心を持ったときは、ぜひ一緒に考え、子どもを応援してあげてください。

親に共感してもらえる・親と一緒に何かをするということは、子どもにとって嬉しいことです。

その喜びが、次の好奇心やチャレンジ精神を育てていきます。

また、親に応援してもらっているという感覚は、自己肯定感を育てることにもつながります。

「長い間、集中して考えていたね」
「面白いことに気が付いたね」

など、プラスの言葉をたくさんかけてあげましょう。

逆に、

「同じことを何回も聞かないで」
「そんなことしてないで、早く寝なさい」

などのように、子どもの興味を遮ってしまったり、子どもの質問を拒絶してしまったりすることは、好奇心の芽をつんでしまいます。

忙しい中でもほんの少し立ち止まって、子どもの言葉に耳をかたむけてあげてください。

 

4-4.親も知的好奇心を持つ

子どもの知的好奇心を育てる上で欠かせないのは、親も知的好奇心をもつことです。

親がさまざまな物事に興味を持ち、楽しそうに熱中している姿を見せることで、子どもも自然に興味を持っていくからです。

子どもと一緒にさまざまな体験を楽しんでみてください。

親と一緒にワクワクしながら熱中した楽しい思い出は、子どものこれからの人生を支えていく力にもなります。

 

 

5.親子で一緒に楽しみながら知的好奇心を伸ばそう!

 

知的好奇心

ここまで、知的好奇心の意味や、知的好奇心のメリット・知的好奇心の伸ばし方についてご紹介してきました。

知的好奇心は、これからの時代に欠かせない問題発見・解決能力を支える大切な力です。

親子でさまざまな体験を楽しみながら、子どもの知的好奇心を伸ばしてあげてください!

 

 

 

参考文献
西川一ニ 雨宮俊彦(2015)知的好奇心尺度の作成―拡散的好奇心と特殊的好奇心― 教育心理学研究 63 412-425
文部科学省 学習指導要領「生きる力」

 

ランキング

カテゴリー一覧

人気のタグ